下地 恵得

<みんなで元気に生きたいから「介護予防」>

健康を誇っている人でも、75歳あたりになると体が綻びだして病院にカルテを持ち、病気と闘うことになりますが、同時に老化とも闘わなければなりません。

 病気らしい病気はしなくても、いろいろと故障がでて年と共に体力が衰えていきます。こういう現象を「老年症候群」と呼んでいますが、この老化の加速を矯めるのが「介護予防」です。

 

<要介護者の増加は金を食う>

 介護保険法の制定は2000年です。高齢化が進み、高齢者所帯や独り暮らしが増加し、家庭での介護は無理なので、社会が肩代わりしようという制度です。保険法制定後の2003年の調査で、介護保険利用者が3年の間に次のように70%も急増していることが分かりました。

      65歳以上の高齢者数(増加率)   要介護認定数(増化率)

2000年  2165万人    ―       218万人  ―     

2003年  2420万人 (12%増)     371万人(70%増)

これを放置すると保険財政が破綻してしまうという危機感から、2006年に見直しの際「介護予防」で要介護者を減らす方向に国が舵を切りました。

 

<「介護予防大作戦in東京」>

国の方針を受けて、東京都は当時の老人総合研究所に介護予防緊急対策室(室長 大渕修一)を設置、「介護予防大作戦in東京」を展開します。第1回は、2005年9月6日に都民ホールで行われました。

 いきいきシニアは同大会の東村山への誘致に動き。都、市、社協、市老連、いきいきシニアの5者で実行委員会を構成して、2008年7月に2日間にわたり中央公民館で「第4回介護予防大作戦in東京」・東村山大会を開催しました。参加者は1800人でした。

 

<いきいきシニアの念願かなって>

 あれから4年。「介護予防大作戦」は継続開催がいきいきシニアの念願でしたので、当会発足10周年を機に同大作戦第2弾の開催を決意。市や社協へ提案・協議の上、老人クラブ、地域包括支援センターの5者で実行委員会を作り、社協内に事務局を置いて、中央大会と地域開催の2本立てとしました。中央は既に11月15日と決まり、それに向けて町毎の地域開催準備が着々と進められています。

 

<今大会の特徴>

 一つは、実行委員会の各機関・団体が、熱い思い(主体的に)で取り組んでいることです。

二つ目は、地域開催の実施。前回(08年)は、1800人もの人を集めながら、介護予防の地域への浸透が少なかったからです。4月半ばの現在、地域開催の準備が進められているなかで、それぞれの町で、介護予防を巡る議論が交わされています。そのような議論の場が持たれているだけでも、地域開催の目的の大半を達したといえます。

三つ目は地域の関連団体間のつながり(ネット化)が深められるということです。

みんなで頑張って素晴らしい大会に盛り上げると致しましょう。

 

参考:松村直道著「介護予防と福祉コミュニティ」東信堂、 香山リカ著「老後がこわい」講談社新書)