2016年12月10日



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2016年2月17日 3日目

朝は昨日ブラインドキャストでアタリがあった場所にカヤックで向かった。カヤックから降りて、ボーンを探していると、現地の釣り人が歩いてきた。初めての地元釣り人発見で遠くから観察。フィッシュポンドの石積みからの投げ釣りを始めた。


P2170464岸辺に茂るマングローブ



近寄っって見ると、20歳くらいの現地の人で、毎日釣りに来るという。石で固定したロッドホルダーにゴツい投げ竿を1本たてて、沖に向かって糸が伸びている。ロッドのグリップあたりに、カランカランと音がなる、鈴のかわりだろうか?大きなカウベルがついていた。置き竿のぶっ込み釣りで何かをねらている。話かけると、上げ潮の時間にここに来れば必ずボーンフィッシュが釣れる。アベレージはこのくらいと手を広げた。広げた両手は大きすぎるだろう。今までに14ポンドのトレバリーのをあそこから釣ったと、興奮気味に自慢された。

たまに仕掛けをあげては、針の先についたタコの切り身をチェックして、はるか沖まで歩いてウェーディングしてから、遠投し、石積みまで戻って竿を立て、マングローブの茂みの下で竿を先端をみながら、カウベルの音が鳴るのを待つ。トローリングで使うようなごっつい竿、バドミントンのガッドのような太い糸がまかれた両軸リールだった。こんなゴツい仕掛けで釣れるのかと思いながら、興味津々で沖のクジラの潮吹きを見ながらいろんな話をした。


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あの辺も良く釣れるから、やってみなと言われ、少し離れてフライを振っていると、彼のほうからカランカランと音が聞こえた。魚が掛かったらしく、大きく竿が曲がっている。いっきにリールを巻き、引き寄せてきた魚は、さっき手を広げたのと同じくらい巨大なボーンフィッシュだった。初めてみたモロカイのボーンフィッシュのデカサとバタバタと暴れる迫力に驚いた。測ってみると70センチだった。


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これがこの島の初めてのボーンで、銀色の美しさが印象に残った。彼は嬉しそうに次の仕掛けを投げ終え、ボーンをネットに入れる頃にはボーンの色は銀から黒へと変わった。地元で育ち小さい頃から釣りをしてきた彼が放つオーラはとても心地よく、魚を釣って目を輝かせるのは、肌の色も言葉もまったく関係ない。心の底からなぜか嬉しくなった。


彼の話によると、潮が引いて浅くなるとボーンがヒレを出して泳ぐという。そんな時はどうやって釣るの?と聞くと、投網を使うのだと。



だいぶ潮が満ちてきた。太陽も高く上がった。彼がボーンを釣ったことで、この場所にボーンフィッシュがいることはわかった。


もう少し深いところにいるのかと思い、シーカヤックの上に立ってみた。意外に楽に立つことができ、SUPよりも安定していた。風で流されながら海中を見回すと、いきなり60センチくらいの緑色をした魚の群れが見えた。


焦ってフライを投げると、着水と同時にパニックになる魚たちで、ピューと逃げて行ってしまった。いきなり起こったチャンスで、気づくと自分の足が震えていた。


そのまま続けてカヤックに立って魚を探すと、1時間の間に何かはわからないけど、5.6回60センチから70センチはありそうな緑色をした魚にフライを投げることができた。でも、フライを追うことは一度もなかった。

魚の姿を見るたびに釣れたらどうしようと思い足が震える自分に、釣れるのはまだ先だなと思った。マークとの出会いと、カヤックから魚を見つけることができたことは大きな収穫だった。


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風で流されるシーカヤックをパラシュートアンカーを作ってゆっくり流すか、ヨーヘイ氏が操船してくれたらもっと安定する。もう少し落ち着いてフライを投げれれば、ヒットさせることができるかもしれない。

ただ、思ったのはあの70センチのボーンがこのフライロッドに掛かって果たして釣りあげることができるだろうか?なんども水中に竿を入れて竿を曲げてみるけど、想像できない世界だった。もう一度ロッドとラインのシステムを考えることにした。


少しづつだけど毎日が前進している。いつものことだけど、これが自分の釣りで、長い道のり苦労して、運良く出会えたからこそ、噛みしめる感動が大きくてたまらない。釣れなくて、難しいほうが、自分の無能さがわかるし、なんとかしようと考える。それが面白い。

明日はこの島のガイドのクレイと一緒に釣りができる。どんな釣りをみせてくれるのか、答え合わせをするような、楽しみ。


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朝の釣りを終えてジャックジョンソンの歌を聴きながら、ビールを飲んだ。

遠くに鯨が見える。ブシューと大きな潮柱が見え、音が遅れて聞こえてくる。

ココナツのひょろ長い木が風に揺られさらさらと音をたてる。

なんという名前かわからないけど、平らに枝を広げた木の下の木陰が気持ち良かった。

まだボーンを釣っていないのに不思議なくらいに幸せ。

キャンプ場に一緒だった若者3人に誘われ、11:00から16:00までビールを飲み続けてしまい頭がいたい。

夕方に昨日ココナッツチップスを作っていた夫婦がテントに寄ってくれて、完成したココナツチップスをくれた。食べてみると少しローストした香りは香ばしく、しつこくない油が絶品だった。

そしてまたビールがうまい。これで、テントに潜り込み遅めの昼寝になった。

目がさめると日が沈みかけていた。

急いでロッドを握って海に立つと、ヨーヘイ氏が黙々とダブルハンドを振っていた。話を聞くとトレバリーのボイルがあるけどかけることができないという。そんな夢中になっている彼の姿を夕焼けをバックに 見ているだけでいい気分だった。


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日が沈みテントに戻った。今夜の料理はいつものニンニクの皮むきから始まる。


マカロニを茹で終えたら、フライパンに油を入れてニンニクとスパムと大量のマッシュルームを炒める。火が通ったら茹でたマカロニと混ぜて完成。

スパムは犬の餌のような味がするけど、冷蔵庫のないキャンプ生活は生肉が使えないので、スパムやコンビーフが重宝する。大量のニンニクとタマネギとで炒めるといろいろな料理に使えるからどこに旅してもキャンプの定番になる。


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キャンプ生活は必要最低限のもので暮らせるからいい。風も雨も肌で感じる。ものや道具や情報がありすぎる生活は、余計なことに時間を取られてしまい、いつの間にかに時間が経ってしまう。


それも快適な生活だけど、キャンプはやっぱりいい。といっても、Bluetoothで音楽をスピーカーから聞き、バーベキュー用の燃料で料理をする。新旧ミックスな生活がちょうどいいのかもしれない。とにかくここは、、キャンプの前が海なので好きな時にフライを振って、もしかしたらボーンが釣れ、疲れたらシャワーを浴びてビールを飲んで寝ればいい。なんていいところだろうか。



そして、なかなかボーンが釣れてくれないところがまた憎い。




つづく


十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
ラッキーフィールド : http://lodgeluckyfield.com
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(14:30)