2012年11月

2012年11月29日

雨の予報だったけど、朝起きると10センチほど雪が積もっていた。今日は風も強くなる予報なので、川へ行きたい気持ちもあるけど、ノルマがあるのでまた山へ。

ロッジから1時間ほど北に走った東大雪の森まで来ると、雪はさらに多く30センチほど積もっていた。これだけ積もってくれれば、ハンティングのシーズンがいよいよ始まる。ロッジでオブジェになっていた木製のスキーの出番がきた。

PB290792
たぶん30年以上前の物だと思う、裏地にアザラシの毛がはってある。雪深い森を歩くのはこれが一番。

車を止めて歩き始める。積雪40センチほどで、スキーを履いて森に入っていく感覚は何とも言えない気持ちがいいもので、凛とした森の静寂と息をひそめて気づかれないように獲物を探す集中力、今朝の積もった雪に残された、新しい鹿の足跡。「野生の勘」というけど、エゾシカよりも野生の勘を働かせて歩く。

針葉樹の混み合った森の中だった。かなり遠くに鹿のお尻のようなシルエットが見えた。スコープでみると木に見える。ちょっと移動してみると、さっきの固まりが形を変えている。もう一度スコープで見るとこっちを見ている鹿が立っている。

PB280776
新しい雪に残された新しい足跡、必ず近くに鹿がいる。

かなり離れた距離なので、照準を慎重に合わせる。持っていたストックを杖にして銃を支える。一発撃ったと同時によろける鹿の姿があった。

接近すると、毛が落ちているので弾はあたっている。足跡を追うと血痕もあった。でも鹿は逃げるだけの力があるようで、なかなか追いつけない。雪に足をとられ、汗ばんでくる。逃げる鹿の足跡から、よろけている感じが分かる。30分ほど足跡を追った。崖を下りて、川に立っている姿が見えたので、もう一発撃ち。10mほど走った後、ばったりと倒れていた。5歳くらいの角の大きな雄だった。

PB290780


なんとか仕留めることができヤレヤレという気持ちと、この巨体を解体しなければならないという一仕事。ようやくいただいた命なので無駄にすることなく、雪降る森の奥で1人黙々とナイフ1つで鹿をさばいていった。

解体が終る頃には、雲が色づいていた。すべて肉を厚手のビニール袋にいれ、着た道を雪の上を引っ張って歩く。夏場にガイドでボートをかついで山を歩くことがあるけど、鹿撃ちのこの帰り道はぜんぜん比べ物にならないくらいしんどい。タイヤを引っ張ってグランドを走るような体力トレーニングのよう。

PB290782
スーパーで肉を買って帰るような感じ?

これが私の今期初の獲物だった。毎年シーズンの1頭目はでっかい雄で解体と搬出に苦戦して、これを乗り越えて、シーズンを迎えるのである。

PB290783


持ち帰った肉はこれから地下室(むろ)の熟成室で10日ほど熟成させる。大きな雄なのでひき肉にして、まずは粗挽きソーセージを作りたい。クリスマスにちょうど良さそうです。















(20:36)

2012年11月28日

今日はのんびりと山歩き。今期2度目の猟。先日の雪で積雪10センチ程度。長靴で歩く。

山は冬の装いだけど、気温は高く、表面が融けて凍った雪は歩くたびにザクザクと音が鳴り、シカに気づかれてしまいそうだった。
PB200611

歩き始めて1時間ほど、陽当たりの良い斜面は雪がとけていた、シカの気配がするので、一歩一歩慎重に静にあるいていた。

物陰の向こう側に5、6歳の雄ジカがいた。黒ずんだ体毛、立派な角だった。私に気づかずに土を蹴って落ち葉を食べている。シカまでの距離が40mくらい、かなり近距離。

肩にかけている銃を下ろし、気づかれないように静かに弾を入れる。再び鹿の位置を確認すると、同じ姿勢で食事に夢中。スコープで照準を合わせる。距離が近いので、急所を狙おうかと思ったけど、ちょうど木が邪魔。脇腹あたりをめがけて一発。大きな銃声が山に響き、何度も木霊した。

銃を背負って、雪が積もって滑りやすくなった斜面を息をきらしながら上がる。シカが立っていたところまで来ると、毛が散乱していた。弾はあたった様子だった。

逃げた足跡を追うけど、倒れている様子も血が落ちている様子もない。急斜面を汗ばみながら400mほど追跡してみたけど、まったく弱った気配もなく、山の急斜面へと足跡は消えていってしまった。

釣りと違って、リリースができないハンティングは、相手の命を頂くというとても大きな仕事。それだけに、半矢(はんや)で逃がしてしまったシカはいずれどこかで倒れるだろうから、責任を感じるもの。もうすこしじっくり狙えばよかったのに、まだまだ未熟さを感じた。

その後、さらに奥へと踏み入ってみたものの、逃げていく鹿ばかり。

PB200610
東大雪の奥深い森。針葉樹の森に雪が積もると、外国みたいです。


今回はブラウンねらいの2日間でした。
PB270760

PB270763
厳しい寒さ、美しい魚です。また次回、ラストチャンスがんばりましょう。











(21:23)

2012年11月26日

今朝は雪。

朝起きたときのなんとなく感じる静かさとか、窓から見えた真っ白な世界は、ちょっとした感動がある。その後の雪かきも面倒な作業だけど、朝食前の一仕事は気分がスッキリして気持ちいい達成感がある。

PB260738


今日は東京からのゲストと一緒。雪が積もった森はドーンという迫力がある。日本離れした北海道がさらに外国っぽくなる。

今日は湖。ちょっと濁りが入って反応はいまいち。ターンオーバーっぽい。それでもアメ4、サクラ1、ブラ1の3種類達成。気温4度、水温7度。ガイドが凍らない温かく感じる一日だった。水温がまだ高いから今年は結氷はちょっと遅れるのかも?

PB260740
マグロみたい。

また明日。


(22:13)

2012年11月24日


PB240694
ちょっとセレブなキツネの襟巻きがリサイクルショップで500円で売っていた。可愛いのでお買い上げ。

PB240698
早速作ったのが、エゾシカマドラーヘッドのゾンカーのキツネバージョン

キツネをアイヌ語でシュマリ(朱鞠)というらしいので、このフライは朱鞠内湖のイトウ用に作った。柔らかい動きとボリューミーなボディ、絶対釣れるはずと確信をもって3日間投げ続けたけど結局アタリもかすりもしなかったのが昨年の11月。

そんなシュマリゾンカーになんとか入魂したくて、今日はひたすらシュマリゾンカーだけを投げ続けた。

PB240678
そしてこの固まりこそが、今日のビッグワンだったりして・・・。でもこれがとれたときの快感がたまりません。


シュマリゾンカー、大丈夫!やりました!入魂完了!
3時間粘って、投げ続けて、もうフライを変えようかと思った頃でした。12時半の鬼でした。




DSC08363
秋の魚は春の魚と違ってキレイで引きが強く太いのが特徴。今日はしっかりとチェックしてキャッチ!

周りの樹々には雪がつもり、山は真っ白。昼でもガイドが凍り、竿先を水につけて氷を溶かしながらの釣り。体はダウンを着込み、ネオプレンで下半身を固め、唐辛子やショウガの入った温かい食べ物で体を芯からあたためて、夕暮れのしびれる時間はウイスキーの力を借りる。そして一日中、時には吹雪のなか1回のチャンスのために竿を振り続ける。

こんなクレージーな釣りは、確かに簡単におすすめできる釣りではないかもしれない。けれど厳しい寒さは人間の体にとってだけの話で、自然界はこの寒さだからこそ起こる美しさがある。氷が張る直前のイトウは越冬前に荒食いをする。朝夕関係なく、真っ昼間でもビッグチャンスがある。

針葉樹の樹々に雪が積もった景色は日本離れした世界、風が止んで音もなく降り続く雪の耳鳴りのような静かな空気。もしかしたら次の一投にドスンと来るかもしれないというでっかい夢。この世界のなかに身をおくと、何とも言えない、たまらなく解放的な時間がある。

もうちょっと釣りをしたい、来年の3月までしばらくの間この感覚とサヨナラだと思うと、少しくらい寒くても、一匹のために頑張ってしまう。そしてイトウという魚はやっぱりカッコいい。

寒ささえクリアすれば、北の自然はすばらしい。1年のしめくくり。もうちょっと頑張るぞ。
























(23:32)

2012年11月22日

昨日は十勝川本流の様子を見てきた。

11月から十勝川の下流域の釣りが本格的になる。この時期の醍醐味は大河でダブルハンドでそれに似合うサイズの魚を釣ること。夏は渓流でドライフライで繊細な釣りに没頭するので、虫が飛ばなくなるこの時期にようやくダブルハンドを持ち出して、スペイキャステングにあれこれ苦戦しはじめるのです。

そして十勝川の下流域は11月になると、産卵を終えたアメマス達が越冬のため集まり始め、大きなアメマスは70センチを越すサイズがダブルハンドを曲げてくれるから、日本離れした釣りがここ十勝にはある。

PB210638


そんな十勝川下流の釣りを楽しみたいのだけど、11月上旬に振った雨のせいで今年は水が多く、まだ濁りがちょっときつい。晩秋に水が多いというのも今年は異例。

比較的濁りには強いアメマスなので、釣れるかどうか、竿を振りたいのもあって、3時間ほど水につかってみた。

PB210621
水温6度。川岸の木にオオワシの成鳥が止まっていた。水が少し多い、濁りもちょっときついかも。でもいい感じ。

PB210626
川に立ちこむと、この空の広さと川の大きさに圧倒され、どこまでも遠く投げたくなるような。そんな気持ちになるだけでもこの川には魅力を感じる。

そしてこの雄大な流れの十勝川にちょっと途方にくれそうだけど、川に入れば、瀬やよどみなどの変化をみることができ、そこにはたいていアメマスがいる。アタリらしきは2回ほどあったけど、結局久しぶりのBを食らってしまった。

釣れないときほど、次の手を考えたくなるもので、帰りに立ち寄ったフライショップであれこれ物色。

PB210641
みんな欲しくなってしまう・・・

インターネットで買えば安く手に入るのは分かっているけど、数ある中から手に取って、触れて。私のわがままにとことんつきあってくれる店主との会話は、結局効率が良く、近道で安くすんだりする。

フィールドがあって、いい道具があって、人がいる。これが一番いいと思う。

明日からまたお仕事。ネオプレンウエーダーも新調しちゃったし。がんばるぞ〜。

PS.23日(金)明日は、北海道新聞(十勝版)「ヨッシーのつれづれ記」の日でございます。幻の魚についてちょっと書きました。十勝の方はご覧くださいませ。













(09:31)

2012年11月21日

fishing

朝9時半、夜型のTBを起こしてボートを借りにいく。案の定釣りの話で1時間の立ち話。

TB:「それでどこ行くの?」
私:「O湖かなぁ〜」
TB:「まじで〜!」。
私:「行く?」
TB:「・・・」
TB:「着替えてくる!」

悪魔のささやき、ゴメンネTB。結局11時から3時半まで2人で竿を振り。私がアメマス6匹、TBはボウズにならない結果。周りの木には雪が積もり、オジロワシがのんびりと飛んでいた。

PB200609


PB200615


Hunting

雪はすべてを白くしてくれるので、普段はカモフラージュされてしまうエゾシカを見つけやすくしてくれる。そして新しい足跡も教えてくれるので、私にとってはかなり有利。昨日はエゾシカを探して森を歩いた。

魚を探して川を歩く感じとよく似ているけど、もっと集中して気配を消して歩かないとシカに気づかれてしまう。そして獲物が「いそう」という勘が、釣りと同じくらい重要。シカがいた時のドキッとする気持ちは、大きな魚を見つけたときのあの感覚とよく似ている。

2回チャンスがあったけど、1回は引き金を引く前に走って逃げられ、1回は遠すぎた。結局、今期初猟に筋肉痛だけが残ってくれた。

雪が積り、水温が下がり、いよいよ大物のラストチャンス。シカ猟もこれから。また次のステージです。



(09:06)

2012年11月15日

北へ修行の予定でしたが、雪降るし、風強いし、川水多いし、湖もターンオーバー。来ない方がよいと連絡をいただき、延期です。

ぽっかり時間ができたので、ようやく冬の準備です。雪が積もればいよいよハンティングの季節。その前に銃とスコープの調整をしに射撃場に行きました。

PB150552
50m先に的を置いて、何発か撃ちながら微調整をします。

PB150554
2発撃って、微調整し、もう2発。久しぶりの火薬の匂いと肩にあたる強い振動です。

PB150558
結局5発撃って調整終了。

これで銃とスコープの調整は大丈夫、あとは自分の腕次第ということになるのです。

北海道の豊かな自然に感謝して、冬を楽しみたいと思います。







(20:32)

2012年11月13日

今日は薪ストーブの煙突掃除。一仕事を終え、9時出発。

朝から曇り、風も程よくいい感じ。釣れるのは40センチ前後のアメマスばかり。アメマスの口でティペットが痛むのでこまめにチェック・・・・しているつもりだった。

夕方3時陽が傾き山に隠れ、いい雰囲気だった。イトウの力強いアタリにバチンとロッドにラインがあたった。イトウとの距離があまりにも近く、左手で握るラインはシューティングヘッド部分。そのまま突っ走るイトウにアワセをすることもできないまま竿がのされて、ラインの弾力もロッドのテンションもかけられないまま、瞬発的な強い引きでフライとティペットの結び目でプッツリ。0エックスだった。

一日竿を振り続けて、一度あるかないかのイトウからのコンタクト。しかもその手応えが大きいだけに、後を引くのでした。みなさも初歩的なチェックミスに気をつけましょう・・・

あ〜あ。

PB130484
結局たくさんのアメマス達が遊んでくれただけでした。

ようやく一緒に竿を振る時間ができたので、明日から2日間修行に行ってきます。いろんな人の釣りを見て、実際に一緒に竿を振って、釣る。その道のエキスパートたちから学ぶことはとても多く。1人じゃなかなか限界がある。その土地によっても釣り方が違うし、釣りの引き出しは多い方がいい。

湖のスペイの先駆者でもあり朱鞠内の住人と化した杉坂隆久氏。そして、北海道屈指のトーナメントキャスターであり、天塩川の住人でもある千葉貴彦氏。釣り人としてもガイドとしても、私の大先輩方でございます。

チェックミスに気をつけましょう。







(21:12)

2012年11月11日

今の時期から来年のシーズンのフライを巻き貯めて・・・、とがんばれるのは数日だけで、結局直前になって追われて巻くのは目に見えているのだけど・・・。

昨年撃った鹿の毛がまだ何枚かのこっていたので、セミフライを巻いた。
PB110388
連続再生5匹。

エゾシカの毛、ようするにエゾディアヘアは普通の市販のディアヘアよりも若干細いので、フレアさせてぎっしり詰めるとかなり密に仕上がる。ヘアに濃淡があるのでフライも自然な色合になる。光沢のある冬毛はとても丈夫でしなやか。浮力も強いのでここまで密にフレアさせればフロータントがなしで1日中浮いててくれます。

PB110411
このボリュームはなまらいっしょ。

PB110389
エゾハルゼミは5月下旬から鳴き始める。水面に落ちて本格的に鱒に食われ始めるのは1週間後くらいから。6月15日に来れば間違いない。

エゾハルゼミのようなディアヘアをフレアさせたフライはとても丈夫で何匹釣っても壊れることもないので、3つあれば十分。ただ、4番、6番、8番の3サイズを持っていること。

エゾディアヘア、北海道の大型の鱒釣りには絶対です。黒とナチュラルの2色です。ご注文はもうしばらくお待ち下さいませ。

今日は今シーズン最後かと思うようないい天気。

PB110455
山はうっすらと雪、里はカラマツの紅葉です。

PB110471
今シーズン最後のドライフライ一本勝負。

水温も下がり魚のライズは日中のみ。かなり魚の色が濃くなった。
PB110466
PB110465
PB110472


これでドライフライの季節もおしまい。ニジマスたち楽しませてくれてありがとう。また来シーズン会いましょう。

残るは本流アメマス、イトウかぁ・・・。







(22:05)

2012年11月10日

今日は漬け物作り。
PB100359
親戚あつまってロッジで漬け物作りです。

PB100354
ロッジの畑で収穫した大根と夏に採って塩漬けにしておいたキュウリを水で塩抜きして、たくわんと粕漬けを作ります。

PB100372
代々伝わる秘伝の味噌とゴッドハンドが極めつけでございます。

これで1ヶ月半ほど寝かせると、しっかりとした味の漬け物になるのです。昔から良い加減(いいかげん)の漬け物作り、そうそう真似できるものじゃございません。

PB100378
三平はあいかわらず。
PB100379
チャドは動くのでピントが合いません。

PB100360
今日もダブルハンドの筋トレ、けっこう割りました。

あさって、様子見に行ってみようかな〜。

PA309851
釣れるかな〜。





(23:28)