参加型評価で改善!のブログ

NGO/NPOなど非営利活動をより良くする参加型評価について、一般社団法人参加型評価センター代表理事の田中博が知識・経験を情報発信し、関心を同じくする皆さんと共有・意見交換するブログです。Eメール: tanaka.pecenter@gmail.com

ブリッジエーシア ジャパンさんの評価報告会ありました(12/9)

日本のNGOであるブリッジエーシア ジャパン(BAJ)さんの、学校建設事業の評価を行うための研修講師として2年前、ミャンマーに出張しました。2週間かけてスタッフの参加で評価の設計を行い、実際に2ヶ村でデータ収集を実施、結果の分析まで評価ステップ全体を練習しました。

その「住民参加型による学校建設事業」(2012〜2017)、ラカイン州で5年で100ヶ村100校の建設をするものです。評価も1年ががりで100校を訪問してデータ収集と分析が行われました。収集データはスタッフによって分析され、成果と課題を明らかにするとともに、第2フェーズに向けての提言を導き出しました。評価結果は報告書にまとめられました。また昨日日本での報告会が東京で開催されましたので、顔を出してきました。

文京区の会場は満席で、関心の高さが伺われました。帰国中の現地代表の森さんによる、パワーポイントを使った報告がありました。内容は、ミャンマーの教育事情や学校建設事業に概要、参加型評価実施のあらましとその結果、評価結果を活かした第二フェーズの紹介です。

学校建設事業の成果として、学校へ行く子どもの数が著しく増えたり、学校での授業が快適になったこと、建設にあたりOJTアプローチが効果的だった、専門家派遣が技術レベル向上に寄与したことなどがわかりました。その一方で、災害の際の避難所としての学校の認知が低いことや、PTAの役割と責任が不明確であったことなどがわかりました。

BAJさんは、評価でわかった教訓を活かして「PTAの強化」「防災研修」など新しい視点を取り入れた「住民参加型による学校建設事業第2フェーズ(5年で80校建設)」を2017年から開始していると報告がありました。

活動をやりっぱなしではなく、きちんと評価を行って成果と課題を確認し、結果を報告するとともに、次の活動に教訓を活かし改善していく。まさしく理想的なPDCAサイクルがBAJさんで実現したと言えます。報告を聞いていて、BAJさんの姿勢に敬意を表するとともに、そのお手伝いができたことを誇らしく思いました。

JICA筑波で海外研修員に参加型評価とMSCを講義しました(11/15)

毎年この時期はJICA筑波で、開発途上国からの研修員の皆さんに講師をしています。今年も『2018年度 IMG_1207課題別研修「農民参加による農業農村開発(A)」コース』という、一ヶ月半続く研修の一コマで「参加型評価:背景と概要」と「Most Significant Change」の講師を終日でやりました。

研修生はラオス、シエラレオネ、南スーダン、レバノンから来られた農業系の政府機関の方々4名です。

午前中前半は、評価や参加型評価の講義と評価設計の演習です。架空の事例をもとに、参加型のロールプレイで評価の設計をして、評価の仕組みや進め方を学びます。少人数ですが、皆さん積極的で活発な意見交換ができたのですが、時間があっという間にたって、お昼休みになりました。

IMG_1209昼食を終えて、評価設計のワークショップを終わらせ、午後の後半はMSC(Most Significant Change)手法の説明と演習です。これの「重大な変化」をペアでIMG_1208聞き取ったり、6つのストーリーからグループで「最も重大な変化」を選ぶ演習は、けんけんがくがく大変盛り上がりました。

昨年の研修生は比較的静かな方が多かったのですが、今年は皆さん外交的な性格で楽しかったです。 でも話がつい長くなってタイムマネジメントに気を使いました。

また昨年は研修棟の周りの木が真っ赤に紅葉していましたが、今年は台風による塩害のため、紅葉していないのが驚きでした。

終日の長い講義でしたが、研修員の皆さん御苦労様でした。

FASIDさん国際開発入門コースで登壇しました(10/27)

一昨年、昨年に続いて、FASIDさん(国際開発機構)主催の国際開発入門コースで講師をしました。

国際開発協力で将来活躍を望んでいる社会人の方々を対象に、いろいろな分野の理論や知識、主要な課題をそれら課題間の関係性などを包括的に理解することを目標としており、毎週様々な分野の専門家が登壇するセミナーです。10/27(土)に、「国際開発の変遷・住民参加型開発・開発援助を評価」する回が私の担当です。出席者はいろいろな業種の会社員の方など幅広く
IMG_1200男女22名です。
 
私の講義は二本立てで、前半90分が「参加型開発(内容は国際開発の変遷と住民参加型開発)」、後半90分が「参加型評価(開発援助を評価する)」がテーマです。

前半の導入ではネパール山村での典型的な社会構造を体感するロールプレイを行い、開発のパラダイム変換を中心に国際開発の変遷を紹介、それからヒマラヤ保全協会時代のネパール山村での農村開発・森林保全プロジェクトの経験の総括を話しました。

基本的な内容は、昨年と同じです。

IMG_1203後半は「評価」をテーマに、評価論の基礎を解説した後、参加型評価手法MSC(Most Significant Change)の紹介と体験ワークショップを行いました。

 2つの講義を通して私が言いたかったことは、プロジェクト・サイクル(計画→実施→評価)を通じての「参加」が重要ではあるが、実際は計画時に充分な参加が難しいこと、そこで評価の段階で関係者の参加を促すことが効果的・現実的ではないか?、ということです。

FASIDの方、受講者の皆さんありがとうございました。
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