2016年12月13日


ハワイ諸島モロカイ島、ボーンフィッシュ探し。現地のフィッシングガイドのクレイとの釣りで、フラットの形状や底質、風、ボーンフィッシュの出現場所、フライ、リトリーブ、フッキングとファイト。いろいろの情報を得る事ができた。そして、残るは3日間。グーグルアースで白い砂、澄んだ水のフラットを見つけ、そこに行ってみる事にする。自転車で1時間、フラットは浅いのか、深いのか、陸から歩いてアクセスできるのか、ボーンフィッシュがいるか、いろいろ楽しみへ いよいよ6日目になった。




2016年2月20日  6日目

P2200793洗濯ものを干すのと、食料を直射日光から守ってくれる木。だけど、ネズミに食われる。

いい天気。7時に目が覚めた。
少し遅れて太陽が上がってくる。
穏やかな朝だった、
週末だけあってキャンプ場に人が増えてくる。
サッカーの試合でもやる様子だった。
雲が一つもない、風もない。
この天気が続いてくれることを願う。

ヨーヘイは靴擦れの保養と風邪気味のために今日はオフ、
1人で自転車にのって、東のフラットを目指した。
7時半に出発し、乾いたブッシュの中を伸びる道を自転車をこいだ。


P2200796


P2200795P2200794



時々海が見えた。約60分で目的地に着く、
プライベートプロパティと書いてある看板があったので、
車の中にいた女性に話しかけると突然犬には吠えられてビックリした、
女性はいい人、大丈夫よと言ってくれた。

自転車をブッシュに隠した。
ビーチはそれほど広くなく、マングローブも森が岸辺に伸びていた。
青いチャネルが冲へと伸びていて、ヨットが2艇係留されてあった。

その青いチャネルの沿ってはるか冲に白いフラットが広がっている。
竿をつなぎながら期待に胸が膨らんだ。
今日の干潮は9時34分、
あと1時間くらいで干潮になる頃を見計らって海に入った。

海に入ると、意外に深く腰の上まで水深がある。
水も岸際はうっすらと白く濁り、
これではボーンを見つけるのは難しい。


青いチャネルの横の珊瑚礁の上に上がってみるけど、
崩れやすい珊瑚礁の上を歩くのは危なくて、
ここでボーンを見つけても勝負にならない。


ボーンも現れないし、
今日も何もなく終わるのだろうかと、
さっきまでのでっかい自信と期待は、
儚く崩れ去ろうとしていた。


それでも途方に暮れながら冲へとゆっくり歩いていると、
少しづつ浅くなってきた、
腰下くらいの水深までの深さ。
そして水の色も岸際と違い透明度が高い。
岸際の底質は、砂や泥で、
沖のフラットはサンゴ質の底で、
水の色が違う。


さらに太陽が真上に来ると、
ピカピカの水が透き通り、
これならボーンが見つけられるかも、


P2200804岸から沖へ向かって、フラットを歩く、振り向くとモロカイの山がカッコいい






すると正面から一匹のボーンフィッシュらしき、
大きな魚が泳いで来るのが見えた。


その魚はクレイの船から見た時と同じように緑色 に見えた。
ゆっくりとこちらに向かって泳いでくる。
左手に握ったフライラインをリリースし、
魚に向けてにフライを投げ込む。


魚の1.5mほど先にフライが着水する。
フライが沈む時間を待たずしてその魚がフライを見つけたようで、
スピードをあげて、フライに向かってくる。
リトリーブすることもなく、魚が反転した一瞬、
グンという感触だけが残り、フッキング、できずボーンは行ってしまった。



突然すぎる出来事だった。
またしても脚がガクガクと震えていた。
やっぱり1人の時の方が、体の震え方がぜんぜん違った。
しびれる。


なんとも言えず気持ちいい衝撃だった。
この一匹で、このフラットにボーンががいることも、
見つけられることも、
そして掛けれるかもしれないという自信が持てた。



「釣れるかも」と思うと、なおさら武者震いなのか、足が震えた。
そして次のチャンスは30分ほど後にまた巡ってきた。



今度も正面から緑色の魚が近づいてくるのが見えた。
さっきよりも遠くから見えたので、
心の準備もキャスティングのタイミングも計ることができた。


驚くことにその巨大さもしっかり見ることができた。
左手に握ったラインをリリースし、キャスティング。
さっきよりも少し遠め、2mほど魚の進行方向にフライを置く。


ゆっくりと沈むフライを見つけたようで、
魚がスピードをあげて、フライに向かって一直線に突進してくる。

う〜っ。
うまく食って〜。



ガツン。

ものすごい力が手元に伝わり、一気にフライラインが出ていく。
フッキングする必要もないくらい、すごいパワー。


掛かった!


ついにボーンをフラットでウエーディングで見つけて掛けた。


リールの逆転が止まらない、
一気に50mがバッキングでていく。

バッキングラインの色が変わる。
それでも止まらない。


先にはフラットのエッジ、サンゴだらけ。
のんびりファイトを楽しんでいる場合じゃない、
少しでも距離を縮めないと、フラットを疾走するボーンを私も走って追いかける。
バッキングはすでに100m以上だされている。



ようやく、魚が止まった。
ラインを巻き始めリールファイトをしようと思った瞬間。


フワッ・・・



軽くなった。
逃げられた。

リーフのエッジ、
案の定、サンゴだった。


リールを巻いてラインを回収する時間が長いこと、そして
空しいこと、だけど、
ニヤニヤしてる自分。


バッキングラインが切れていた、
フライラインごと持って行かれてしまった。


P2200807



やるな〜、

なかなか、

モロカイ

ボーンフィッシュ。

手強い。



魚の姿ははっきりとは見えなかったけど、
緑色の細長の魚体はおそらくボーンフィッシュだった。


敗北を噛み締めるほど、悔しくて嬉しかった。
巨大ボーン恐るべし。


ボーンを見つけて、フッキングまでできたのに、
近づいたと思ったら、また距離を開かれてしまったような。


悔しさが後からこみ上げてきた。
悔しい。
ほんと、悔し〜。



ヨーヘイ氏から借りてたボーン用のライン。
ごめんね〜。
まだ一度も魚を釣っていないのに・・・。


この動画が、そのときの映像、




それにしても、リーフのエッジやサンゴへと逃げるボーンはどうしたらいいのだろうか、思い切りドラグを締めて突っ走りを止めるか、走らせながら追いかけるか、

まだ解決策が見出せない。
またしても途方に暮れながらフラットを彷徨う。


P2200812椰子の実ひとつ


風がなく、さざ波が体にぶつかり気持ち良い。
遥か先の水平線まで音のない世界が続く。
ポカンとした世界が永遠と広がっている。

遥か彼方のクジラの潮吹きが聞こえてくる。音の方をしばらく見ていると、巨大なヒレを出して海面を叩くクジラの姿が見える。パカーンという音が時間差でやってくる。昼の花火大会のようだ。何キロ先にいるのだろう。 

2月は鯨が子育てのためにハワイ周辺の島にやってくるという。ほとんどがフジツボをたくさん体につけた、ブツブツのザトウクジラということ。ハワイでは鯨は手厚く保護され、ホエールウォッチングなどで、ボートで鯨に接近する事さえも禁止されているらいし。



風がなく、雲もない、
ボワーンとした空気に包まれて、時々パカーンと鯨の音が響く、
そんな世界でボーンを探す時間は天国にいるようだった。




その後も魚を見つけたけど、ユニコーンフィッシュなのか、
サージェントフィッシュなのかわからないけど、フライを追わず。
尾びれを水面から突き出して、水しぶきを上げてテイルングする姿も、
いろいろな新しい刺激があった。



1時に潮が満ちてきたのでサンゴに上がって、
朝作ったレーズンサンドを食べた。



P2200821クランキーのピーナツバターとトロピカルジャムいりのずっしり系レーズンサンド 




潮が満ちてきた、水位はお腹ぐらいまで上がったので帰ることにした。
3時間ほどの出来事だったけど、このフラットでボーンは釣れると確信を持てた。


底質が違う、水の色も全く違う。
このクリアーな水色なら、太陽さえ出て、
干潮の水位なら。見つけられる。
確信をを持てた。



帰ろうとしていると、フラットの遥か先からから
釣り人が歩いてこちらに向かってくる。
現地の餌釣りのぶっ込み師と違って、
ルアーロッドをもっている。
日本人かと思った。
日系のハワイアンだった。


今は隣の島に在住し、週末だけ、釣りに来たという。

引退する前は教師で、モロカイに住み、雨でも毎日釣りに来ていたという。
カバンの中には、30cmほどのトレバリーが入っていた。
ルアーでは食料調達でトレバリー釣るという、
フライフィッシングもするので、ボーンの釣りも詳しいという。


明日も釣りをするから、一緒に行こうとと誘ってくれた。
秘密のボーンフィッシュのフラットに連れてあげる。
ついでに、町の方に帰るから、自転車ごと車で乗せてってあげる。

大柄の真っ黒のハワイアン。一見怖そうだけど、
釣りの話になったら、夢中になって教えてくれた。
とても親切でかっこいかった。


自転車をピックアップトラックの後ろに乗せてって帰りの道のりは楽ちんだった。
明日の朝8時にキャンプ場に迎えに来てくれ明日はフライをやると言って別れた。


P2200833


P2200827




昨日のパーティで約束した、おばちゃんと、スピリチュアルな女性との約束の時間にちょうど良く、キャンプ場に戻る事ができた。シャワーを浴びて、体の潮を洗い流し、洗濯もして、さっぱり。3時半の待ち合わせの時間に、フラの先生を乗せた車がキャンプ場に迎えに来てくれた。


町によってビールとワインを買った。
ココナッツチップスが売ってないかと、一緒に探してくれたけど、
売ってなかった。


夕食会はアラスカから来ている家族と、
隣の島から来ている家族で10人ほどの週末の夕食会だった。


P2200840マカデミアナッツの花と


P2200835マカデミアナッツの殻がバークやチップのかわりに道に敷き詰められている。




マカデミアナッツの農場の横にある高台の家は、
ジョークが鋭い81歳のおばちゃんが10月から3月の冬の間だけ住んでいて、
夏はアラスカで暮らしているという。

冬は寒いからモロカイの家で暮らし、春になったらアラスカに帰るという、
渡り鳥のような生活。
なんとも羨ましい。

料理ができたところでみんなで手をつないでお祈りした。
マグロの塩焼きや、ビーフ、いろんなサラダ、
各自料理を皿に取って外のテーブルで夕暮れを楽しんだ。


夕食会にいた夫婦が近くの島に住んでいて、年に一度、ビルフィッシュ、ブルーマーリンの世界大会の仕事を手伝っているという。日本人も参加しているから、紹介してあげるから参加しろと言わた。


動画や大会の写真を見せてくれた。
自分がマーリンと格闘する姿に少しだけ思いを馳せた。

楽しい時間はあっという間で、
帰りの車の中でスピリチュアルなフラの先生にいろいろ教えてもらった。

フラダンスは島ごとに少し違うことや、
フラはただの踊りではなく、全てに意味があり、
自然や文化、歴史などを学ぶにはとてもいいなど。


この女性からフラを教えてもらったら楽しいだろうなと思った。
明日、お寺にお祈りをしに行くから一緒に行こうと誘ってくれた。



お祈りも大事だと思ったけど、
まだボーンフィッシュを釣っていない。

私の背中を押してくれた人のためにも精一杯ボーンフィッシュを釣らなきゃならないし、お誘いは丁重にお断りした。


P2200847

あの巨大なボーンを釣りあげることができるだろうか、
釣りができるのはあと2日。


少し風が強いなぁと感じながら、テントに入った。






つづく

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その1は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52319521.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その2は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342124.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その3は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342379.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その4は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342695.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その5は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342861.html





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