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2019年12月27日

僕の映画の130科 12月号


笠井アナの「僕の映画の130科」コーナー。
くらしの百科12月号・連載155回。

「カツベン」
周防正行監督5年ぶりの新作は、映画が活動写真と呼ばれていた頃、無声映画の上映に重要な役割を果たしていた「活動弁士」を主人公にしたエンターテインメント。もちろん、その存在は知っていたが、例えば、作品の良しあしよりも、活動弁士が誰かで客の入りが違うとか、活動弁士が勝手に物語を変えてしゃべったら大ウケだったとか、アイドル活動弁士がいたとか…楽しい活弁トリビア満載なのだ。主人公(成田凌)が人気活動弁士のフリをして全国を回っていた〝 ニセ弁士 〟という設定もいい。警察から逃げ回りながらホンモノの活動弁士を目指す成長記であり、無声映画女優との恋愛、劇場同士の引き抜きトラブルなどなど、これらの要素を、どこか懐かしい活動写真風の演出でワクワクさせ続ける周防監督。映画っていいなと思える一本。



「決算!忠臣蔵」
「忠臣蔵」っていったいどれだけ映像化されてるんだ! でも今回は「角度」が入ってますぞ。よく考えたら、討ち入りは「予算」がないと動けない。討ち入りまでの赤穂浪士の生活費は? 江戸までの移動費は? 情報を得るための袖の下はいくら? 大石内蔵助が実際に書き残した決算書を基に紐解いた書籍を実写化。今までの「忠臣蔵」が完全にスルーしていた部分にのみこだわりにこだわるとまあ面白い面白い。筆頭家老・大石内蔵助(堤真一・快演!)がなぜ中々討ち入りできずにグズグズしてたのか? なぜあの日に討ち入りしたのか? すべてはお金が原因だったのだ。それを仕切るのが、幼馴染みの勘定方・矢頭長助(経理担当)の岡村隆史。「ダメです。お金ありません」が口癖で出色の芝居。映画賞に名乗りを上げた。ただ、ラストに関しては、評価がわかれるかもね。


「影踏み」
横山秀夫ミステリーの映画化といえば、「半落ち」「クライマーズ・ハイ」「64 ―ロクヨン ―」。どれも、超大好きな作品だ。ここに、本作が加わった。
 深夜に在宅の家に忍び込み窃盗を働く主人公(歌手・山崎まさよしが、渋い芝居!)。すると、忍び込んだ家の女が、寝ている夫に火をつけようとしているところに出くわしてしまう。ところがこの事件を警察が内々に処理しようとしたので、窃盗犯である主人公がその謎を解いてゆくという異色作だ。篠原哲雄監督は、本作においてミステリーという謎解きはそこそこに、山崎まさよしの影の部分をうまく引き出して、人間ドラマを掘り下げてゆく。そのキーワードは「一卵性双生児」。顔が同じ人間が自分の他にもう一人いる。そんな人生模様を複雑に交差させ、トリッキーな演出に胸が熱くなった。





sankei_kurashi at 17:49│Comments(0)

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