2015年11月

2015年11月15日

今日、11月15日皆さまの募金と地元のガイドや釣り仲間とその子どもたちで放流が終りました。ありがとうございました。


私が心の中に思い描く放流マラソンは・・・

釣りが好きな仲間達が、サンテナ(プラスチックの箱)1つと漬け物用の厚手のビニール袋2枚(今回は4斗樽用)と輪ゴム3本。その3つをもって、養魚場に集合する。養魚場でビニール袋に水と魚と酸素を入れてもらい、輪ゴムできつく縛って、プラスチックの箱に入れた状態で車に積んでよ〜いドン。制限時間は1時間。魚が酸欠になる前に自分の思い思いの釣り場を目指して走り、川や湖に魚を放流したらゴール。もちろんオショロコマの生息場所やイトウの産卵に影響を及ぼすような場所ヘの放流は禁止。サケマスの孵化事業に影響を及ぼすような場所へも禁止というルールで、自分が釣りを楽しみたい場所に密かに放流するマラソン。


PB150042サンテナ(丈夫なプラスチック箱)に水と魚を入れ、酸素を入れてもらい、輪ゴムできつく縛ります。車に積んで1時間以内に放流地点へ走ります。

PB150055秘密の場所に放流したらゴール。

魚を買うためのお金は、地元のガイドや釣具屋設置の募金箱、フェイスブックやブログでの発信力のある釣り仲間が「十勝放流マラソン募金」と称して、道内、外。そして海外から募金を募る。その募金で十勝管内の養魚場に魚を手配し、箱とビニール袋と輪ゴムを持って集まった地元の釣り仲間が、思い思いの場所へ車を走らせゴールする。その後は餌釣りの人もルアーの人もフライの人も託児所付きでみんなでパーティ。


PB150079一匹づつ名前をつけて、言い聞かせて・・・


アハハハ・・・。そんな夢の循環が出来上がったらと密かににやける。おそらく自然保護に熱心な方からいろいろ言われそうですが、ルール、漁協、レギュレーションがないこの北海道のフィールドだからなせる技。


PB150039トラックから川までのバケツリレー。見事なチームワークはなぜ?

PB150010やっぱり子どもが主役です。


今回の放流は、道内や道外の釣り仲間やガイド、釣り具店から集まった15万円の募金で行いました。今年はどこのふ化場も今年生まれた稚魚の生育が悪く移動できない理由から、昨年生まれた15cmから20僂離汽ぅ困鯤流しました。15万円で放流量は70キロ。サンテナ(プラスチックの箱)1つに5kg(20僖汽ぅ困離泪垢約60匹)入るので、1箱の値段はおよそ7,000円。


PB150044このひと箱で魚5kg、20センチの魚で、およそ60匹。これで7,000円。安いか高いか!



今の問題は、養魚場が心配で、十勝のどこの養魚場もけっこうな年配の方が片手間で半分趣味でやってくれているので、魚の手配ができるのですが、ここ、十勝には管理釣り場ブームもなく、旅館からのニジマスの塩焼きは姿を消したこのご時世、養魚場の存続は希少種的、あと10年したらどうなるか?もし私に財源があれば、養魚場がほしい。そして、十勝の血統証付きのイトウ、イワナ、ヤマメ、そしてニジマスをどんどん養殖&放流。もちろん、河川工事、農地開発、森林伐採など魚、そして野生動物の生息環境を取り戻しながら・・・。


PB150049だれかふ化場買ってください!


PB150066楽しいです。




そんなことを考えるのもガイドという仕事をしているからなのかもしれない。十勝の釣り場が有名になって釣り人が増えたと、ブツブツと文句が飛んでくるのも仕方がないのかもしれませんが、釣り場と魚の事を、なんか良い方法ないかなぁと考えて、毎日毎日、ゲストと釣りへ。



ガイドという仕事はまだまだ確立されていない職業。年収200万〜400万円じゃとうてい家族は養えない季節労働者。ガイドが自分の町に税金を納め、子どもを養っていければ、少しは行政も耳を傾けてくれるかもしれないし、生業とするフィールドと魚を守り、育てるのはあたりまえ。釣りのガイドなんて、釣りが好きで好きで仕事にまでしてしまうような変わり者、だからこそ釣りのことだけじゃなく、魚のこと、鳥の事、樹木や自然すべてに関心をもち、楽しい釣りを続けていく仕組み作りを考える。



2015年の放流、ひたすら降り続ける雨の中、ご苦労様でした。募金をしてくれた皆さまには心より感謝し、来年もまた特別な釣りにご期待ください。そして、岩松養魚場の箱崎さんにはとても感謝いたします。楽しい放流でした。



PB150001みなさまありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。

151115-2魚釣りって楽しいですね!





PB140091してやったり!昨日釣れました。




明日からまたガイド。
冬がもうすぐそこ、そんな自然にどっぷり。


guide & lodge
Lucky Field
http://lodgeluckyfield.com







(22:49)

2015年11月13日

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十勝もいよいよ雪が降りました。
日高や大雪山は白い雪を覆うとすこし大きく見えます。
そんな山を眺めながら、平野のカラマツのオレンジの紅葉が来るべく季節を感じます。
毎年恒例のたくわん作りが終わると、いよいよ本格的な冬支度。
畑の大豆はカラカラに乾き、冬の煮豆用に蓄えに、ジャガイモと大根は地下の室(むろ)に運ばれ、来年3月まで大切な食料にします。

PA200002薪ストーブに火が入り、ロッジにものんびりとした時間が流れ始めました。薪スト−ブの上の白い鍋に何が入っているでしょう?とフェイスブックに書き込むと、思った以上に食い付いてくれた方が多く、面白かったり。で、答えは金時豆でした。


PA250033毎年恒例のたくわん作り 畑で大根を抜いてきて、洗って並べる。夜は毛布をかけて凍らないようにし、朝になったら毛布をはぐって、太陽と風で干す。これを10日で干し上がり樽でつけるのは大先輩の手仕事。これで年明けくらいに解禁になる。飴色の美味しいたくわんで冬を乗り切るのです。



木々の葉が落ちると、いよいよ寂しげな景色のなか、雪さえ積もれば、気持ちは一気に鹿撃ちです。毎日ゲストと釣りにでかけますが、水辺よりも山のなかの鹿の動きが気になる季節です。鴨も鹿も冬に備え脂を蓄え美味しい季節なのですが、水面が凍るまでは魚が許してくれません・・・。そんな季節を楽しんでいます。


PB020039池に浮かぶ鴨に目を奪われ、鹿用の銃の弾合わせを終え、いつでも準備はできているのですが、釣りへ・・・





11月上旬まではライズ探しが楽しく、小さいカゲロウやテントウムシを食べているニジマスを見つけて楽しみました。10時ころから気温が暖かくなって越冬のために飛び始めるテレストリアルと天気が悪い日にはコカゲロウやヒラタカゲロウのハッチで、日中に大きなニジマスがプールのひらきなどの緩い流れで口先をだす静かなライズを見るのが10月の楽しみでした。フライも16番や18番のフライを使って釣りなので6エックスで60センチのニジマスを釣りました。フックと糸と竿のバランスで秋の大人のライズを釣る釣りはそれはそれは面白く、難しい大人的な自然との知恵くらべなのでした。

PB01004211月に入ると夕方のスピナーフォールが逆光に輝く景色が印象的で、くるべき季節を感じました。

PB010049静かに暮れる寂しげな夕暮れですが、水面に浮かぶ、産卵を終えたカゲロウをみると、どこかで口先をだして静かにライズしている鱒がいるのではと心躍るもの。PA210044気温が上がる日中はテントウ虫とカメムシが飛び、11月上旬はすばらしく、そして難しいライズがありました。


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PB030045今年夏から見つけて、何人ものゲストがチャレンジし、それを振り払いつづけた賢い鱒がいましたが、ドライフライのガイドが終った後にしっかりお仕置きしておきましよ!クルージングライズで16番のエックスでした。私も最後は自分の釣りに没頭する事ができました。でも、本命は鴨だったのですが・・・

PA210037今年最後のドライフライのゲストは東京からのsさん、私にはないすばらしい絵を描くデザイナーの方で、川歩きは苦手のようでしたが、自然のなかでまったりとするのは上手で、今年最後のドライフライの釣りでした。シーズン中楽しませてくれた魚と取り囲む自然に感謝して2015年のライズ探しのガイドは終了しました。ニジマスたちには平和な日々が戻るのでしょう・・・。

季節はカレンダー通りにやってくるもので、北風が強くなり、ぞくぞくと冬鳥達が北からやってきます。そんななか鳥やエゾモモンガのガイドで少しフィールドを歩きました。

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十勝川下流域では、タンチョウの親子が収穫後のトウモロコシ畑にたたずみ、沼まわりではたくさんのガンが群れ、ハクガンやシジュウカラガンなどの貴重な珍しいガンもいつもの年どおりに眺めては晩秋を感じました。



葉っぱの落ちた小さな川ではミヤベイワナの産卵を見ました。雄は40センチほどで何びきかが喧嘩し、色の変わった砂利には卵が産みつけられているのでしょう、来年の春をまってまた新しい生命が生まれるのでしょう。PA240039PA240035




エゾモモンガはいつもだと雪が積もってから、見に行くのですが、大雪山の森で夕暮れを待ったら運がよく、午後4時に穴からゾロゾロと出てきてくれました。双眼鏡で見ると柔らかい毛に覆われ、まん丸の黒い目ん玉がとても愛嬌があり、木から木へ飛び移る姿を眺めながら暗くなるまで森の時間に浸りました。
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なによりもこの仕事をしてて幸せに思う事は、いろんな人と出会いがあること。いつも来てくれる東京からのフライのゲストは父親にも釣らせてあげたいと、渓流好きの70歳オーバーのお父様と一緒に遊びに来ました。海から遡上してくるイワナを釣らせてあげて下さいというので、久しぶりの遡上アメマスに行きました。渓流釣りで餌釣り。渓流を歩く体力も弱り、本州ではイワナ釣りに行くけど歩けないのでなかなか大きな魚は釣れないという。こういう要望はとても嬉しく、自分の父親のように思え、本物のイクラエサの遡上アメマス釣りは個人的にとてもワクワクします。こう言う場合はフライを忘れ、生イクラを少し播いて、魚の活性をあげて、管理釣り場のニジマスのように群れて泳ぐアメマスの群れめがけて本物イクラを投入。イスとお茶をセットして9時から12時までイスに座ったまま釣りつづけ、横で息子は釣れた魚の針を外しリリースする係。私は後ろでまったりと眺めながら、私も親孝行しなければ・・・とシミジミしました。小春日和の気持ちいい一日でした。

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10月から本番になるのは、十勝川本流のダブルハンドでのニジマス釣りも面白いです。いろいろ情報では、70センチオーバーのニジマスがあそこで釣れた、あそこでも釣れたなどと誘惑のお誘いメールがくるのですが、ライズ探しの私は現場に行けず。ようやく行けたのは、ドライフライのゲスト達が帰ったあと、十勝で独立しガイド業を始めたムッチとボートで川下り。ダブルハンドでドカーンとなげて、糸を張ってフライをスイングさせグンというアタリを待つ。繊細なドライフライの釣りにはない、ポカーンとした時間が頭のなかをとろりとさせてくれる楽しさがありました。頭の上をタンチョウや白鳥が飛んでいくのも、休日っぽくていいものです。


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Kも10月末日で5歳になりました。活性はなおも高く、十勝人らしく、自然と親しみ、元気です。シェフNも余裕ができたか、一緒に釣りしたりで、相変わらずの猫のようなストーキングを見せてくれました。楽しい秋のライズのひとときでした。いつも感謝の女子2人です。PA310030PA310047PA310051PB060018



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いよいよガイドもファイナルステージ。アメマス釣りときどきイトウ戦が本格的にスタートし、毎日寒さを楽しみにフィールドに出かけています。アメマスもたくさん、イトウもときどき釣れ、いいスタートです。これから寒さが本格的になれば、本番です。

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そして、皆さまに感謝とご報告。放流募金ありがとうございました。おかげさまで地元ガイドや釣り仲間、道外、海外のゲスト達からの募金が集まり、来る11月15日に放流を行う事になりました。15万円ほどのお金が集まりました。70キロほどの稚魚を音更川他、十勝川水系に放流します。この様子はまた次回、ご報告させていただきます。この場をかりてお礼申し上げます。


では、また。寒さで体を壊しやすい季節です。みなさまの体を大事に遊ぶ計画第一にお過ごし下さい。



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十勝の自然をたのしむためのガイド&ロッジ
ラッキーフィールド
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