2019年02月08日

おはようございます。
今年の十勝は異常なほどに雪が少なく、土が見えている畑もあちこちです。そのために除雪は楽なのですが、スケートや雪まつり、スキー場は大変な様子です。

P2040670シンビジュームが蕾をつけるロッジの窓から雪を眺める

鹿撃ち、山歩きもいつもの年ならスキーでふかふかの森に入っていくのですが、今年は長靴(ツボ足)で凍った雪をガリガリと歩き、鹿との知恵比べもなかなか極上な勝負となりました。今年も10頭ほどの山の恵みを授かりました。

エゾモモンガのガイドがポツポツとあり、今年もあちこち歩き回って各巣穴の様子を見に行っています。雪の上に(といっても雪がわずかで腐れ雪なのでわかりにくいです)落ちている、食痕(ハルニレの小さな枝)や木に残された糞やおしっこで巣穴の利用を予測します。巣穴に何匹のエゾモモンガが入っているかは、日のでまえの出戻りか日没後の出待ちで数を数えて、冬のねぐらの確認作業です。

P2010645午後3時だというのにどこからか飛んできて巣穴に戻る瞬間の残された後ろ足

P1260567遠くから飛んできたかと思ったら、近くの枝に乗っかって大サービスのエゾモモンガ、ゲストのTさんの引の強さかな?

P2010648エゾマツ、トドマツはやっぱり冬がよく似合います。笹が埋もれた雪の針葉樹の森を歩くのが一番です。

P2010660この巣穴、濃厚なのですが一度も出てくれたことがない。ガイド泣かせの魅力的な穴です。

P2050721新規開拓、この縦割りの穴は実は、中がのぞけちゃう(ナイショ)のです。静かにのぞいたら、エゾモモンガの寝息が聞こえました。ごめんね。

P1180308ここも不安定な巣穴、約束してくれません


P1180361鹿は私をなんだろうという目で見ている様子

P1180273エゾモモンガを探していたら、偶然近くに現れた大きなフクロウ。こんな出会いもまた森の楽しさです。


P2010652銃からカメラに持ち替えた途端に鹿が逃げなくなります。 くっそ〜。邪念ですかね。


P1180381ここは、本命ですが難ありの場所です。夕暮れには盛大に穴から出ました。出巣は16:30ころでした。

P1300619ちょっと遊びで、小さなカメラを数日仕掛けました。バッテリーの小さな明かりを黒いガムテープで消したら気にならなくなった様子。人馴れしている巣穴なので、2目には慣れてカメラに座って、糞をする始末。

CIMG0164これもまた、冬の遊び。ちょっとだけ、おさわがせしてごめんね。


P1300622コースが読めてもやっぱり夕暮れの飛ぶ写真は難しい。でももう、これでよし!とする。




P1250501オジロワシです。糠平湖のワカサギ釣りも復活で、3日間で1500匹は釣りました。氷の上でたくさん食べて、飲みました。オジロワシも今年もおこぼれ狙いです。

CIMG0108忘年会に引き続き、氷上新年会になりました。釣って、食って、飲んで、寝て、また釣って。


CIMG0120このカメラ、面白いですね。

IMG_0942最近、有名になりつつある糠平湖のアイスバブル。私としては、アイスバブル(バブルの元は堆積物とバクテリア)とワカサギ群に関係があるようで興味深いです

P1270587新年会第二弾は6人で、青空とカキンコキンの氷がご馳走でした。

P1270579山も綺麗で、ドローンで遊ぶ


P1250490賑わいはほどほどで、アットホーム的で糠平湖はいいですよ。





これがなかなか楽しいのですが、体を冷やしてしまい。久しぶりに風邪をひきました。24時間ぐっすり寝てリカバリー、来週からの浅草でのハンドクラフト展の準備(飲み会?)で良いデトックスとなりました。


P1310627元気に泳ぐ金魚を眺めて、私の体の回復を待ちます。



P1230023今年のエゾシカもい感じです。


P2040710 (1)ダイド(染色)も発色良く、新色もいいでしょ。

エゾシカの毛も上々です。12月と1月の頭に、毛つやの良い3、4歳のメスが取れたので、ナチュラル系もダイド(染色)も良い発色になり、またフライを巻く楽しみが増えました。今年の特別は、ナチュラルなのにブリーチしたかのように真っ白なエゾシカの毛です。


P2040711ナチュラルカラー(グレイ系)です。

P2040713ナチュラルのホワイトです



この白い毛は、お腹のオヘソ周りにしかない毛で、冷たい雪や氷の上で寝るために、断熱構造の中空がしっかりしていて(つまり浮力が高く)、かつ真っ白という特殊な部位になります。これが、ドライフライの目印(今まではエアロドライを使っていた)にうってつけになりました。パラシュート系のポストにはフレアしてしまうので向いていませんが、ウイング系に最後に乗せればとてもナチュラルでよく見え、よく浮くフライになります。おすすめです。


今年のハンドクラフト展にも参加させていただくことになり、今年は、エゾシカのナチュラル(グレー系、ダーク系、ホワイト系)とダイド(染色)の各色(新色もありお楽しみに!)、そして残り少しになってしまいましがたヒグマの毛とキタキツネの毛、カモはほんのわずかですが、マガモとコガモ(CDCは自分ように確保でありません)。そして、なんと!今回は、フライを巻いて販売します!

といっても、特に上手とは思えないエゾシカのセミ、というか大きなテレストリアルのフライですが、6月のハルゼミから、7、8、9月の蛾や蝶ちょ、ビートルやオサムシなどの大型のテレストリアルなどの時期に威力を発揮する大型のフライです。


鹿の毛のフレアさせた大型フライは水を吸うと重たくて投げにくいという欠点ではありますが、フレアさせたフライの重厚感と存在感と半沈みのアピール力は、どんなフライよりも勝ると確信し、数々の輝かしい成績を収めています。今回私が特別に願いを込めて巻いたフライは、フレアさせた大型フライなのですが「4番ロッドのロングリーダーティペット(18フィート以上)でコントロールできる」という、コンセプトです。

P1160190フックとフックのアイをよく見てください。他の部分はあまりよく見ないでください、いい意味ラフなので。

その秘密は、フックを見てもらうとわかりますが、これが門外不出?にしてきたフックで、めんどくさいですが、とても有効なアイデアなのです。 

フックは自分で作り、よりフックを軽くすることで、大きなフライも軽く作れる、つまり浮力も長続きするということもメリットです。問題は、3エックスか2エックスで強引に引っ張るとフックが折れたり伸びるという欠点がありますが、軽くつくり上げるためのリスクなので、魚をかけた後は、そんなことを頭に入れて、フライを扱う(こまめな結び目のチェックや魚をかけた後のファイト、やりとりでカバー)ことで、十分対応できます。


話はもっと長くなりますが、、、
流心の向こうの魚や岩盤ぎわの反転流で下流向いてライズしている魚など、簡単に釣られない場所ということを賢い魚、年季の入った魚はよく知っています。そしてそんな魚たちに気づかない釣り人を私はよく知っています。知らないと対戦することすらできず、相手にもされません。「日中にドライフライで釣る」という楽しさを追求するので、出来るだけチャンス、可能性をあげるためにも、このフライからいろいろなことを感じ取ってもらえたらと思いました。


十勝の河川は、台風、雪崩であちこち変化を続けています。有名どころは釣り人も多く、なかなか思うように釣れないものです。それでも魚たちは、どこかでしっかり息づいているもので、足で稼げる人や少ないチャンスをものにできる人はしっかり楽しんでるかと思います。何かの縁で繋がっているあなたにも少しでもいい出会いが訪れればと思い、身を削って?フライを仕込んでみました。ぜひ手にとって、竿で降って、流れに投げて、そのフライが何を言いたいか気づいてもらえたらと思います。あくまで、十勝の釣りのガイドが巻いたフライなので、ラフで大雑把なフライですが、フィールドで鍛え上げた大切な一本です。どうぞ浅草で手にとってみてください。


ハンドクラフト展は、2月15(金)、16(土)、17(日)。場所は東京浅草です。
詳しくは、つるや釣り具さんのHP(http://www.fly-tsuruya.co.jp/handcraft)でご確認ください。エゾシカの毛もぜひ手にとって質感を感じていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。



そして、もう一つ。発表です!
ついに(ようやく)、ロッジラッキーフォールドのHPをリニューアルしました。
ITコーディネターの阿部さんのご指導と、素晴らしい瞬間を見せてくれたお客様のおかげで、また楽しいHPになりました。(申し訳ありません、ガイド料金も若干変更いたしまた)。今後は、ブログも新しいHPに移行して行きたいとおもます(おそらくこちらのライブドアブログも気まぐれに更新するかと思いますが)。

今後とも、末長くお付き合いよろしくお願い申し上げます。

ロッジラッキーフィールドの新しいHPです。
https://www.lodgeluckyfield.com



十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
Lodge Lucky Field

banar_long_white

(09:50)

2019年01月02日

今回のミッションは2つ


ひとつ、娘の挑戦を見守る。そして
ひとつ、自分への挑戦がボーンフィッシュへのリベンジ。


PC100456モロカイキャンプ2018 Dec



日本(千歳空港)から飛行機で行き8時間ほどのハワイ州ホノルル。そこから小型プロペラ機で30分で到着するモロカイ島が私にとっての最近見つけた冒険の島。3年前に偶然見つけた一枚の写真がモロカイの巨大ボーンフィッシュをフライで釣っている写真で、それがきっかけになり、私の挑戦が始まった。挑戦したのは、2年前の2016年に初めて訪れ、10日間のチャレンジでキャンプ場にテント泊、そしてレンタカーではなく、レンタル自転車という、無謀で果敢なチャレンジが、またモロカイの自然とのんびりとした島にはちょどよく、10日間のキャンプ場生活で、モロカイの海や風や音や人の暮らし、おおらかさが体に染み付いてしまった。そしてお目当のボーンフィッシュは、3回フッキングするも、すべて糸を切られ逃げられ、一度はバッキングラインで切られフライラインごと持って行かれた。というこれまたモロカイの挑発されるような結果に終わった。それでも、ボーンを見つけれる条件、潮位、海の底質、太陽の位置、風、そしてフッキングしてからのパワー。10日間の私の全勢力を注ぎ、集中した(かなりまったりとした)挑戦で、得たものはあと一歩というところで終わった。

そんな、私を奮い立たせてくれたモロカイへのリベンジをいつかしなければ、と考えているときに、偶然友人が、モロカイでキッズキャンプをするので、娘を参加させてみないか?というのが今回の縁だった。キッズキャンプはモロカイの子供たち(ネイティブハワイアン)との交流や東日本の津波で島に流れ着いたゴミの清掃活動や伝統漁法の見学、農場体験が主な内容だった。



娘Kも8歳になり、いろいろチャレンジ精神旺盛な性格。マイナス15度の冬を迎える北海道から、海を越えて常夏の国、肌の色も言葉も違う子供たちとの交流。Kを刺激する新鮮な情報としては十分で、まだ母親から離れて寝たこともないKがどこまでできるか、なかなかの見もの。そして、うまくいけば、ボーンフィッシュへのリベンジができるかもしれない。ということで、あくまでも釣りは後回し、あまり欲は出さずに、母Nにプレゼン(これが一番、難題)でしたが、主催者も古くからの友人で彼女に任せれば、という大船に乗った感じで、キッズキャンプへの参加が決まった。


そうと決まれば、前回お世話になった、モロカイの友人やガイドに連絡を取ったり。潮周り、天気を調べてようとする自分を押さえつつ、Kがイメージできるように前もった準備をコツコツとさせた。不安な気持ち、学校を休む、友達と離れる。そんな不安をKは見せつつも、尋ねると「行きたい」としっかりと答えるKの信念もどこから湧くのか、不思議に思いながらもたくましく感じた。


ということで、上手くいけば私は娘の成長を見れ、ボーンフィッシュにチャレンジができる。逆に、娘にとってまだ難しかったら、私は娘と一緒にゴミ拾いに徹する。ということにした。



12月5日(水曜日)1日目
学校に迎えに行き、その足で千歳空港までのバスに乗る。強い低気圧で路面はツルツル、風で振られるバスに、飛行機が無事に飛ぶか心配に思いながら、白樺並みにの向こうに見える畑に沈む冷たい夕日を眺めた。千歳空港に着くとKと同じ年頃のアメリカ人の子供がいて、全く言葉も通じないのに仲良くなって一緒にゲームをしているKを見て、さすがK、と思う半分、国際空港で遊ばせてるだけで十分かもと思った。

8時間の飛行機は相変わらず寝るに寝れず夕食と朝食の機内食を詰め込むように、飛行機はハワイオアフ島ホノルル空港に到着。荷物共にも無事できあっさりすぎる入国だった。シャトルが待っててくれ、まずはワイキキのホテルへ。

今回のモロカイキッズキャンプ参加の前に3日間の準備期間を作り。ひとつは、時差ボケや気温差対策、体の順応時間と、母親のいないKの行動観察。そして娘とのワイキキでのプチデートが目的の3日間を用意した。



5車線の高速道路に車が並び、高層ビルの住宅を抜けて走る車の窓からの景色は、木を赤く染めるブーゲンビリアとハイビスカスの街路樹以外は東京並みかそれ以上だった。

IMG_0099花屋さんで見る花が、普通に咲いている


IMG_0104ブーゲンビリアも街路樹に


IMG_0103ワイキキの街並みと強い日差し


IMG_0145どこにでもヤシの木



IMG_0155味や香りもトロピカル



IMG_0160中身はスパム(何が入っているかわからないアメリカ製缶詰ハム)の海苔巻き



1日目は飛行機疲れと時差ボケもあり、ワイキキの街をブラブラし、疲れて7時に寝てくれたのはいいけど、夜中の11時に目が覚めてしまい、それからが大変だった。電気を消すと母親が寂しくて、それでも普段見れない星空のような夜景に目が冴えて、ベランダに出て夜の空気の暖かさと夜中なのに道を歩いている人を観察したり。彼女にとってすべてが初体験で、興奮と時差ボケにホームシックがKの最初の壁で、ようやく寝れたのは朝方4時だった。これもまた経験。



IMG_0161十勝の田舎とは違う夜景




12月6日 (木曜日) まずはとにかく遊んで順応。

Kの行動はとにかく活発で、知らない子供だけではなく、大人にまでも近づいて話しかけてしまうので、ホテルの人に「アメリカでは知らない人に話しかけない方がいい、親から4m以上子供を離したらダメです」と注意される。それをKに伝えるとチョロチョロしなくてちょうどよかったけど、子供が子供らしくのびのびとできないアメリカの都会にうんざりした。

2日目、3日目はワイキキ周辺で遊び、プールへ行ったり、ワイキキのビーチでフラダンスを見たり、ディズニージュニアチャンネルを夜中まで見たり、魚と泳げるビーチへ行ったら、砂遊びをしていたら、すぐ横をボーンフィッシュが泳いでいて、潜ってみたら触れそうな距離にボーン。保護区ということで、手を出せず悔しい。スパムのサンドイッチとココナッツバター&ハニーのサンドイッチのコンドミニアムでの自炊生活3日間でKの順応は終わり、日本からくるキッズたちとの合流しモロカイへ。


PC070037プルメリアの花があちこちに、それでもピークはすぎたという。けど綺麗な花。

PC080158たくさん見かけた花


PC070073ウエット&ワイルドというプール、波のプールやボディボードができる。すべて人工的なのだけど、北海道が真冬かと思えば楽しい



PC080161ハナウマベイは世界的に珍しいほどの魚の豊富さというけど、Kは泳がず砂山作り。


PC080204
PC080164マングース?


PC080314



PC080263少し泳ぐと、魚が触れるほど近くにたくさんいた。しかもボーンフィッシュもいて、悔しい。


PC080343今度はシュノーケルを持って深いところところまで行きましょう。



IMG_0223フラダンスもクリスマスソングだった。このトロンとしたワイキキの空気はバケーションって感じでいいのだけど、ハワイらしさは全くなく、俗化したアメリカの文化ととにかくバケーション、リゾート感が気持ちよくも、義務感を感じ、それもまたハワイ。

IMG_0233ディズニーアニメのスティッチの世界が見れてよかった様子



PC060025レイ(首飾り)をつけている人がたくさんいる。ランやプルメリアの花があちこちに落ちている。それを丁寧に拾うK



PC080359ホテルの近くには生鮮ショップがなかったので、自炊は簡単なもので済ませる。


PC080364スパムと玉ねぎ入りのヌードル&チーズ


PC080362もちろんルービー



12月8日(土曜日)4日目 キッズたちと合流、モロカイへ

ホノルル空港でいよいよ日本各地から少年少女計8人と合流。モロカイへの飛行機の時間があったのでパールハーバーへ行った。ちょうど12月7日が日本軍が真珠湾を攻撃した日だった。過去にここで起こった惨事、そして2度繰り返さないために沈んだ軍艦がメモリアルとして残されている。連れていかれるままに見学し、子供たちはどう感じたかな?

IMG_0369IMG_0370過去にここで何が起こったか、1941年12月7日ここでたくさんに日本人とアメリカ人が戦争で亡くなった。真珠湾攻撃だった。


モクレレ航空の9人乗りくらいの小さな飛行機に乗る。グラグラと揺れる窓からワイキキの街並みを見たと思ったら、あっという間に何もないモロカイ 島に到着。娘は疲れたのか、これからの子供たちとの活動のための充電か刺激的なプロペラ機の中でぐっすり。夕焼けが綺麗なモロカイに到着し、レンタカーをを借りた。

IMG_0374モロカイへの飛行機。

PC090384よく揺れ、うるさい機内でテンション上がる私と横で爆睡するK



町に行くとモロカイ 最大というクリスマスパーティが行われ、電飾された車や出店が並び、金魚すくいやくじ引きなど、とてもローカルなパーティに歓迎されているような気がした。モロカイの田舎も日本からの子供たちとも無事に順応たKの様子をみて、明日から自分のミッションの準備を始めた。


PC090409ローカルなお祭りで子供たちも楽しそうでした

PC090410

PC090416久々のカマキリテンション上がる私


PC090427日本で定番の金魚すくいは、フィッシュボールトスといって、ビンにピンポン玉を入れるゲームだった。

PC090429しかも、金魚ではなくグッピーだった。




12月9日(日曜日) 5日目 モロカイリベンジスタート


キッズたちの滞在する家のホストファミリーが、奥様が日本人のモミさん。旦那がネイティブハワイアンのハネさん。顔に入れ墨のある一見ものすごく近寄り難く、声をかけることがないような原住民の人だった。挨拶をして、釣りをすると話すと、溢れるように釣りの話が始まった。どんな竿を使うか?と聞かれたので、うーんと考えていると、奥から嬉しそうに何か探し始め、持ってきたのはセージのフライリールだった。フライをやるなら一緒にやろうと誘ったら、リールは持っているけど、ロッドがなく、フライができないという。小さなボートがあるから、魚がいるところに連れて行ってあげようとか、この水中銃でっかいウルア(ジャイアントトレバリー)をとったとか、シーカヤックがあるから、それを使えばいい。とか、モアイ像のような巨大な顔と大柄な体、顔や腕に書かれた刺青からから、こんなおもてなし精神旺盛で優しい人柄のギャップにこの島の穏やさを感じた。色々話は続きそうだったけど、リサーチしたい場所と干潮の時間が気になり、そそくさと出発した。ただ、気になった話が、パールハーバーを攻撃した日本はアメリカから見れば攻撃を受けて腹が立ったようだけど、大陸から白人たちに侵略され、文化を奪われたネイティブハワイアンにとっては、日本が真珠湾を攻撃したことを大いに喜んだという。モロカイと日本と歴史は深いようで、人種、アメリカ人とは違う誇りをもち、それを熱く話してくれたハネさんの話は大切ななにかを感じた。


モロカイ島は、携帯の電波がほぼないに等しく、ダウンロードした衛星写真を見ながら、一つ一つ北海道と同じような方法でリサーチをする。バライゾンという電話会社の電波がモロカイ では強いらしい。ボーンフィッシュは現地語でオイオ。というらしい。ちなみにジャイアントトレバリーがウルアで、小さなトレバリーがパピオ。ほかにインリーフのターゲットではミルクフィッシュがいるらしい。

IMG_0387ここがキッズたちが滞在する宿


IMG_0388ハネさんというネイティブハワイアンと日本人のモミさんという奥様がサポートしてくれるので一安心。



そして、自分の挑戦が始まる。まずは全体をリサーチ。

IMG_0392今回のタイドグラフ。潮の時間に合わせないとフラットの釣りは成立しないので、とても重要。そして潮位が何センチ、何フィートか。


今回は自転車ではなく、レンタカーなので行動範囲を一気に広げられる。その前に、キャンプ場にテントを張る。前回と同じキャンプ場で海まで歩いて30歩のヤシの木のしたにテントを張った。テーブルもあり、ヤシの木が日陰を作っている。隣の長い髭のおじいさんに挨拶すると、ココナッツが落ちてくるから気をつけろと言われ上を見るとラクビーボールほどの実がテントの真上に8個ほどぶら下がっていた。

PC100456先月は道北の天塩川で霜でバリバリに凍ったテントが、モロカイの光でパリパリ。


風が吹くとヤシの木がざわざわと揺れ、たわわになったココナッツが落ちてこないか心配。テントのペグをココナツでコンコンと叩いてさした。食パンにピーナツバターとココナツシロップでサンドイッチを作り、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、どこへ行ってもいつでもどこでも冷蔵庫がなくても保存がきく、食材での料理の術で準備する。先月は道北の大河の朝の霜でガリガリに凍ったテントが、ヤシの木を揺らす風にパタパタと干された。ヤシの木の木陰が気持ちよかった。玉石が転がる海岸が、沖へと続き、茶色の海からグリーン、そしてブルーへと2キロ先で色が変わった。はるか彼方にうっすらとドデンと寝そべる島はラナイ島か、準備を終え、車に乗って出発した。


PC100460先ずはこれから始める。Pバターと今回はココナツシロップサンド。穀物たくさんのブラウンブレッドにたっぷり塗って、おやつもお昼もこれを適当に食べる。


PC100469久しぶりの右側通行に、ワイパーとウインカーを間違える。



チェックリストを一つづつ塗りつぶしながら、車を東へと走らせる。道は海岸線に伸びてるものの、海岸にアクセスできる場所はなかなか見つからず、私有地だったり、マングローブのブッシュだったりその向こうにフラットへ通じるアクセスがあるもののなかなか難しい。道路とフラットが近ずく場所を見つけ、11時の干潮の時間に合わせて海に入った。

PC100478海までの道はかなりのブッシュでレンタカーでは無理だったり


PC100481私有地で入れなかったり

PC100477海岸のマングローブは流石に藪漕ぎもできないほどの密林で、

PC100490PC100502海に出れる場所は意外と限られている

PC10050311時に干潮に合わせて海に入る

PC100515白い砂、サンゴ、岸近くは泥で濁っていた

PC100506背中を叩くほどの波と強い風は午後になるとさらに強くなった



白波を立てるほどに風が強く、潮も高い。近くを泳ぐウミガメにフライを投げてみるくらいでボーンフィッシュらしき魚もいない。緑色をした魚体の中サイズと大サイズにフライを投げれたものの、なにも起こらなかった。フラットの質と水深を足の裏で確かめるだけに終わった。太陽の強さ、雲の流れ、何度も空を見た。




16:00にマングローブの林の裏に入る。頑張っていた夕陽が水平線にドカンと沈む。猫の爪のような月が光り始める。マングローブの林が風を止めて、静かな水面が広がっていた。ロッドだけを持ち、夕暮れを楽しむ海中散歩。水面でキラキラと輝く動きが飛び込んできた。ボーンフィッシュのテイリングに期待していたら、まさにとんがったヒレの形がそのものだった。

水面の反射と夕暮れで水の中は全く見えず、あっちでもパタパタ、こちでもパタパタとヒレを見せるボーンフィッシュに狙いを定めようと思うものの、気まぐれに現れては消え、移動するボーンフィッシュにフライを何度投げてもガツンとというので手応えはない。どっちに進んで、どこにいるのか予想がつかず、キャストも雑になるとバシャとすごい水しぶきをあげて、逃げていく。太陽も沈んでしまい、キラキラと星が光った。夕暮れの時間、潮の高さと水深でテイリングが起こることも収穫だったものの、興奮は解消されず、キャンプに戻った。はるか彼方の巨大な水しぶきはザトウクジラの大ジャンプで、ウミガメがのんびり泳ぐ姿が見れた充実の1日に乾杯した。


PC100529この夕陽



キッズたちの宿にKの様子を見にいく。子供達はピザパーティーから戻っておらず、暖かいシャワー後に暖かい空気とビールがしみる。ハネさんと二人して話し込んだ。原住民たちは生きるために魚を採り、自然があるからこそ自分たちの暮らしが守られていると話してくれた。そして、大陸からのアメリカ人たちが入ってきて木を切り、たくさんも牛を放牧し、ヤギを山に放ち、原生林は消え去り砂漠のような乾いた土地は、一度の雨で土が海へと流れ、海岸を泥で埋め、サンゴを枯らせたと話す。文化もライフスタイルも便利な方へ、タブレットやスマートフォンですべてが済む島の暮らしに変わり、海や森を守ってきた伝統漁法は過去のものになり、人々の関心は自然から離れ、快適さを求めているのはこの島の若者も同じだと話す。ハネさんの切実な願いは、この自然を守り、本当の豊かさを大切にしたい、ネイティブハワイアン、モロカイの心をしっかりと話してくれた。


子供たちが、戻っててきたのでKの様子を見ると、挨拶すらしないほど、Kには相手にされず。よかった半分さみしい半分。そそくさとキャンプ場に戻った。ランタンの灯りの下で9時から料理。ヤシの葉がザワザワと揺らし、ガスバーナーの火が落ち着かない。マカロニ&スパムが予想以上に美味しかった。星はパチリと突き抜けて美しく。週末のキャンプ場は遠くから地元の人たちの騒ぐ声が聞こえた。

PC100545ビールの最後の一滴を飲み干して気づく、星の多さ。



12月10日 月曜日 6日目

夜明け前に起きて昨日のテイリングをしてたフラットに行ってみようと、目覚ましをセットしたものの、起きれずに明るくなってテントから出た。前の晩に作っておいたサンドイッチを食べながら、東を目指すと平日の朝だけあってスクールバスや町に向かう車が多かった。支度を終え、海に入ると、深い。足首ほどの深さだった水深は潮が満ちて太ももほどの深さになっていた。テイリングはなく、太陽も上にないので魚も見つけることもできず。地球は周り、海を動かしているのだと、当たり前のことに感心した。



まだモロカイ の潮の動き方がいまいちわからず、タイドグラフで見る何フィートの水深がどれくらいの深さで、干潮、満潮でどれくらいの深さになるのか、またその時の潮でどこのフラットの水深が良くなるのか、さらに海底が泥底の場所はない風が吹くと濁るとか、太陽がどれくらい真上にあれば、魚が見つけられるとか、気まぐれに流れる雲の大きさと厚さとか、フラットを歩いてみて、一つ一つ自分の足で確かめていくしかない。

PC110552今回の潮回り


とにかく2 .2フィートという朝の満潮では、昨日テイリングをしていたマングローブの前は手を出せなかった。昨日テイリングをしていた時の潮が0.3フィートだったので、1.3 フィート(約40センチ)潮が上がった。



今回の滞在時の干潮は一番下がった時でも0.3フィートで、できればマイナスまで下がるのがベストだけど、太陽が真上にある10頃から15時頃まで、太陽を遮る雲がなければ、サイトフィッシングができ、夕暮れの日没時には、0.3フィートの深さでテイリングが見れることもわかった。そして2.2フィートの深さはテイリングには深すぎることもわかった。自然相手、潮も光も風も味方につけないとなかなか上手くいかない。


9時からキッズたちの付き添いとしてサポート。



IMG_0416日本からのサポーターシェフ八木さんの運転手で街に2つしかないスーパーで買い出し

IMG_0413育ち盛りのキッズたちに、肉の安さはありがたい。




11時にネイティブハワイアンのハネさんの車の助手席に乗った。



パンツリーの話を聞いた。パンツリーとはモロカイの在来のヤシの木で、大きく広げたヤシの葉は木陰を作り、地面にはさまざまな植物を育み、葉に密生する毛は霧を捉えて大地を潤す。そして根っこは土をしっかりと抱いて、雨で土が流れるのを止める。垂れ下がった大きな葉は小鳥たちの隠れ家になり、かつてはモロカイの山に沢山生えていたという。

それが大陸からのアメリカ人の侵入やアメリカ的な大規模経営の農業によって、利用価値のないパンツリーは切られ、食用のために持ち込まれたヤギと鹿が爆発的に増え、小さな植物は食べ尽くされて地面がむき出しになり、雨が降ると土が海へと流れ、泥が堆積しサンゴも死んでしまう。土の流失を止めるためにマングローブの木が移植されたが、傷口にバンドエイドをはるだけで、山にパンツリーの森を戻さないといけないのだと、デコボコ道を進むトラックの窓の外を木を指差して語ってくれた。

IMG_0422霧をかすめる滝を遠くにみて、ジャングルの奥地へとトラックで揺られ、ハネさんが生まれ育ったという海についた。


6世紀に作られたフィッシュポンドという原住民たちの漁法は、遠浅の干潟の地形を利用して、溶岩石を積んで、干潟に池を作り、上げ潮になると潮が満ちてフィッシュポンドに魚が入り、潮が引くと魚がフィッシュポンドから出られなくなるという漁法。フィッシュポンドは他にも、入り口を工夫して、沖から魚が入って来るけど、出ることはできない形状を石を積んで作り、入った魚に餌を与えて大きく育て(養殖して)収穫するということもフィッシュポンドで行なっていたという。


IMG_0436水切りしたり、

IMG_0442魚を探したり、


IMG_0426ネイティブハワイアンに見守られ、子供らしく遊んでいた。




今では使われているフィッシュポンドは数えるほどで、遺跡のように石積みだけが海岸に残されている。フィッシュポンドは島の豊かな自然とネイティブハワイアン暮らしの象徴で山に木があり、豊かな海があったからこその漁法だった。これが時代と文化の変化によって、失われていくことが心配で、フィッシュポンドを復活させようと、再生のために一人で石を積み、その時の事故で失ったという片手の中指を見せて話してくれた。アメリカ政府は良いことばかりを観光客に伝えるけど、実際は問題ばかりで、大切なのは、日本の里山のような自然で、ここモロカイでは山にポンツリーを植え、フィッシュポンドを再生させるのだという。



40分ほど車を東に走ったところにヤマシタバレーという谷があり、ここは第二次世界大戦の時にヤマシタさんという日本人兵士を3年間かくまり。戦争が終わって無事に日本に戻れたヤマシタ後さんが貧乏だった原住民にお金を送り、今でもヤマシタさんが作ったお店が町にあるという。そんな日本とモロカイの歴史はまだまだあるという。


PC110582どこに連れていかれるのかと思いながら、ハネさんは色々教えてくれた。


ほかにハネさんはたくさん教えてくれた。
赤色の土は飲むと血を作る。特にお産後の女性にいい。黄色の土ははだに塗ると怪我が治る。ネズミ色の土はリンパに効能がある。サイソウというとんがった植物は繊維が丈夫でヘンプのような生地が作れる。マカリヒという星があって、冬に現れる。マカリヒがあるときは仕事をしない。サザンクロスがあるときは家に帰れという、当時タヒチまでカヌーで行っていた先住民は南十字星をみて家に向かったという。モロカイの雨は雨ではなく、パイナップルジュースというので、北海道の雪はパイナップルアイスクリームだねと笑ったり。危険な動物は野生のイノシシがいるとか、海ではコーンシェルという毒の貝に刺されるとをつけろとか、モロカイのお化けが出る古い家は昔ここに海と山を結ぶ道があり、この道の上に小屋を建てたので夜になると、海から帰ってくる亡霊が家の周りに現れるとか、先住民族は死んでも何度も生まれ変わるので、多くをほしがらず、少しづつ、生まれ変わってまたできるという考え方があるという。少ない資源、限られた土地という制限から、量より質を大切にするのだという。


ハネさんの島巡りツアーは子供たちにとては退屈なドライブだったかもしれないけど、私にとっては貴重なツアーだった。あそこのエビの養殖場からの流れ出しに大量の太ったボーンフィッシュがいるとも教えてくれた。

夕方は、アイスクリーム屋さんからの海遊びへ


IMG_045420ドルだけを持たせ、キッズたちは自分でアイスを買わなければならない。頑張れ、ボディランゲージでなんとかなる!



夕方は子供達を海遊びに連れて行った、次々に飛び込む子供達と一緒に飛び込み、全身しょっぱくなった。偶然ガイドのクレイさんにあった。相変わらず忙しそうで、毎日ガイドだとか。トレバリーを3匹もらった。島でいち早くガイド用のフラットボートを導入して、ガイドサービスを確立したクレイさんは島でも有名で、取得が低く産業が乏しいモロカイにとって外貨がはいり、たくさん教えて子供を養い、魚が釣れる環境を維持する取り組みは、現地の人々にはまだ理解しにくいところがある様子。島でフライフィッシングをやるネイティブハワイアンはごくわずか、キャッチアンドリリースよりも投網を投げて食べるための魚を捕る。クリスマス島のようにボーンフィッシュをペットとし、島全体でボーンフィッシュを大切にすれば、自然に山に木を植える必要や海を汚さない心、よい方向に動くのにと思うのは、クレイさんやハネさんも同じ考えを持っている。クレイさんともゆっくり話したかったけど、夜のピアノコンサートの時間が迫り、子供達を海から引き揚げた。夕陽に染まりいつまででも遊び続ける日本の少年たちが、本来の子供らしい姿で、トレバリーに追われて水面を跳ねる小魚の群れがなければ穏やかな夕暮れだった。


PC110610飛び込みなら、子供には負けぬ!


PC110645東京五輪から新たに加わるという新種目、ココナッツ投げ。その名も「バカの極み」という遊びを考えるキッズたちはなかなかの天才。

PC110640太陽が海に沈むまでひたすら遊んでいた。
PC110659好きなだけ遊べばいいさ



PC110591偶然港であった釣りのガイドのクレイさんにトレバリーをもらった。相変わらずガイドで忙しそうだった。穏やかでとてもいい感じのネイティブハワイアン。




IMG_04596時から町の教会でピアノコンサートを企画していた。テッペイさんという日本人のピアニストがはるばるモロカイ の人たちにピアノをひきに2泊の弾丸ツアーで来てくれた。流れるようなピアノを聴きながら、モロカイ自然や歴史、ネイティブハワイアンの抱える悩みが頭の中を流れた。そして未だにボーンフィッシュを手にできないのも試練なのかとニヤリ。



ピアノコンサートの後にハネさん家で食事をし、近所のハワイアンたちも集まり、ウクレレを弾き歌い始め、島の子供がフラダンスを踊ってくれた。指の先まで柔らかい動きはさすが。

PC110668トレバリーの刺身に、ココナッツカレー、鹿のローストなど島の食材で


48366021_2460175793998880_3590375020578209792_n賑やかな夕食になり


IMG_0480ウクレレの演奏に島の子供がフラダンスを踊ってくれた。



子供達の滞在場所からキャンプ場に1人で戻り、2本目のビールを飲み干して見上げた空には手が届きそうなありすぎな星が今夜も輝いていた。風は相変わらずヤシの葉をザワザワと揺らし、ココナッツが落ちてこないか楽しみだった。明日はガイド仲間のトラベスと一緒に釣りに行く。モロカイ在住のハワイアンのトラベスとの1日が楽しみだ。干潮が2時。11時から5時までの釣り朝はのんびりすることにする。






12月11日火曜日 7日目


PC120681テントからの朝

薄明るくなる頃自然に目が覚めた。テント泊のいいところは、朝一にテントのジッパーを開いた瞬間に飛び込んでくる光と空気と景色のうまさ。今日も朝焼けとザワザワのヤシの木と青い海とモーニングコーヒーを吸い込んだ。うまかった。隣人の長い白ひげのおじさん、名前はダッチさん。昨日はどうだったか?と聞かれ、魚は釣れなかったけど滝や海を見たと答えると親指をあげてグッド。ダッチさんはどうでしたかと聞くと、食料を盗みにくるニワトリを捕まえていたという。このおじさん本当にニワトリを取って食べてるらしい。一本丈夫そうな釣竿が自転車にたてかけてあり、あれで魚は釣れたのかと聞くと、あれは魚ではなく、ニワトリを捕まえるために使うのだという。なかなかのグッドファイターだよ。と怪しげな笑顔で見せてくれた。

PC120697サンドイッチ作りと

PC120695テントの周りをうろうろする野生のニワトリ



ピーナツバターがなくなりそうで、ふと見るとダッチさんのテーブルにあったので、少し下さいと聞くと。まだ封を開けてないピーナツバターが2つも出てきた。このキャンプ場に長く滞在していると、通りがかりの人やキャンプを終えて帰る人がいろんな食べ物を置いていってくれるという。なるほど、そんな生活もあるのかと感心。朝はココナッツがボトンボトンとよく落ちる朝だった。


肌の色も違う、目の色も違う、言葉も違う、育つ土地も食べ物も違う、自然や都会、国が違えば考え方も違う。日本から一歩出て、気の向くままに行動すると、新しい感性に出会う。プラスもあればマイナスもある。全てが新しい情報で、刺激はないよりあった方が生きてて楽しい。キャンプ場で一日中ニワトリを捕まえる70歳の感性もまた面白い。



10:00にトラベスがテントに現れた、一瞬誰かと思ったけど、名前を言ってくれわかった。トラベスは2年前にモロカイバーガーで出会い、その時はアメリカ人のゲストを連れてて、名刺をもらっただけで、フェイスブックでのやり取りで、今日一緒に釣りすることになった。広い海が似合う大柄な男で、モロカイでのガイドよりもハワイ島でのトローリングのサポートがメインで、できればモロカイでのガイドがやりたいけれど、そこまで忙しくないとか。11歳と8歳の子供がいるという。フラットボートを持ってなく、ガイドは車でのアクセス、場合によってはボートを手配したりする。ここモロカイならボートがなくても、雲の動きや風を見て車からアクセスの方がアドバンテージなのだという。確かにそれも、一つのやり方。彼のスタイル。



PC120708トレベスの後を追って海へ、

PC120706大きな海に大きなトラベスが似合う


PC120709

PC120729ボーンはどこだ〜


PC120736どこまでも歩ける遠浅のフラット


トラベスが案内してくれたフラットでは、ボーンに出会うことができなかったけど、フラットを泳ぐ巨大なミルクフィッシュやフグにフライを投げてみた。海藻を食べるミルクフィッシュは海面を漂うような緑のマラブーを食うとか。今までに4度フッキングしたものの20ポンドは全て切られたという。フラットでミルクフィッシュが釣れるなんて初耳で、ボーンフィッシュも巨大だけど、さらに巨大なミルクフィッシュをフラットで狙う。またチャレンジャーなターゲットに夢は膨らんだ。トラベスはエイを踏んで棘が足をかすめたという。もし刺さっていたらとゾッとしたと話す。今日はこれで別れ、明日、ガンショップに行くので連絡をくれるといって別れた。


PC120703おおらかで優しい。トラベス、彼の持つ釣りの勘もなかなか楽しい


PC100463木から落ちたココナッツが転がっている

PC100519

PC110546夕暮れの時間を待って、海に入った。


PC120740結局この日も、テイリングが射程距離にあるものの、的が絞れず、


PC110550完敗。




19:00にテントに戻ってキャンプ場でシャワーを浴びた。シャワーといっても水しか出ないシャワーなので一瞬で体と洗濯を済ませる。モロカイと言えど夜のシャワーはなかなかシャッキリする。日本からの子供達は浜辺の清掃や農場見学、海遊びを現地の子供達と楽しんだ様子。

48035063_215445159247632_3958444427831148544_n
48376477_291722348152382_6640334496941998080_n海岸清掃。東日本の津波で日本から流れ着いたゴミがここモロカイの海岸にたくさん。


48312930_198527434424874_6807520694553804800_n現地の人たちと子供たちでゴミ拾い


48367097_197462937869380_4742759211891425280_nモロカイの農場見学

48046806_293425154640341_4948881409755316224_n

48274852_730575620633296_702769147703984128_nマカデミアナッツ農場でたくさん割って食べた様子。

最終日の夜は浜辺でキャンプ。私のテントから300mほど離れた場所で、現地の大人や子供総勢30人の盛大なパーティーだった。子供らは懐中電灯で夜の海岸でカニやフグを捕まえて遊び、大人は誰かがギターを誰かがウクレレを持ち出して、いつの間にか、トロンとした曲が流れいい感じになっていた。

PC120754持ち寄りの料理がたくさんあった


PC120741ツノの生えたアイゴのようなウマズラハギのような魚はユニコーンフィッシュというらしい。焼いているのは見たけど、結局食べれずにお腹いっぱいで食べるのを忘れた。

PC120749誰かがウクレレを弾き始め、誰かが歌い始め、誰かが踊り始める。星が光り、風がヤシの葉を揺らす。

PC120755いつの間にかに大きな輪になって、最後に日本の子供たちが「ふるさと」をお礼に歌った。


47579194_335331953719924_7239091077313986560_nそしてボーイズは、テント泊というより野宿。屋根があるだけましかな?


日本から遠く離れたモロカイで子供が子供らしく当たり前に遊び、肌の色も言葉も違う子供達と普通に遊んでいた。日本の学校には馴染めない不登校の子どもたちや、でしゃばりで負けん気が強い子も、ここモロカイでは普通の子供になっている。親が穏やかに子供を見守れさえすれば子供も穏やかに子供らしく成長できるのかなと思った。海の音と風を感じるいい最後の夜だった。明日が最後の釣り、私も自分のことに集中しなければと思った。現地の太ったハワイアンがあそこに行けと進めてくれたフラットがあった。そこは、2年前に自転車で偶然たどり着いたフラットで始めて掛けたボーンにフライラインごと持っていかれて逃げられたフラットで、今回は潮の高さと風の強さで諦めていたフラットだったけど、これも何かの縁かと思い、明日ラストチャンスは前回のリベンジに決まった。



そしてもう一つ、パーティの中でフライフィッシングに興味を持つ同年代のネイティブハワイアンがいた。ネイティブハワイアンの暮らしは貧富の差があるらしく、冷蔵庫もない暮らしや夫は海で投網を投げて魚を取って家族を養っている家庭もある。投網でボーンフィッシュを取れるのなら、フライロッドでボーンフィッシュを掛けるのもそれほど難しいものではないと思う。それよりもフライができれば、ガイド業という職業の可能性もあり、キャッチアンドリリースが定着すれば、必然と島の森林や干潟、フラットの環境も維持されるはず。この島の自然保護と産業にも可能性がある。島で唯一フラットボートでガイドをしているクレイさんが成功しているのだから、彼らや彼らの子供たちにも可能性がある。この島にフライフィッシングをが定着したら面白いだろうと想像したものの、今のままで静かに楽しむのも一つかも、とも思った。



12月12日水曜日 8日目 最終日

朝起きてサンドイッチを作り、コーヒーを沸かした。変なネイティブハワイアンが近づいてきた。様子をみると話せないようで、一生懸命何か私に話してくる。少しめんどくさいと思ったけど、彼が何を言いたいのか聞いてあげると先祖のことを話しているようで、その熱心に話す様子に、テーブルに座ってコーヒーを一緒に飲んだ。メモを渡すと字は書けるようで、自分の名前や先祖の名前を次々に書き始めた。私は今日の飛行機で帰ること、今日が最後の釣りだと伝えると神様に祈ってくれた。1時間ほど彼とゆっくり話し、というか話せないので静かな朝だった。

PC130758朝は話しができない彼と静かにコーヒーを飲んだ

テントをたたみ、荷物をまとめ、これで飛行機ギリギリまで釣りができる。隣の白ひげのダッチ爺さんにも、サヨナラを告げた。




ウクレレを弾き絶妙な裏声で歌う、ハワイアンが進めてくれたフラットこそが、前回、私が1時間の道のりを自転車で汗をかいて、たどり着いたフラットだった。初めての美しいフラットで私に向かって泳いできたボーンフィッシュが、ひったくるようにフライを加え、リールの逆転を止めることもできぬまま、バッキングラインをサンゴに絡め、フライラインごと持って逃げていったフラットだった。今回の潮位では無理、そして止まない強風で諦めていたフラットだった。これも何かの縁だと思い、ダメ元で最終日はそのフラットに立つことにした。


PC130762最終日、泣いても笑ってもここまで楽しませてくれただけでも幸せでしょうと自撮り。穏やかでしょ。ここまでは、、、


案の定、風は白波を立てて東から西へ、海に入ってみると思ったより浅く、雲ひとつない空が味方につき。これなら魚を見つけられるかもと期待。しばらく深かった水深が徐々に膝くらいの水深に変わる場所、水中を走る緑色の巨大な影が視線に入ってきた、フライを投げては逃げられ、そしてまた次の群れが現れ、フライを投げては反応せず。それでも次々と信じられないほどのチャンスが続き、スプークさせ、喰わせることができない、フライをより軽いものに変える。昼を過ぎてPバターのサンドイッチをくわえながら、ボーンが現れてはフライを投げた。岸から1kmほどきた場所、一度ガツンと竿が曲がった。体が震えた。即座にドラグを限界まで閉め、ボーンの突っ走りを止めた。竿は立てずに寝かせ、リールの性能に頼った。前回、サンゴに切られたことで、体がボーンを走らせないようにと動く。さすがにドラグをしめ過ぎたか、「バチン!」と大きな音で糸が切れた。放心状態で体が震えていた。とりあえず、またボーンを掛けることができただけでも前進。着水音を静かにするために、ダンベルアイの小さな軽いフライに変えた1投目のヒットだった。


PC130763


この1匹のフッキングとバラしで、残り時間2時間。「あと何度チャンスがあるか」といつも以上に集中する自分と「これでもし釣れちゃったら出来過ぎ」と思う自分。そして、チャンスはがきた。

背びれを水面から立てて、6匹の魚が風上へ向かってゆっくりと泳いでいる。ザバザバの波とバサバサの風の中、オフショルダーには自信があった自分のキャストは風で全く力が入らない。精度にはかけるけど、パワー重視のウラケンキャスト。背中を向けて群れの前にフライを投げ込むと、ガツンときた。



ドラグをゆっくりと閉めて、ゆっくりボーンフィッシュの突っ走りを止めた。落ち着いていたけど足は震えていた。それでも50mのバッキングがでた。サンゴのリーフエッジに差し掛かる前に走りを止めた。すでにアドレナリンハイで、気分は晴れていた。ゆっくりボーンが近づいてきて、銀色の魚がキラキラと輝いていた。モロカイのボーンフィッシュを初めて手にした瞬間だった。隣の島に度とくくらいの声で、「やったぞ〜」と叫んだ。


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顔は可愛らしいとは言えない、口の尖った姿で、まん丸の魚体にアルミホイルのような銀ピカのエラ蓋。ナイフの用にとんがった尾びれで、それほど大きくはないけど50センチほどのボーンフィッシュを舐めるように眺めた。この1匹で今回のミッションは達成だった。出来過ぎな最終日だった。

リリースして、車まで帰ろうと思ったけど、帰るまでにもボーンに出くわすかもしれないと思い、投げる準備をしながら、フラットを歩くと、やっぱり次の群れが現れた。余裕だった。ボーンの2m先に静かにフライを投げ、ゆっくり沈め、ボーンに合わせて糸をひく。竿は立てずに、左手のストリッピングでフッキングし、そのままドラグをしめて、ボーンのファーストランを止めた。同じサイズのボーンフィッシュでモロカイのボーンとしては中型だけど、余裕にキャッチできた1匹で、2年間のモロカイリベンジという悪夢が晴れた気がした。


できすぎるくらい、飛行機の出発2時間前の3時に車に戻り、キャンプ場でロッドやリール、しょっぱい服を洗った。白ひげのダッチさんと言葉が話せない彼とまた会った。釣れたと報告するすると、自分のことのように喜んでくれた。言葉が話せない彼には釣れたフライをプレゼントした。



IMG_0605静かな大男、彼の祈りが効いたのか?



IMG_0587白ひげのダッチさんにも感謝


PC130849最後に私に力をくれたグレッグのロッドやリールに命を託してくれた広島のYさんにも感謝。



PC110598バンザイ、モロカイ!


空港で全員集合。私が釣れたことをハネさんにいうと、みんなに伝わり喜んでくれた。これまで釣れてなかった私だったので、ようやく恩返しができた気がした。



48090606_2339911292907532_428227403555274752_n-2ありがとうございました。お世話になりました。モロカイの皆さま。そしてキッズ達もサポートのスタッフも一人一人ができることをやり無事に終えたモロカイだった。



モロカイのボーンフィッシュをフライで釣るための重要なことをまとめておく。

1、太陽
2、水深、底質
3、風
4、魚
5、生活


1、太陽は10:00から15:00の真上にあるのがベスト。雲がないのことがベスト。だけど薄い雲や雲の切れ間からさす太陽でチャンスはある。

2、水深はマイナス水位がベストなので、潮見表に合わせて計画が立てれrばベスト。0フィートから1フィートならば、ちょっと深いけれど、雲がなければサイトフィッシングは十分できる。魚を見つけることができる。

3、風は基本的に、東から西へと吹き、強風。03xの9フィートのリーダーでしっかりターンオーバーさせること。フライラインやフライで水面をバチンと叩くと、魚たちはピューッと逃げていくので、プレゼンテーションは静かに、波立っていても結構シビア。フライは、水きれがいいエンリコのような素材がいい、着水音と空気抵抗を考えて作る。風が強いとオフショルダーで投げれないくらいパワーが必要なので、魚に背中を向けてのキャストも試された。ティペットは20ポンドのフロロカーボン。風はなかなか手強い相手。 

4、魚はボーンフィッシュ(オイオ)とトレバリー(パピオ)とGT(ウルア)、ミルクフィッシュがターゲット。ミルクフィッシュ以外は同じフライで狙え、ミルクフィッシュは水面下を漂うような緑のマラブーで喰わせることができるという。エイに刺される危険とサンゴで怪我をするので、シューズは重要で、足がふやけると簡単に靴擦れするので注意。私は力王の地下タビ。偏光グラス、フェイスマスク、UVのリップクリーム、日焼け止めをこまめに。フラットを歩いて濡れると結構寒いので、長袖シャツの上にレインウエアを着てちょうどよかった。

5、生活は、キャンプ場、コンドミニアム(キッチン付き部屋)、食事付きホテル、ハネさん家など選択肢はある。キャンプ場は1泊12ドル。 コンドは1泊70から120ドル程度。ハネさん家は1部屋100ドルからあり、現地での体験や困ったことが相談でき頼もしい。必要品はレンタカーがあればカウナカカイの町ですべて揃う。ガンショップ、薬局、ガソリン、キャンプ用のガスバーナー用のガスは現地ではカセットコンロ用のガスが手に入る。キャンプは許可を現地で取る必要があり町に行くついでに済ませ、そこに飲み水や無料のプールもある。WiFi環境が微妙で、町のレストランに入ればあるほか、町から離れると携帯の電波がなくなる。



最後に、お世話になった島の方々に、プレゼントを!



そして、最後にお世話になったモロカイの男たちにフライのロッドとリールをプレゼントしようと思った。私のが持っているロッドやリールのほか、北海道のガイド仲間たちに相談したら、快くロッドやリールを寄付してくれた。



IMG_0744ムッチありがとう。ほかのTさん、Sさんもありがとうございました。


でっかい夢!みんなでモロカイにボーンフィッシュを釣りに行きましょうね!


そして、




長々とブログにお付き合いいただいた方の中で、もし!もしですが、眠っていて使う予定がない、7番、8番、9番のロッド(2ピースでも大歓迎)やリール、フローティングラインがあれば、ぜひモロカイの方々へ寄付したく、お譲りいただけるとありがたいです。東日本の津波でもご迷惑をかけ、少しながらのドネーションがあれば、ぜひ、よろしくお願いいたします。

モロカイとモロカイのボーンフィッシュとの付き合いは、これから末長く続けていこうと思います。



以上、長々とありがとうございました。


そして、


新年明けましておめでとうございます。昨年はたくさんの人に支えられ感謝の一年でした。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ご挨拶が遅れてごめんなさい。


もし、ご興味ある方は、こちらもご覧ください。2年前にモロカイに挑戦した時の記録です。

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その1は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52319521.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その2は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342124.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その3は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342379.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その4は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342695.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その5は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342861.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その6
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52343015.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その7
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52343035.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その8
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52343121.html


十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
ロッジラッキーフィールド
Lodge Lucky Field

HP:http://lodgeluckyfield.com
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(18:00)

2018年12月03日

11月からイトウのガイドスタート 

今年は、11月のガイドの余裕があり自分のイトウ釣りを少し。気になっていた、川をボートで2週間(6日間)かけてじっくりと。

PB0700731日目は雪もない、まだイトウ釣りらしくない。カラカラの天気。

見た事の無い区間を長く、ひろく見てみたく、ボートにテント、寝袋、3日分の食材と釣り具を積んで出発。スタート地点で懐かしい友人とばったり出会った。18ftのダブルハンドで流芯の向こうを探る気持ちのいいキャスティングは、昔からの友人の千葉さんだった。「なにかあったらいつでも連絡してー」と温かい声をいただき、スタート。

PB070075広い空とトロンとした流れ

PB080139この川でまず目立つのがカワシンジュガイ。川底が安定、海からの遡上魚。川が豊かな証


1日目は、4kmを下り、途中70センチのイトウがボートの近くまで追いかけてきただけで、アメマスが釣れただけだった。

たき火をしようと、集めた薪が予想外に湿っていて、たき火ができなかった以外は快適なキャンプだった。夜中に目が覚め、ハクチョウの声と雄ジカの発情の声を聞いて、テントの外の真っ暗な世界を想像した。サラサラの川の音を聞いて眠るのも久しぶりに気持ちよかった。


PB0801222日目の朝は、パキンと冷えた。

テントの内側の結露と寝袋の顔の周りの息が凍っていた。-5度くらいまで冷えたようで、テントから出ると、何もかも霜をまとってまっ白だった。雲一つ無いキンキンの朝。


PB080107カワシンジュ貝に霜

PB080127PB080131グレッグのロッドもまっ白


はく息が白い、温かいコーヒーがキンキンな空気とよく合う。パンを食べて、凍ったウエーダーを履いて、テントの前のプールで朝一の釣りをした。なにも釣れなかった。

PB08015710時になると、空気が変わり、風のない、まったりとポカポカな陽射しに霜で濡れたテントを乾かした

PB080158セブンのうどんを茹でて、レトルトのカレーでカレーうどんにした


PB080164ハート型の小石があった


PB080168ボートから見る景色は贅沢で、音もなく滑るような流れる景色、どこからでもイトウが現れそうな気配に、何度も竿を振った。

PB080167エノキタケを見つけ、半分収穫した


アメマスの反応はあるものの、イトウには会えず、そんなに簡単ではないことが分かった。2日目のテント予定の場所にシングルハンドを振っている釣り人がいた。話しをすると、さっきここで2匹イトウが釣れたという。意外なところで釣れるんだと関心し、しかもシングルハンドの近距離キャスト。なかなか。よくわからないもの。

2泊目の夜は、吟味して乾いた薪を集め、テントも張って、夜の準備を済ませてから、テントの前のプールで夕暮れを迎えた。真っ暗になるころに、がさごそと笹薮をかき分けてシングルハンドの釣り人が帰っていった。

風のない夕暮れは、徐々に色が変わる空が綺麗で、あっという間に星が輝いた。それでも気持ちがいいので、真っ暗になるまで竿を振った。星の明かりでいつまででも釣りができそうだった。


PB080171なにも釣れなかった。


丁寧にたき火を作り、大きな火から置き火になるまでゆっくりビールを飲みたかったけど、夜のためにとっておいたビールが石にぶつかってブシューと噴射してしまい、昼に1本飲んでしまったので、夜のビールは1本。上質なたき火とビール1本という心細い夜になった。

PB080193たき火はありがたい



テントに入ろうと歯を磨いていると、川からゴボッっと音が聞こえたような気がして、サンダルのまま竿を振った。5回ほど振ったけど、体が冷えてきたので止めた。ウエーダーが凍らないように大きなビニール袋にいれて、枕の代わりにした。


PB080215薪が無くなる頃、最後の火で体全身を温めに、寝袋に潜った。それでも8時くらい。


エアマットに穴が空いてたようで、寝返りするたびに河原の小石が背中にあたり、マッサージかと思えば快適だった。朝はボワンと雲に包まれた温かい朝だった。テントから出ると、ボートとテントをオレンジに染めたかのようのな、空のオレンジが美しかった。温かいので、そのまま釣りをしようかと思ったけど、朝一のコーヒーは譲れなく、お湯を沸かしている間に、テントもたたんでしまった。

PB090217朝焼け


PB090231カワシンジュ貝の足跡 小さな体でなかなかパワフルな行動をする

PB090233食べたら美味しいのだろうか?


PB090244ここで釣れるアメマスは、どうしても「ああ、アメかぁ〜」と、ゴメンよアメ君。

カヌーの釣り人にあった。先週80後半のイトウをバラしたと、いろいろ教えてくれた。カヌーを漕いで川を遡って帰っていった。

お昼を過ぎて友人の辻っちが迎えに来てくれた。3日間竿を振り続けて、もう帰ろうと思ったけど、「15分だけやろう」という悪魔のささやきを断るわけもなく。結局3時間一緒に釣りして、日が暮れた。

PB090253ありがとう辻っちとエアーズロック


結局、これだけの時間をかけてもイトウは一匹見ただけ。大きな大河を効率良く攻めたつもりでも結局数撃ってもあたらない難しさ。大きなフィールドの流れ、底石、狙いを定め、的を絞って丹念に探る必要を良く感じた。それでも12キロという3日間の時間の中で、空気と水と流れを肌で感じて、ゆっくりだけど、体を馴染ませ、大きな自然を感じた。


一度、帰ってイトウフォーラムに参加する。

イトウフォーラム南富良野町で行われたイトウフォーラム

北海道のイトウの生息地で活動をしている方々が作っているイトウ連絡保護協議会。そのフォーラムが毎年各地で行われ、地域にイトウの現状などを報告し、普及活動を行っている。十数年前に南富良野町で行われたイトウフォーラムに参加したときは、研究者が多く、かなり保護派が強いフォーラムに感じたけど、今回のフォーラムは世代交代も行われ、発表者や研究者の多くが釣り人あがりの人が多く感じた。


PB100007PB100001北海道のイトウはイトウ属からパラフーチョ属へ。北海道のイトウは一属一種という貴重な種なのでである。北海道のイトウは鮭やニジマスに近い、海へ下る習性があることから、イトウ属から分かれたということ。


イトウの生息環境は、上流域の産卵環境、稚魚期の上流域から下流域に点在する氾濫原、そして大型のイトウの生息環境は海や河口、中下流部の深み。

イトウという魚は川を大きく利用する魚でアンブレラ種である。アンブレラとは傘のことで、イトウという傘の下には、河川の環境や森林、小魚、水生昆虫、野鳥などたくさんの生き物が生活し、川の豊かさを象徴する。

PB100010私たちの豊かな暮らしの陰では、姿を消すイトウがいるのも事実


PB1000172016年の台風による被害は、人々の暮らし、虫や魚たちの暮らしに大きな影響を与えた

PB100020釣り人、研究者、地域住民、役場、ダム管理者、開発局。さまざまな人がイトウという魚をテーマに集まった



そして、ふたたび大河を下る。


IMG_13074日目は辻っちがボートを出してくれ、豪華キャストでスタート


IMG_1309ゲストシートに座って、辻っちが漕いでくれ、とても幸せ

PB209300さすが川をよく知る辻っち。指示された方向に投げるとイトウが釣れた。シングルハンド8番で岸際ねらった


上陸して、「投げてみる?」とダブルハンドを私、ロールキャスト、オーバーヘッドキャストと教えると。3投目にはアメマスを釣り、30分後にはイトウを釣った。辻っちさすが。

PB209290心配しているのは、イトウをランディングできるか、なのではなく、穴だらけのウエーダーで浸水してこないか。がんばれ辻っち

PB209291

IMG_1321おめでとう!

PB209269バシャバシャと水面を荒らす、見事なキャストで、それでも釣れちゃうイトウもイトウ



IMG_1328昼は出前ラーメン獲れたての鹿肉入り

46514297_289602025094752_775772746943561728_n結局イトウは7匹見れて、4匹キャッチできた。アメマスはたくさん釣れた。この川をしっかりと見極めて、流れと水温と川底の状況。ピンポイントで探ればイトウは簡単に釣れることが分かった。辻っち様様。そして、逆に数撃ってもあたらないことも分かった。流れを釣ることの面白さがここにある。

そして、5日目は1人で下る。


PB219325景色は変わったまっ白になった。


PB219345朝9時には道路の雪はシャバシャバになり、ゴール地点に車を置いてバイクでスタート地点に到着 道路工事のおっちゃんの視線を感じた

PB219371ポツポツとアメマスが遊んでくれるのがありがたく、たまにいいサイズのアメマスが掛り、イトウ?と思うけど、アメマス君にがっかりする。ゴメンね


PB219374先週1人で下り反応があった場所を丹念に探ったらイトウが釣れた。シングルハンドで岸打ちで、表層で追ってきて食った。

PB2193751人操船だと大変だった

PB219377冬前の引き締まった魚 美しい魚だった

PB219393そして吹雪になって 見えなくなった



テントで河原に泊まろうと思ったけど、湿った雪に濡れた服を乾かすことができないテント泊をあきらめたけど、乾いた雪と風のない朝の気持ち良い銀世界はテントで迎えたかったかも、と少し後悔した。


6日目は辻っちと私のボートで短区間を効率良く下った。

PB229411イトウ釣りらしい景色の朝

PB229409川岸にたつヤナギにオオワシの幼鳥

PB229439たくさんの鮭の死骸があった

PB229413

PB229441


PB229461しばらくすると、でっかい雪がボタボタと振り、体にバサバサと音をたてて降った


こんな大粒の雪が待ちに待った冬の始まりの雪。風のない、音のない世界に降るすぐに消えてしまうボタ雪は大のごちそうなのである。


PB229467PB229477PB229504IMG_1361結局、待ちにまったいい雪を二人して撮影に夢中になって、釣りに集中できずに、最高の一日を過して終った。

IMG_1368PB229507辻っち背中と大きな川、ありがとう。


11月なんて、なにもない、シケた季節だけど、イトウを追いかけていると、すばらいこの季節のありがたみを感じる。なにもないから、美しさが引き立つものがあって、動きがないから、動いた一瞬の感動が大きくて、寒いから、体の芯までしびれるような感動が伝わる。

北海道の自然、移り行く季節を感じるには、イトウという魚がしっかり教えてくれる。イヤというほど身にしみる。在来種という力強さとたくましさ、そして大切にしなければいけないことも。1メートルを超すイトウを流れの中で掛けたら、どんな感じなんだろう。水から氷へと変わる一瞬のチャンス。自然が許してくれる一瞬を「寒いから」で追いやってしまう。だからこそ起こる自然のイベントはなかなか、じっとしてはいられない。まだまだ深く、じっくり楽しませてくれる自然に感謝だった。


辻っちのガイドツアー、詳しくはこちら。
http://camel-trip.biz 


そして、11月のイトウガイドは、PB020052

11月上旬。イトウ釣りチャレンジ初めてのゲスト。毎年夏にニジマスを釣りに来てくれるユウキ君のお父さん。シューティングヘッドもダブルハンドも初めてで、イトウが釣れてくれたら、と思うと。

PB029162開始1時間でいきなりイトウが釣れ、私がビックリ。

PB0200542016年の台風からなかなか厳しい状況のなかでのイトウ。なかなか引きの強い方でした。

PB039176


PB050064ロッジの冬支度 

PB050065冬に備えて薪の移動

PB050067祖父様の古い植木鉢がでてきたので、

PB060072金魚鉢にリメイク。これで来年ランチュウを眺めるのが楽しみです



PB130005PB1300072番目のゲストは、今年120センチのイトウを釣った。強運の持ち主。というのも年に3、4度イトウのためにはるばる本州からの遠征で、3、4日間は何も言わずにただただ朝から晩まで竿を振り続ける。この根性と姿勢はさすがです。120センチというイトウが釣れたことも、粘り勝ちだったのでしょう。本当におめでとうございます。

PB140013

そして、11月のイトウ釣りは、ボートの近くで50センチくらいのイトウが掛ったものの、写真を撮るサイズでもなくと、リリース。魚の写真は無しでした。運はすべて使い果たしたのですね!

PB140014ありがとうございました


PB270031オーバーヘッド用のイトウフライ これだけ巻けば、どれかしら釣れるだろう・・・



PB280033十勝といえば、豆。問題です!この豆なに豆でしょう?甘く煮た豆が止まりません、





そして、迎えた最後は12月2日までの3日間。

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今年は天気に恵まれ、雪も少なく、穏やかな陽気、かと思うと


PC019573吹雪も

PC019569ホワイトアウトも


PB300043星がキラリと夕暮れも


PB300036冷たいビールが美味しくて

PC010051お箸を忘れてゴメンナサイ

PC029582ホテル宿泊もとても快適で


PC029592最後にドスン!と

シメてくれました!

PC020070あれ?


PC019564ナイス フィッシュです!


水から氷へと変わる世界。足りないのは、体を温かく保つ装備で、季節はどんどん進んでしまう。動から静という世界は、なかなか見れるものではなく、動きが多い世界では気づかない。だからこの季節のなにもない世界がひときは美しく見えるのかもしれない。ほんとうに、イトウという魚がいてくれた事に感謝で奇跡だと思う。

IMG_0027雲の色が変わるまで、投げ続けたからこそ、感じれることがあるのです。

これからの季節、まだまだ続きます。寒いですが、寒いと言わず、自然相手、楽しみましょう。


12月3日朝6時 さっそく、今シーズンの挨拶に、エゾモモンガと契約してきました。明日の午後のエゾモモンガのガイドの下見完了。

PC039598飛んでる姿わかるかな?

PC039630ゆっくりと明るくなる空とエゾモモンガのお食事

PC039640巣穴に戻ったモモたちは5匹でした。


そして、12月には大きなイベントが!お楽しみに。


十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
ロッジラッキーフィールド
Lodge Lucky Field

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PS、今年も無事に放流終りました。今年は南十勝組との協同で、管内、道内、管外の釣り人からの募金、そして中札内村役場さんにも協力を得て、ニジマスの稚魚1万匹ほどを十勝管内の各河川に放流することができました。(もちろんイトウの産卵河川やオショロコマの生息地を配慮して行いました)。まだまだ河川工事や台風被害で落ち着かない十勝管内の釣り場ですが、少しでも良くなればと思います。ご協力いただいたみなさまありがとうございました。IMG_1258IMG_1255IMG_1256素堀の池の魚は皆綺麗な魚でした。






































































(11:01)

2018年11月11日

なんといっても写真の姫方の一匹!

PA130107
フェイスマスクとサングラスでよく見えないけれど、ちらっと見えるシルバーヘアーは、11月で67歳になる方とは思えない、爽快な川歩きとキレキレの竿さばき。というのも武道や茶道で得た神髄なのか、それとも生まれながらの負けん気なのか・・・?

とにかく、何事にもチャレンジする精神と中途半端なことよりも、一匹大きいのがドライで狙えたらいい!という心意気に、乗った私。


かれこれ5年くらい前から遊びに来てくれるようになったこの方の川との向き合い方は、確実に前進し、近づいてくるのが不思議なくらいすんなり入り込んでくる。今回もガイド3日目にして、ティペットのコントロールを意識し、最終日の4日目は最高難易度クラスにチャレンジするというから恐れいった。それでも始めてしまい1時間もすれば、それなりに投げれ、これで数匹釣れればと思っておおらかに見ていた。

PA130100手作りのお菓子と、カメムシ君

お茶の時間も終わり、最後はこのまま終るかと思った午後1時ころ、30センチ程の魚が動き回ってライズしていたので、この魚は真面目に釣ろうと思い、ぴったりマークで横にたって指示した。その魚のタイミングを待っていると、流芯の向こうの反転流で、モコっとやった魚を見つけてしまった。

モコっとやった背中の太さと黒さ。これはただ事ではないと、とりあえずストップ。背後から近づいて来ようとする旦那さんにもちょっと待ったと、「後ろでみていてください」とストップ。

ひと呼吸して、まずはティペットの交換。

ライズフォームやこの川の癖や時間帯からみても、フライも確信、魚がフライを見つければ一投で食うことも確信できた。ぜったい頂きの大チャンスなのだけど、問題はすっぽ抜け。

かなり流れの強く速い、流芯の向こうの反転流。しかも下流を向いて定位している。いわゆる巻の魚。フライが落ちてもまず、数秒でティペットが引っぱられ、ドラッグが掛ってしまう状況。フライを魚が食ったとしてもまずすっぽ抜けるスチュエーション。竿を貸してもらって私が投げたいくらい・・・。

そんな事を考えながら、次のライズに目を凝らし、ティペットを交換し、結び目を何度も何度もしっかりとチェックする。フライは特別なフライでなくても大丈夫な状況。


ラッキーだったのは、ロングティペットの練習中だったことが、偶然の救いで、この巻でもティペットさえうまく置ければ、食わせられる。のではないかと・・・

とにかくスタンス、立ち位置をしっかりと、上流の流れよりまで、ゆっくり静かに近づく。私には水面直下に浮いて反転流に定位し流れに揺れる巨大な黒い陰がしっかりと見えているのだけど、それを伝えてもわからないらしい。


ライズを待っても、一投げで決めるのは難しいと思い、魚の方へ投げてもらうことにする。手前から、手前から、とにかくオーバーだけはしないように、ちょっとづつ奥へといれてもらう。なかなかいい流れに乗らない。何度もキャストするのだけど、ここぞという場所にフライがのらない、魚もフライに気づかずにユラユラ。

私:「く〜っ。」

フライさえ入れば食うのに・・・


それでも、じっくりチャンスを待つ。後ろで動画を撮りつづけている殿方。

10分ほど何度も投げただろうか、食う!と思うキャストが決まった。

魚の50センチ先に落ちたフライが反転流に乗って、ゆっくりと魚に向って流れていく。ドラグが掛るのが先か、魚の口が閉じるのが先か・・・

ゴボっとゆっくりと背びれを出して大きく出た!


その瞬間、しっかりと竿を立てた。


竿を立てたのはいいが、大きな反転流にリーダー、ティペットが乗っているので、竿を立てても竿が曲がらない。

私:「下がって、ゆっくり後ろに下がって〜。」

そして、「たぐって、たぐって、たぐって・・・・」

掛っている!やっと竿が曲がった(フッキング成功)

と同時に、瀬を上流へと突っ走る。

私:「ゆっくりでいいから追いかけましょう。」

足元にからむフライライン。

私:「足を上げてください、足を上げて下さい」

そしで、ドボーンと荒瀬の対岸で何度もジャンプする魚。

竿がまっすぐになって、テンションが抜ける。
私「たぐって、たぐって・・・」ダメか?

と思ったら、また竿が大きく曲がる。


そして、今度は荒瀬を下りはじめ、30mほどの糸を引き出して下っていく魚。

私「ゆっくりでいいので追いかけましょう」
今度は、腰につけていた杖が石に挟まって動けなくなっているのを助ける。

もう、ガイドというよりも介助?
自分でもできる限りのサポートでこの魚をこの人と一緒に獲りたくて、夢中だった。
そして、後ろで「大きな魚が掛かったね〜」と人ごとのように動画を撮る殿方(笑)
3人それぞれが、それぞれ夢中になっていた。


なんども大きな玉石に巻き付く糸をかわし、寄っては離れ、寄っては離れを繰り返し、
観念した魚をネットにいれた。


終った〜。
糸を触ると、ティペットは岩にこすれてザラザラ、切れる寸前だった。


力尽きるというよか、なにが起こったか状況がいまいち把握しきれていない姫方のご様子。しゃがみ込み、魚を持つ気力も残っていない様子で、最後は私が変わりに魚を持って記念に一枚写真を撮った。

PA130115びっくりしましたね

背中の盛り上がったがっちりした体型に、細かい黒点が散りばめられたピンと張った大きなひれ、傷一つない見事な魚だった。

PA130127りゅうのさんの4/5番のバンブーロッド。素晴らしいです。(欲しいと思いました。なんて・・・)

色が綺麗な木を見つけては、その下でお茶を飲み、少し景色を川の石と水の色を眺め、また少し川を歩いては、魚はいないかと竿を振った。これが秋の恒例行事になり、私は、リュックに陶器の抹茶用の椀を割れないようにヒヤヒヤしながら背負い、このご夫婦の背中を眺めては、生きる力をもらうのだった。本当にいい出会いで、幸せな4日間だった。 PA120067PA130092PA110024IMG_1068IMG_1064

ありがとうございました。

PA130136また来年一緒に釣りをしましょう。



戻って、10月初戦は、

チャレンジした相手はライズしつつもパーフェクトなキャストで沈めてくれて、補習ライズを狙ってみたら、ナンバーワンに横取りされ、意表をつくパワフルな魚に、リールにラインが巻けなくなるという見事な初歩的なバラシを魅せてもらったゲストに乾杯!また次回が楽しみな川と魚とアングラーでした。ありがとうございました。楽しい秋でした。

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そして、つづくづづくさんは、

雨後の引き際という、とてもラッキーな日程を釣りの神様からいただき。いい天気、いい虫、いいライズに恵まれました。



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PA04000312番のハチが入っているかと思うえば、ミッジピューパという選択肢
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PA038217夕暮れの雨は、水面のざわめきでティペットの存在を消してくれた、一瞬の救いでした。


PA050016サイズ14番から18番サイズの小さな虫を丁寧に食べるのが秋の面白さで、そのシビアさ、繊細さが秋の難しさ

PA058423カメムシを腕に、賢い魚に挑む

PA058418ナイスフィッシュ。良く引いてくれてありがとう。




PA048233季節はまた一歩深まり、ロッジの庭も秋の色

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続いては、上から魚を観察していると、近づいてくる鳥たち。シジュウカラやゴジュウカラ、コゲラ。珍しくキバシリが接近し、魚あっちのけ。きっと指示待ちのゲストは退屈だったかも。

それでも、ライズはしっかり掛けて。ナイスキャスト!

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PA088548秋色の魚でした




ひさびさに友人ガイド、ムッチを誘って新規開拓。

PA090003帽子の日焼け具合や、使い込んだ道具類、


PA090011やっぱ、自分が釣るのが一番!


PA150014どんどん季節は進みます

近くの湧き水の川は、ライズを相手に投げるフライはテンカラパターン。予想外の反応の良さにビックリ。2人組を案内し、最後は美しい虹で決めてもらいました。ありがとうございました。

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PA150019ライズに囲まれ、どれが大きいかわかりません。

PA160024バンク際の魚をキャッチして

PA160039美しい虹に見送られました


続いては師範クラスの精度の持ち主

初めての魚を見つけて、しばらくライズやクルージングコースを観察。逆光で見にくいのですが、時々水面から突き出る頭が、とんがっていて大きい。

PA198588見えますか?レベル10

PA198587口先、これなら?レベル8

PA198585。こっち向いてライズ。レベル6


11時を過ぎると虫達の活動が活発になり、それに合わせて魚のライズフォームも変わり、スイッチオン。さすがにそうなってしまえば、

PA198613しっかりと決める師範クラス、さすが

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PA198657お食事中、ゴメンネと言って優しく流れに戻した


迎えた最終日もライズの観察から

気温も上がり、魚のライズも安定する。

PA208757カメムシまであと10cm

PA208758カメムシまであと5cm

PA208759あと2cm

PA208760ここで合わせたら、すっぽけ。ですから!

本物の虫でさえ、慎重によく見て補食する鱒を観察する。魚の考えている事やどうやったら釣ることができるかを行動観察から察する。まずは観察し相手を知れば、どうやらなければいけないか見える。だけど、そう簡単にいかない。

PA208779そんな魚を観察する師範クラス、さて、

PA200073なかなか思うようにはいかないですね




PA220019

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PA220014毎年群馬から遊びに来てくれるゲストはまず、ノスタルジックなガイドから始まる。

北十勝の開拓の歴史を支えた旧士幌線。当時の機関車や駅跡をみる、ジ〜ンとする朝の一時。
PA230021ロッジから歩いて5分の場所に駅があった。旧武儀駅 

PA238904季節は残す所あとわずかになった。 ああ。

それでも気温が上がった日中はいい虫といいライズにめぐまれ 楽しく、悩ましく・・・

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秋の陽はあっという間に夕暮れになり、雄ジカの鳴き声で終る。探しているうちに時間が迫り、秋のライズは、この場所で、この対戦相手と、そして一匹だけ釣る。それが、秋。

シミジミと更ける秋のなかに、どっぷりと浸かるのが、一年を振り返り、思うにはちょうどいい静かさと暗さなのである。



PA250061今年一年お世話になった竿


PA250080最後に釣れてくれた私のニジマス

PA260093頑張ってくれたフライたち


PA250070静かに歩く気配

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PA279073そろそろ気になる雌鹿
PA269044静かに暮れる秋



PA279090そんな夕暮れに黄昏れていたら、一羽の大きなフクロウが枝先に佇んでいた。


近所の釣りキチ少年二人 親には手に負えないのでなんとかしてほしいと依頼があり、ウエーダーを履かせてみると、いきいきと目を輝かせていた。 釣り竿持たせて、川に解き放つ。好きにやったらいいさ。


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PA280025こんな背中を見るのもまた楽しい



海から川へと遡上する 北海道らしい魚。アメマスの姿も年に一度くらいは見たいと思い、沈めて転がす釣りをしようと思ったら、

PA300034あいにくの雨後の濁り。

PA299125真上を旋回するクマタカの姿を見るくらいだった。

PA300041来年こそ、アメマスに会いたいです。



PA31000410月最後は、1人でライズを待った。



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待っても待っても、ライズは始まらないので、流木を削った。ライズが始まったものの、本命は浮かず、可愛いニジマスに2匹遊んでもらって終った。


これで10月の業務がすべて終了。
魚たち、釣り人たち、おつかれ様でした。

11月(すでに半ばにさしかかりますが)、いよいよ残すところ1ヶ月。今年はどんなイトウに出会えるか。寒いけれど、頑張ります。


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(17:43)

2018年10月08日

あっという間に9月が終わり、10月も始まってしまい・・・


ランチュウの子どもたちも、色変わりが終わって金魚っぽくなりました。

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P9187616釣ってもまったく面白くない、不器用な泳ぎですが、

P9187635やっぱり魚は何時間みてても飽きないです。



9月は地震の影響で2件キャンセル。台風の直後だったので、チャンスとばかりにこっそり鮭釣りへ。地震の次の日で、まだ停電中の世の中。信号機もつかず、開いている数少ないガソリンスタンドには大行列。こんな状況のなか、釣りしている人なんていないだろうと、海に到着すると、予想外の人人人。不謹慎者やつらばっかり(笑)




アメリカ人の2人がまた今年も遊びに来てくれた。コロラド州からはるばる北海道にニジマスを釣りにやってくるから不思議。昨年は2日間、今年は3日間のガイドで、アチコチ一緒に川を歩き、楽しんでいた。

P9137476アメリカ人がフライを振るかっこいいのはなぜ?

でっかいドライフライに派手に出て、すっぽ抜けたり、切られたり、本場のニジマスたちのアメリカンジョークに翻弄された3日間でした。

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P9137553thank you Tony and Creg .



続いてのゲストは、十勝の釣りを会社の上司にプレゼントしてもらったという超うらやましいゲスト。というのも、十勝の川にまた立つ事を目標に重たい病気を乗り越えたので、私もまた一緒に川を歩けることができ嬉しかった。


そして、魅せた。見事なファイト。

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やっぱり、元気で釣りができることが一番幸せだと、つくづく思った。

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P9207713でっぷりした鱒や色が濃くなった魚に秋を感じる

今年も然別湖のセカンドステージに行ってみると、今年は暖かく、紅葉の進みも遅れていた。案の定、期待したアワフキムシはごくわずかで、然別ライズはなく、散発。

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それでも木の下の岸ぎわをクルージングする魚を見つけて、16番のXで決めてくれた。
IMG_09156Xの細糸勝負の季節




IMG_0929帰りに寄った裏の湧き水でも、夢中になる背中を見ながらつくづく、よかったと思うのであった。


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難しい釣りと簡単な釣りで迷ったら、必ず難しい釣りを選んだ。それも会社の上司の思惑?でもあったから。それでもチャンスはあるもので、

P9227833小雨降る中、カゲロウのハッチがパラパラ。

2匹のいいサイズの鱒がプールの開きに定位して、これは頂きとおもったら一発目のすっぽ抜けでこじらせてしまい。4時間の持久戦になるも、時間切れ。

P9227836掛けたか?と思ったのは、根がかりだった。


ひさびさに、力のこもったいい釣りを魅せてもらい、私はたくさんの元気をもらった。本当に、また一緒に川に立てたことが嬉しかった。


そして迎えた42歳の誕生日。時間を頂き、気になる山や川へリサーチも兼ねて出かけると。でっかいプレゼントをいただきました。


IMG_0984IMG_0991久々の大物マイタケ獲ったぞ〜


IMG_0867そして真面目に練習してたら突然ドカン。

嬉しい誕生日のプレゼントでした。



三重県からのゲストは、今年は思わぬプレゼントをいただきました。


P9257917然別湖でアワフキムシの裏メニュー的なウンモンテントウムシ


P9297992ウンモンテントウ3匹に背後から見られているロッジの食卓の秋

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ニジマスも秋らしい深い色で、緩い流れで小さな虫にライズ、ライズ、ライズ

P9257885数釣りのなかから、突然大きな魚が出てくるのも秋の楽しみです。


2日目は、たらし釣りをやってみたいと、ちょっと群れが少ないタイミングでしたが、銀ピカの雌が釣れました。

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IMG_1018ポカーンと休日の釣りですが、9月は人も少なく、のんびりとしていていいです。

いいお土産ができ、家族みんながいくら丼を楽しめたようで、良かったですね。



日中の明るい時間にドライフライで大きなニジマスを釣ることにこだわっていますが(たまに鮭釣りに浮気しますが・・・)。「ティペットをコントロールする」ことって本当に大事ですね。北海道のニジマスといえど、ドラグ、ティペット先行は、見切られてしまいます。特に50センチを超すような魚は良く見ています。


そんな、ティペットコントロールをしっかりと魅せてくれる広島のYさんはさすが。ライズがあってもブラインドでも、必ず釣ります。フライの操作ではなく、ティペットの操作ということを、実際に見せてくれ、そして簡単に釣ってくれるので、私が釣りたい川と釣りたい魚にことごとくチャレンジすることができます。本当に、勉強になる釣りです。そして緊張するゲストの1人でもあります(汗)

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P9298015お見事でございます




あっという間に、9月が終ってしまい。いよいよクライマックスの10月です。最後にドラマがあるのでしょうか?ドライフライの釣りが最高に難しく、面白い10月。技術を求められる10月のライズ。心して


Ps.今年の放流ですが、魚の確保ができました。今年は上川の大雪漁協さんから5センチ程度の当歳魚の確保ができることになりました。放流は11月11日。もし、ブログを読んでいただき、十勝のニジマス釣りに思いをはせる方がおりましたら、どうぞ放流募金へのご協力、ご理解をよろしくお願い致します。一口5,000円で、詳細はメールを頂けたらご連絡いたします。info@lodgeluckyfield.com 吉原まで。


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(23:25)

2018年09月04日

ちょうどブログを書いてアップしようと思った9月6日夜中。停電と同時に強い揺れ。まる2日間の停電を終え、ようやくブログに戻ることができました。ゲストも泊まっていたので心配しましたが、非常灯が点き、水道もガスも無事で、キャンプ用のガスランタンや懐中電灯があり、無事に乗り越えることができました。ご心配、お気遣い、本当にありがとうございました。

それにしても2日間も停電すると、いろいろと考えることもできました。洗濯は手洗いでゴシゴシ、洗濯機がやる仕事って相当すごいですね。明るいうちに外のテーブルで夕食を終え、小さな明かりに家族皆が群がりこれはこれで楽しく、テレビの無い生活は静かで、8時には就寝。それなりによく見えると思っていた星空でしたが、帯広や音更が停電で真っ暗だと、星の美しさ、地球の美しさを実感しました。朝の鳥たちの囀りや蝶やトンボ、虫達の暮らしは、ガソリンスタンドにできる長蛇の列も食品棚がガラガラなコンビニを徘徊する人達とは無縁で、地震や停電に振り回されているのは人間だけなのでしょう。人間快適な暮らしの代償として、大切なものを置き忘れたのだと考える2日間でした。

少し思ったのは、車のエンジンが発電機として使えたらとふと思いました。車のエンジンが家の中の家電を動かせるだけのパワーがあればと、特に困ったのが冷蔵庫と冷凍庫の中身で、一晩だけでも電気を通せれば、一度凍らせ、また1日、2日は保つのになぁと。ハイエースやランクルなどディーゼルの強いエンジンならなんとかならないのでしょうか?メカニックさん。「災害に強い車」として売れるかな?



さて、本題です。




8月が終わり、もう9月です。ちょっと前まで30度超えの暑い日があったと思えば、お盆前には暑さは過ぎ去り、夜は寒いくらい。十勝の夏、短いものですね。

8月のガイドは、ドライフライでのニジマス狙いは相変わらずで、それプラス、釣りキチ少年、少女あり、サケ釣りあり、イトウ釣りありのバラエティに富んだ夏でした。


8月上旬に急遽キャンセルが入り、家族や親戚たちと近くの川で魚釣り。恐る恐るのミミズ取り、河原歩きもフラフラで、それでも川を目指す少年少女の後ろ姿はいいものでした。

P8026999ロッジから20分ほどの小さな川でヤマメ、イワナがよく釣れました。子供たちが目を輝かせ、夢中になる姿。夏の川は子供のものかもしれません。なかなか遊べる機会が少なくなってしまいましたが、子ども達にとって川での時間は貴重かもしれません。


私の少年時代に夢中になったのが、らんちゅう(金魚)。たまたま釧路の金魚屋さんで見つけたらんちゅうの子ども。5匹購入、今になってまた金魚が面白くなってしまいました。

P7310004らんちゅうの子供たち、北海道で上手く育つでしょうか?どんな色になるか、楽しみです。



P8040013青空と冷たい水。

一緒に竿を振りましょうと言ってくれるゲストがたまにはいるもので、そんな時はガイドを忘れて本気スイッチが入ってしまいます。対岸でバシャ、バシャとライズ。しかも流芯の向こうなので、上手く流すのが難しい。重たい流れに腰まで立ち込んで、私でも届かないライズを仕留めたのは、キャスティングの腕よりも、体重にものを言わせ川の真ん中までウエーディングできたから?「体重っていいな〜」と少し思いました。


P8040024たまに流れてくる大きなチョウチョをドバッっとド派手に食べていたニジマスでした。


夏の虫は、大型のテレストリアルと小さな羽アリ。いろんな虫がいるので鱒達も大きなドライフライへの反応が良かったり、小さな虫を選んで食べていたり。

人間の目から見る虫のシルエットと水の中からみる虫のシルエットを観察。

P8060067大型のアブも鱒の大好物。

P8060061水に浮かぶとボディとウイングが目立ち

P8060064水中からみるとばらつきのある太い脚が目立ちます。そして半沈みというか、8割沈んでいるのが大事です。

P8060066別な角度からみると、やっぱりボディとウイング、そして脚の3つの要素が重要です。


チョウチョを見てみると、夏に良く流れるモンシロチョウより少し大きいシロチョウですが、

P8060068上から見ると、だたの白い紙?

P8060069水中から見ると?意味不明のシルエットです。

P8060072別の角度からみると・・・、これをドライフライで表現するとどうなるのでしょうか?

虫たちの観察とそれに合わせたフライ作りは面白いです。さらに、魚たちが食べやすいように自然に流すために、ロングティペットで大型のフライをコントロールする事を考えると、回転しないことや、空気抵抗がありすぎるフライ、無さ過ぎるフライ。そして軽快になげれるフライの軽さ、さらにフックの強度など、ティペットをコントロールしやすい大型のフライを考えるのも楽しいものです。そんな事を考えているときに、


P8070020東北の名手が高価なワインと個性的なロッドを持って、遊びに来てくれました。



お盆前には、空がすっかり変わり、空気も風も匂いも秋です。
P8080021ああ、空よ・・・


P8060135それでも秋の風は、楽しみも運んできてくれます。

P8060137川よりもキノコが気になり、ハルニレの立ち木にでていたタモギダケを収穫。ヒグマさんより先に見つけることができたのでラッキーでした。てっぺんの届かないところはヒグマさんに残しました。


P8070005毎年恒例の四国からのご夫婦も今年も遊びに来てくれ、二人三脚のほのぼのとしたフライフィッシングを魅せてくれました。

P8070009冷たい水はイワナたちもよく反応してくれました。


P8060080岩盤際の流れから、大型のドライフライを吸い込むように静かに食ったニジマス、立派なヒレはここ数年の増水や濁りの中を生き抜いた強者です。


P8060114ニュージーランド仕込みの腕はさすがです。夫婦でフライフィッシングいいですね。



コンビニに立ち寄ると、コカゲロウのスーパーハッチがあったのか、窓ガラスに大量のダンがとまってました。(写真を撮るのに躊躇しました)。
P8090001これも秋の気配です。あそこで静かにライズしていたかな、なんて思ったり。



お盆は家族との時間やちょっと近くの川のリサーチなど、少しゆっくりできました。

P8097018ロッジの庭も夏の花から秋の花へと変わり、カエルの合唱から虫の音へと涼しげになりました。

P8107040娘は夏休みの宿題に押し花を作ったようです。


P8100010広い空の下で、思いっきりフライを楽しめる音更川。いい川です。



P8170068上流に行けば、ヒグマが出てきそうな雰囲気ムンムンな川。

P8180100

P8170073P8180087小さな魚たちが遊んでくれます。


P8230058お盆過ぎに遊びにきたゲスト、今回はサケ釣りがメイン?だったのですが、初日に川に行くと思わぬライズに遭遇。


午後に始まった羽アリの結婚飛行。水面にはパラパラと浮かび流れる4ミリほどの小さな羽アリ。もしかしたら、あの魚ライズしてくれるかも。前々から狙っているヤツで、しかもまだメジャーをあてられていない口先の尖った雄のニジマスを思い出しました。


ポイントにつくと、いい感じに流れが木の下に流れ込んで、反転流を作っていました。じーっと観察。しばらく、待って、水面をにらむ。じー

パク!


やった!


水面から尖った口先を出すライズを発見。


これで、対戦開始。

ティペットチェック。

結び目強度はオッケー。
フライは?


とりあえず、ガディスのまま行く。


水面下10cmを泳ぐ魚がうっすらと見えたので、

あそこに投げて!と無理矢理投げてもらう。

魚の1m先に落ちる。

うーん、ちょっと遠いけど、ゆっくりと進む魚の進行方向にフライがあるので

そのまま、そのまま、動かさないで。


いい感じに魚の進行方向がフライに向っている。


食うかも・・・


フライまで10センチのところ


フライに気づいた魚が、

3・2・1・・・

ゆっくり浮いてきて、

パク。

よ〜し!!!!


すぽーん!!!
(すっぽ抜け)


が・・・・・

う〜


頭を抱える、私に、何が起こったか分からないゲスト。

この魚を見つけてから、3ヶ月。何度かチャンスがあったものの、一度もメジャーをあてれていない。

そしてまたしても。


魚は勘づいてしまい、クルージングコースを変えていなくなってしまった。
それでもまだ、チャンスがあるかと期待して、場所を変えて2時間ほど時間をつぶす。


そして、夕方4時。再び帰りがけに、木の下を観察。もしや、やっててくれたら・・・

うーん。やっぱりやらないかぁ。
移動しますか!とゲストに伝えると、

「あれ?魚なんじゃないですか?」とゲスト。


あ、あ、投げましょう!


その魚が再び浮いていて、エサを探してゆっくりとクルージングしていた。
急いで投げたフライは案の定、的外れ。

それでも、ライズを繰り返す魚を相手に対戦再開。

鱒は、ゆっくりとクルージングしながら、水面の羽アリらしきを食べていく。

昼と少しクルージングコースを変え、投げやすい場所まで出てきてくれ、ライズの頻度も増える。


ときどき見えるうっすらとしたシルエットに、

ゲストが「大きくないですか?」とぽつり。

「そうなんです!だからさっきのすっぽ抜けが・・・」と私。

そして、気持ちも入り、じっくり狙うスイッチオン。


クルージングとライズのタイミングに合わせて、フライを投げ込む。5投に1回くらいはいい所に落ちるフライだけど、確実に鱒はフライを見切っている。それでもライズを繰り返す、大胆で挑発的な魚に私のスイッチもオン。絶対に釣れる(獲れるかは別として、掛けれると確信)。


有無を言わせず、ティペットを6Xにおとし、フライを絶対に決めてくれる16番のXを結ぶ。

2度ライズを繰り返してくれた魚に、コースがはっきりと見えた瞬間。

「あのヤナギの下の右50センチ、岸際10cmのところに投げて!」

フライをおくタイミングが早すぎる、と思ったら、一度キャストを失敗することを想定していなかったので、2度目のキャスティングのタンミングがばっちりで、

魚の泳スピードと進行方向とフライの位置がばっちりで、稀にみる完璧なキャストが決まった。

これは食う!

ゆっくりとフライの方向へ向ってくる魚。


そのまま。 

そのまま。

頼む〜。

3・2・1・・・



ゆっくりと口先が水面から現れ。

パク。


よ〜し!




ゆっくりとフライの方向へ向ってくる魚。


そのまま。 

そのまま。

頼む〜。

3・2・1・・・



ゆっくりと口先が水面から現れ。

パク。

よーし!竿が曲がる。

根元から曲がる。

お願いします。お願いします。なんとか、バレないように、

リールにラインを回収し、ドラグを調整し、

これは、獲れるかも?と天使がささやく。


ライズを見つけて、1度は失敗したものの、
さらにねばって、なんとか掛けて、ネットインしたのはトータルで3時間。


ヤレヤレ。


P8220032この尖った口先なのです、何度も何度も水面から現れては消え・・・、そして16番のXよくやった。

P8220029やっと手にでき、メジャーをあてれた満足感は、きっとゲストには伝わらない私の個人的な喜びだった?はず。

P8220045釣ってくれて、釣られてくれて、そして羽アリ君たちありがとう。

そして、本チャンの鮭釣り。


P8240070


十勝の海にも鮭が帰ってきた。今年は好調のようで、人人人の中で、なんとか釣り場を見つけて、のべ竿で鮭釣りです。

P8240072おもいっきり竿を曲げて、耐えて、耐えて、豪快な釣りでした

P8240079鱗の落ちる銀ピカの鮭は身も赤く、脂がのって、皮が上手いのです。

P8240082合計4匹の鮭が釣れラッキーなのんびりとした1日でした。


そして、夏なのですが、イトウ釣りガイドでした。

アレックさん。夏のイトウにチャレンジしたいと。P8257118P8267311夏のイトウも面白ですね!



8月のガイド、ドライフライの釣りも楽し、釣りキチ少年少女も楽し、のべ竿鮭釣りも豪快で、ネズミフライのイトウも素晴らしい。北海道の十勝の短い夏。楽しい8月でした。



PS、今年も11月に放流をやりたいと思います。

PB160128

放流活動も8年目になりました。十勝にも毎年台風が来るようになり、災害対策のための護岸工事やダムの放水、濁りなどはまったく魚にも釣り人にも配慮しておらず、十勝の釣り場環境は悪くなるばかりです。魚も私も行き場が無くてウロウロする毎日です。

魚の放流ですが、今年もニジマスの放流を少しながら行いたいと思います。放流場所は十勝管内の河川で再生産がなかなかできてなく、魚の減少が著しい場所をメインに行うつもりです。もちろん、イトウの産卵場所とのからみやオショロコマ生息域、サケマス増殖区間への配慮を考えて行います。ただ、問題は魚の手配がしにくくなっていることで、ニジマスの養殖業者もここ数年の異常気象で稚魚の確保が難しいようです。そんな状況のなかですが、募金にご協力頂けたらと思います。

募金の期間は9月1日から10月31日まで。
一口5,000円でご連絡いただけたら、振込先をご連絡いたします。


PB160100PB160115

放流は今年も11月を予定しています。放流活動に労働力として参加してくれる方も助かります。今年は魚が確保できるか、どんな放流になるか心配ですが、細々とですが行いたいと思います。皆さまのご協力とご理解をよろしくお願いいたします。






十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
ロッジラッキーフィールド 
banar_long_white













(11:14)

2018年08月03日

早いもので、もう8月。あっという間に過ぎてしまう日々です。7月は上旬の大雨の影響で、十勝の河川もあちこち増水と濁りで大変な状況でした。

ロッジの周辺のジャガイモや小麦畑も日照不足と雨の影響で心配されましたが、カラッと晴れた今では収穫を終えた小麦のロールが転がり、早生のジャガイモの収穫も始まりました。季節は例年どおりに進んでいるようです。

7月の始めは千葉のHさんと今年もご一緒しました。開業当時から毎年必ず遊びに来てくれ、大きな病気も乗り越えて、今年もゆっくりと過した3日間でした。

P7026761

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モンカゲロウのハッチがあり、魚たちが元気にライズ 


P7030048

P7030064アメマスのライズにも癒されました。


大雨が降ってしまいどこの川も濁ってしまい、海へサクラマスとアメマスを狙いに行ってみると、アメマスの気配は全く無いものの、波の向こうでサクラマスがドッバーン、ドッバーンと跳ねています。これはチャンスと、フライを投げると、波に邪魔されまったくフライが飛ばず、サクラマスはすぐ目の前なのに、悔しい思いでした。

P7040020今年はサクラマスの当たり年らしく、砂浜のアチコチでサクラマスが跳ねていました。でも、フライでは波が高く、とどかない・・・。

P7040022港に行くと、クジラ?イルカ?が岸寄りしていました。もしかしたら、追われているサクラマスがいるのでは?とフライを投げてみましたがさっぱりでした。でも、なぜかとてもロマンを感じました。

続いてのゲストとも、川の大増水と濁りから逃げるように、海へ。


前日の波のすぐ向こうで跳ねていたサクラマスに期待したのですが、前日よりもさらに波が高くなっていて、仕方なく近くの港に行ってみると、びっくりすることに港の中でサクラマスがドッバーン、ドッバーンと跳ねていました。

だれもいない港で、目の前ではサクラマスの群れ。これは!いただき。とばかりに、キャスティングを繰り返しましたが、食わない・・・。

なぜ、濁りが強いせいか?
その日も結局、振り倒しただけで終わり、隣のおじさんがコマイが入れ食いと楽しんでいるのを見ているだけになりました。

海サクラ。面白いターゲットですが、風と波と群れ。3つが揃うタイミングが難しいです。でも、十勝の面白いフィールドとターゲットでもあります。


P7060003

サクラマスにはふられましたが、アメマスが遊んでくれました。

P7070016木の下でヒラタカゲロウのスピナーにライズしているアメマスを見事にしとめ、他にも小さなライズがアチコチで起こり、20匹ほど癒し系のアメマス釣りを楽しみました。


フライをひっかけてしまう木は皆同じのようで、ゴミ拾いと他の人がどんなフライを使っているのを見るのも面白いものです。

P7070020キールですが、バーブがある。

P7070021色まで塗ってかなり、やる気を感じます。

P7070023懐かしさを感じるフライですが、バーブが無いのが心意気を感じます。

P7070018モンカゲにかける思いも人それぞれですね。

3日目は、久しぶりの青空に、そろそろかと向った川は、まだ水が多く。林道も壊れていました。あきらめて近くの小川で遊びに入ると、数年前の台風の影響で、ニジマスの川がヤマメの川になっていました。大水でかなりのサクラマスが遡上したようで、昨年からヤマメの魚影が増えていました。たくさん釣って、いい汗をかきました。

P7080008林道もあちこちこわれ、目的地まで行けません。
P7080014逃げ込んだ川は予想外のヤマメの川でした。P7080017



続いては、親子でフライフィッシング。息子が大学生になり、たくましい体型は川を渡るときに上流に立って流れを止めてその下流でお父さんが川を渡る。微笑ましい光景でした。

車で支度を終える間もなく、さっさと支度を終えて、何も言わずに竿を出して、私が追いつく頃にはネットに魚が入っていました。かなりのキチがいクラスの青年で、ニヤリ。


P7090031オショロコマを釣ったのは初めてと言って写真をとる姿。よかった。


P7090036大雨の後で、堆積した砂が柔らかく、脚をとられて抜けなくなっているのを助けてあげました。あちこち、不安定で危ない危ない。



P7100052大きな羽アリがいました。


親子でフライフィッシング。いいですね。

イギリスの大学から夏休みで帰ってきたらしく、スコットランドのシートラウトとアトランティックサーモンの釣りを開拓してくれ〜とお願いしておきました。


続いてのゲストも「かつての」親子でフライフィッシングで、毎年娘さんと来られていました。今年から中学生になった娘さんも部活が忙しく、今回は一人で。ということになりました。

まだフライフィッシングが浅く、キャステングがなかなか前へと飛んでくれません。それでも、定位してライズする魚にタイミングを合わせ、歯がゆい時間が続きました。それでもこんな時に限って、魚もおおらかにライズを止めないもので、魚の方からフライを食いに来てくれました。

P7110078

P7110066

P7110083北海道には釣りの腕をカバーしてくれるすばらしいフィールドがあります。

P7120140シャクナゲの花が咲いていました。

3日目は羽アリに助けられました。

釣り場について、立ションしていると、対岸にヒグマが現れ、お互い目が合って気まずかった。カメラを取に車に戻ろうとしたら、茂みに帰ってしまいました。


P7130228私と目が合って、立ち止まったヒグマの足跡。無防備でヒグマに近づくのは危険です。山に入る時は必ずです。


P7130150相変わらずアチコチフライが飛んでしまい、後ろのイタドリも入れ食い状態でひっかかるゲストでしたが・・・


ふとしたとたんに羽アリが川を流れはじめました。これは?と思い、


P7130223サイズ18、16番の羽アリの登場です。


対岸の反転流で見つけたライズ。口先を出すゆっくりとしたライズは、よーく見て観察すると、やっぱりのサイズでした。

ゲストに説明して、一緒に観察して、ライズの頻度やクルージングなのか定位なのかを観察します。

ティペットを5Xに下げて、ライズのタイミングに合わせて投げます。

ポツっとライズ。

投げましょう!

「シーン」

上手く、フライが飛ばない、ライズまではまだ3mほど、
なかなかフライが思ったところに飛ばない。
それでも繰り返されるライズ。

うーん。歯がゆい。

30分以上時間が経過し、

いい事を思いつきました!

「強制ギブス」です。

手首を固定するために、リュックについていた紐を外して、手首に巻き付けてロッドを固定。これでいやでもバックが倒れません。

P7130248強制ギブス

これが功を奏し、フライが飛ぶようになり、

「ポクッ」とライズした瞬間。

今だ〜!

フライが魚の手前50cmに落ちる。(今のところ最高のキャスト!)
そして、フライが流れドラグがかかる始めるとき・・・・

ぬ〜パク!


食ったー!!!!!


大きいから、大きいから、ゆっくり、ゆっくり。

ゲストがゲストなだけに、いつも以上に興奮してしまった私。
自分でも笑える。

お見事でした!


P7130177ライズを見つけてから1時間、長かった〜。

P7130220強制ギブスのお陰です!ナイスフィッシュ。

P7130233フライは、16番Xでした。よく働いた!(私も)


続いては・・・
またしても、雨続きで、アメマスの癒し。カゲロウのスピナーも減り、テレストリアルがメイン。それでも4番の大きなXがよく働いてくれ、15匹くらいのアメマスと遊んだ。

P7140170

P7140165


P7140154

P7150178モンカゲのハッチが終ると、フタスジモンカゲロウのハッチが始まるものの。ライズが始まろうとしたら、雨もザーザー。テンション上がるほどの土砂降りの雨で、川は濁ってしまった。

P7150185いいライズがあったのに、あと1時間早く来れば良かった・・・

帰り際に立ち寄ったスプリングクリークも、コカゲロウがたくさん流れ、ライズもたくさん。1時間ほど遊んだところで、ここも泥水がやってきて終了。それでも6匹くらいのブラウンが無邪気に遊んでくれた。


雨にやられ続け、3日目。晴れ〜!
雨後の増水引き際、テレストリアルも活発で、ライズも活発。でっかいドライフライでも、木の下の羽アリへのライズも。獲れたものあれば、獲れなかったのもありましたが、すっきりとした最終日を飾ってくれました。

P7160191


P7160223P7160233ナイスフィッシュでした。


7月中旬。

P7160006ロッジの夜のゲスト カブトムシとノコギリクワガタ、対決させたいのはまだ少年だから?


P7170009ロッジの庭に繁るグズベリーを収穫。これでジャムを作ると酸っぱくて美味しい。

ようやく、川の水も落ち着いてきて、それでもまだ多く、川を渡れないなかでできる範囲で釣っていく。

P7196917P7196921


増水引き際の活性は高く、濁りがきついか、川が渡れないか、紙一重で良かったり、釣りができなかったり・・・

川の状態よりも、魚の引きの強さで、開始早々ドラグを鳴らしたRさんの一匹。
P7180034ナイスフィッシュ。

P7180026クワガタのなる木を発見。シメシメ。



続いて、毎年恒例の2日間。

山奥の涼しさを求めて、チャレンジの川に入ると、2つ目のプールでビッグチャンス到来。反転流下向きで浮いている魚を発見。これは、釣らなきゃいけないサイズなので、ちょっと待った!を掛けて、2人で観察。ライズをしないものの、水面10センチに浮いた鱒は、なかなかグラマーな鱒。ライズを見せてくれたら、ビッグアドバンテージなのだけど、ライズしないので、虫が流れていないらしい。これも紙一重の運なので、待ってても仕方なく、射程距離に近づいてみると、鱒はどこへやら。残念。警戒心の強い相手、少しでも虫が流れてくれていたら・・・・。また今度誰かと行こう。

チビニジマスたちに遊んでもらい、最後に出た魚が尺上のヤマメだった。降海型ではない、体高さある幅広ヤマメ。ニジマスよりもごっつい魚体にこんな魚に育つんだったら本命で狙ってもいいかも。と思った。

P7210075P7210077P7210109ナイス ヤマメ!P7210115

2日目に見つけた魚も、掛けなればいけないサイズ。

ゲストと観察タイム。ナンバーワンの周りには中ニジが数匹。中ニジをどうよけてナンバーワンを掛けるか、しばし作戦会議。結局、対岸の私が、ナンバーワンの動きを伝え、それをゲストが対岸から投げる。という作戦で行くことに・・・。そう上手くいくか?

ナンバーワンのライズに合わせてフライを投げると、案の定、フライの着水地点がズレ、中ニジに食われてしまう。


それでも、ナンバーワンはやる気マンマン。さすが、増水引き気味の強さ。
1時間の時間をかけて、フライを変えて、タイミングを待って、そして、食った。

P7220135

ドッバーン、ドッバーンと跳ねられながら、必死にリールを巻く。そして、

ポロリ。

ガックリ。


ハハハ、なかなか上手くいかないものですね。


P7220140オオワライタケを見つけた。



続いてのゲストも・・・

P7230033ジージーっと夏ゼミが始まった。

キャステングは素晴らしい、流し方も丁寧で、「こんなフライ使うんですね」といいながら、でっかいフライを投げ続けると、ドボンと出た魚とのファイトに苦戦。焦る気持ちが魚に気づかれ、ランディング直線に、方向転換、ドバン!という一瞬の瞬発力でロッドと針を折って逃げていった。

P7230020

その後も、集中力が切れた頃、ドバーーんと出た鱒に、下の瀬をダッシュで下られ、これも手に負えず、フックを曲げられ、逃げていった。

P7230037軽さと強度とそして竿さばき!

なんとか、獲れた一匹は、無事にライズを仕留め、価値ある、課題多き、一日だった。

P7230027夏のニジマス、ときどき最強。



夏休みの子供たち。

普段はフライフィッシャーのお父さん、夏休みの家族サービスと称して、なんとか子ども達を釣り好きにして、奥さまから釣りに行く口実を作ろうとするのが狙い?のファミリーフィッシング。でも、やっぱり夏は子どもたちのもの。希望もオショロコマを釣りたい、クワガタ、カブトムシを捕りたい、ニホンザリガニを釣りたい。などなど、夏だしやれるだけやろう。と私も普段できない夏の体験、夏のフィールドに行くいいチャンスなので、子どもたちとの夏は楽しい。

始めは、怖い。どうしたらいいか分からない、石橋をたたくような子供たちも、すこしづつ自然の中で見つけ、考えるようになると、勝手に暴走し始める。自然はそれに答えるように、子供たちの興味を引きつけ、夢中にする。開放されていく子供たちの姿が、やっぱり自然。普段は、自由に遊べない、スマホやゲーム、勉強漬けの子ども達が、自然を相手に夢中になる。これが子ども時代には大事なこと。


P7240007さっそくオショロコマを釣って、観察して、ゴメンネして、河原でたき火をして、塩焼きにする。

P7240010調味料は塩と薪の香りのみ

ロッジの庭にある池も子どもたちのいい遊び場。P7240033池でゲンゴロウを探していたら、コエゾゼミの羽化が始まった。

P7240040

P7240036オニヤンマの抜け殻が異常

P7250046山歩きをして、到着した湖で、ニホンザリガニを釣ったり、イトヨを捕まえたり、ねっころがったり。時間を忘れてのんびりすることができた、かな?


P7250076P7250063大人になるまえに、自然のなかでたくさん遊べるといい。


7月最後のゲストは、毎年恒例の方。

増水引きぎわの川へ、タイミングよく。半日で、いいライズに巡り会えた。久しぶりに川で出会った友人もフライをプレゼント?してくれ、そのフライも良かった。



100mほど離れた場所から見つけたライズは、近づいて観察すると、かなかな上質で、2、3度見せたライズでロッドを構え、次のライズでと待つものの、あれ?

シビレを切らして投げたフライにバシャ。その後もライズが止まず、2匹目もライズ狙い撃ちが成功。

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もらったフライもブラインドでドボンと鱒が食い付いて。数時間、4、5個のプールで十分楽しませてもらいました。夏の釣りもいい日もあれば、難しい日もあれば、なかなか。

3日目は癒し系でイワナ釣り。山奥の渓流に暑さはなく、深い森は川に光が入らない。どこのプールからも必ずイワナが飛び出してくるおおらかさ。イワナ釣りはやっぱり夏。

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P7280024ヒグマに獲られる前にタモギタケを少しいただき。

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P7280061豊かな山にはいい水が流れ、いい魚がいる。それでもここ数年の大雨、台風で、魚たちのアベレージは小さくなっていた。



私の生き甲斐。家に帰ると金魚がいる。しかもランチュウの子ども。
釧路のお店で偶然見つけて、5匹我が家へ。
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(23:25)

2018年07月06日

6月の季節の進みは、一瞬。
そういえば、朱鞠でイトウを釣っていたと思うと、十勝の春はあっという間に過ぎ去り、初夏に。
平水の川もあれば、まだ雪解けの残る川もあり、ダムの放水や河川工事など、状況は毎年違う。
毎日、少しづつ、チェックしながらゲストと季節の変化を探しながら毎日川を見る。


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カゲロウのハッチやスピナーののんびりとしたライズねらいの釣りかと思えば、晴れれば一斉にテレストリアルが騒ぎ、でっかいフライでドッカーンの釣りになる。



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川に立つと、いろんな虫や鳥や花を見つける。目の前の魚もだけど、季節の変化を見て楽しむ。少しうるさいくらいのコヨシキリが夢中でさえずっていたので、ゲストを放置してカメラに夢中になる。声を張り上げ、自分の縄張りを主張する姿は、6月だから。生き物たちが一斉に勢いづくのはやっぱり初夏。

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6月先発のゲストは、毎年遊びにくる方で、いい釣りを見せてくれ、楽しませていただきました。
魚も無垢でとても偉かった。

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大きな魚はでっかいドライでドバンと出たのは記憶にあるけど、他に釣れた魚は忘れた。それよりも、一匹とても大きな魚を見つけたのが、このときだった。


ありがとうございました。



続いてのガイドは、毎月?毎週?遊びに来てくれる常連さん。

常に新しいこと、面白いことにチャレンジする、偉大な方。
偶然見つけた大きな魚になんとかしてメジャーをあてたい(測量したい)とムリを言って、3日間かけても、あの魚を釣りましょうと、チャレンジ。

1日目は、まず観察。

上から魚の動き、考えていること、食べているようすを観察する。静かに観察すると、4匹大きなのがいた。

ナンバー1からナンバー4までが泳いでいる。ナンバーワンは、60センチは余裕にある。ナンバー2も60センチくらい。ナンバー4でも50センチオーバー。

なんとか、ナンバー1を釣りたいので、動きを観察して、上を見ているのか、下しか見ていないのか、何を食べているのか、やる気があるのか?など、できる限りの情報を魚から得る。1時間ほど時間をかけて観察した結果、ライズする訳でもなく、あまりアクティブさは無い。ナンバー2は川底を突っついてニンフを食べていた。川に下りれば魚の位置が分からなくなるので、私が上から指示をだすことにし、釣り人は川に下りる。

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水面に置いたフライを見て、もう少し上流、あと50センチ岸際。などと指示をだして、ナンバー1の上にフライを流す。ドライフライを変えて3つ目、チョンチョンと動かしたビックフライにドバ〜ンと食い付いた魚に、びっくりして、大きくアワセ、竿が根元から曲がったものの、猛ダッシュで沈んだ流木へと突っ込む魚にじっと耐えたあげく、ぷっつんと糸を切って逃げていった。

下で力なく倒れ込むゲストと、上で頭を抱える私・・・、くっそ〜。そして、しばらくプールを休めた後に、ナンバー2と対戦。

ナンバー2は始めから上を見て無く、ドライを投げても反応せず、相変わらず動き回って底をつつきニンフが好きらしい。なので、ドロッパーで狙うことにする。

上から魚の動きに合わせて指示を出し、魚の上流1、5mにフライを落とし、ニンフが沈んだとたん、ナンバー2はあっさりとニンフをパク。口が空いたのがはっきりと見え、フッキングも完璧に決まった!と思った瞬間。再びフワフワと力なく糸が帰ってくる。またしてもやられた。

フックが外れた?と思ったら、フックが曲がっていた。

やられた。ガックリ。

ナンバー1もナンバー2も針を掛けれたものの、完敗だった。

P6080089そして、ワラビの大収穫で一日が終る。


そして、2日目。

P6080080モンカゲがパラパラとハッチ。

モンカゲの力を借りて、と思ったら、ナンバーワンもナンバー2も昨日と同じ位置に定位。昨日と違う事は、ナンバーワンの口に黒のビッグフライがついているのがはっきりと見えること。悔しいし、回収したい。

超スプーキーなナンバー1とナンバー2は1投げで走られて、勝負すらできず。結局、流れのなかでライズしていたナンバー4を一発でしとめ、嬉しいものの、モヤモヤ。

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P6090135またしてもコーヒーで完敗。


P6080091すっきりとしない梅雨空の帰り道に現れた巨神兵。


3日目は、心が折れたので、楽園へ。

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モンカゲのスーパーハッチの追い風に、アメマスと虹鱒を30匹以上釣って、昨日までのモヤモヤを晴らして終了。リベンジはまた次回。



続いてのゲストは、関東のヤマメ職人。2日間の短期戦。
なんとかしていいブラウンを釣りたいというご要望で、徹底的にブラウンの川へ。

1日目であっさりと勝負がついてしまい、2日目は大雨というのもあって、楽園でアメマスたくさんと遊んだ。モンカゲロウとエゾハルゼミの力を借りて、大成功の2日間だった。それにしても、2日目の雨は寒く、6月だというのに普段ジャケットを来ても震えるほどで、魚も満足に釣れたし、4時間ほどで早上がりだった。雨のお陰でモンカゲロウのハッチが誘発された一日だった。

P6110251P6110241P6110254




P6120014

2日間ありがとうございました。



続いてのゲストは、毎年のワンツー組。昨日雨で私の頭の中はあの魚だけ。この雨は必ずあの魚のスイッチを入れるいい雨で、増水引き気味のチャンスを武器に、有無を言わせず、ナンバーワンにチャレンジする。

とにかく、デカイフライ。というと、Xの暴走?超巨大Xをもってて。「食うんですか?」と聞くと、「食います」というので、「じゃあやりましょう」と、半信半疑で流れに叩き込む。

P6140004右のふたつが私の最大Xで、左の二つが暴走X。


昨日の雨で、10cm増水、水もやや茶色く、川底も魚も見えない。でも必ずドカンと出ると信じて・・・

このサイズのフライになるとさすがにロングティペットではムリで、ターンオーバ重視の
ある意味、「下品な釣り」。ポコン、ポコンと投げ込むフライに、


ドッボーン!と、巨大な鱒がフライで出たと思ったら、


すっぽーん! とやらかす。


く〜っ。

でも出る事に驚く。

フライに対してフックの小さが気になるものの、それで再び続行。

その5m上で、再び、

ボッコーン!巨大なXは消える。

体全体をだして、フライに食い付いた魚は、ナンバーワンだった。


P6136100

ブッシュに突っ込むナンバーワンも少しひるんだスキに流れから誘導する。何度も繰り返す。体高ある魚体のパワーもすごかったけど、暴走Xと太いティペットに捕まったナンバーワンは、しばらくしてネットに納まった。

P6130011P6136115P6130024


見つけてから、3日目でネットに納め、メジャーを当てることができスッキリ。そして、魚の口についたフライも回収した。

P6130027前回切られたフライもぶじ回収。



増水引き際の力は偉大でプール毎に反応が良く、その後もいい魚が連発した。

P6130039P6136130

自然の力は偉大で、味方に付けることができると、夢の魚も仕留めることができてしまう。


2日目、3日目は、初日に大仕事終え気が緩み。のんびりとした2日間だった。

P6140015新規開拓にチャレンジしたり、

P6140030ヒグマを追い払って、タモギダケを収穫したり、


P6140036川を渡ってフキを獲ったり、

P6150011P6150009P6150006P6150017P6150013楽園でモンカゲとアメマスと遊んだ。


P61400346月の旬をしっかりと噛みしめて、バトンタッチ。楽しい3日間だった。


3日間の満足の釣りにスッキリしたゲストとこれから3日間の期待に胸膨らませたゲストが空港でバトンタッチ。「頑張ってね!」人ごとのように、言い残して帰っていった。


そして、初日。

チェルノバのハッチに期待してプールに入るも、先行者あり。背よりも高いフキとイタドリと、その中に倒れる倒木が3Dなみの超難題薮コギを制しての、先行者でがっかりと思ったら。知っている方で、ライズを譲ってくれるという。とてもありがたいお言葉なのですが、3人に後ろから見られているとう「超プレッシャー」という難題がのしかかり、ある意味「面白い。」頑張れ。


P6160194この虫が味方につくと、素晴らしいライズと事が起こるのだが・・・

P6160197この青い空の下。冷たい水、ピカピカの底石。


難題はさることながら、ライズを繰り返す魚もアイドル?流れをまたぐ、流芯向こうのライズに苦戦し、ハッチも長く続かず、ギブアップ。せっかくライズを譲っていただき、ありがとうございました。そして、スッキリ仕留めることができずゴメンナサイ。と何よりも感謝で別れた。

P6160201お弁当は相変わらず美味しかった。

2日目、3日目は、楽しい釣りだった。天気にも恵まれ、虫にも恵まれ、いいニジ、いいアメを釣った。
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P6180247P6186177P6186168P6180250


前回は先行でいい思いをして、今回は後攻。プレッシャーに弱かったか?私はたくさん楽しい時間をいただきました。ありがとうございました。

P6180262野生の原種。可憐にさく姿が美しいけど、ウエーダーに穴空けないでね。


続くゲストは、武道館のカメラマン。
この4日間はパーフェクトだった。
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1日目の4時からスタートしたカゲロウのスピナーのライズは、極上の大人のライズだった。プールの流れの弱い場所でポツンとやるライズ。サイズチェックで対岸からのぞくと、2匹のいい魚が並んでライズ。ゲストにこまかい指示を出す。 魚の定位置、食べている虫、魚のサイズ。クルージングか定位か。波立たない水面は、1投げでスプークさせてしまうか、フライを食わせることができるか、精度が求められる流れで、魚のサイズが大きいので、必ず決めてほしい。


私が探す魚は、すべてこの一瞬というスチュエーションに、私が萌える。


P6196225この凹み

P6196228この上品さ


1投で、見事だった!(といっても実際は上の大きいほうを狙ったのだけど、下の小さい方が食ってしまった)


P6196232それでも、ナイス!


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その後も、ライズは止まず。

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初日で、完璧に貯金ができ2日目は大きなブラウンへ


数日前に見つけた、ブラウンが気になっていて、1日目にいい釣りができたので、ダメ元でチャレンジすることにした。朝一で問題のプールに入り、魚を探すが、見あたらなかった。


数匹の魚が見えるものの、ナンバーワンの問題のブラウンがいない。もしかしたら、流れ込みにささっているのかもと、期待をして、ビッグドライを結び、丁寧に、静に、慎重にたたいてもらう。

流れ込みの、流芯の向こうにフライが落ちた瞬間。超巨大な頭が水面から現れた。

この魚だった。

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すこし痩せ気味の魚だったけど、ド迫力のブラウンに2人して力が抜けた。


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その後もモンカゲロウのハッチに救われ、たくさんの魚たちにダラダラと遊んでもらったものの、朝一に巨力なカウンターパンチをくらったので、何びき釣っても、ポケーっとした一日だった。



P6200238雨はカゲロウのハッチとライズ



3日目は楽園へ

モンカゲのハッチから、ヒラタのハッチへと変わり。ライズは1日中止まなかった。モンカゲのスピナーも加わり、ティペット5Xにドライフライ1つあれば、ほとんどのライズを仕留めることができた。

P6210267◯◯ヒラタカゲロウ。

P6210277◯◯ヒラタのスピナー


P6210332北海道を代表する、ネイティブ

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P6210323

天気に恵まれ、虫に恵まれ、いい魚たちに恵まれた3日目。


P6210340
P6216431空も背中もよかった!

4日目は、そこそこの魚と遊び。迎えたクライマックスは、この倒木の前のヘッドアンドテール。絶対に決めなければならないサイズの魚を前に、作戦をねる。


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P6220362流れがぶつかるブッシュの前、水面下30僂膨螳未靴討い觧僂ぼんやりと見える。たまに流れてくる虫にライズする姿は、見るだけでも上質。


3匹の鱒がライズしていて、上のナンバー2もなかなかだけど、このブッシュの前の魚に集中する。流れてくる虫を観察すると、14番ほどのカゲロウが時々流れてくる。それでもライズの頻度を見て、黒いパラシュートを流してみる。

一投で勝負が決まると思ったら、3回きれいに流しても無視。

なかなかなヤツ。


だったら、モンカゲかヒラタと予測し、ナチュラルのディアヘアパターンを結ぶ。

ライズをしたら投げましょうと、待つも。

やらない。


10分ほど待つもライズしない、魚は相変わらず定位置で見えているので、

投げましょう!


と、フライ先行で流し込むと。


ゆっくりと浮上して、パク。


うわ(食った〜)。


その瞬間、全身を出してジャンプ。

ラッキーなことに倒木のない方に走ってくれたので、これは獲れる?と思った瞬間。

すっぽーん!


針を見事に外す魚に完敗。

2人して、しばらく放心状態でうなだれ、4日間の釣りが終った。
最後はバラシて終るという、次回につなぐ完全な終り方も素晴らしかった。

ありがとうございました。
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P6220350P6220354宝石のような、輝きを放つ蛹をマジマジと。名前がでて来なくて困る。


さすが6月、季節もさることながら、止まない虫達、止まないライズ、そして止まないゲスト。頑張れ私、そして魚。

P6250384P6250382南国のような巨大な花は、香りも超強烈。納得の木(ほほ〜う!の木)


ホウノキの木の下に見つけた鱒は、誰にも釣れない魚だった。

流芯の向こうの反転流。バンク際スレスレの魚で、ライズもおちょぼ口ライズ。

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頻繁にライズするものの、ライズリングは雨ツブのように小さく、指示してもよ〜くみないと見えないほどのライズの小ささ。それでも上から見るといいサイズの鱒で、普通の人は気づかずに、フライを投げ込んでもドラグがかかって、絶対に普通の人には釣れない魚。

そんな魚を見つけ、ゲストに教えるのが私の仕事で、木の下の日陰で人知れずライズを繰り返す魚を丁寧に釣っていく事ができれば、日中でも、日中こそ、ドライフライオンリーの釣りが成立する。ただ、このライズを獲ろうと思うと、ティペットの長さとコントロールの精度が求められる。

P6256469流芯の向こうの魚は、静に近づけばけっこう近寄れる。距離をつめて、失敗しない距離からのキャスティングの精度が大事。

P6250394そして虫は、羽アリ。


結局、行きと帰りにこの魚と対戦できたものの、繊細なライズを獲る事ができず。

夕方近くに、モンカゲのニンフを追いかけて水深50センチほどの場所をクルージングしている鱒を仕留めて、ギリギリで終った。

金魚みたいな鱒だった。

P6256486P6256505P6256501



つづくゲストはTさん

1日だけの短期戦で、幸運にも天気が味方し、ベストな区間を釣ることができた。天気はシトシト雨でカゲロウのハッチが味方して、午後にはプールごとにライズ。ブラインドではデカドライが有効で、急ぎ足だったけど、かなり濃厚な釣りが楽しめた。

P6292099ヒッヒッヒっと女性のすすり泣く声が聞こえてきたらどうしようと、霧が濃いといつも思う。


P6292107アワフキのチビたちはとても元気で、今年の秋もアワフキに期待P6292105泡もシトシト。

P6292117ビッグストーンも味方についた


P6292112手前のライズを狙ったら、オショロコマに先に食われてしまい。久しぶりに癒し系


P6296624Tさんの背中もなかなか

P6296636P6296639素晴らしいバラシもありましたが、楽しい1日でした。ありがとうございました。



6月最後のゲストは2021年の予約までしっかりと決めているゲストで、2日間の釣りもしっかりと決めてくれた。

P6302156このブッシュにぶつかる流れで見つけて、大人のライズ。上質なライズはなかなかなサイズで、1匹目は一発で決まった。

P6306668

P6306673

そして、2匹目が、難題。

同じ場所で2匹目がライズをし始めるも、流れの壁にフライを阻まれ、ライズまでフライが流れていかない。そして、奥ではライズを繰り返す口先ライズに、どうやってもフライをながせない。結局お手上げで、タイムアウト。

2日目のヘッドアンドテールは、見ているだけでいいライズで、ライズを獲ることよりも、ライズを撮ることに夢中なのは私(笑)


P7016691ヘッド


&


P7016693テール


いい!
もう一度


P7016710ヘッド

&


P7016712テール


こういうライズは釣るものではなく、見て楽しむもの。


流れてくるのは、P7012179チェルノバのスピナー。この尻を曲げて突き上げるマダラの姿に萌える。

P7016718そしてストマックを少し見させていただくと、意外にも

P7012172小型カディスだった。


これで、6月のガイドがすべて終った。


瞬きのように、季節の移ろいが早い6月。寒いかと思うと、一気に気温が上がり、花も虫も鳥も、自然すべてが毎日移ろう。一つ残らず見届けようと思っても、体一つじゃなかなか回れず、毎日毎日丁寧に川を歩いて、観察して、見つけていくのがやっと。それでもしっかりヒントをくれる自然がありがたく、生かされている自分を感じ、感謝する。季節の旬を頂き、小さいも大きいもすべてがいい。そんな毎日をゲストと一緒に共感できることが最高にありがたいと思う。そしてサポートしてくれるNにも感謝。ブログの更新もなかなかできず、申し訳ありません。庭や畑の草も勢いよく、休めると思うと風邪をを引き、すべてをまとめてババッとこなさないとできない。そんな忙しないのも6月なのかもしれない。

一緒に川を歩いてくれたゲストの方々、付き合ってくれた魚たち、力を貸してくれた虫達。そして、取り囲む自然と人々の支え。ありがとうございました。そして、後に続くゲスト達、いい天気といい自然に恵まれることに期待しましょう!では。


十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
Guide & Lodge
ロッジラッキーフィールド。
HP:http://lodgeluckyfield.com


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(09:00)

2018年06月02日

少しづつ氷がとけていく、雪の到来は神秘的なのに雪の去り方は醜い。それでも解氷が作る造形、絶景は不思議なもの。徐徐に水温が上がってくると、深く沈んでいたワカサギ達が川の流れに集まり始まる。春産卵のイトウたちも、一世一代の大仕事を迎える。雄イトウは攻撃色を身にまとい、雌をめぐってぼろぼろになるまで争い。雌イトウは10センチくらいの石ころさえも、大きな尾びれを使って産卵のための床を掘る。人間でも重労働を雌イトウは3つほど作らなければならない。

P5235400


P50946335月9日前浜に現れた白マッコウクジラ?

P5094683まだ冬が続いているような朱鞠内湖の春。

P5100133水温3℃


P5100147氷に閉じ込められる


P5094628北へと戻るコハクチョウ





コハクチョウとガンの群れが、V字飛行を崩しながら飛んでいく、シラカバの芽はまだ固く、本州ではとっくに桜の話題が過ぎ去ったのに、朱鞠内湖の桜はつぼみすら見えない。5月の季節の移ろいは瞬きのように足早で、毎日が成長と変化。聞き慣れない鳥の声がひとつづ増え、リスニングに集中して、新しい音を探す。アオジ、キビタキ、コルリ、オオルリ、ウグイスのケキョ、ケキョ、ケキョと谷渡りの声が上達するころには、シラカバも淡い緑を吹き始める。


P5194992レイクハウス前のゲレンデが日に日に小さくなる  5月19日

P5194993桜ももう少し5月19日

P5195034産卵を終えたワカサギが沈んでいたり、浮いていたり

P51950355月19日。このワカサギも次の日には、イトウに食べられてすべて無くなっていた。

P51950425月19日いよいよシラカバが吹きはじめた

P5195088夕暮れにはいい雰囲気に



毎年、北海道に台風が来るのがあたり前になったように、ここ数年の気候変動は、異常。海水温の上昇からゲリラものがとても増えた。この春の朱鞠内湖の濁りも、上流のダムに堆積した泥が春の雪解けによって、流れ出し、イトウ釣りベストシーズンだというのに、湖を濁し、釣り人も魚も苦戦したことだろう。これも自然と言えば自然だけど、人間が作り出したダムによって、イトウの再生産とフィールドが維持されているのもまた・・・。それでも朱鞠内湖のポテンシャルと守り育てる漁協の取り組みと釣り人のマナーで、毎年大きな夢をみる釣り人は全国各地から集まってくる。奥が深いフィールドと重量感ある魚の面白さだけに、毎年、ここで再会し、新たに出会う仲間たちは、深く、面白く、濃い人が多い。


P5200025このお方も初チャレンジで朱鞠入り、イトウよりもワカサギすくっては、逃がして、楽しんでいた様子。

P5205174風のない朝の世界は、釣りにはポカンだけど、この世界にいるだけでも幸せなもの。まして朝一にひと勝負を終えたコーヒータイムは最高。

P5205194

P5210029地元の友人の差し入れにパワーをいただいた。

P5285858プライベートの時間は、渡船サービスを利用させてもらって、さらなるフロンティアを求め。雲の中のようなまっ白のなかで、方向を見失いクルクルまわる、船長はGPS頼り?

P5285864毎年、ここで出会う釣り仲間も最後はでっかいイトウを釣り上げて帰っていった。


P5295959このお方こそ、伝説のガイド。115センチのイトウをサポートしたNさん。そして、プライベートで連れて行ってもらった新天地では、素晴らしいキャスティングを見せてもらった。

P5295978「フライで魚が掛かったらどうなるの」との問いに「グングンってなります」と答えた私。まだフライで釣った事がないというNさんはこれからがとても楽しみなスタッフ。

P5220041友人ガイドも私が無くしたネットを、3時間後に発見してくれ、頭下がります。ここで再会する仲間もまたここの楽しみ。

P5215199朝4時。朱鞠内湖の目覚め。眠い・・・

P5215200出発



シラカバの新緑がまぶしくなるころ、イトウの産卵も終わり、本格的にワカサギを追う姿が見られる。追うと言っても激しくボイルする訳ではなく、産卵が終って弱ったワカサギを食べるのでイトウもボイルは静かにやる。山の雪の融け方をみると、南斜面は雪解けが早く終わり、北斜面がまだ雪が残っている、谷が深い沢も雪解けは長く続く。同じようにワサカギの産卵も場所によって早い場所、遅い場所があるので、ワカサギの産卵状況に合わせてイトウの集まる様子も変わってくる。自然の読みと観察が大事。


P5225378

P5245428エゾエンゴサクの群落


P5245476どこにでも咲くミズバショウ

P5275782カタクリの花が反り返る気温

P5275793オオカメノキの葉脈

P5245433ようやく開いた桜はチューリップと同時


P5235396ウグイの群れをうかがうイトウ

P5240053ウイードガード付きのポッパーマドラーゾンカー

P5265662ブッシュにめがけフライを投げて、


P5275722景色を眺めて一休み


P5285872霧の深い朝も


P5275813イトウを取り囲む自然



ミズナラがシラカバに遅れてゆっくりと芽吹き始めると、カッコウの声が届いてくる。霜に弱い木々たちもカッコウの声を待っているのかもしれない。ワカサギの産卵も終盤を迎えるころ、早い場所ではウグイの産卵が始まる。岸際の礫や砂利がある場所で数十匹の群れになって行われるウグイの産卵は、イトウからすれば絶好の捕食のチャンス。産卵を終えたイトウたちが水温10℃に達するころ、活性が上がり、ウグイの産卵が始まれば、スイッチがはいらない訳がない。ウグイの産卵に集まるイトウはとにかく大型が多く、というよりはいい場所は大型のイトウが占領し、離れた場所や深い場所に中型イトウがウロウロしている。ウグイが産卵を始める瞬間を待っていたかのように、数匹の大きなイトウが群れでハンティングする。イトウが考えている事さえ分かってしまえば、それに合わせて釣ることで、今シーズンはシングルハンドの8番ロッドにフローティングラインにゆっくりと沈むキールタイプのフライのセットが功を奏した。




朱鞠内湖でのイトウのガイドは、5月8日から始まり、途中休息をいれて、5月30日までの15日間だった。結果は、15戦全勝!毎日イトウを釣るという幸運に恵まれた。


Nさんのナイスフィッシュ!P5184897P5184914P5184973P5184975


Nさんの2日目
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Nさんの3日目
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5月21日〜23日の3日間のゲストはすごいお方。3日間で10匹以上釣るのも、状況に合わせたキャスティング精度とプレッシャーを感じない精神力の強さ!

P5215222P5220038サイトフィッシング&ドラワカも

P5220035P5225316P5225366P5225377


休日は久しぶりのプライベートで・・・と思ったら、シングルハンドの8番ロッドのフローティングラインを忘れた事に気づき、仕方なくウインストンの5番で、ドライフライ用のトラウトロッドに大きなゾンカーは荷が重い。それで、チャレンジしたら。

P5240053朝一はポッパーで試したら、2匹のチャンスで、1匹をフッキング60クラスで、今期初の自分イトウ!そして午後には、


P5240060

P5240056


P5240064見つけたからには、投げるしか無く、シングルハンド5番には荷が重すぎました。


P5245484大先輩ともご一緒できて、有意義な一日だった。



5月25日から27日の3日間はベテランゲスト。1日目の開始数時間、岸際に泳ぐ大イトウを2投目のキャストが完璧で、1mほどフライを追いかけ大きな口を開けてドスン。美しい決まり方に、もう満足。素晴らしかったです。P5255541


26日、2日目。
P5260098弱ったワカサギを探して、クルージングするイトウに、杉坂Tさん作のドラワカで成功


前日に見つけたイトウの場所をブラインドでキャストしているとドスン。ラッキなー夕暮れ。P5265685P5265700


3日目は、二週間連泊の私にレイクハウスのスタッフが作ってくれたスペシャル朝食!

P5275711湖見ながら、焼きたてワッフルで、

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P5275773イトウ2匹釣れました。

これで、一般ゲストはすべて終了で、残すはスペシャルゲスト(私の父親)を残すのみで、残ったイトウに晴れてチャレンジ。ゲストをお見送りして、休む暇なくプライベート。

P5270120前日見つけた、バンク際の大イトウ。まずは1匹目をクリア!ゲストがフローティングラインを置いてってくれたので、8番ロッドで優位のやりとりでした。


次の朝、28日。霧に包まれた幻想的な世界だった。


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P5285877
P5285872

朝7時
残された魚は、気兼ねなく、私のチャレンジ。
真っ白と霧に包まれた湖を、GPSを頼りに、昨日の魚を目指す。


いた。
岸から50センチ。
3回のフォルスキャストでラインを整え、
岸際にフライを投げ込む。

木に巻きついたフライをそっと引っ張り、ポトンと水面に落とす。
イトウの進行方向1メートルに落ちたフライをゆっくりとイトウの深さまで沈める。
ゆっくり静かに糸を張り、フライに動きを与える準備をする。
息がつまるほど、緊迫する。


そろそろという時に、右手で糸を引っ張り、
フライを泳がせる、水中で揺らめくフライと、
フライが出す波動に、イトウが気づきスピードを増して、フライに向かってくる。

イトウの鼻先までフライに近づいた瞬間に、
もういちど引っ張り、イトウをさらに加速させる。

一気にフライに突っ込んでくるイトウはその勢いで、
大きな白い口を開けて、フライを吸い込んだ。
竿を寝かせたまま、大きくあおる。
グワっと曲がり、しっかりとイトウの口に針がかかった。
水中で大きく首を振る。
倒木流木だらけの中で、思いっきり引っ張って、
イトウを誘導しようとするも。

強い。

1本目と2本目の倒木は交わせたものの、
50センチほど沈んだ倒木に糸を巻かれる。

一度糸を送り込んで、フライラインを擦れさせる。
その間に、水中に竿先を突っ込んで、
木に巻きついた糸を解く。
時々、グワ、グワっとイトウの引きが伝わってくる。
二、三度、機能巻かれた糸を回すと運良く外れてくれる。
ラッキー、ファイト続行。


それにしても重い、昨日釣った大イトウよりも重い。
まだ木に巻きついているのではと思うくらい、
引っ張っても竿が曲がるだけで上がってこない。


グワン、グワン、ブクブク。
グワン、グワン、ブクブク。


P5280136


たまに水中に見えるイトウに足が震えている自分に気づく。
ボートの周りに、震えでできる波紋が広がっている。
ゲストを見守るのと、自分が竿を持つのではやっぱり違う。

ヒー、ヒー、とトラツグミの怪しげな声に気づくほどの意外に冷静な自分にも気づく。


障害物のない場所でのイトウとのやりとりは時間との勝負で、
重く、強いものの、水面に浮かび、ネットに収めることができた。

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写真を撮り終え、私の手の中から大きな尾びれをひと振りし、
水中へと帰ってゆく姿を見届け、大きな息が出た。

さっきまでの霧が晴れ、白樺の新緑の木々の隙間から差し込む光が、水面で輝いていた。
ツツドリのポポ、ポポ。とい声で目が覚めたようだった。





5月29日は父親を旭川駅に迎えに行くまでの間、時間があったので、渡船サービスを利用させてもらい、Nさんと、さらなるラストフロンティアを求めて出発。

彼こそが、伝説のガイド。数日前に朱鞠内湖で115センチのイトウが釣れ、そのときのガイドだったのがNさん。もしかしたら、と期待を込めて、2人で新規開拓。

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と思ったら、フライで釣った事がないというNさんに、フライの振り方の前に、釣り方のレクチャーから始まり、ポカンとした景色のなかで、のんびり見学。何か起こるのでは?と思ったけど、中イトウが釣れただけに終った。楽しかった。

P5290165P5290171なんとかギリギリ、ボーズ回避の14連勝を保つ。



そして、迎えた5月30日。今シーズン最後のガイドは超難題ゲスト。フライも振れない、ルアーも投げれないゲストは父親。渓流釣りをしていた頃の足腰の強さはどこへやらで78歳の老体は歩くスピードはワカサギより遅い。なんとかボートに積み込んで、最後の手段へ。と思ったものの、


さすが、我が父。釣りへの集中力と判断力はまだまだ衰えず。「おお!食った。」のひと言で、あっさりイトウを釣り上げた。

P5300181恐れ入りました。


午後は、兄と2人で、最後の釣り。

P5306041このだらしない感じの後ろ姿が、やけに板につくのは、アメリカ、ニュージー、北海道を一緒に放浪したからなのだろうか?お世辞でも上手いとは言えない、兄だけど、センスと運はオヤジ譲り?



P5306019P5306017P5306014彼の場合は、魚を釣っているというよりも、魚と遊んでいる。気の抜けた後ろ姿が、いつ見ても「ちゃんと釣れ〜!」と言いたくなる(笑)


P5300196

P53060292時間で4匹釣って、「もういいね」と言った。




ワサカギの産卵が終わり、食いためてパワーを回復してきたイトウたちが、ウグイの産卵が始まりイトウたちが集まり始めた。これからで、湖の各所でウグイが産卵するの、これからが面白い朱鞠内湖だけど、エゾハルゼミが鳴きはじめ、水面に羽をバタつかせて浮かぶセミを見ると、十勝に戻りたくなる。朱鞠内湖では、代表の中野さんを始め、スタッフの方々には本当にお世話になりました。わがままにも付き合ってもらい、ありがとうございました。そして、杉坂隆久さんや地元の釣り仲間にも情報をいただき、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

P5306045上る朝日と、沈む夕陽。ここの太陽は一見の価値がある!


6月になり、いよいよ十勝のドライフライシーズンは始まる。熱い、長い、十勝のシーズン。いよいよ本チャンガイドがスタート。



朱鞠湖のイトウガイドは、5月10日〜31日ころまで。秋のイトウは11月1日から末日まで。ガイドのお問い合わせはロッジラッキーフィールドのHP (http://lodgeluckyfield.com)もしくは、メール ( info@lodgeluckyfield.com)までご連絡ください。

十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
guide & lodge
Lucky Field

http://lodgeluckyfield.com
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(23:54)

2018年05月18日

イトウのガイドから一旦もどり、
川のリサーチとチェックとで数日間歩きました。

P5154831エゾヤマザクラが散り始めました

P5154823気温が上がり、ハサミムシへのライズがありました。

P5150026良さそうな岩盤の際でもライズ、大きなニジマスも

P5160009水温もようやく10℃を越えました

P5150014草むらから飛び立つハサミムシです


期待したカゲロウはまだ数日早くてでてくれなく、雪解けが納まるのが早い川を見つけ、ブラインドで釣ると、40センチまでが楽しく釣れて、岩盤の上から覗くと、産卵を終えた大きなニジマスたちはまだ沈んでいて、浮いて表面の虫を食べ始めるにはあともう少し。ドライフライを3回チェンジして流しても、表層には見向きもせずで、水中でパクついているので、出来心でニンフをドロッパー。20ftで投げにくいったらしょうがない。それでも水中に沈んでいくニンフをぱっくと食べた鱒は、3番の川連ロッドには少々荷が重い鱒でした。春の産卵後の鱒だったので、勝負になりました。 

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P5150020ハサミムシを食べていました


P5164845

P5160029まだ少し痩せ気味です


P5164854いい季節になりました

高気温が続き、エゾハルゼミが鳴きました。雪解けが一気に進み、これからどんどん良くなる季節。またイトウ釣りガイドの第二部のスタートです。



コゴミやワラビを獲ったり、ロッジの畑の準備をしたり。
ハイシーズンに向けての準備も整える事ができました。
P5110078畑も準備

P5110088ロッジの庭も華やかになりました


十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
ラッキーフィールド
http://lodgeluckyfield.com

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(06:09)