2016年07月02日

毎日川を歩いて、魚を探してて、景色が良かったり、アクセスが良かったり、魚がとても無垢だったり。そんな場所を見つけて思うことは、「こんどは家族を連れて来よう」。それは5歳の娘だったり、今は子育て奮闘中のNだったり、70歳以上の父親だったり。


ガイドでたまに、親子釣れの釣り人が来る。息子さんは40歳くらいで、父親が70歳以上。渓流好きの父親に北海道の鱒を釣らせてあげたいという息子さんの優しさ。2人の釣りを後ろからみていると、いい光景だなぁ〜と思いながら、私も親孝行しなければ、とシミジミ思う。小学生の子供と一緒のファミリーもいいなぁ〜と思う。


昨日までの2日間、父親と渓流釣りができた。1日目は娘も一緒に3世代で川に立てた。
娘は魚を釣る事よりも、川を体全身で感じる事の方が好きな様子だった。


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76歳、髪の毛はまっ白になって、足もだいぶ上がらなくなって、歩くスピードはカメのようにゆっくりになったけど、川を見る目と、仕掛けの流し方だけは確かでポイントごとで魚を釣り上げた。危なっかしい足取りでどんどん行こうとする意欲をみては、手を引いてあげた。





私が釣りをはじめたのは3歳くらいかな?昨日みたいに、引っぱられて連れて行ってもらったんだろうな、30年経った今では立場が逆転している。76歳になる父親とまた一緒に渓流釣りができたのも、釣りが好きで、釣りを案内するこんな仕事をやってよかったなと思った。




P701001376歳、また一緒にいこう!



いつのまにか、自分で魚を釣りたいという気持ちから、魚を釣って誰かが幸せになればいいや、そんな気持ちのほうが、面白くて楽しくて幸せになる自分になった。もちろん私の自分の釣りはしっかり持っている。人に譲れない、1人で行きたい釣り場は世界にある。だから十勝の釣りは大らかなに、みんな楽しんで!と後ろか釣り人の心境を読み取るほうが楽しい。


魚を釣ることはもちろん好きだけど、その場の空気、自然のなかにどっぷり浸って、すべてを忘れて、夢中になって、ふと思った時に、夢中になりすぎてる自分に気づいて、すこし笑う。そんな時に風が気持ちよかったり、川の流れが冷たかったり、野鳥の声に気づいたり、足元に小さな花が咲いていたり。そのときの気持ちはなんと表現したらいいのだろう、とにかく誰にも言えない表現できない気持ちになる。私にとっては、それがすべてで、魚が釣れたか釣れなかったは、どちらでもいい。1日最高の気分に、いい時間で過す事ができたらそれでいいと思う。 そんな事を毎日 やってるとたまにいい事があったりするから釣りが楽しい。


P6210056岸際でセミフライに食い付いた。ナイスフィッシュ!


P6220046お昼を食べながらゆっくり観察。12番のカゲロウの突然のハッチでCDCダンでのナイスフィッシュ!



P6220033そしてまた休憩。今年もまた一緒に川に立ててよかった。


P6260113ルアーのゲストのナイスフィッシュ。観察して、観察して、カゲロウにライズする鱒。やっちゃえ〜と、セミルアーにドボン。


P6280164いつもこの笑顔をみるのが楽しい。嬉しい、ナイスフィッシュ!



P6290186川で拾ったカケスの羽

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自然をぜんぶいただいて、
おもいきり遊べ
とことんつきあうからさ!


6月が終りました。

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(07:41)

2016年06月15日







モンカゲロウのハッチがはじまる少し前、
チェルノバマダラカゲロウに期待!と思いきや、
今日のライズは、14番のシリナガマダラ。
4番ロッドに5エックス

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リールファイトは、左巻きで



P6120035今期初のミヤマ



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ロッジの薔薇が美しい


(20:32)

2016年06月11日

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赤ちゃんが産まれました。
5月15日。3100gの男の子です。

私が朱鞠内湖で釣りをしている間に、
気がつけば、産まれてました。
名前は洲志(シュウジ)。

ブログにお付き合い頂いているみなさま、
洲志にいい事も悪いことも、
私に変わって、面白い事、たくさん、
教えてあげてください。
またいろいろとご迷惑をかけるかもしれませんが、
よろしくお願いいたします。
すみません、めちゃ可愛いです。
ありがとうN


His name is Syuji ....

(07:45)

2016年06月10日




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幌加内町朱鞠内湖は石狩川水系、天塩川水系、そして太平洋水系の3タイプのイトウが生息すると言われる。


ドイツ人のアレックスさん
イトウに魅せられ十勝に通い、はや3年目。
1年目はルアーロッドを持ってきた彼は、
今やフライロッドを手にし、
カナダでスチールヘッドを釣り、
アラスカでキングサーモン、
ニュージーランドでレインボー、ブラウン。
そしてキューバでターポン、ボーンフィッシュ。


いつの間にか世界の魚と渡り合う
ワールドワイドなフライフィッシャーになっていた。
安定して繰りかえされるキャスティングも見違えるように上達していた。
忍耐強く、横殴りの吹雪でも楽しむようにじっくりと釣る姿は、
「いつか釣る」といつも彼の背中を見て思っていた。
そして、いよいよ5月朱鞠内湖で見せてくれた。



P5240143夜明けの美しさ、アカハラの鳴き声が静寂を深める



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初日に岸際で見つけたイトウ、
1度目はすっぽ抜けたものの、
2度目はうまくフッキング、
そして、ファイト。
そして、ファイト、
ファイト。



巨大なイトウが水面にあらわれ、
1度目のネットには入らず、
杉坂隆さん特製の1m用ネットですら、小さく見えた。
2度目のランディングでなんとか成功。
巨体がネットに納まったと思った、時だった。







巨大なイトウがネットに納まった瞬間、
バタンバタンとネットの中で暴れるイトウ。
小学生の男の子が暴れているような激しさで、
ネットを必死に押さえるのがやっとだった。
なんとか、持ちこたえけど、
その力でネットの柄がひん曲がった。
凄いパワーだった。


岸に上陸して、
イトウを水の中でそっと抱えた。
メジャーをあてると、101cmあった。
産卵を終えた雄のイトウ
体は婚姻色がのこり、
雄どうし喧嘩した傷が残る 
精悍な野性味ある魚だった。


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産卵という大仕事を終えたばかりのイトウ。
まだまだ体力が回復していないのに、
釣ってしまって申し訳ない気持ちだった。
水からあげずに、いそいそと写真を数枚撮って、
イトウの回復を待った。

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101cm これは朱鞠内湖のメーターオーバーだ!


おそらく20年は生きているのだろう。
こんな大きくなるまでに、たくさん試煉があっただろうし、
釣られたこともあっただろうな〜なんてしみじみ感じた。



こんな立派に育つ魚がいるのが北海道。
自然に感謝しなきゃな〜なんて思っているころ、
ゆっくりと大きなヒレを動かして、
手の中をすりぬけて、 深い水中へと消えて行った。


イヤ〜。
すごい。
ほんと、 アレックス。 
良かった。
おめでとう!




レプリカを作ろうか?
という話になったけど、
レプリカは、十勝のメーターオーバーにとっとこう!
といって笑った。



P5220058やってればいつか、ドラマは起こるものだ、ありがとう





その後もアレックスは好調だった。
メーターオーバーを釣った次の日でも、
朝早く起きて釣りに出かけた。


P5240133月が沈んでいくのを横目にポイントへ向かう


朝ごはんはレイクハウスに戻って、
朝からビールでカンパイ。
そして午後から再び、竿を振り。
夕方、岸際で繰り返すイトウのボイルを見つけて、
イトウを釣った。これもドキドキするサイトフィッシングだった。


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3日目のイトウとの格闘は慣れたもので、
水中に沈むブッシュに糸をまかれながら、
柄が曲がったネットでようやっとのランディングだった。

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P5240201魚も頑張った、アレックスも頑張った。ネットもよくがんばった。


最終日は、25センチのイトウで幕を閉じた。
彼の挑戦はまだま続く。
次は秋の十勝。



北海道のイトウという魚。
1メートルを超すイトウを釣るのは夢のまた夢。
大きなイトウを釣るためには、
釣ったイトウを殺さない事、
できるだけ、ダメージなくリリースすること。
ルアーの釣り人はトリプルフックは使わない。
フライの釣り人はバーブレスフックを使う。
魚を扱うのは水中、もしくは水の上で、
魚を陸にあげない。
釣り人、一人一人の努力で、
リリースした後のイトウがさらに大きく育つ。
釣り人自身が魚を殺さなければ、
イトウは大きく育つ。

問題は、護岸工事や堰堤、排水工事などの環境破壊。
イトウが希少種となれば、
イトウ釣りじたいができなくなるかもしれない。
イトウという魚を守ることができるのは、釣り人だけ、
大きなイトウを釣るためには、釣り人たちの努力。
私自身、偉そうな事を言えるような人間じゃない。
だけど、これだけでっかい夢がある北海道の在来種は、
やっぱり大切。

朱鞠内湖のレイクハウスに11日間も滞在していると、
イトウに熱い思いを持つ人に会い、
夜更けまで話は続く。



運良く中野さんにイトウの採卵を見せてもらった。
イトウを育む自然があるのはもちろん、
そして、イトウを守り、育てる仕組みがある。



私もふ化場がほしいと思った





素晴らしいフィールドを守る中野さんをはじめ漁協の方々、
釣り人のわがままに快く対応してくれるレイクハウスの方々。
毎日、新鮮な情報をくれる杉坂さんにも感謝。
澤田さんや千葉さんや辻っち。
毎年ここで会うイトウに見せられた方々、
本当に、今年もたくさんお世話になりました。
楽しかった〜


2016年5月のイトウ釣り
おわり。

2017年のイトウ
ぜひ、一緒に行きませんか?
「いつかは・・・」、と思っている方、
来年、もしかしたら手にする事ができるかもしれませんよ!
ボートあれば、たのし〜いから!!!



十勝の(朱鞠内湖も)自然を楽しむための 
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そして、冒険家との冒険はつづく・・・


















(18:46)

2016年06月06日



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エゾハルゼミは8割沈んで流れます





13340090_1158328144198483_4585693022990654591_oモンカゲは水面をバタバタして流れます





13323515_1158328160865148_1279600892762882012_oチェルノバはスペントもダンも地味なので良く観察します





寒かったり、暑かったり・・・

6月上旬の天気は毎日違う
晴れればセミが鳴くし、
雨降ってあきらめモードと思うと、すごい量のカゲロウがハッチしたり。
かと思って、カゲロウに期待したら、
ハッチもライズもなくたたいてもないも起きず・・・
セミが鳴いたぞ、と思ってやる気マンマンで川を目指すと、
まだまだ雪解けゴーゴーと流れ、キンキンに水が冷たかったり、
そんなまだまだ春と夏がせめぎあるこのごろですが、

昨日の午後がセミとモンカゲの初日。
水面から無数に現れては飛んで行くモンカゲ、
そしてあちこちでバタバタしながら水面に浮いているハルゼミ。
いよいよ勢いを感じる緑の世界です。



P6060084このウイング!いい仕事です。昔トンボかな?




四季がはっきりしていることに、
また季節が変わった、
1年ぶりに会う虫たち、
みんなみんな生きているんだ!と自覚する。
目覚めるにはちょうどいい季節。


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そんな緑のなかで、セミの大合唱の中で
でっかいセミの毛針を投げてるだけで、いいじゃん。
魚が釣れることよりも、人工物も人工な音も、誰もいない(近くに私がいますが)、
そんな世界ですべてを忘れて夢中になれれば、
それだけど幸せだと思ってちょうだい!


そうればたまにいい事ありますから!!!


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P6060122体力測定、まずはケンスイ。


P6060156今年初もの発見。タモギタケ





十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
ロッジラッキーフィールド
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(22:26)

2016年06月03日



朱鞠内のイトウ釣りガイドが終わり、
十勝川のニジマス釣りのガイドがスタート
いよいよライトタックで指先でふわりとドライフライを投げる釣りのスタート。
十勝はニジマス、ブラウン、アメマス、そしてオショロコマ。
フライフィッシングらしい繊細な釣りが始まりました。


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ヒグマの毛 入りの セミフライにいい反応?


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6月3日、今日はセミで2本、昼から16番のコカゲロウのいいハッチ&すばらしく取れないライズ。

リーダーは12フィートはほしい、ティペットは必ずフロロカーボン。ティペットくしゃくしゃキャストよりも、しっかりとティペットをコントロールして、フライ先行させた方が吉。指先でフライをコントロールする季節が10月まで。いい季節になりました。できればバーブレスで釣る勇気を。







(20:39)

2016年05月26日


おはようございます。
北海道北部にある朱鞠内湖に勤務中です。

昨日旭川空港に到着した、冒険家のヨーヘイ氏。
これまで数々の無謀なチャレンジを共に経てきて、
今回は昨年に続き、アドベンチャーイン朱鞠。

早朝3時に釣りに出かけようと目覚ましをかけたのですが、
ヨーヘイ氏を何度起こしてみても、反応がなく、
早朝の釣りはあきらめて、再び布団に、
自然に目が覚め時計を見ると、7時半。
朝8時半の朝食にも起きてこないヨーヘイ氏、
疲れているご様子なので、
何時まで寝てるか、観察することにしました。


彼の初日の睡眠病は、いつものことで、
釣りに行くというワクワクと緊張で、
夜眠れなくなってしまい、
結局2日間の不眠状態で現地入ってしまうものだから、
これからという時合はたいてい夢の中、
というパターンがいつもの事。
素晴らしいフィールドが目の前に広がっているところで、
昼寝?朝寝?をする。そんな贅沢も・・・?
まあいいのかな。

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なので、今朝はレイクハウスレストランの展望デッキで、
ようやく到着した桜前線、
満開のチシマザクラを眼下に、
遥か沖に見える朱鞠内湖の島々を眺め、
シラカンバの淡い緑の葉を力強く揺らす風に、
エゾハルゼミのさわやかな声に初夏を感じ、
今日はどんな釣りをしようかなどと考えながら、
いつ彼は起きてくるのだろうかと、
贅沢な気持ちでメールを書いていおります。

P5230093チシマザクラと忙しない蜂



昨日までのイトウ釣り中盤半戦の報告です
ドイツ人のアレックスさんとの4日間でした


P5230130



春はワカサギの産卵時期で、
ワカサギの群れが岸近くを泳いでいます。
そのワカサギを狙ってイトウも岸近くを泳いでいるので、
ボートから岸に向かってフライを投げるアレックスを横目に、
岸際にいるイトウを探す。


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すこし切立った岸際に生える木々がまだ高い太陽の陽射しを遮断し、水面に陰を落とし、岸際だけが暗い場所だった。そこに、風でできた沖の湖流とワンドからの吐き出しの流れがぶつかり岬の角で滞留していた。水面に浮かぶ落ち葉の中でウグイやワカサギの小魚が泳いでいた。ただならぬ雰囲気と気配をビリビリと感じ、ゆっくりと水しぶき一つ立てないように 静かにオールを動かして、岸際の観察を続けた。

P5250243岸辺にさくスプリングエフェメラルたち。カタクリとエンレイソウ


石や泥質の岸際が続く場所に一カ所だけ3mほどのヤナギの木が沈んでいた。覗き込むようにボートを近づけると、ブッシュの中に見つけた。まだ体の下半分がオレンジ色で婚姻色が残るイトウだった。1メートルはありそうな巨体で、動かずにじっとしていた。アレックスもそれがイトウだとすぐにわかり、「フライを投げてみよう、イトウがフライを見つければ必ず食い付くから」と、レッツトライ。魚がいるのが沈んだヤナギのブッシュの中なので、ミスキャストすれば、フライを木にひっかけてしまい、チャンスは台無し、「うまく投げてよね〜」と内心願いながら、アレックスが、ロッドを振ると、
イトウの50センチほど近くの落ち、フライが10センチほど沈んだのを見て、「ストリップ(引いて)!」と私。フライがスーッと5センチ動いたときに、イトウも動いた。フライに気づいたイトウが、ゆっくりとフライを追い始め、


巨大な口が開いた。



心臓が口から飛び出しそうな緊張で、
息ができないくらい詰まった。


そのとき!!!


すぽ〜っ。



うわ〜っ。



くう〜っ。




(ごめんなさい、私の文書力ではこれで限界です)



イトウの大きな口の迫力と、
あまりにもゆっくりな動作に、
口を閉じる前に竿を立ててしまい、
フライだけが戻ってきた。痛恨の早アワセ。
アレックスは呆然として、
私は頭を抱え、
しばらく放心、でしたが・・・




P5230084水に写る白樺の新緑




2度目のチャンスがあった。




一度は沈んで見えなくなったイトウでしたが、
ふたたび、さきほどいたヤナギのブッシュに戻り、
定位したのです。



もしかしらた?
フライを変えた方がいいか?と思いつつも、


「トライ、アゲイン!」



再びフライを投げると、
イトウの横に落ち、沈み始めたフライに再びイトウが近づいて、





「ブワ〜ッ」と再び大きな口が開いた、



2度目のアレックスは完璧だった。



ゆっくり待ってから、竿を立てると、
グニャっと竿が大きく曲がった。



その瞬間に私も急いで オールを漕いで、
フッキング、そして岸からボートを離す。
そして、動画撮影開始。



針に掛かったイトウは、15秒ほど、
自分が針にかかった事に気づいていないかのように、
ゆっくりとボートの近くを泳いでいた。


その隙にアレックスは足元にあるランニングラインをリールに回収。
リールに糸がすべて巻き終えると同時に、
狂ったかのように、イトウの突進がはじまった。



ジャ〜ッとリールが逆転し、
8番のスイッチロッドが根元から曲がる。
こらえても糸がでていく。
周りには沈んだ倒木やヤナギのブッシュ。



「動画なんて撮ってないで、速くネット!」と取り乱すアレックス、



私は



ニヤリ。





巨大イトウは岸際のブッシュに潜り込もうとしたり、
沖へ向かって突っ走ったり、
距離を縮めては、放されて、また縮めては、
そろそろかという頃合いに、



杉坂隆久さん特製の
1メートルのイトウ用の特大ネットを広げる。





「ネット、ネット!」と先急ごうとするアレックス、


「ノーイェット、ノーイェット、リラックス」と沈め、
イトウの動きを観察。



水面に現れた特大のイトウは、ネットも特大だけど、
うまく納まるか不安になるほどだった。


1度目のネットイン、



ドバン!



体半分まで入ったところで、かわされてしまう



再びジーッとドラグを鳴らして糸を引き出す恐るべしパワー



いよいよ、プカッを口を開き、横腹を見せた。



そろそろかな。
2度目のネットイン、




大きな巨体がすっぽりのネットに納まったと思った瞬間・・・




後編へつづく・・・







(11:12)

2016年05月21日

気温があがって、庭のツツジが満開です。
風が気持ちいいので、窓を全開にしておくと、
いつの間にかにスズメバチが家の中をブンブン。
しかも2匹。

スズメバチは危険だけど、
巣がある訳でもなく、今時期なら女王蜂なので、
攻撃性もないことだし、私は強気になれます。
蜂にはかわいそうですが、女王蜂をやっつけておけば、
巣を一つ 壊せることになるので、
今時期のスズメバチ退治は効率良いです。

ということで、娘もいたので
スズメバチとの格闘開始

6mまで伸びる釣りで使うタモ網の先に虫取り網をつけて、
吹抜けの天井を飛びまわる スズメバチの捕獲。
娘にキンチョールを持たせて、とどめ。
なかなかの格闘と、ビビリながらも興味津々の娘が面白くて、
2匹のスズメバチを15分ほどかけて退治。
透明のケースに入れて さっそく観察。
図鑑をみたり、ツンツンしてみる。

普段は 怖いという 昆虫も
相手を知る事で、徐々に弱点を知り、
意外に可愛い一面も見れたりすると、
子どもの虫嫌いはいつの間にかに お友達感覚に変わるようです。

そんなことを娘にやって どうするの?
と思いながら、昆虫に興味を持つように仕向けている自分が悪い・・・
だけど、面白い。

今日は神奈川からの2名のゲストとイワナ釣りと石拾い。
小学3年生の女の子と、お母さんのコンビ。
魚釣り初めてだけど、興味があるというので、
とびっきりの山奥に連れて行ってあげることにしました。

クマが怖いし、この時期は ダニやブヨも活発。
そんな恐がりそうな話をすると、
案の定、森に入る足取りは恐る恐るで、
ママさんから離れない 娘さん。

鹿の足跡や糞を見つけたり、水たまりでサンショウウオを探したり、
恐るべしイラクサの話をしながら 森を進むと、
ザーザーと流れる川の音を聞き、

いつしかダニもブヨもクマのことも頭から離れたようで、
魚を釣りたいスイッチが入った様子だった。

だけど、まだ怖く、どうやって石ごろごろの川を歩くのか、
小学3年生の身体能力といえど、不安定な河原や深い笹の中を歩くのは、
想定外だった様子。


子どもがまだ怖がるので、まずは私がお手本で、
一匹釣る。
次にお母さんに竿を渡すと、
すぐに魚が掛かって ポチャンと水におちて逃げて行った。
それを見てスイッチが入った彼女は、
釣り竿を握り、流れに立って、
魚のピクピクと感触に目を輝かせていた。

それからは、 川歩きもポイント捜しも
エサの流し方も グイグイと進み
すこしテンション高めなのが心配なほどだった。

それにしても、なんて景気がよいのかと思うくらい、
1つの淵でニジマス、オショロコマ、アメマスが入れ食いで、
みるみるうちにバケツに20匹の魚が泳いでいた。

エサの匂いで活性が上がっている魚を見て、
試しにフライを結んでみると、
それにもジャンプして飛びついてくる 魚に
女子2人 大興奮。
結局、魚釣りは大満足に終わり。

クマがいる、ダニやブヨがいる。
あたり前の自然のなかで 思う存分夢中になるうちに、
獣道の歩き方や 笹をよけて歩いたり、
水の流れや川底の不規則な石の上も
難なく歩けるようになっていた。

魚が釣れるか釣れないよりも、
森の中で 自然の川で
1日 夢中で 時間を過ごす。
いいなぁと思いました。


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足元にはヒトリシズカ 見上げればヤマザクラ


明日からまた、イトウ釣り後半戦ガイドです。
Tさんナイス! 大人の冒険もリフレッシュです。

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十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
ラッキーフィールド
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(22:47)

2016年04月20日



塾の先生が子どものころに近くの畑で縄文式土器のかけらが拾えたという話に夢中になったのは、私が小学3年生の時だった。「夏休みの自由研究に」とその塾の先生が子どもの頃に住んでた場所に友達二人で行ってみた。

駅を下りて、しばらく歩くと畑が続いている。縄文式土器はどこにあるのだろう、適当に掘ってみたけど見つからない。近くに歩いていたおばさんに「この辺に縄文式土器があると聞いたのですが・・・」と、訪ねてみたけど、不思議な顔をされて終った。

そんな子どもの頃の石拾いを思い出しながら、今日は十勝石(黒曜石)を半日探した。


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割ると十勝石だと分かりますが、数ある石の中から十勝石を見つけるのは、コツがいる。



河原で運良く見つけた十勝石の玲瓏(れいろう)を磨いて、磨いて、磨くと、宝石のような光を放つのです。夜は、黒。 昼、太陽の光で輝く不思議な石が十勝石の玲瓏です。

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普通は、真っ黒のガラスの石だけど、100個に1個、1000個に1個。
玲瓏があるのです。


下を向いて石を探しながらも、ヒバリ、ノビタキ、ベニマシコの新しい音が聞こえてくる。
冬眠から覚めたトンボやテントウムシが動き出した。
ライズでもしそうな穏やかな陽気に、川を見渡した。

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十勝石探しについて、ロッジラッキーフィールドのHPでも詳しく書いてあります。
http://lodgeluckyfield.com/Na-Tokachi_stone.html


ロッジのデッキ&屋根作り作業も、昨日 棟上げ完了。
ジイジも応援に来てくれて、なんとか

馬小屋の二階にあったオンコ(イチイ)の丸太、たぶん大爺様が残したものも、

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屋根から落ちる雪止めをつけて、なかなか

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3日間東京からのゲストの方と釣りをしました。
12年ぶりに竿を握ったという方で、4番ロッドはスネークガイドが金色の見た事ない古いスコット社製。リールに巻いてあったリーダーも12年熟成。オーストラリアで使ったのが最後だったとか・・・

今回は、アメマスも釣れる時期なので、ダブルハンドや8番のシングルで遠投すれば、でっかいアメマスも狙えますとご案内すると、3日前にサンスイでダブルハンドを買ってきましたと言う、もちろん振るのも初めて。

・・・

それでも、やってみたら意外と飛ぶもんですね〜、と3キャスト目にはアメマスとファイト。私がびっくり。12年ぶりにまた魚釣りができて、生き生きとしているように見えました。

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やれやれ。よかった、よかった。


P4130013湧き水の川は雪融けの影響もなく、ミッジへのライズ。ライズ。30兪宛紊竜ばかりだけど、一日中フラットでおこる小さなライズリングは、冬を越えた今年はじめてのライズで見ているだけでも幸せ。

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水面よりも山の斜面のギョウジャニンニクに集中してしまう季節ですが、風が強い日があったり、寒い雨の日もあったりの、4月です。

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(18:34)

2016年04月09日



私の大先輩から、この冬に十勝川で釣れたイトウの写真が送られてきた。

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1メートルを超える、立派な十勝川のイトウ。すばらしい、おめでとうございます!


私の大先輩は、20年前から十勝川のイトウを釣り続け、最近は支流の子どもたちの世話に忙しようで、イトウのポイントは人に譲って、写真撮影という大きな役を引き受けてくれる。すごい人。

そんな大先輩からの話を聞くと、十勝川のイトウという夢はでっかく膨らむ。昨年はメーターオーバーをシーズンで3匹釣った人や一昨年は120cmが上がっている。すべて最近の話。もちろん過去に日本最大210cmのイトウの記録も十勝川。


PB030005
底石が奇麗な水の棲んだ流れ、瀬と淵が連続する、流れの速い十勝川で、メーターオーバーを釣る。そんな夢があるのが十勝川。


そんな夢を描いて本流に立って、竿を振ってもアタリもかすりもまったくないのが通常で、ポイントにたどり着くまでの雪道や1投げごとにガイドが凍る寒さに縮こまって、3日も通えばあきらめるのが通常。

P3110039たまに素晴らしいニジマスが釣れるけど、レッドバンドが見えた瞬間に「なんだ〜」とぼやいてしまう。


それでも知っている人だけが、めげずに通い、信じて。
そして釣るのである。

PB210077大先輩のメーターオーバー。すごい人です。




十勝川のイトウはこの10年くらいで変わったという。


結論から言うと良くなった。

千代田堰堤(十勝川下流にある巨大な堰堤で、魚の行き来を妨げている)の横に千代田新水路ができた事によって、サケの捕獲時期以外の海と山の魚の行き来ができるようになったという推測。海に下るイトウ、支流の源流まで産卵で上り、流れの緩い分流などで稚魚たちが暮らす環境。イトウは一つの川を上から下まですべてを利用して長生きする。それを分断していた千代田堰堤に多少なりとも行き来が楽になっただけでも、イトウにとって良かったのだろう。


もう一つは、ここ数年のアメマス不振によって、どうせボウズならイトウねらいでボウズの方が・・・とイトウにねらいを変えているのも、釣られるイトウの多さに影響している。

P3110067足跡で釣り人の質わかります?幅広のスキーと、まっすぐの足跡はご用心。



そして、冬場の雪の少なさ。いつもの年なら堤防が雪で埋まり。除雪が入らないので、ポイントまで行くには、幅の広いスキーを履いて30分以上汗だくになる必要があるけど、雪が少ないここ数年の冬は、堤防が車で走れ、冬になっても釣り人が減らない。


ダブルハンドを使う人が増えたのも、メーターオーバーをランディングできるようになったという。10年前はみんなシングル、何度も苦い思いをしたという。でっかい、重いフライを投げれるラインシステムもここ数年。



そんなでっかい夢をみて、私も何度もボートで川を下っているし、ゲストもそれにお付き合いしてもらって、3年前から私VSイトウの戦いはつづいているのだけど、なかなか・・・。だけど釣れるのは1本だけでいい。一生かかってもいいし、一生かけて1本釣るのが私のすぐ近くの夢なのです。


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3日間、夢に向かって投げ続けさせてしまったYさん。前の日にはメーターオーバーをすぐ横でバラし、96センチと91センチがあがったポイントでも何も起こらず、太陽が沈んで頭の上をハクチョウが飛んでいくまでひたすら竿を振り続けた。

これで、いいのです。


P4050061雪がとけたら、小さな緑が・・・と思ったらニヤリ。ギョウジャニンニクです。


雪解けが始まり、ヒバリが鳴いて、フキノトウも顔出して、十勝も一気に春めいてきました。
雪解け前の釣りもひと段落した私は、庭の雪が消えたと同時に庭いじり季節。



今年は、ロッジのウッドデッキの老朽化が気になったので、DIYのスイッチオン。



デッキ材、いろいろ調べるとアメリカ産のレッドシダーがいいとか、ブラジル産のなんとかが腐らないとか、いろいろいい材木がありましたが、十勝の田舎に棲んで、見渡せばカシワやタモ、ニレなんかの素晴らしい広葉樹があるのに、なぜ外国からはるばる木材を?と思った時に気がつきました。

隣の隣の農家の方から、薪にしてくれ、ともらったカシワの大木を思い出してしまったのです。

ですが、太さ60センチ、長さ2mという樹齢100年はありそうな大木。薪にするにはもったいないのと、薪にするにもかなりの労働。そんなことで2年ころがして寝かせている材があったのです。

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P3300005排水口を作る理由で切られてしまった十勝の在来 カシワ 薪にするにはもったいない



問題は、この丸太をどうやって製材するか?ロッジの内装材を引いたロゴソールがあればと思いついたのですが、処分され今はなく。うーんと悩んで、隣の木工職人に聞いたら、音更町で広葉樹を製材できるところがあると教えてくれ、しかも驚くほど安い。そこで製材はできる事になったけど、次はどうやって、材木を製材所まで運ぶか・・・、その丸太を切った農家の方に相談すると、あっさり大型ドラックを出して運んでくれることになりました。

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この丸太を板にして、ウッドデッキにするという発想は私にはあるのですが、それを板にする技術や、運搬することが私にはできません。人にはそれぞれ役割があって、協力すると大きなことができるのでしょうね!皆さんにほんとに感謝です。

P4040085材にならないと1本のこされたので、チェーンソーでイスにしました。

P4010008屋根裏にあったオンコ(イチイ)の丸太、柱になりそうです。


そして運ばれた材木は、製材される日を待ち。その間に私は現行のデッキの解体と必要な資材集め、図面を書いて知り合いの大工さんに相談したり。合間をみて、物置を片付けると昔使っていた面白そうな古いものがでてきました。こんなときだからこそついでに、薪ストーブの下板はテーブルにリメイク。灯油ランタンは電気ランタンにリメイクし、デッキが完成したら、夜のビールが楽しみです。

P4030015P4030040薪ストーブ台のテーブル完成


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釣りと大工仕事。まったく違う脳みそを働かせるのでともて面白いです。釣りは手を動かしても、結果は自然と魚次第ですが、大工仕事はうまい下手は別として手を動かすと形になっていきます。面白いなと思いつつも、電子レンジを考えた人は想像できません。

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P4030007Kに邪魔されながらも・・・



P4050065掘ったら宝物はでませんが、クワガタの幼虫が出てきました。ラッキーです。


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いよいよ地杭を入れる穴を掘りました。2日間ほりほりで、両腕筋肉痛。


P4060096地杭を固める玉砂利も、音更産の十勝石入りの川砂利です。

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私のDIYは続きます・・・


2日間掘って、そして雨なので、昨日はお休み。(釣りです)


昼の時合ねらいで、朝8時にロッジを出発。
ちょっとのぞくと、ライズがすごい。
さっそく4番に6エックス、14番のミッジでつかまってしまい、
繊細なドライフライの釣りです。
ライズを見つけたら、まず観察して、どの魚が一番大きいか、など。
そして、写真を撮って、動画をとって楽しんで、
では、と竿をもって、ぬきあし、さしあし・・・

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ライズの距離と間隔を計りながら、ロッドからフライを外し、ラインを出して・・
木や草が邪魔されながら、
ライズをした瞬間に、そっと投げるのです。

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雲っていたらラッキーでミッジのハッチがすごいです。
ライズの主は30センチから40センチがほとんどですが、
早春のミッジングは、日中、ひたすらライズが続き、
安定したチョボチョボライズに小さなドライフライを、
ロッドを指先のように駆使して、ラインを曲げたり、ティペットを操作して、
魚の口にドライフライを流し込むのは、最高です。
そんなライズにつかまって、1時間ほど出遅れましたが、

昼の時合の30分前に到着し、
定刻通り、アメマスが釣れました。
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この時期のアメマスは、色も形も違います。
なかにはやせ形もいますが、流れの中でバンバン泳ぐ魚は、
血行もよく銀ピカで白く、ヒレも透き通って、
10番のダブルハンドを両手で握って、
バッキングは出ませんが、体が引き込まれそうになります。

P4070151血生臭い、エゾシカバックテイルがいいのです。

70センチサイズがフライで釣れるフィールドもここ十勝です。
ムッチもちょうどよく到着して、写真を撮ってくれました。

P4070175野生の傷の残る長生きの印。かっこいい魚です。

P4070152秋と冬の魚とは色も質も違います。


P40701382日間 穴掘りしたので、 ダブルハンドはよく飛びます。


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仲間と一緒もいいもんだ。

2時間ほどで、70センチ前後を5匹釣って、
新規開拓リサーチしました。

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こんな素晴らしいフィールドが十勝。ここでイトウが釣れたら・・・と思い、
釣って、釣って、遊ぶなかから、鳥や木や石も学び、自然とのつきあい方を知る。
遊び足りないと、余裕が生まれず、偏りも生まれる。
(私もかなりの偏りある人間ですが・・・)
十勝の在来、何が大事で、何が無意味か、
いろんな考え方や、いろんな人がいるから楽しいのだから、
もっと、みんな釣りして、自然の中で遊んで、
楽しみましょう。

十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
Lodge Lucky Field
HP:http://lodgeluckyfield.com

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