データセンターを利用する際、あると便利なのがKVMスイッチです。特にWindowsサーバがたくさんある環境ではとても便利です。

ただKVMスイッチを一度も使ったことがない人がKVMスイッチの選定をするのはちょっと困難です。多くの場合はカタログでの比較になるか、もしくは付き合いのある業者さんから言われるままに購入してしまう場合が多いのではないでしょうか。そこでここではKVMスイッチ選定のポイントを記してみます。

【KVMスイッチ選択のポイント】
この5つを押さえておけば基本的に問題ありません。
  1. ポート数
  2. ケーブルの太さ
  3. マシン切り替えの方法(ボタン式か電子式か)
  4. カスケード接続できるか 
  5. (ブレードサーバを使うなら)ブレードサーバ側のKVM機能との相性

1については1ラックに搭載するサーバ台数のポート数があると理想的です。

2については見過ごされがちですが、細ければ細いほど良いです。KVMスイッチから太いケーブルが数十本出ているのと細いケーブルが数十本出ているのでは当然後者のほうがメンテナンスがしやすいです。以前太いケーブルのKVMスイッチを使用した際大変不便でした。

3についてはボタンを押すことでマシンを切り替えるタイプか、もしくは電子式、すなわちキーボードで操作するタイプかの選択になりますが、前者はラックが増えてくるといちいちそのラックまで行って手でボタンを押す必要があります。後者はコンソール(CRT,KBD,Mouseが置いてあるところ)からマシンを切り替えられるので便利なのですが電子式の切り替えですので切り替えに0.5秒~2秒かかる場合がありちょっとしたストレスを感じます。100台のサーバを順々にWindows Updateした際このちょっとしたタイムラグで非常にいらつきました。

4については1台のコンソールで何台までのKVMスイッチをカスケード(数珠繋ぎ)できるかということですが、これは3で電子式を選んだ場合は重要です。あまりにもカスケードできる数が少なすぎるとたくさんコンソールを用意しなければなりません。

5については意外と盲点なのですが、特に3で電子式を選んだ場合キー入力をKVMスイッチ内でどのように処理しているのかルールがないことで相性問題が発生します。昔私が経験したこととして、ATEN社のKVMスイッチとDELL社のブレードサーバの組み合わせではATENのKVMスイッチ側のマシン切り替えはキーボード上でできるが、ブレードサーバ内のマシンの切り替えはキーボード上から行えませんでした。これはATENのKVMスイッチでキー入力の処理を押さえてしまっていてそれがDELLのブレードサーバまで伝わらない仕組みだからだろうと想像しています。もしこの組み合わせで実際に購入してしまっていたらマシンを切り替える手段がなくてパニックになっていただろうと想像できます。なので購入前の検証は絶対行うべきだと思います。

※KVMスイッチのメーカー
Raritan
ATEN
富士通コンポーネント
など