2014年11月

2014年11月21日

映画秘宝1月号は世界の名探偵特集

一ヶ月が早い。いや、もっと言うと一年が早いです。今年もあっという間の師走で日没も早く、東京では夕方5時頃には暗くなってしまいます。さて、毎月21日と言えば映画秘宝の発売日です。今月の特集は世界の名探偵です。
映画秘宝1月号
秘宝1
発売元:洋泉社
発売日:毎月21日
定価:1080円(本体1000円)
映画秘宝さんのホームページはコチラ↓
http://www.eigahiho.jp/

ん?表紙のHIHOの題字が 隠れちゃってるけど、これってデザインミス?まぁ、そんなことは無いでしょうが、私の知る限り初めてだなァ。
巻頭特集は世界の名探偵。私は名探偵と言えばホームズ。しかも演じるのはジェレミー・ブレットの。1980年代後半から90年代前半にかけてNHKで放送されていたシリーズと言えばお分かりでしょうか。その中でも特に『4つの署名』が妙に記憶に残っており、その後コナン・ドイルの原作を読んでみたり。あとは明智小五郎ですね。小学生低学年の頃、学校が午前中に終わると町の図書館に行き、ポプラ社の少年探偵シリーズを読むのが楽しみでした。その中でもトラウマ回なのが『青銅の魔人』でした。読んでから数日間は暗闇から青銅の魔人がこちらを覗いている夢を見続け、魘される日々が続きました。
さて、今月の映画秘宝はキム・ギドクのインタビューもあり読みどころ満載です。ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。
【チーフY】
 

sankei_kurashi at 18:18|PermalinkComments(0)

2014年11月20日

月刊「ジェイ・ノベル」の夜汽車特集が面白い!―そして私と後輩の“夜汽車”の別れ―

実業之日本社さんから発売されている月間「ジェイ・ノベル」をご存知でしょうか。毎月15日発売の文芸誌なのです。この「ジェイ・ノベル」さんは毎号特集の組み方が上手く、いつも楽しみにしています。
さて、11月15日に発売された12月号の特集は何でしょうか。
月刊ジェイ・ノベル12月号
ジェイノベル
発行:実業の日本社
発売日:毎月15日(12月号は11月15日)
定価:550円(本体509円)
ジェイ・ノベルさんの公式ページはこちら↓
http://www.j-n.co.jp/magazine_list/?mgenre=22

特集 夜汽車に捧ぐ
【小説】
萩原浩 夜行列車
長嶋有 ムーンライト
【エッセイ≪「夜汽車」≫の思い出】
内田康夫 夜汽車の記憶
恩田陸 『バルカン超特急のように』
西村健 星の海を渡る
能町みね子 十年夜行
【ショートショート】
田丸雅智 ホーム列車
両角長彦 百鬼夜行列車
【寝台特急列車ルポ】
似鳥鶏 国立北斗星忍者学校

…見事なまでの夜汽車っぷり。巻頭から小気味良いリズムで読者を夜汽車の旅へといざないます。おすすめは長嶋有さんの「ムーンライト」です。ここ数年の芥川賞受賞作家のなかでも受賞以来筆力の落ちないすばらしい作家の一人だと思います。
ところで、私にとっての夜汽車とは。 このブログをお読みいただいていて尚且つ、勘の鋭い方ならばお分かり頂けると思いますが、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」です。間違いなく通算100回以上は読んでいます。なぜならば私にとって“文学の軸
にあるような小説だからです。私は年間200冊以上の小説を読むのですが、読み過ぎると自分の中の軸が少しずつブレてしまうんですね。ですので、折に触れて「銀河鉄道の夜」を読むことにより自分の軸をニュートラルに保つようにしているのです。

最後に少々身内の話なのですが、夜汽車にまつわるお話を一つ。会社に音楽や映画の趣味が合う後輩がいました。あるとき家庭の事情で九州の実家に帰らなければならなくなり、退社することになりました。社内全員に向けた退社のあいさつ後に私のところに来て、私と諸々話した時間はとても充実した時間だったと言ってくれました。
「いつ実家に帰るの?」
「今日の夜行列車です」
私は常日頃から持ち歩いていた岩波文庫版の宮沢賢治作品集を2冊餞別のつもりで渡しました。すると彼は溜めていた涙が一筋流れるのを拭おうともせず私に言いました。
ありがとうございます。『銀河鉄道の夜』、今日の夜行列車の中で嚙みしめて読みます。読みながら帰ります」

…小説っていいね。
【チーフY】 


sankei_kurashi at 14:08|PermalinkComments(0)

2014年11月18日

高倉健さん死去 83歳 悪性リンパ腫

本日、何気なく通常業務を進めていたら俄かに周囲があわただしくなりました。ドタバタと響く足音、ひっきりなしに鳴りだす電話。飛び込んできたのは日本映画界のスターとして活躍した俳優の高倉健さんの訃報でした。
P1010006
■産経新聞社号外は以下リンクをクリックしてご覧になれます。
【号外】俳優の高倉健さん死去 83歳 悪性リンパ腫

産経新聞社内では急遽、紙号外対応に切り替えて都内各地にて配布いたしました。「網走番外地」や「南極物語」、「幸福の黄色いハンカチ」に「八甲田山」…。第1回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した国民的大スターの作品を挙げれば枚挙にいとまがありません。
謹んでお悔やみを申し上げます。
【チーフY】 

sankei_kurashi at 16:24|PermalinkComments(0)

2014年11月17日

いつも“幸せ”は一瞬で去ってゆく…

めっきり寒くなり、遠くで聴こえていた冬の足跡がはっきりとした姿になってきました。冬は別れの季節、そう、幸せはいつも一瞬なのです。…なんて書き始めましたが、そんな大層な出来事があったわけでもなく、皆様にお知らせしたいのは遂にコイツを目撃でしたからなのです。
KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN
002
大変見づらい画像ですみません、なにせ一瞬の出来事だったのです。そう、幸せは一瞬にして去ったのですよ(笑)。ご存知の無い方にはもう一度説明を。今年、西武鉄道と京急がお互いのエールを交換し合うために特別車両を走らせています。時間・場所などは一切不明のランダム列車、西武鉄道の黄色を京急の車両に塗装したのが、京急イエロー・ハッピー・トレイン。で、京急カラーの赤を西武線に塗装したのが西武レッド・ラッキー・トレイン。 
どちらの車両も本数が圧倒的に少なく、未だ目撃できていない方が多いのです。以前、
このブログで西武レッド・ラッキー・トレインの貴重な停車車両を撮影できたご報告を皆様にはしていたので、再度リンクを張っておきます。
■くらしの百科ブログ版↓
“幸せを運ぶ列車”に会ったかい?
 http://blog.livedoor.jp/sankei_kurashi/archives/1009814649.html
これで、両車両を肉眼で確認出来たし、残り少ない本年も安泰に過ごすことが出来るかな。
【チーフY】 


sankei_kurashi at 11:25|PermalinkComments(0)

2014年11月14日

文京区限定のフリーマガジン「空(くう)」が凄い! 私小説家・葛西善蔵をご存知ですか?

文豪の町・文京区を歩いていると、行く先々に素敵な冊子が置いてあるのを前々から知っていたのですが、先日手に取って拝読すると、その内容の濃さ、面白さに驚愕。これ、フリーマガジン?ぱらりと一枚めくって唖然、巻頭から葛西善蔵の特集だ!
『空(くう)』11月号
kuu
発行日:2014年11月1日 年6回・隔月発行
文京区役所、文京区のお店で入手することが出来ます。

とにかく驚いたのが巻頭に登場する葛西善蔵いやいや、私も地域密着のフリーマガジンをたくさん読んできましたが、さすが文京区、と言うところでしょうか。葛西善蔵の「椎の若葉」をちゃんとご紹介するなんて、文芸誌でもなかなかできない(私は常々、文芸誌がなぜもっと過去の小説家や作品を今の世代にしっかり啓蒙しないのか疑問なのですが)。そもそも、50代から下になると文学の本当の面白さを知っている人が極端に少なくなると私は感じています。いわんや純文学をや。 

さて、葛西善蔵とはいかなる人物か。青森県出身の私小説家です。無頼派以前の“リアル”無頼と言うべきか、とにかくこの人の生活の荒れっぷりたるや見事。貧困や悲惨さ、荒れた生活が私小説家への通行手形とお考えの方もいらっしゃるでしょうが、葛西善蔵の小説にはそれだけじゃ割り切れない、永久に分割できない素粒子のようなものが残る。ここが大事。私はこれが文学の醍醐味だと思うのです。極私的な物語からやがて人生の真理のようなものに帰結する。是非、皆様にもお読みいただきたい作家の一人です。晩年は口述筆記での作品創作を行うのですが、その傍らに居たのが嘉村磯多。これがまた凄い。この系譜を書き続けるとキリが無いので、お話を「空」に戻しますが。

フリーマガジン「空」はその他にも読み物が大変充実しています。連載「文京・坂の話」は文京区ならでは(文京区は坂が多く、およそ110と言われている)の連載なのですが、文京区の坂には風情があり、物語があります。必読です。その他、素敵なイラストの付いたレシピ紹介や狂言和泉流二十世宗家・和泉元彌さんの連載も素晴らしいです。これだけ内容が詰まってフリーマガジン。・・・頭が下がります。ぜひ皆様も文京区にいらした際にはお手に取ってみてはいかがでしょうか。

因みに先ほど発行ご担当の方に電話取材したのですが、最近は「空」を片手に文京区の坂や街並みを散歩される方もいらっしゃるのだとか。そりゃそうだ、このフリーマガジン面白いもん。
【チーフY】 

sankei_kurashi at 16:22|PermalinkComments(0)