2015年03月14日



メーターバラの新たな希望に、
巨大なサイクロンが接近中なこともあり、
テントをたたみ、キャンプ場を後にした。
忘れかけたザリガニの仕掛けは、やっぱりなんにもかかってなかった。
500キロの夜のドライブ。
走っても走っても景色が変わらない真っ暗な道、
制限速度110キロの夜のドライブは、
後ろからあおってくる超巨大トラックにヒヤヒヤしながら、
気力だけで走り抜き、湖に着いたのは夜明け前の3時だった。

2月19日(5日目)
ここで仮眠をすると、確実に起きれなくなると思ったので、
車の外に出た。新月の目をつぶったような漆黒の闇、
懐中電気をつけると、恐ろしい量のユスリカが集まってきた。
今まで感じたことものないすごい数のユスリカで、
ヘッドライトをしていると呼吸ができないほどだった。
周りには釣り人の気配が全くない、
本当にここでいいのだろうか、
少し不安になり大変な場所に来てしまったと思った。
真っ暗の中、ライトで地形を見ながらボートを岸に沿って進めていく。
地形が全くわからないし、時々飛び立つ大きな鳥が不気味だった。
湖底は水草がびっちり生えているようで、
フライを沈めると投げるたびに、引っかかってきた。
フローティングラインに10センチほどの巨大イワイミノーで、
トップでバラをねらう。
TGは、ボコンボコンと、ポッパーで、音を出してバラを狙う。
彼いわく、側線ビクビク作戦らしい。
真っ暗な中一度、
TGのポッパーにドボンとデカイ音で何かがアタックした。
私のイワイミノーにも明るくなってから、
黄金色の巨体がアタックしてきた、
TGが言うにはいいサイズのバラだったと言うけど、
私には見えず、フッキングさせることはできなかった。
日が昇り、5艇ほどの船が浮いていた。


DPP_9342明るくなって、湖の全貌が見えてきた。岸際は水草に覆われ、水深3mほどの場所まで、水面を覆う水草や水中も水草が生い茂っていた。


P2190314岸際にはペリカンやブラックスワン。見慣れない野鳥が並び、立ち枯れの木には大きなワシがいた、調べてみたらなんとかシーイーグルだった。不思議な鳴き声があちこちから聞こえてくる。ここは日本じゃないんだと感じる。


キャスティングで岸際を攻めながら、
湖のど真ん中をトローリングボートを見ていると、
騒いでいる様子、
双眼鏡でみるとボートの50m横で巨大な魚がジャンプして、
水しぶきが上がっている。
距離が遠すぎて、よく見えないけど、確実にバラだった。
一気に眠気は吹っ飛んで、ここにはバラがいると力が入った。
その後も、バラが釣れた辺りを探ってたけど、
ナマズにドキッとさせられただけだった。
TGはいつでもランディングできるように、手袋をしてたけど、
そんな勢いは睡魔とともに吹っ飛んで、
ちっぽけな自分が出来上がっていた。


P2191365バラが釣れていた場所を丹念に探るとナマズが釣れた。何度見ても気持ち悪い・・・


〜キースとの出会い〜

キャンプ場にテントを張って、昼寝。
夕方の釣りの支度をしていると、
隣のキャンプサイトにいかついジープにボートを引いて、
1人の釣り人が乗り込んできた。
しばらく観察していた。
車からおりるといきなり、裸になって、ビーサンを脱いで、
ラムコークの缶を空けて、
どさどさと、でっかい荷物を下ろし始めた。
でかいクーラーボックスを二つ、さらにデカイテーブルをひろげ、
バーベキューの電気グリル、電気のコーヒーメーカーまで、
だけどイスはひとつだけ。
この男、一人だけでここまでの装備か、と思って見てたら、
ひと段落したようで握手して、自己紹介をしてきた。
生まれはアメリカで、オーストラリア人と結婚して、
ブリスベンの近くに住んで5年くらいという。
今日は12時間のドライブで、ここに来たという。
かなりなハイテンションで、
こいつもかなりいかれたドライビングハイだと、
少し冷静になった自分を感じた。
はじめは私をうたぐったのか、この湖は初めてだといっていたけど、
今日釣れていたポイントを詳しく教えてあげると、
ここには何度か通っていていて、
酸いも甘いもの知っているようすだった。
日本のシマノ、ダイワはすげーだろーと、
最高峰のスピニングリールのステラを見せつけられて、
ヨーズリの釣りの仕掛けなど広げ、
なぜ、日本人に日本の釣り具を熱心に話すのかと思いながら、
相当の釣りキチだと、相通じる匂いがした。
フライで釣ると言うと、不思議な顔をして、
フライでバラは釣れるのか?
釣った人間なんて聞いたこともないぞ、
と言われてしまった。
これから4日間ここでバラを釣るという。
なかなか面白い奴が来た。

P2190323キース。生まれはアメリカ、ブリスベンの近くに住み、自前のボートでバラやソルトの釣りをやる。かなり無謀で果敢にチャレンジしそうな匂いを感じる同年代だった。


DPP_9340


夕まずめもボートを出して、地形の様子を見ながら、
岬まり、湾の奥、風の向きや湖の流れ、
どこにバラは潜んでいるのか、五感をフルにしてリサーチした。
水草以外、竿を曲げるものはなかった。
見渡しても2キロくらいの広さのダムで、
片側はダムの直線的なロケーション。
空が広く、天空にいるような景色だった。
上流側は、広い湿地帯で奥には低い山があるけど、
空が広く、岸辺の立木に白黒のカモが止まり、
水草の生い茂った岸辺には真っ黒の白鳥と、
さらに巨大なペリカンが休んでいた。
鳥たちはすべて新しい出会いで、
釣りに集中したい気持ちもあるけど、
竿を振り続けて、折れそうな心になったときは、
双眼鏡を通して、鳥たちにいやしてもらった。


P2190337TGに何かがヒット

P2190347釣れたのは巨大なブルーギルのような魚であまり魅力的に見えなかったけど、TGはでかいスーティーなんとかだよ!と騒いでいた。

P2190353結局この日もバラには出会えず・・


暗くなるまで釣って、キャンプサイトに戻ると、
ものすごい数のユスリカが襲ってきた。
ここで明かりをつけると自殺行為。
遠くに明かりを置いて、そっちに虫を集めながら、
このユスリカ地獄で数晩過すと思うと先が思いやられた。
スナックをつまみにビールをあけて、
ニンニクの皮を剥いた。
寝る前に、サイクロンが夜通過するから、
ボートを陸にあげて、固定したほうがいいと、
キースが気を使って教えてくれた。
確かにTGの携帯に、日本領事館から緊急メールが入っていて、
今回のサイクロンの注意を促すメールが届いていた。
どれほどのものかと、半分楽しみにして、
テントを固定するペグの数を増やし、
吸い込まれるように眠った。

P2190354大量のユスリカの襲撃は想像を絶するもの。灯りをつけると、凄まじい。その中で今夜はスモークチキンをおつまみに、ニンニクとスパムとマッシュルームを炒めガーリックトーストを作った。

つづく

オーストラリア釣行記2015年Feb その6へ 続きます。

昨日3月13日、十勝川に釣りに行きました。先日降った大雨の増水が納まっておらず、川は濁っていました。それでも1時間ほど竿を振りましたが、ポイントが絞りにくく、何にも釣れず。バードウォッチングをして終わりでした。

P3130020P3130035

P3130044エゾシカで生ハムつくり。薫製機3号を作りました。

十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
Lodge Lucky Field : http://lodgeluckyfield.com
banar_long_white





(10:03)