病院長の神田達夫です。

9月21日(金)にGISTERSGIST患者会)の方が来訪されました。GIST(消化管の肉腫)に詳しい病院ということでの表敬訪問です。

現在、転移性GISTの特効薬としてグリベックという薬が使用されていますが、この薬が開発された2001年当時、臨床試験に入ることが出来なかった患者さんは高額な薬を個人で外国から輸入するか、治療を諦めるかの、どちらかしかありませんでした。そのような中、新潟大学病院では校費負担での患者救済を行った唯一の大学病院であり、そのため全国から沢山のGIST患者さんが新潟大学病院に集まりました。その時の治療担当者が私であり、その情報発信のため患者さんが立ち上げたブログが現在のGISTERSのウェブサイトの原型になっているとのことでした。

GISTに限らず、癌治療は患者さんでしか分からない悩みや、患者さんだからこそ分かる解決策などが多くあり、患者会が果たす役割は非常に大きなものがあります。理事長のお話では新潟県では、まだGISTERSの認知度が低く、加入者が少ないとのことでした。興味のある方は是非一度、GISTERSのウェブサイト(https://www.gisters.info/)を訪れてみてください。

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 向かって右が理事長の西舘澄人さん、左が副理事長の櫻井公江さん