2014年09月

2014年09月22日

池上悟朗のプレセミナー「機能姿勢はすごいんです」 4

 機能姿勢の機能と特徴を紹介してきたのですが。

ここで、三軸修正法として世に問いたいもっとも大事な情報

をはっきりお伝えしなければなりません。

「真っ直ぐな正しい姿勢は健康とは関係ない」

 何度言っても言い足りないこのひとこと。

よく考えて下さい。「真っ直ぐな良い姿勢」は100人の人が居たら

多分99人ぐらいの人にとって、長く続けるのが大変な姿勢なのです。

こんなこと、学校で長時間校長先生の話を聞いたことがある人なら

誰でも知っています。だから、理屈っぽく言えばこういうふうにも言えませんか。

  「快適な姿勢は、真っ直ぐの正しい姿勢ではない姿勢」

いったい「健康」とはどういうものですか?少なくとも「快適な状態」

を言いますね、「不快な状態」は健康ではありません。当たり前です。

だったら、肩の凝る、息苦しい真っ直ぐな姿勢は 「健康に悪い」のです。

だって、いつでも正しい姿勢より楽で快適な姿勢があるんですから。

長時間気をつけで立っていることは気分が悪いでしょう。だから小学校

でも、「気をつけ」はほんの数十秒で「直れ」「休め」と号令を掛けます。

つまり、真っ直ぐな正しい姿勢が無理なことは誰でも知っていること

なのです。

 真っ直ぐな正しい姿勢はどんなときに良い姿勢だと呼ばれますか?

それは集団の一員となったときだけです。つまり「社会的に(外の人から見て)

良い、美しい姿勢」なのであって、もともと個人の健康とは関係ないでは

ありませんか。まったくおかしなことです。

 ところが機能姿勢と真っ直ぐな良い姿勢は相反する考え方でも無いのです

正しく機能姿勢を理解して、ほんの短時間、具体的に言えばほんの数秒

から、数十秒のことですが、最大限自分が機能できる姿勢をとることが

できれば、また何分間かの間、真っ直ぐな正しい姿勢を取れるようになります。

「機能する姿勢」というのは、自分の健康だけでなく、社会的にも機能する

姿勢のことなのです。それでは校長先生や社長の長い話のあいだ。

時々曲がったようなかっこうをしなければいけないのかと思うでしょう。

そうでは有りません。機能姿勢とは状況に許される範囲でちゃんととれる

姿勢なのです
。だから見た目はほとんど気をつけをしているのと変わらない

けれど、個人の中ではまったく違うことが起きている。

 これが、「見た目の変な機能姿勢をとらないで「気をつけ」をし続けている

のに何ともない人」が存在する理由です。自衛官とか、警察官とかが

そのように見えますね。彼らは無意識にそれが出来ているのです。

 でも、社会的に困るほどグニャグニャしなければだるくて居られない人

は、「機能姿勢」を練習によって得る必要があるでしょう。

 ここで言いたいのは真っ直ぐな正しい姿勢を維持できない人は筋肉を

つけたら維持できるようになるのではないということ
。姿勢が悪いのが

腰痛の原因とか、肩こりの原因とか言われていますが、機能姿勢を

きちんと理解できれば、「筋肉を付けたら出来る」ものではないと

すぐに分かることでしょう。だって、筋肉で引っ張り続けているのなら

それが「凝り」というものとして観察できるでしょう? 出来るのです。

鍛えなくて良いんです。そんなこととは直接関係ないのです。

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sanjiku_nova at 13:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2014年09月14日

池上悟朗のプレセミナー「機能姿勢はすごいんです」 3

機能姿勢がものすごい発想だということは聞いた。

それでは「どんなふうに分かるものなのか」という質問に

答えなければいけないでしょう。そこで、この質問が

浮かんでくる人には、ちょっと衝撃の事実をお話ししましょう。


いままで、何年も何年も「機能姿勢」のことを聞いて、読んで

いたのに、今ひとつ「これか!」という感じが無かった人は

よーく聞いて下さい。

三軸修正法の「自分が一番機能する姿勢」つまり

機能姿勢は「ゆるやかに変化し続けているのだ!」

はい、これが真実です。「これが機能姿勢か」と思ったときには

もう少しずつ移動し続けているの。

だから、遊園地の電車のようにゆっくり移動し続けている機能姿勢

にだから、乗ったら一緒に移動しないと振り落とされるのでした。

世の中すべての物が移りゆくことだけが真実。「いつもこうだ」

と決められる物など有るはずない。だから三軸修正法は決めない

ように見える。その中でも決められることがいろいろあるのです。

例えば冬が過ぎると春が来るとか、その動的を前提に出来ることを

探すという態度こそ三軸修正法の一本通った大黒柱なのです。

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sanjiku_nova at 18:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2014年09月09日

池上悟朗のプレセミナー「機能姿勢はすごいんです」 2

機能姿勢を正しく知る一番のメリットは、まず自分の健康のため。

そして、治療家なら絶対に機能姿勢を理解する必要があるのです。

こんなにちょっとの動きで自分の体が簡単に変化することがはっきりと

認識できるからです。自分の体がほんの僅かな動きで急に気分がよく

なったり悪くなったりすることを知らなければ、

患者に何が起きたら具合が悪くなるとか、

ほんの小さな事で良くなってしまうという理由がわからない。


 これは業界人として非常にまずい状態ですね。

 自分の、機能する姿勢は三軸修正法だから変えられるのではない。

人間はもともとほんの僅かな姿勢の違いで簡単に具合が良くなったり

悪くなったりする。これは誰でも出来る。上手く使うと私のように半身不随

になることすら出来る。(仮病だったけど)自分の体で誰でもそれがわかるのだから

自分の体で体験しようとしないで三軸修正法はだれも、いや、実際語れないでしょう。


機能姿勢をとるには、実は大きな動きの必要も全くないのです。

例えば頭をほんの数ミリ横に移動したかどうかで感じ方がまるで

違うが、そのようなことはルールを知れば自分自身だけで確認できる

ことだからやった方が良いと思います。父は何十年もそういうことを言って

いるのです。正確に理解できれば、

これから先、一生健康に不安もなくなり、精神修養すらいらなくなる。

このようなとんでもないアイディアが「機能姿勢」なのです。



ここに書いたとおりのことが自分自身で100%確認し、納得できて初めて

手技治療の本質がやっとわかってくるはず。 これがわからなければ

何十年仕事をしていても実は迷いの森をさまよっていただけということ

になるかもしれない。答えは実は患者で無く、自分の体にあったのです。


三軸修正法には練習はいらない。これも、まったく正しいことば。長い

経験だけではこの答えにはたどり着かないでしょう。三軸修正法とは

こういうものなのです。発想が違う。だからわからなかったと思います。


来年の自在の会で、近くでやり取りしながら自分を使って人間の体の

不思議三軸修正法バージョンが自分の体を使って理解しましょう。

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sanjiku_nova at 23:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2014年09月01日

池上悟朗のプレセミナー 「機能姿勢はすごいんです」 1

 それでは今日は「機能姿勢」を取ると言うことはどんなにすごい

ことなのか、それがわかると教室で三軸修正法の技を見ているよりも、

ずっと意味がわかるようになります。

 まず、今日は「機能姿勢を正確に取れたらどうなるのか」というお話

です。反対に言えば、これからお話しするようになっていないのならば

あなたは「機能姿勢」を正確に知らないということです。


----- 今、この瞬間に「機能姿勢」が正確にとれるとどうなるのか ---------

〇  体の不調が2,3秒でスーッと引いてゆく。

〇  人間の根源的な「生きること」への自信が増す。

〇  三軸修正法の言わんとしていることがわかるような気がする。

〇  普段の心配事が軽くなったような気がする。


こうならなければ、どこかが今ひとつ「機能姿勢」になっていないことに

なるのです。自分一人のことなら生活全体の幸せ感が増してゆく

ことがわかるでしょう。

それでも自分の機能姿勢がすぐわかる能力は誰にでもあって、

そのようなちょっと野性的な感覚をもっと呼び覚ますためにも次回から

このすばらしい「機能姿勢」の探り方を考えてみましょう。

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アシュラム・ノヴァで羽化したアゲハチョウです。



sanjiku_nova at 10:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)