9月に亡くなった祖母の遺骨をお墓に納める納骨の儀が執り行われました。 95歳まで存命だった祖母の想い出は沢山ありますが、 同居していた事で、生活の中で多くの事を学ばせてもらいました。 色々不自由は当然有りますが、やはり大家族での生活は良いモノです。 その中でも特に思い出に残っているのが、祖母が幼少のころから今日までの想い出を ヒアリング出来た事です。 私が会社の社長に就任したころ、創業者である父は創業当時どの様な気持ちで会社を興したのか?に対してとても興味が湧き、父から創業当時の話を聞き出していたのですが、 更にその想いになった背景が知りたくなって、父の母親である祖母に話を聞くようになりました。 大正時代に生まれた祖母から聞くその内容は今の日常とはあまりにもかけ離れた想像を絶するという言葉を地で行くものであり、とにかく、苦労苦労の連続だったそうです。 特に戦争で夫(私の祖父)を亡くした後、当時2歳だった父とその姉を育てるための生き様は、あの笑顔からは想像できないモノでした。 その様な話を聞かせてもらっていたので、亡くなった時は悲しみよりも、 「お疲れ様。ゆっくりと休んで下さい。」 という安心感のような感情の方が大きかったです。 祖母の死去を切っ掛けにお墓を新しく建てたのですが、 ココ亀岡の地で明治25年から創業されている「谷石材店」様の素晴らしい親方にお世話になれたのも幸いでした。 家族が減るという初めての経験と同時に、この地に根付くといった気持も更に強くなり、 祖父や祖母があの世で心配するような生き方をしないようにしようと、新たに誓う事も出来ました。 こうして歴史が積み重ねられていくのですが、過去と未来は一本の糸で繋がっている事を改めて感じ、これからの自分の行動が新たな山内家の歴史になるのだという自覚と責任、そして強い勇気も与えてもらったような気がしました。
行事
と言いましても、弊社では
ジリジリとした真夏の太陽+染場の暑さ=既に夏本番!!
ではあるのですが、
気持ちの上ではこの祇園祭で夏の始まりを告げます。
たくさんの屋台や浴衣の人に目を奪われ、大きな鉾は有るな〜くらいにしか目が向かない人もいらっしゃるでしょうが、鉾の装飾品はどれも素晴らしいモノばかりです。
ココにも縁の下の力持ち的な、京都の伝統技術が存在します。
突然ですが、鉾も各町内の人々が管理しているってご存知でしたか?
以前私が勤めていた会社が烏丸仏光寺という場所(四条烏丸から徒歩5分程度)にありまして、
働き出した頃、7月は町全体が祇園祭を中心に動く事に大変驚きました。
最初、あらゆる道が通行止めとなり、「これじゃ〜仕事にならない」なんて思いましたが、
会社のスケジュールの中心には『祇園祭』が最優先に掲げてあり、仕事も浴衣で行った記憶があります。
夜から朝にかけては当番で鉾の見張り(日本酒を呑んで朝まで地元の人たちと語りつくす)
なんかもありました。
提灯の明かりに照らされながら茶碗で日本酒を呑むと、なんだか時代をタイムスリップしたような雰囲気になり、
普段の時間の流れよりもとてもゆっくりとしていて、とても心地よかった。
祇園祭の楽しみ方は様々でしょうが、是非来年の祇園祭では、鉾の近くにあるパイプ椅子に腰を下ろし、
茶碗で日本酒を頂きながら、その町の方々と話をするってのは如何でしょうか?
ただし1点だけ注意があります。
その時には浴衣でご参加ください。
それも、最近はやりのギラギラしたピンクや蛍光色の浴衣ではなく、
昔からある落ち着いた雰囲気の浴衣がお勧めです。
もしかしたら、ふっと時代をタイムスリップした雰囲気まで味わえるかもしれませんよ。
豆知識:祇園祭は東北地方で大地震が起きた869年、災いを引き起こす怨霊を鎮めるために行われたことが起源とされるそうです。
4月15日の夕方、地元のレストラン「しん愛」様で2011年度歓送迎会を行いました。
この春、新しく弊社のスタッフとして入社してくれた3人。
3人はこれから様々な矛盾や理不尽を経験しながら、人に愛され、必要とされる人間へと成長してもらいたいと思います。これからの活躍を期待しています。
また、さくらの季節は別れの季節でもあります。
平成元年に入社頂きましたベテランのスタッフが20日付けで退職される事になりました。
その優しく、キメ細やかな対応からは、お客様からも「ご親戚ですか?」と尋ねられるほど、
会社を我家のように愛して下さっていました。
そのお人柄は社内外を問わずたくさんの方に愛され、そして大いに活躍してくれました。
こうやって会社は人の体のように新陳代謝を繰り返しているのですが、
いつも健康、いつも元気、何も変わっていないように経営する事が大切なのだと思います。
その為にはこれからも規則正しく、そして小さな変化にも気配りを怠らず、
毎日を大切に過ごしてまいります。
この年まで大きな怪我が2回、大病は0回とまずまずの成績?で今日を迎えております。
とは言いましても、スポーツ中に起きた怪我も完治して、生活には全く支障がありません。
風邪もひかず健康で日々暮らせる事が何よりも財産であり、
丈夫な体に生んでくれた両親に改めて感謝です。
こんな私を生んでくれた両親に対してどんな恩返しが出来ているのか?
と振り返ったところ・・・
日々心配ばかり掛けている事に気付きます。
早く心配ではなく、安心を提供できるようにならなくては。。。
最愛の娘からは「パパおめでとう!」とお手紙をもらい、
そして娘が大事にしているお菓子を分けてもらいました。
うううっありがとう。
朝から4歳の娘と‘ままごと’のような真剣トークを楽しみ、
こんな事も言えるようになったんだ・・・と、感動に浸り、
皆に愛されていることをエネルギーに変えて、39歳も驀進して参ります。
この想いを内に秘めているだけでは誰にも伝わらないので、
何かしなければ・・・。
外は雪化粧、天気は晴天、エネルギーは満タン
さー今日もがんばります!!