この春、我が家の庭で生まれたカラスの雛。
5月の末にブログで紹介してから2ヵ月余り。
いつからか、この雛を『かぁくん』と呼ぶようになっていました。
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なかなか親離れが出来ない様子でしたが、最近は我が家の空を羨ましいほど自由自在に飛び回っていました。
私は『かぁくん』のそんな様子を見るのを日々の中でとても楽しみにしていました。

けれども、別れは突然にやって来ました。

一昨日、8月3日木曜日の朝7時。
私は仕事に向かおうと家を出ます。

視線を上に上げると、我が家の敷地に建つ倉庫の屋根に『かぁくん』と番いの親ガラスが・・・
「かぁくん、おはよう!」
我が家の3羽のカラスへの朝の挨拶、これがすっかり日課になっています。

この日も元気そうにしていると思ったのですが・・

それから2時間半後、悲報が入りました。

「かぁくんがどんぐりの木の下で死んでいる・・」
「えっ、そんな馬鹿な! さっき会ったばかりだよ!」

突然のことに、私は仕事場で混乱するばかりでした。
何故・・何故・・一体どうしたの・・嘘でしょ・・・

『かぁくん』はヨチヨチ歩きを始めて3ヵ月。
自在に空を飛び始めて2ヵ月ちょっと。
あまりにも短い生涯を終えてしまいました。
とても悲しい・・
なにかとても大切なものを失ってしまったような感じ・・
辛い。

ちょうど2ヵ月前、『かぁくん』は巣のあるヒバの木から地上に降りて(落ちて?)ヨチヨチ歩き始めます。
警戒心も全くなく、私や飼い犬が近づいても丸い目をキョトンとさせるだけ。
雨が降っても一晩中、我が家の玄関脇でじっと耐えるだけ。
庭石めがけてジャンプの練習を繰り返す。
思い切ってジャンプをしたものの、ドウダンツツジの中で悪戦苦闘。
そんな我が子の様子を常に見守る親カラス。
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やがて、木の枝に飛び移り、我が家の屋根まで飛んでみせた!
空を飛び始めると日に日に飛行術が向上し、翼を広げで自在に滑空する様子はお見事!
空を舞う様子はなんて美しいのだろう。
感嘆することしきり・・
私も『かぁくん』と同じように空を飛びたい・・

そうそう、『かぁくん』の翼には白色・・部分アルビノでしょうか?
他のカラスとはハッキリと見分けがつけられる、とても美しい翼を持って生まれて来ました。
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なかなか親離れが出来ない甘えん坊。
いつまでも、親から食べ物を与えてもらうのが好きだったね。
最近は皆んなで水浴びをするのが好きで、あなた達はいつも仲良く水遊びをしていました。
お父さんカラスとお母さんカラスといつも一緒に幸せな様子を楽しませて貰いました。

暑い日、ドングリの木の中が涼しくて良かったのでしょうね。風にそよぐ葉のなかで、いつも鳴いていました。
『かぁくん』の鳴き声はいつの間にか、私の中では日常の当たりまえに聴こえるものになっていました。

それなのに・・
そのドングリの木のいつものお気に入りの枝の下で旅立ってしまいました。
一体何が・・
悪いものでも食べたのでしょうか?
まさか、足をすべらせた訳ではないよね?

この日は一日忙しく、
夕暮れ時、家に戻った私は玄関脇に横たわる『かぁくん』に会いました。

初めて触れた『かぁくん』の身体は思いのほか小さく、とても軽く感じました。
小さな丸い頭をそっと撫でます。
ああ、やっぱり。
まだ小さな子供のようなとても柔らかな毛並みです。

『かぁくん』
短い命だったけど、自由自在に空を飛べてよかったね。
白い色の混ざった翼を広げて空を舞う姿は恰好よかったよ。
ホントは、これから長いつきあいをしたかったんだけども・・
でも、しょうがない。
『かぁくん』は精一杯生きたんだ。

さようなら『かぁくん』
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今、『かぁくん』は我が家の畑の一角でリボンやモモと眠っています。
いつかまた飛ぼうね・・・