2015年01月

2015年01月07日

新年あけまして…なんてもう言っている場合じゃない 『文學界』2月号が新年早々にやってくれた

皆様、旧年中は大変ご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。新年が始まり早や数日、いかがお過ごしでしょうか…などと悠長なことを言っている場合じゃない。芥川賞の発表が15日に控えているから?いや違う。『文學界』の2月号が素晴しいからだ。
『文學界』2月号
文學界20152
出版社:文藝春秋
発行日:毎月1回1日発行(1月7日発売)
定価:970円(本体:898円)
HP:http://www.bunshun.co.jp/mag/bungakukai

何が凄いってアナタ、芸人きっての文学通である又吉直樹さんがついに作家デビュー。これは凄い。書かせた編集者も凄い。 同じ芸人であるオアシズの光浦靖子さん(確か長嶋有さんやドフトエフスキーのファン)やオードリーの若林正恭さん(文学通であり、
卒論が村上龍さんらしい)であれば小説いや、文学を書くことがあるかもしれないと思っていましたが…又吉さんがねぇ。この作家デビューはさっそくニュースサイトで大きく扱われています。タイトルは『火花』。『火花』と言えば高山文彦さんが北條民雄について書かれた本のタイトルを真っ先に思い出す。私は北條民雄の大ファンなので、些細なご縁ですが応援させていただきたいナ、と。

『文學界』2月号はまだまだ凄い!

2月号の創作陣がこれまた凄い。聊か個人的な好みも入ってしまいますが、どっしりとした文学を堪能できる4人。
伊藤たかみ『母を砕く日』
吉村萬壱『大きな助け』
楊逸『ココナツの樹のある家』
山下澄人『はふり』 

伊藤・吉村・楊逸お三方が芥川賞受賞者、山下さんは既に芥川賞に複数回ノミネートされている実力者。面白くないわけがない。

『文學界』2月号はまだまだ凄い!!

新連載評論は若松英輔さんによる「美しい花 小林秀雄」。冒頭、小林秀雄の『当麻』 の一説を引用しています。
美しい「花」がある。「花」の美しさという様なものはない。
なぬ?プラトンに怒られるんじゃないか?とか、「花」の様な美しい…なら成立するゾ!とか、そういう事が言いたいのではなくて 、小林秀雄の言葉についてのロジカルな思考を堪能できるのだ。これは毎号楽しみ。

『文學界』2月号はまだまだ凄い!!!

最終ページ(イワユル編集後記)も残さず読んでいただきたい。実は私も気になっていた文芸誌『群像』の名物コラムが掲載されていない件である。ここで『文學界』は「匿名の芸」を展開。 更には実名書評の現状まで問題を定義。そうか!俺も一応は“匿名”な訳で、もっと遠慮しないでガンガン書いちゃえばいいのか、と。しかし、産経新聞社という陣羽織を着て戦場に立つ身だからナ、とも。とはいえ、私も『文學界』さんのお考えにほぼほぼ合意。

(チーフY) 


sankei_kurashi at 13:25|PermalinkComments(0)