インターハイが終わり数年が経過した
だけど 私に取り巻く過去の悩みは消えるどころか私を苦しめていた

とある路地裏にこじんまりとしたバーがあった
名前は「Flying Girl」その扉を開けると青い目の女の子が出迎えてくれた

「やぁ いらっしゃい まだ開店時間じゃ無いけど上がっていいよ 暇してたし」

カランコロン ガチャ

BGMを聴きながら どうぞ
「貴方なのね 相談者は」

「・・・はい ネリーさん」

「久しぶりね 貴方の顔を見るのも まぁいいわ このウィスキーは私の奢りよ 飲みな」

「・・・これは・・・!」

瓶には『オールドヴィンテージ グレンリヴェット 49』と書かれたウィスキーであった
ウィスキーの中では高価なものに部類されているものである

「良いのよ 悩みを聞くのが私の趣味だし 後今日は二人だけの同窓会みたいなものだから」

「ありがとう・・・御座います」

「まぁでも高価なものだから少しづつ味わってね」

「んぐ・・・んぐ・・・」

口の中にほのかに来る果実の甘みが私を包み込んだ

「それで・・・今日はどんな悩みを?」

「・・・部活で一緒だった好きな人が・・・遠くに行ってしまって・・・それで・・・」

「それで?」

「・・・私の友達ととても良い関係になってて・・・それを見ていると胸が苦しくなってきて・・・」

「どうして私だけ 違う道を歩んでしまったのかなって・・・」

「その友達と好きな人はどのような道を歩んだの?」

「一緒に大学へ行ったんです 私も大学へ行ってますけど・・・違う大学で・・・」

「成る程ねぇ 今もその人と交流はあるの?」

「・・・連絡は・・・取っています・・・けど・・・二人の間には こう・・・私にはない特別な何かが見えたのです」

「それは大変ね・・・二人を見ていると気が気じゃないって感じだね」

「はい・・・」

「高校の頃 その好きな人にどんな後悔がある?」

「後悔?」

「えぇ・・・ もっと喋りたかった とか もっと近づきたかったとか」

「・・・もっと素直になれば良かった・・・かな・・・」

「素直?」

「私・・・素直になれなくてその人に迷惑ばかりかけてたのです」

「それで麻雀部の雑用係みたいな扱いを受け初めて・・・」

「もし 私が協力的だったら もし私が率先してあの人に手伝って上げればって思うと・・・」

「・・・すいませんネリーさん お金払うのでこれ もう1杯お願いします」

「・・・この悩みは お酒で解決出来ないわ」

「えっ・・・」

「この悩み お酒じゃ逆に貴方を苦しめるわ」

「貴方が素直になれば解決出来る つまり 貴方が動かないと解決できないわ」

「でも・・・今じゃ・・・」

「間に合うかどうかは 自分が素直になって相手の気持ちを分かってからじゃないかな?」

「ネリーさん・・・」

「その子は素直な子なの?」

「・・・はい」

「なら 貴方の気持ちを伝えてお互いに素直になってそれでもダメだったらここへ来なさい」



「片岡優希さん」

私は 久しぶりに涙を流した
京太郎が作ってくれたタコスを思い出して また食べたいと強く思った


ここは 翼という心が折れた天使がまた翔べるようになるようにという思いで作ったBar
さて 今日の翼が折れた天使はどなたかしら?

カランコロン...

「やぁ いらっしゃい」

さて 今日は何を開けようかしら

・・・
どうも 管理人です 書け麻で負けましたのでこういったSSを作りました
(音楽を聴きながら読むと尚良いです)

咲SSにはこういった苦いものが余り無いような気がします
こういった感じのSS 増えるといいなぁ・・・

ではでは~