2018年04月12日


4月になって、今シーズン初めての川ガイド
4月は、気温が上がれば雪解け水で増水し、気温が上がらないと虫が飛ばない。そして虫もカワゲラとミッジという少なさ。それでも、日中に水面に広がるライズリングをみると心躍る。春を探しに川を歩いた。


P4093661

P4093668岸辺に産みつけられたエゾアカガエルの卵 

P4093697日あたりの良い場所に静かに割いていたフクジュソウ


P4093714ライズを待って川に立つ

P4093721足の指先がつめたい

P4093664朝一の風が無い時間にライズはあったものの



川に立つと、鳥の声、虫の動き、流れる音、光のきらめき、水の冷たさ・・・。忘れていたあの感覚が一気に呼び戻されるように、細胞すべてが活性化する感じがした。今年初めての川のガイドだった。

P4083651楽しかった。




そして、フライを巻く。

P4123827パターン1

P4123816パターン2

P4123815パターン3


新しいマテリアルとして、アザラシとヒグマの毛を気にしながら使った。これに騙されてくれるといいけど。

P4123812

4月はもう一度初心に戻って、フライフィッシングの勉強のために、
南の方へ行こうかと、お楽しみに・・・


P3283222



十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
ラッキーフィールド
http://lodgeluckyfield.com


banar_long_white







(18:00)
チャンレジ
久しぶりの様子を見に行ったら、夕方6時20分ですでにでていたモモちゃん。

三脚を使わずに、カメラの持っているすべての性能を酷使して、飛んでるシーン。
P4093768 


P4093756


P4093764

P4093774


ぶれぶれ、ボケボケもまたよし。


エゾモモンガが飛ぶ森には、がさごそとエゾリス1匹、アカゲラ一匹、おじさん1人.

夕暮れが暖かくなって気持ち良くなりました。


エゾモモンガ観察、撮影ガイドについて詳しくは、
ロッジラッキーフィールドのHPにて、

十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
http://lodgeluckyfield.com

banar_long_white




(11:42)

2018年03月31日

今日 3月31日の夕暮れをもちまして、今シーズン冬の部最後のエゾモモンガガイドが終りました。

今日は16時スタートで、いくつかの巣穴を回り、エゾモモンガの環境を観察し、夕暮れの出待ちは17:30から18:50でした。気温プラス8℃と暖かい夕暮れ、ビールを飲みながら待ちたいところですが、三脚をたてて出待ち。18:05に1匹がでて、その後あちこちから飛んで来たり、飛んでったりと繁殖期らしい追いかけっこを見せてくれました。最後はハルニレの枝の先で丸くなって食事に夢中になって終了でした。最後のガイドはエゾモモンガのように可愛いゲストさまでした。ありがとうございました。



2018年1月のBBCから始まって、エゾモモンガたちには大変お世話になりました。寒い中お付き合い頂いたゲストの方々にも感謝いたします。これからも、エゾモモンガたちの森のため、日々お付き合い、観察を続けたいと思います。

P3310102ヤチダモの割れ目から1匹が現れたのが、18:05。

P3310103P3310104夕暮れの暖かさに、あの厳寒期の厳しさにニヤりとしました。夕涼みのような出待ちでした。 ハンノキからハルニレに食べ物を変えた様子。




P3250072ロッジの敷地に巣箱を設置しました。子供たちとの観察が楽しみです。



明日から4月、いよいよ釣りに専念します!
リサーチ頑張ります。


banar_long_white


(20:07)

2018年03月22日

春分が過ぎると、自然の動物たちにも動きが見られます。
日中緩んだ雪が夜になると、冷えて凍り、足をとられた雪も締まり固くなり雪の上を歩けるようになります。そろそろ顔を出すのはヒグマ。内股歩きの足跡を見かけるようになります。光の強さが木々の根元の雪を融かし「根開き」が始まります。

雪の上には、クロカワゲラやクモガタガガンボがどこからともなく蠢きはじめ、よく見るとマクロサイズのユキトビムシが足元に散らばっています。


十勝平野にもハクチョウやガンの群れがV字飛行で青空を切り、「ガハハン、キャハハン」と賑やかに飛んでいきます。

日中の高気温や雨で川を覆っていた氷も流れ去り、水面がキラキラと輝きはじめます。午後には雪解けで増水してきますが、湧き水のような川は、流れの緩い場所に流れるユスリカを食べる鱒達のライズリングがみられるようになり、春を待ちわびた釣り人たちも陽気に誘われながら車でウロウロ。増水でどこの川も濁った日には、行く場所もなく無難な釣り場に集中したり。 

春分というのは、人間界でも卒園、卒業、人事異動など環境が変わる季節です。

ロッジラッキーフィールドのガイド状況も予約が入ったり、キャンセルが出たり。今年の北海道の釣りの予約になればと思い、予約状況を添付しました。
http://lodgeluckyfield.com/Schedule.html

2018年のガイド状況。まだ若干のいい時期の空きがございます。ご予約はお早めに。




P3202929ライズを待って、待って。よし、と思うと「あれ?飛ばない」。日中でも氷点下の日には、ガイドが凍りラインが飛んでいきません。ハハハと笑う、小さなライズリングに春を思うのでした。



十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
ロッジラッキーフィールド
banar_long_white





(09:31)

2018年03月19日

 今日は「この枝に乗る」を期待して、
エゾモモンガの着地地点の木のすぐ後ろで静かに待つ。
30mほど先の巣穴から2匹が出てきたのを確認して、
こちらに来るのを待っていると、
スルスルと木に上ったモモンガは、
さっと体を広げて滑空し私に向かって飛んできた。


双眼鏡の中で滑空する姿がどんどん拡大され、
クリクリとした大きな瞳がどんどん近づいて、
腕を大きく広げて滑空する姿はまさに「食パン」。

私の目の前2m先のヤチダモの地上から1mほどの場所にサクっと音をたてて止まった。
その一瞬の出来事がスローモーションのように目の奥に焼き付いた。
野球のグローブをしていたらキャッチできたかもしれない。
日没後17時40分の4匹との夕暮れだった。


P3182787まったく不明な滑空シーン、その1


P3182818その2


P3172769その3

P3172771その4


つづく・・・





朝ロッジを4時45分に出る。
気温を見ると0℃。霧雨が降っていて、
車のフロントガラスに氷の膜ができていた。
道路がツルツルなのではと心配した。


まだ暗い朝の森にエゾモモンガの活動を探す。
5時20分にチョロチョロと巣穴の周りを走り回るエゾモモンガがようやく見える明るさになる。

巣穴に入ったり出たりしながら、
4匹が追いかけっこをしている。
たまにキッキッとエゾモモンガの小さな声が聞こえる。
気温が上がり繁殖行動が始まった様子。
雌はお気に入りの巣穴を探しているようで、
意外な木の穴や巣箱にも出たり入ったりする。
その後を追うのが雄なのか、
巣穴に入れてもらえないエゾモモンガがあっちの木に飛び、
こっちの木に飛ぶ。


目に焼き付くような滑空シーンを写真に収めたいと思うと、
あのメーカーのカメラか、
それともあのレンズかなどと、
物欲とお金が滑空する。
そんな雑念をかき消そうと、
双眼鏡でエゾモモンガを追った。
霧雨の夜明けの森に春の湿った匂いを感じた。



P3172757

P3152391

P3152402しばらく目を慣らす夕暮れのエゾモモンガ


エゾモモンガのおまけで出会うゲスト

P3122144その1 「撃ってみな〜」とばかりに逃げないエゾシカ 

P3162128その2 エゾシカの頭骨 先日クマタカが食べていた雄ジカの頭は奇形角だった。

P3162421その3 エゾモモンガ眠る頃におきてくるエゾリス  足音もうるさく、手がデカイ。おじさんっぽい


P3162448その4 後ろ姿のキツネ 3月は昼によくみる


P3162514キツネその2


P3162498その4 近所のタンチョウ 繁殖で戻ってきた。 でも彼らの狙いは牛舎のコーン


P3172725その5 北へ帰る途中のハクチョウとマガンとオオヒシクイ 彼らもコーンねらい


P3172677その6 小鳥達。 どこに、何がいるか、わ・か・る・か・な?


P3172144その7 ミジンコ? 



興味深い足跡の観察


雪の上には色々な動物の足跡が残されている。
これは、きつね、
これは、リス、
これは、ネズミだ、と
足跡で動物の種類がわかる他にも、
足跡を観察すれば、動物たちの行動も予測できる。

ウサギはこのエゾニワトコでお腹いっぱいになったからここに糞をした、とか、
ここで鹿が寝ていたのは、今朝に違いないとか、
この方向が定まらないキツネの足跡は、お腹を空かせてフラフラしているとか、
冬の森を覆い尽くしてくれる雪は、さまざまな動物のサインを教えてくれる。


そして先日。
怪しげな林をゆっくりと進んでいた。
70年生ほどのヤチダモ、ハンノキ、カシワの雰囲気のある林だった。
まだ枝に残る柏の葉が風に揺れている。
春の光が木々の根元の雪を溶かして、根びらきが進んでいた。
木々の奥に50mほど先に、怪しげな木があった。
木の肌が黒く汚れ、木から突き出したコブの上に土のような汚れが、
双眼鏡で確認できた。


しまった雪をつぼ足で進み、
怪しげな木に近ずいてみると、思った通り
エゾモモンガのふんとオシッコで汚れた跡だった。
木の裏側に回り込むと、
目の高さほどの場所に、500円玉ほどの穴が開いていた。
やった。
新たな巣穴を見つけた喜びだった。

巣穴の周りを見回すと、
ん?
ん!!!

人の足跡がついていた。


先客がいたとは、
てっきり、バージンな巣穴だと思った私はガックリ。
エゾモモンガを探している人がいた事にビックリ。


そして、続いている足跡を観察すると、
ここを踏み固めたということは、
この枝にエゾモモンガが止まるのか、
ここを踏み固めたということは、
この穴からも顔を出すのかぁ、
人の足跡から、エゾモモンガの行動パターンまで予測できる。

ん?ここを踏み固めたのはなんでだろう?
もしかして、この人は、
このハルニレに上って採食しているエゾモモンガを観察しているのか?
穴の前ならまだしも、食性や 日中の行動も把握しているのか?
足跡の様子から、この人、なかなかなかもしれない。


あの距離からこの巣穴を見つけるには、
双眼鏡を使ってようやく。という距離なのに、
かなりな観察力と直感の持ち主に違いない。
そして巣穴だけではなく、餌を食べているエゾモモンガもしっかり見ている。


私は、エゾモモンガよりもこの人の方が気になる。
この巣穴に通っていれば、そのうちこの人にも出会うだろう。
楽しみだ。


興味深い足跡の観察だった。


P3182159目覚める前の夜明けの森で、エゾモモンガの動きを探す


P3182823巣穴に戻り、しばらく外を眺める



P3182171意外な穴から出てきたエゾモモンガ。きっとこのエゾモモンガは、巣穴から両親に追い出され、1人ぐらしを決めたのだろう。



3月に入って



厳冬期から解かれるよに、3月のドカ雪や大雨で一気に春めいた。
暖をとるために、密集して巣穴で寝ていたエゾモモンガたちは、
寒さが緩んだのと、合わせて繁殖行動も始まり、
分散し始めた。


夜が温かくなったためか、わざわざ日中に木に登って餌を食べる必要がなくなったためか、
頻繁にみられた日中の活動も減った。

3月の気温の変化と光の変化は、1月や2月の極寒期とちがって、
エゾモモンガの活動がイレギュラーになる。


繁殖行動で追いかけっこする。
冬の巣穴から分散するので、いつも入らない穴にも単体で入る。
日中に繁殖行動や餌を食べている時がある。


観察は、このイレギュラーさが、いいこともあれば、うまくいかないこともある。

予定ならこの巣穴か5,6匹のエゾモモンガが出てくるはずなのに、
2匹しかでない、とか、
そうかと思えば、
あっちの穴から出てきた、とか、
突然どこからともなく飛んできた、とか、
巣穴に戻る時間なのに、まだ追いかけっこをしている。
昼に行ったら、巣穴から顔を出していた、
ハルニレの枝の先で餌を食べていた。
そんなイレギュラーな行動が見られる。
朝の出戻り時間が早くなり、夜の活動し始める時間も遅くなる。
なので、観察するチャンスは一瞬で、
写真を撮るのが難しい。
暗さという難題が、エゾモモンガの面白さ。
それでも、エゾモモンガの行動パターンがわかるようになれば、
じっといる時間が長いエゾモモンガガの一瞬を、
ライトやフラッシュなしでも十分に撮ることができる。

1月や2月の厳冬期はこの穴から顔を出し、
この枝に止まり、ここから飛んで、ここに着地する。
パターンが決まっていて予測もしやすいものだけど、

3月の分散したエゾモモンガたちは様々な行動パターンを見せてくれる、
写真を撮るのも、バリエーションが沢山あって面白いくもあり悩ましい。
3月は春と冬が交差する時期でもあるので、
春かと思えば、真冬に戻り、
夜も普通にマイナス10度を下回る日もある。

春の湿った雪は、夜には凍り道路がツルツルになることもあるので、
春の雪や雨、霧の後の夜や早朝の運転にはくれぐれも注意。


P31828483月18日朝7時に外でハルニレを食べていたエゾモモンガに出会った。

P3182862


十勝の自然を楽しむための ガイド&ロッジ
ラッキーフィールド

エゾモモンガのガイドはこちら
http://lodgeluckyfield.com

banar_long_white






(12:39)

2018年03月16日

2018年1月24日10時24分に撮影したエゾモモンガの食事シーンです。

夜行性と言われるエゾモモンガですが、日中に食事しているエゾモモンガに出会いました。極寒の1月、夜明けの寒さが−20℃を下回る季節、寒さを避けて日中の行動に変えたのか、それとも夜にテンやフクロウなどの天敵に狙われているのか分かりませんが、日中に活動するエゾモモンガを見かけます。直射日光が目にあたるのを避けているのか、太陽を背にしてハルニレの蕾を食べています。夜の活動の機敏さもなく、足取りも恐る恐るに見えます。あのまん丸の真っ黒い瞳には太陽下ではあまりよく見えていないのかもしれません。それでも小さな足を器用に動かし、ハルニレの細い枝をつかんでバランスを保つ姿はユーモラスです。巣穴からでて、1時間ほど木の上で食べて、上手に枝を交わして滑空して巣穴に戻っていきました。


2018年1月24日エゾモモンガ 


エゾモモンガの観察、撮影ガイドについて詳しくはこちら

十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
guide & Lodge
Lucky Field
http://lodgeluckyfield.com


banar_long_white

(22:02)
エゾシカを探して山の中を歩いているときに出会ったクマゲラの食事シーンです。

トドマツの樹皮をはがして、木の中のカミキリムシの幼虫(おそらく)を食べるクマゲラ。
エサが少なくなる長い冬の森では、エサを取る事にどれだけ執着するのかというくらい、木をつつく事に夢中で、私の存在も気にせず木をつついていました。 

二本の足でしっかりと木をつかみ、尾羽を木にくっつけて安定姿勢を取る様子は、まさに3本目の足と言えます。体の胸と背中の筋肉で大きな力を生み、首の力で頭を支えている様子がよくわかります。これだけ震動を頭に与えて大丈夫なのかと思いますが、私たち人間のようにお酒を飲みすぎて二日酔いになることがないキツツキだからこそできるのでしょう。



Black Woodpecker

カラスほどの大きさのクマゲラですが、カラスのように街中にいたら、木造建築物は穴だらけに、それこそ害鳥になっていたでしょう。


十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
guide & Lodge
Lodge Lucky Field

http://lodgeluckyfield.combanar_long_white

(21:45)

2018年03月06日



3月になると2月の寒さも緩み、雪の上にはガガンボ、カワゲラが歩く姿が目立つようになります。風のない日にはユスリカが飛び、「厳しい冬もさってしまったのかぁ」と少し息が出ます。歳時記には啓蟄とあります。気持ちも「どこかでライズが」と川へ飛びますが・・・

少しずつ、暖かく、春に向かうのはいいもので、ちょっとした変化を見つけては、生きている喜びというのか、誰にも分からない、ニヤリがあります。それだけに、四季がはっきりしていて良かったです。


P2141502ヒューヒューヒューと鳴く、ゴジュウカラの恋歌


P3031639背後霊のようにペアリングしたエゾフクロウ


P3041900締まった固雪を駆け回るエゾリスの後ろ足


P3041908見つめる先はカムチャッカ?オジロワシ

P2271766夕暮れのエゾモモンガの出待ちもだいぶ楽になりました。

P2160029


気温を感じて、動物たちは真冬の活動から春の活動へと変え、鳥たちの囀りやキツツキのドラミング。日中の活動と夜の活動。極寒期の規則的な活動から、恋の季節、ソワソワするようで、不安定な活動に変わりました。天気も春かと思えば、一瞬で真冬に変わり。人間の予想を簡単に外してくれます。


P3011834

P3021677


P3021673


3日ほど前の十勝を襲った大雪は、毎年よくある春のドカ雪で、湿って重たい雪は、雪合戦や雪だるまを作るには都合の良い雪ですが、道路にはあちこちで動けなくなった車と駐車場に埋もれた車を掘り出す人の姿。ロッジもまっ白の美しい世界になりましたが、隣の農家のトラクターが掘り起こしてくれました。


P3021679ガガガガ・・・



ガイドは、写真やエゾモモンガがメインで、その合間にシマエナガやエゾフクロウに出会ったりしています。夜明けも早くなり、エゾモモンガについて早起きが辛い毎日です。でも朝は5時半、夕方は6時。だいたい定刻どおりに、仕事をしてくれるスタッフ(モモンガ)たちです。


エゾモモンガの撮影は、「暗さ」という面白さプラス、寒さという美しさ。

明るければエゾリスと同じように撮影で、いいカメラでもそれなりのカメラでもカメラまかせに撮影できますが、夜行性といういうエゾモモンガの基本的な活動時間は早朝や夕暮れの暗い時間。カメラの感度やシャッタースピード、レンズの明るさなど色々悩みながら、写真に納めたい。納められた時の満足感は、厳しい寒さの中で自分の指先の心配よりもバッテリーの心配をしながら、息を止めて一瞬を捕らえようとする気持ちは、「頑張って!」と思うばかりです。


早起きは辛いですが、夜明けの美しさや、まだまだ−10℃を下回る寒さは凛としてます。春は近づいていますが、もう少し冬も楽しみたいです。




P3041646空よ、もう少し待ってくれ〜



十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ 
ラッキーフィールド : http://lodgeluckyfield.com
banar_long_white






(10:12)

2018年02月22日

昔作ったエゾシカの毛を使ったセミフライの巻き方です。 下手ですが、少しでも参考になれば・・・



ハンドクラフト展がいよいよ明日から始まります。
まだ準備に追われております。

今日は最後の染色を終え、乾燥が終りました。
P2201665ブラック
P2201667ブラック


P2060558
P2060569P2060570P2060571黄色 

鹿の毛がもともと白い毛と、ガラのはいった毛で色の入りかたが変わります。どちらも良い感じで、作りたいフライにあわせて使い分けます。ダイド(染めたもの)は1枚1,500円です。毛がすごい密なので、薄っぺらいマテリアルと違って、ポンポンのボリュームです。それだけ中空ということで浮力は持続します。


P2201670マガモ マラードです

マガモは一袋500円です。 マガモも個体差があり、大きなカモは長い羽、良く太っている鴨と痩せているカモでも羽の質感が違います。目的は肉なので、良い部分だけの毛を抜き取って、袋に詰めました。ドライフライにもウエットにもストリーマーにも使えるので、手に取って良いものを選んでお選び下さい。

P2201671羽 2枚 対です

P2201672マラード ニンフのレッグやドライフライにぱらっと巻いたり、ウエットやストリーマーに使います

P2201675ブロンズマラード 茶色身がかったまだら模様がドライフライに入れると独特な仕上がりになります。もちろんウエットやニンフにも



そして、今回もキタキツネが1枚あります。駆除されてしまったかわいそうなキツネで、毛も有効利用と思い、1頭だけきれいにしました。

P2211692P2211693


キタキツネの毛は、ガードヘアとアンダーファーに別れます。ガードヘアーはストリーマーやドライフライにぱらっと入れるといい雰囲気です。アンダーファーはダビング材にしたり、ドライフライのウイングにすると水面にペタっと張り付いて、虫の羽っぽくなります。8cm×8cmサイズで2,000円です。


P2211694P2211695P2211696P2211697しなやかで柔らかい質感をぜひ手に取って感じてみてください。



P2090630ナチュラルのダーク
P2090632ナチュラルのライト?P2201680

他にエゾシカのナチュラルカラーは,各色あり。8cm×8cmのサイズで1枚1,000円です。ヒグマの毛は同じサイズで1枚2,000円です。


外国産のマテリアルも良いものがたくさんあります。北海道の野生で生きる動物たちの力を少し借りるのもまた楽しいものです。

私は動物は不必要に殺したくはありませんが、鹿や鴨は美味しいお肉のために命をいただいています。そして、駆除という人間の都合で殺されている生き物をたくさん見てきました。命あるもの、少しでも有効に利用でき、命をつなぐ事ができたらと思います。

フライへと生まれ変わって、楽しい釣りを演出してくれ、釣りを通じて北海道の自然環境、生き物の命。少しでも北海道の自然を思う「きっかけ」になればと思います。自然に感謝です。


東京浅草でお会いしましょう。明日2月23日から25日です。

2018_hand_s-1



十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
ラッキーフィールド 
http://lodgeluckyfield.com
banar_small

















(09:43)

2018年02月20日

DSC_6115十勝川の上を飛ぶオオワシ 写真はゲストの丸茂さん提供

オオワシ、オジロワシは英語でシーイグル(海ワシ)と名がつく。海にいるワシで、オホーツク海の流氷にのっているイメージがある。

十勝へもワシたちは海沿いにやって来る。12月の北風が身にしみ始めるとワシがやって来る。海ワシというだけに、海沿いにやってくるようで、12月のワシの頭の中は川を遡上するサケの群れでいっぱいのようす。十勝川も大量のサケが遡上し、そのサケの群れを追うようにワシたちが十勝川流域の木々に止まる。

数年前から有名になった、十勝のワシのなる木は、十勝川を遡上してきたサケがそこで力つき死ぬ場所の近くに立っていたからで、12月中旬から木にワシがなりはじめる(実際にな木にとまっているだけだけど、木にワシの実がなっているわけではない)。サケは川にいるサケの動きを見ていて、カラスが騒ぎ、それをワシが奪い、ワシ同士が喧嘩する。それが車から近い距離で観察できるから迫力がある。

DSC_5775十勝川に立つワシのなる木、日の出を待つワシたちは上昇気流とともに飛び始める(写真はゲストの丸茂さん提供)

川に下りてサケを奪い合うワシの姿が見れる場所というのは、本来のワシたちの姿のはずだけど、ワシが見れる道東の観察地は餌付けによって集まる場所が多い。

P1090088十勝川を遡上するサケを奪い合うオオワシの成鳥(左)とオジロワシの幼鳥(右)

ワシが観察できるのもサケのお陰なので、サケの放流、ふ化事業が成功し、サケの遡上量が増えたというのも人為的といえばそれまでだけど、太古からサケとワシの関係は深いはず。

DSC_6133川に下りてワシやカラスの動きを待つオオワシの成鳥 (写真は丸茂さん提供)


十勝川の木々にとまるワシたちも、川が氷に閉ざされると、サケを獲るのが困難になって、ワシたちが山へと移動し始める。だいたい1月下旬ころ。それでも気温や川の流れ、カラスの努力で氷の中からサケがでてくるので、それを待って川でねばるワシたちが、2月でも3月でも観察する事ができる。数羽ならたいてい見る事ができる。ただ、今年は十勝川のサケの遡上が少なかったために、川で死に絶えたサケも少なく、比例するようにワシたちも少なかった。

P21001452月雪や氷の中のサケを待つオオワシ (2018年2月10日撮影)



そして山。

P21101732月11日雪が60センチほど積もった森

P2110172


川のサケが減ると、次にワシたちが考えることが、エゾシカのお肉。

もちろん、ワシが自ら人間よりも大きなエゾシカを仕留める事ができないので、ワシたちが狙うのはハンターが獲った鹿の残滓(ざんし)、いま北海道での行われているエゾシカ猟は基本的に撃った鹿はすべて車で持ち帰ることになっているが、回収困難な場所や私有地では、その場での適切な処理ということで、鹿を土や雪に埋めるということで処理されている。この処理後の鹿がワシたちのお目当てになる。(ひと昔前に、ワシの鉛玉中毒から鉛玉の使用が禁止になったがその問題はまた別の機会に)。そもそもそれは、かつては北海道に分布していたオオカミたちの仕事で、オオカミが絶滅してしまった現在、冬のエサの乏しい厳しい自然を生延びる動物たち、テンもキツネもキツツキやカラ類たちにとっては、鹿の肉をあてにできないというのは過酷なものだと思う。




そんな理由で、1月下旬ころには川でサケを食べていたワシたちは、山奥へと移動し始める。海ワシだけど山ワシというか。この山ワシはカラスと一緒に行動するかのように、カラスがエサを見つけて騒げばワシたちも集まって来る。1頭の鹿がその場で倒れたら、カラスから始まり3日後には食べ尽くされ、ワシもカラスも消え去る。残った骨についた肉をカラ類やミヤマカケスが突っついている。

なので、山ワシの動きは、予測不可能。あっちの山で鹿が倒れればあっち。こっちの山で鹿が倒れればこっち。と毎日動きが変わるので、ハンターのあとにくっついているのが一番かもしれない。 

1週間前だった。
P21101872018年2月11日

たまたまエゾモモンガのガイドで巣穴に行くと、巣穴から50mほど先からオオワシ5羽とオジロワシ3羽が飛び立った。まだ日の出前の薄暗い時間だった。明るくなってワシたちが飛び立った場所をみると、角の大きな鹿が倒れていた。 この日は1日、エゾモモンガを観察するために巣穴の前でねばっていた。鹿を食べたいのに、人が近くにいるので、カラスやワシが飛び交っていた。ワシの観察には最高のスチュエーションだったけど、ワシやカラスが騒ぐことで、エゾモモンガたちは警戒してまったかく巣穴からでてくれなかった。
P2110175見晴らしの良い枝からこちらの様子をうかがうオオワシ

P21101821km先の太い枝にとまったオオワシ2羽


お昼を過ぎて、キーキーとトビの声ににた声が聞こえてきた。遥か遠く、1km先、午前中はオオワシのなる木だったのに、声の発する元をみるとクマタカが止まっていた。こちらの様子をうかがうように、腹を空かせて鳴く声が森に響いていた。

P2110243午前中にオオワシが止まっていた枝にとまったクマタカ

P21102423時間ほど同じ枝にとまりつづけている幼さを感じるクマタカ mountain hawk eagle



夕暮れがせまり、雲がオレンジ色に色づきはじめたころ、エゾモモンガの巣穴の先の鹿の元に、何かが下りたのを見つけた。そっと近づくと、一羽の大きなクマタカが下りていた。真っ黒い顔は年を重ねた老鳥で、こちらの様子を振り返った時、年季の入ったクマタカ独特の赤い目は私の心に突き刺さった。

P2110247私たちの様子をうかがいつつも、鹿の肉をむさぼるように食べるクマタカの成鳥、雄ジカの角が左に見える。




クマタカは日本全国に分布する鳥だけど、私でも年に数度しか出会えない鳥で、それが50m先の雄ジカに下りて、肉を食べている。10分ほど私たちを伺いながらも肉を食べ、去っていった。ヒグマや大きなイトウに出会ったときの、感覚に似た残像が心に響いていた。

P2110256P2110268クマタカ (kumataka )mountain hawk eagle


話しがクマタカにそれたけど、海ワシたちの動向は、1月中旬から海から山へとうつる。そして、3月になると、気温が上がり、川の氷がとけ始めると、十勝川下流にも再びワシが集まって来る。これは、氷が融けてでてくる魚をねらっている。特に十勝川の湖沼。沼の氷が融けると、酸欠で死んだと思われるフナが氷の中からたくさん出てくる。そのフナに集まるワシたちの行動も面白い。


P4073275沼に下りたワシたち
P4073262エサを見つけると、他のワシも飛び奪い合う、そしてまた氷で休むP4073288P4073297P4073298ワシたちの周りでは、ホオジロガモ、カワアイサ、たまにミコアイサなどがいる




氷の融けかたは気温次第で予測が難しいところだけど、3月下旬から4月上旬。氷が融けはじめ、沼に水面が見え始めると、多い時には20羽ほどのワシが沼の氷の上にのったり、木にとまる。氷を割って沼の中から魚を獲るワシがいたり、獲物を奪い合う姿が観察できる。沼の氷がすべて融けてしまうとワシたちもいよいよ南へと帰っていく。1週間ほどの短い期間だけど、3、4月のワシのチャンスも面白く。幸運にもいい日にあたることがある。北から渡ってきたオオワシ、オジロワシは4月下旬には北へと渡り、十勝で繁殖するオジロワシが5月から11月までところどころで観察することができる。



おまけ、先日ロッジの台所で鹿肉を処理して、痛んだ部分や使えない部分をトリミングしてでたシカ肉少しだけ庭の雪の上に置いてみたら、次の日にはカラスが10羽、オジロワシが4羽集まっていた。それも1日で食べ終えて、ワシたちも去った。どこから見ているのか、鳥の噂というのはすごいもの。

P2161576庭のエサ台にはキツツキやカラ類が鹿の脂身を求めてやって来るけど、オジロワシがくるとちょっと怖い。 


P2161573キツネも騒ぐカラスの様子をみて、匂いを嗅ぎ分けてやってきた


十勝のオジロワシ、オオワシの観察をまとめると、
・オオワシ、オジロワシは本格的がやってくるくのは12月1日から。
・十勝川のサケをねらうオオワシ、オジロワシのピークが12月15日から1月10日ごろ。
・十勝川から山奥へとオジロワシ、オオワシが分散しはじめるのが1月中旬ころからで、集まる場所は残滓のある場所次第で日によって場所がちがう。
・1頭の鹿の残滓があると、そこにはたくさんのワシが集まる。
・3月中旬から4月上旬にかけて、十勝川下流域の湖沼群にオジロワシ、オオワシがあつまる。
・5月から10月は十勝で繁殖するオジロワシが見られる。
・ワシたちはカラスの同行をみている。
・鹿の残滓に集まる時は、キツネや他の野鳥類も観察できることがある。
・まれにオジロワシはロッジの庭にも来る。
以上が、十勝のオジロワシとオオワシの状況でした。




十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
LodgeLuckyFiled : http://lodgeluckyfield.com
ガイドや観察、撮影は詳しくは、HPをご覧ください。

banar_long_white

(10:24)