今日のくわとかいこ

京都府亀岡市の 株式会社 山嘉精練が育てるカイコと その餌となる桑の木の成長をレポートしていきます。

2012年07月

今日のくわとかいこ<2012年7月17日>

皆さん こんにちは。

鍛治・内藤です。


先週末の豪雨は酷かったですね〜。

会社のある亀岡市でも床上浸水があり、自主避難をされている様子がニュースで報道されていました。

御陰様で今回会社は全く被害がありませんでしたが、

被害に遭われた皆さんは、「水は一気に来た」と言っておられましたから、

いつどの様な災害に見舞われるか分からないと、つくづく他人事ではないな〜と思いました。

 

この大雨が過ぎ、じめじめした梅雨とは一転して

一気に夏の空、夏の空気に変わった様な気がします。

さー気持ちを切り替えて、今週も「きょうのくわとかいこ」を報告します!!

 

と、思いきや

実は今回で私達の「きょうのくわとかいこ2012」が終了します。

〜ここまで、盛り上げて申し訳ございません〜

 

鍛治

鍛治お気に入り


鍛治慎一です。

昨年に引き続き2年連続で「きょうのくわとかいこ」を担当をさせて頂きました。

今年は年頭から1000頭の蚕をお世話するという計画でした。

昨年も蚕の飼育は経験はしているものの、今までで1番沢山の蚕を飼う事になり

今年の蚕達は病気に掛かったりしないだろうか?

餌である桑の葉は足りるだろうか?

みなキチンと成長してくれるのだろうと?

などなど少々不安を抱きつつスタートしました。

しかし、その不安とは裏腹に蚕たちは日に日にもの凄い勢いで成長してくれました。

日々蚕たちが変化をしていく姿を見て、僕もカイコに負けないように

「早く成長しなくては!」と逆に育ててもらったような気さえします!

また、

毎日の精練・染色作業では、シルクを扱うことも随分手慣れてきましたし、

シルクの服や様々なシルク製品に触れても、その出来映えばかりに意識が向いていましたが、それら全てはカイコ達の命の塊なんだなと改めて実感しました。

 

蚕たちの飼育を通じて、シルクに対して更に親近感が湧きましたし、モノを大切にする気持ちや命の尊さを学ぶ事ができました。

この経験を活かし、これからの生活、仕事の仕方を見直そうと思います。

長らく御付き合い頂き、ありがとうございました。

今後とも、仕事を通じて更に貢献出来るよう頑張りますので、

今後とも宜しくお願い致します。


内藤

内藤お気に入り

内藤満です。

今年初めてカイコを飼育させて頂き、貴重な経験をさせて頂きました。

カイコを見た事も触った事なかったですが、桑の葉を取りカイコに食べさせる

事ができた5月。

桑の葉を食べてもの凄い成長に驚き、桑の葉が足りなくなるのではと心配した6月。

産卵して次の世代へと命をつないでくれた7月。

この3カ月、飼育の難しさなど色々と勉強させて頂きました。

体全体で一生懸命生きている姿を見て、己自身ももっと一生懸命に生きなければと、

小さなカイコから教わりました。

最後に、カイコから絹糸になり、それが人々を幸せにしているんですね。

カイコの犠牲がなければ受けられない恩恵のありがたみを世話を通して実感できました。

カイコさん、ありがとう。

 

 

3か月の期間ではありましたが、このブログを読んでくださっている方とも

一緒に育て上げてきたような気がします。

今年は、今日でカイコブログは終了しますが、

また来年、

桑の葉が生い茂る頃、お目にかかりたいと思います。

それでは、また。

桑の木

 

「きょうのくわとかいこ2012」は今回の更新で終了とさせて頂きます。

また来年お会いしましょう〜。

ありがとうございました。

 

鍛治慎一・内藤満

今日のくわとかいこ<2012年7月10日>

みなさん、こんにちは。

鍛治&内藤です。

 

いよいよ夏らしくなってきました。

日差しが目に痛いくらいです。

 

さて、カイコ達がどうなったのか、早速様子を見てみましょう。

カイコと卵1

 

卵を残すために、10個ほどの繭を熱処理しないで残していたところ、

無事、次々と羽化して、交尾をして、子孫を残してくれました。

カイコと卵2

 

人間の親指にも満たない体から、次の世代の命を約500個も生み落とせるなんて、

本当に、カイコは生命の神秘に満ち溢れています。

 

そして、生み落とされた直後の卵は黄色しているのですが、

時間がたつにつれて、色が変わってきています。

卵1

卵2

 

これは、有精卵である証と同時に、

越冬してから孵化する休眠卵である可能性が高いという事が分かるそうです。

 

休眠卵ではなかった場合は、また2週間ほどで孵化して、幼虫→繭→成虫→卵のサイクルが繰り返されていくのです。

 

現代は、冷温保存の技術が高くなり、カイコの卵を保存しておいて、

必要な時期に、必要な頭数を孵化させる事が出来るようになり、

日本では、養蚕家の方が年に45回程度、繭を取るそうです。

ブラジルの養蚕では、ホントかウソかわかりませんが、

なんと年に9回も繭を取るそうです。

 

こうして、カイコの特徴を人間の都合に合わせてもらって、

あの美しい絹糸の恩恵を受けているわけです。

 

皆さんも、一度カイコの繭を作る姿を生でご覧になってみて下さい。

きっと、使い捨ての時代の考え方が変わり、感謝の気持ちが生まれてくると思います。

 

さぁ、カイコの命のリレーもバトンがきっちり次世代へ渡りました。

次回の更新で、今年の「今日のくわとかいこ2012」を一旦まとめたいと思います。

最後までお付き合いくださいね。

 

鍛治&内藤

今日のくわとかいこ<2012年7月6日>

こんにちは。

鍛治です。

今日のカイコ様子は、遅れカイコがやっと繭を作り始めました〜!

写真1


自分を包み隠すために糸をどんどん吐いてる様子を見ているとかくれんぼ

してるみたいです。

先に繭になったカイコ達は羽化して幼虫時の面影が全くなくなってしまいました。

写真2


卵の時から見ていると「この子はどう成長するのかな?」

「どんな成長のしかたをするのかな?」となんだか親のような気持ちです!

立派な卵を産んでほしいです。

 

でも、繭になった全てのカイコがすべて羽化して、卵を産むと、

一頭当たり500個の卵を産むそうなので、

オスとメスの割合が半々だとしても、500組・・・

500頭×卵500個は25万個!!!

 

今回、1000頭でも、餌不足になりそうだったので、

とてもじゃないですが、全部を成虫にして卵を産ませるわけにはいきません・・・

残酷な様ですが、一部の繁殖用の繭を残して、

先日、糸を干す乾燥場で繭のまま熱を加えて、羽化を止めました。

写真3

その繭を振ってみると死んでしまったカイコがカラカラと音が立てるのを聞いて、

さびしい気持ちになると同時に、僕達が普段扱っている絹糸は

カイコが命の代わりに提供してくれているのだと思いました。

 

社長が常日頃、「絹糸は工業製品じゃないんだ、命を預ってるんや!」という言葉が、

飼育をしてみるとよくわかります。

日頃身の回りにある絹製品は実はカイコの命の塊なんです!

 

1ヶ月半成長を見守ってきたカイコが繭を残してくれる姿は本当に美しいですし、

僕達自身が恩恵にあずかり、生かされているのだと思いました。

 

次回の更新は、そのカイコの産卵をお届けできると思います。

命のバトンのリレーをお見逃しなく。

 

鍛治

今日のくわとかいこ<2012年7月4日>

こんにちは、鍛治です。

 

先週末はまとまった雨が降り、梅雨らしくなってきました。

蒸し暑くなってきたので、カイコ達の体調が心配です。

 

大雨の降った次の日の朝、心配になり、出社してすぐに飼育室を覗いてみると、

前回の更新からわずか3日ほどで、繭がここまでいっぱいになっていました。

まゆ写真


蔟(まぶし)の数もかなりの量です。

まぶし全体


こうやって見ると、かなり壮観です。

一体いくつくらいあるのでしょうか?

卵の時点では例年の2倍の1000頭という事でしたが、

残念ながら繭を作る時点に力尽きてしまったカイコもいるので、

正確な数字は、また今度数えてみようと思います。

 

そして、「遅れ蚕」たちがまだまだ食欲旺盛にムシャムシャと桑の葉を食べているので

繭がさらに増えていきそうです。

遅れカイコ写真


ところで、気になったのが、何故「カイコ」というのかと思い、調べてみると、

古い時代には、蚕(こ)と呼ばれていて、人々が蚕を飼うようになると

「飼う蚕(カウコ)」と呼ばれ、そこから「カイコ」になったと言われているそうです。

また古い神話では、神様が蚕を生んだので、「神蚕(カミコ)」から「カイコ」

になったとも言われているんです。

 

それともうひとつ。

カイコの漢字はなぜ「蚕」と書くのかというと

本来は「蚕」という漢字はミミズ」と読むらしく、

もともと「蠶」と書かれていた「カイコ」という漢字は難しいので

その略字として「蚕」という字を使うようになったそうです。

 

僕は、初めから「カイコ」と呼ばれていたり、漢字は昔から「蚕」だと

思っていたので新たな発見が出来ました!

皆さんは知っていましたか?

 

さぁ、一番最初に繭になったカイコが次回の更新の時には

羽化しているかもしれませんよ。

卵→幼虫→繭→成虫→卵というサイクルのクライマックスです。

 

次の更新もご期待下さい!

 

鍛治

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