蘭の生産者の栽培日記in鈴鹿

サノ オーキッドの洋蘭栽培日記です。 生産者がどの時期に何をやってるかわかります。 生産者ならではの管理方法、作業工程、園芸資材、花器など、より具体的な情報が手に入ります。 質問などはコメントへ。また商品に関しましてもコメントもしくは販売店へ問い合わせください。

その他の蘭

今年も咲いてきたぁ~

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年明けて寒さも厳しくなってきてますね。今日は成人式のところも多かったようですね。
お祝いの席にはやっぱりお花があると気持ちもより華やかになりますね。着物姿に花飾り素敵ですね。

さて農場でも親父の趣味のお花をおいているところに咲いていました!一輪にインパクトがあり、花の先にながぁーく伸びたお花を!!
この花はアングレカム セスキペタル、毎年紹介していますが魅力的な花ですし、この花にまつわる物語も面白いですねぇ~。
ダーウィンの進化論でしたっけ?この長い先にある蜜を吸う何者かがいるからこの花はこうやって進化したんだぁーって。そしたら実際にこんなにも長いくちばし(?)を持つ蝶が発見されたとか……
詳しくは調べてもらったらすぐにわかります。

この株は譲れませんが、まだ農場には数10株あったりして……(笑)こんな花をたくさん持っている人いないんじゃないかなぁ~(^-^;かれこれ5年以上も管理していますよ……


カトレア始めてみました(笑)

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台風の影響は各地でいかがだったでしょうか?
幸い鈴鹿をはじめとして東海圏はあまり雨も降らず台風事態の進路変更で事なきを得ました。
東北ではなれない雨風に苦労されたのではないかと思います。

週のはじめはシンビジュームパフィオなどの苗の買い付け引き取りのために山梨へいっていましたが山梨でもあまり台風の影響もなくありがたい限りです。
またその仕入れた苗の状況は後日アップしますね!


さて今日は以前とった写真を今回披露~。
今年から新しい取り組みとしてもっと色んな蘭をさわっていこうと思っています。
もちろん大量にはできないのでキンギアナム等と同じで株分けを基本とした少量他品種生産の仕組みの検討をかねています。
今回はいつもお世話になっている方からミニカトレアを分けていただきましたので早速自社に持ち帰り株分けをして見ました。
500ポット位は確保できたかな?そしてこのカトレアは丈夫なのか株割ってもすぐに花が咲いてきています。
お花を咲かせるのにちょっと力が足りないのかひ弱な感じですが私に自分の花の存在をアピールしてくれているんだと思いました(笑)

この品種はイザベラストーンという名作らしいです???
しばらく様子をしっかり見ながらうまくいけば年明けから出荷に対応できるといいなぁと思っています。

カトレアは蘭の中でも有名人、うちでは初の取り組みですが少しずつ色んな形で展開できればと思っています。
また何かありましたらお問い合わせくださいね!

珍しい希少品種

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今回はちょっとなかなかお店では見ることのできないものをご紹介します。

写真1、2枚目ですが、これはジゴペタラムのその名もサプライズ!!
ジゴペタラムと言うと紫色のものがメーカーから一時出回っていましたが今はその紫のものも見かけなくなってしまいましたね。
香りがよくシックな花でしたね。サノオーキッドでも幾度と色んなジゴペタラム系の生産に取り組みましたが断念してきた経緯があるんですよ。
その中から出てきた一つでビージーホワイトと言う紫ではなく白緑系の品種からでた変異個体でメリクロンしてたくさん作っていましたが開花の効率が悪かったり、葉っぱが汚れたりとお花の価値をつくってやれなかった品種です。

良さそうな1株から株分けをして保存強いていたものが咲きました。
限定2ポット販売できます???早いもん勝ち(笑)

3、4枚目は斑入りのシンビに花が咲いたらお花も変わってる???花柄がとってもきれいですぅ~

グリーン愛も徐々に……

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今日は年末12月から出荷予定になっています洋らんノビル系小型のデンドロビューム エンジェルベイビー グリーン愛の今の状況をご紹介します!

1枚目は鈴鹿の農場に咲いていた来年開花予定の小さな若い株にお花が咲いていました。
きれいですよね。そっと咲いている姿好きなんだよなぁ~

2~4枚目は年内の開花を促すために低温に早く当てるために山上げばに置いてある様子です。
2枚目のアップの写真に花芽がぷつぷつっと出てきてるのがわかりますか?
まだちょっと分かりにくいですかね。バルブ(茎)の葉っぱが出ているところに節があるのわかりますか?
そこの葉っぱが出ている方と反対側に本の少し膨らんでるところがあるのですが、それが花芽なんです!

もう少しするとより鮮明にわかるようになりますがその状態から暖めていけば1月ほどで最短で咲かせることができるんです。

3~4枚目は山の様子ですね。葉っぱが深緑でとってもきれいですね。
葉っぱだけでも楽しめるじゃないか?と思うくらいです(笑)
今年は年内も年明けもしっかり作っていますのでまた状況アップしますね。

レインボーダンス♪

04be2b16.jpg今年の母の日はフォーミ系の純白のサチの他に写真のレインボーダンスも母の日商品として出荷させていただきました。

レインボーダンスには色んな花色があってそれが虹のようだからこの名前がついたのかなぁ。
サノオーキッドでは今は写真のオレンジ色にピンクの縁取りが入る「花見月」が主力でその他に写真にあるノーマルのピンク色やオレンジ色(どちらも個体名はなし)などを少量作ってます。
花見月は突然変異で出てきた花で花色が珍しいので時間をかけて増産してやっとある程度安定して出荷できるようになりました。8年くらいかかったかなぁ(^-^;

今回はこのレインボーダンスの管理方法を伝授!
まずレインボーダンスは小型のノビルタイプに分類されるデンドロビュームです。そしてその血筋は日本にも原種があるセッコクの血を引いているためコンパクトな株にたくさんの花をつけそして日本の気候に適しているんですねぇ。
温室などの設備がなくともお花を毎年咲かすことができますよ。

まず水やりですが、デンドロは着生蘭ですから基本お水は少な目で大丈夫です。うちの出荷の商品は木のチップで植えてあるので水捌けもよく適度の保水ができるようになっていますので表面の土かしっかり乾いたら水をたっぷりと株元に与えてあげてくださいね。
注意するのは蕾のあるときで蕾から花を咲かせるにはたくさんの水分と適度の光が必要なんです。だから蕾があるときは水を切らさないようにしてあげてくださいね。

置場所ですが寒さにはめっぽう強いので花は咲いてしまえばできるだけ涼しいところの方が長持ちします。
デンドロは落葉性の植物なのでお花を咲かせながらも葉っぱを黄色くさせて落としていくことがありますが病気などではなく生理的なものですので枯れた葉っぱは取り除いてあげてください。

花が終わったら花がらを取り除き来年はしたから新しく出てきている新芽にお花をつけます。
その新芽をできるだけ太くしっかり育てて花が咲いた株と同じようになるように世話をしてあげてください。
肥料は暖かい季節の間だけ液肥などの肥料を与えるとより大きく育ちます。

花が終わったあとは風通しの良い戸外に出してあげてください。直射で葉っぱが黄色くならないように半日陰くらいがいいかと思います。
そのまま秋頃までに新芽を大きくしてしっかり寒さに当ててあげましょう。ノビルタイプのデンドロは株が充実し寒さ(低温)に当たることでお花をつけるんです(花芽分化)。鈴鹿では12月上旬頃まで霜の当たらない戸外に出しておいても良いくらいでした。
霜の当たる前に室内に取り込み、うまくいくと来年の3月頃またお花を楽しむことができると思います。

ちょっと長くなりましたが咲かせやすい蘭だと思いますのでぜひチャレンジしてくださいね。
ご質問がありましたら何なりとお申し付けを!
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