参加型評価で改善!のブログ

NGO/NPOなど非営利活動をより良くする参加型評価について、一般社団法人参加型評価センター代表理事の田中博が知識・経験を情報発信し、関心を同じくする皆さんと共有・意見交換するブログです。Eメール: tanaka.pecenter@gmail.com

シャプラニール様ネパール事業スタッフと評価設計(10/30)

Unknown特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会 は「すべての人々が持つ豊かな可能性が開花する、貧困のない社会」をめざし、バングラデシュとネパールで活動している日本の老舗NGOです。



私は昔から代表やスタッフの方と親しくおつきあいしており、良い活動をしていると考えています。


そのネパール事業のスタッフの皆さんから「マクワンプール郡における教育とソーシャルワークを通じた児童労働削減事業(フェーズ2)」の参加型評価を手伝って欲しいとの依頼がありました。慣れ親しんでいるネパールの仕事、即OKしました。


10/30(木)の午後に、事務局長さん、事業担当スタッフ、ネパール事業担当スタッフ、現地駐在員の方々と一緒に、オンラインで評価概論の研修と「評価設計」ワークショップを行いました。


日本では「評価を基礎から学ぶ機会」が少ないので、みなさん最初は難しそうな雰囲気がありましたが、さすが優秀なシャプラニールの職員さん、後半には鋭い質問やコメントが多数よせられ、とてもやりがいを感じました。


最後の「ふりかえり」では以下のような声がありました。

  • 講義内容とってもわかりやすかったです(複数)。
  • 参加型評価についての概要について整理できた。評価の目標(目的)を明確にすること、絞ることの重要性、評価の事前準備が重要なことがよくわかった。
  • それでも評価を計画するのが難しい。大ぶろしきを広げたくなってしまう。


誰でも最初から完璧に理解することはできません。12月の現地出張に向けて、よく話し合いながら楽しく進めていきたいです。シャプラニールの皆さん、ありがとうございます。無理なく頑張りましょう!


 



 


JANPIAさんギャザリングに参加しました(10/16)

報告が遅れましたが、(一財)日本民間公益活動連携機構(JANPIA)ギャザリングに、評価専門家と564628664_10239342439202744_5737888662256040463_nして参加しました。

一昨年、JANPIAのPO(プログラムオフィサー)の皆様に、評価や参加型評価手法MSCの研修講師をさせてもらったご縁です。みなさんとても熱心で充実した研修でした!

出席するとビックリ。JANPIAスタッフさんをはじめ、全国の資金分配団体、実行団体や行政関係の方など百数十名が集結する大盛況でした。活動やマネジメントに関する分科会がたくさん開催されていました。

評価に関するセッションも登壇者の顔ぶれがすごく、また参加者の関心が高く、評価専門家として心強い内容でした。

また多くのスタッフ、関係者にひさしぶりに対面でお会いできたのも嬉しかったです。
また来年も参加したいです。ありがとうございました!

日本更生保護協会様にMSC参加型評価研修を行いました(8/26)

日本更生保護協会様は、100年以上の歴史を持つ更生保護法人で、「立ち直りを支える地域の人々が笑顔で、生き生きと、充実した活動ができるよう支え、その輪を広げること」をミッションに掲げて活動しています。

日本更生保護協会様の依頼を受けて、1日で以下2セッションのMSC参加型評価研修を行うことになりました。全国からオンラインで7〜10名の参加がありました、

1 評価概論・参加型評価の基礎(8/26AM)
2 MSC入門(8/26PM)

午前の「評価概論・参加型評価の基礎」は、評価における「評価目的:学習・改善もしくは説明責任」を明確に設定することの重要性を伝えました。

午後の「MSC入門」では、対人支援におけるプロセス型の活動を評価するのに適した、参加型・質的評価手法としてMSC(モスト・シグニフィカント・チェンジ)の解説とデータ分析プロセスを体験するグループワーク演習を行いました。これを通じて、MSCの醍醐味をわかっていただけたと思います。

事後アンケートの内容の一部を紹介します。

<午前:評価概論・参加型評価の基礎>
  • よくわからないまま作成していたロジックモデルやアウトカム、アウトプットを設定する意義について、ようやく実感できる機会になったのではないかと思った
  • 評価の枠組みや手法を整理して理解することができた。測りたいことに適した手法があると分かった。
  • 評価目的の設定が重要ということが、実際にロジックモデルと評価設問を作ることでよく分かった。
<午後:MSC入門>
  • 事業に関わった様々な層のメンバーが「参加型」で事業における変化について振り返り、言語化するプロセスを経て、事業の価値や評価することの意義がわかる内容だと思った。
  • グループワークで、様々な価値観があることがわかり、意見交換の時間がとても有意義だった。
  • 評価概論とセットで受講できたことで、業績測定と参加型評価の併用としてMSCを組み込むことの良さを感じられました。
<印象に残ったこと>
  • 「上向きの説明責任」だけでなく、「下向き(受益者に対する)の説明責任」を説明いただけたことで、評価を「やらされている感」が少し軽減したのではないかと思う。
  • MSCで一番を選ぶのは競争させるのではなく、理解するためだというところがなるほどと思いました。
  • 午前も午後も感じたのですが、評価の考え方や枠組みを難しく感じるのは、短い時間で詰め込んで学ぶので、概念の混乱が生きているからだと痛感しました。
  • 「小さな物語」への着目、「ナラティブ(narrative)」への注目という手法は、医療やソーシャルワーク、心理、司法の場など、さまざまな分野で取り入れられており、自身も大切にしているアプローチなので親しみやすかった。
  • ロジックモデルに捉われすぎずに幅広に変化を見ていく上で、取り入れることは効果があると思う。ただ、ファシリテーターとして専門家の助けは必要。

日本更生保護協会の皆様、ありがとうございました。
「MSC中級1」「中級2」の受講をぜひご検討ください!

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