2016年12月14日

現地で得た情報とビッグボーンの手強さを思い知り、ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島で釣りができるのも、残りあと2日間。魚の写真がなくて、申し訳ない気持ち。最後にビッグボーンを手にすることができるのか、あともう少しです。




2016年2月21日 7日目

朝から風が強い。
白波を立てていつもとは違う逆からの西風だった。
雲はない、
日が登ってきた。
いつも通り、コケコッコーとニワトリが盛んに鳴いている。
キャンプ場の前の海は風で茶色く濁っている。
釣りができるだろうか、
彼らは迎えに来てくれるだろうか、

昨日フライラインを持っていかれてしまったので、
急遽ランニングラインをバッキングに結び、
シューティングヘッドのフローティングをセットした。
ロッドもラインもパワーがある。
これであのボーンの引きをなんとか止めることができるだろうかと思いながら、
それにしても、風が強い。


P2210851毎朝、Pバターとジャムのグレインブレッドでサンドイッチ



P2210855パパイヤだったか、濃い香り、甘ったるい。トロピカルなのでまあ良し




8時を少し過ぎて、デニスとグレンがやってきた。
ピックアップトラックに自転車を2台乗せて出発。
今日はフライをやると言っていたけど、
ルアーロッドしか積まれていない。
15分ほど揺られて、到着。


西からの強い風と分厚い雲に覆われていた。
気が病む天気。
「西風は釣れない」とグレンが言う。


風が強いからフライロッドを持ってこなかったという。
軟弱だなぁと思った。
これから潮が引いてくるから、
俺の一番のお気に入りのフラットに連れて行ってあげるからついて来いと、
ココナッツの木を目印に沖へと歩き始めた。


P2210865ルアーを投げながら、どんどん沖に進むグレン


どんどん深くなっていく、
腰よりも上の水深は、
このままここで釣れと言われたらどうしようと思いながら、
あとをついていく。


P2210867あのココナッツの木を目印に、沖に向かって歩くんだぞ。と言われるも、今ならGPSがあるのに、と思う。


15分ほど沖に向かって、
不安を抱えつつついていくとだんだん浅くなって、
白い砂にまばらにサンゴがある、
透き通った水のフラットについた。


果てしなく続く浅いフラットはサイトフィッシングをするには最高の場所で、
ブルーホールからボーンが上がってきて、
潮が低い時はあちこちでテイリングするという。
ここからは別々で、釣りをしようと離れて釣りをスタートした。

だけど背中を叩くような波と、
分厚い雲はボーンを探すことが厳しい。

フラットは素晴らしいのに天気を恨んだ。
なんとかチャンスはないものかと、ボーンを探した。

P2210869


P2210876

しばらくすると、遠くから釣り人を乗せたボートが近づいてきた。
何を言われるかと思って見てると、
フライフィッシャーらしき、
水色のフラットシャツを着たフライマンが2人と、
ボートを操船してるガイドらしきボートだった。

近づいてくると、あっちに行け!と怒鳴ってきた。
なぜ?と聞いてもここは俺の釣り場だ、
あっちに行けとやかましい。

ボートはグレンの方へと去っていったけど、
気分が悪くモヤモヤして集中力が切れた。

ガイドらしき男がグレンと何やら話しているので、
ここでガイドしている人がいる事もいい情報になるので、


自己紹介をちゃんとしようと思って近づいた。
近ずくとまたしても、get away!と言われたけど、今度は笑顔だった。
自己紹介するとJoeという男でやっぱりガイドだった。

HPアドレスもメールアドレスもないので、
見つからないわけで、話を聞くと、
ジョエの娘さんがグレンの教え子で、お互い知り合いだった。

ガイドをしているとはグレンも知らなかった様子。
何はともあれ、問題なく釣りを続けられることに安心して、
アメリカ人の釣り客とも話し、
日本に行く時はガイドを頼むと言ってくれたけど、
今の私はボーンのことで頭がいっぱいだった。


再び集中してボーンを探すが、
真っ黒い雲が次々に流れてきて、
天気は悪くなる一方で、
グレンとデニスはすでに諦めた様子、
2人並んで沖から戻ってきた。

昨日はトレバリーが2人で20匹くらい釣れたけど、
今日は一匹も釣れないとぼやいていた。
やっぱり西からの風がダメなのだろうか。
2人と再会を誓ってフラットの上で別れた。
トラックの上に乗っている自転車を下ろしてくれと頼んで、
2人を見送った。


世界にはどこにでも釣り人がいるもので、
海を越えて釣りの話をするのは本当に楽しい。
癖のある釣り人が放つオーラは不思議と同じで、
もっと一緒に釣りをしたかったけど、
ここでお別れとなった。



2人と別れてさらにボーンを探し続けた。
ボーンが見つけられなくても、
このフラットは複雑な地形で、
あちこちにブルーホールがあって、
足の裏で地形を確かめるだけでも全てが新鮮で楽しかった。


P2210882グレンとデニス


サージェントフィッシュの群れをみるだけで、
ボーンの姿を見つけることはできなかった。
小さいブルーフィントレバリーを一匹釣った。
ヒレがエメラルドグリン色で初めて釣った魚に見惚れた。


P2210892突然現れる、ブルーフィン


お腹がすいてきたことに気づき、サンドイッチを食べていると、
分厚い黒い雲が近づいてきて、
風が突風のように強くなり、
叩きつける雨に変わった。
岸(モロカイ島)までは、2kmくらい遥か彼方に見える。

こんなところに歩いてきていいものかと思うくらい沖にいる自分に心細くなって、
そろそろ潮が満ちてくることもあって、
岸を目指すことにした。
来る時は腰よりも上の水深だったけど、

帰りはさらに深くなり、胸まで潮が上がってきた。
風で波が立ち、体を打ち付けてくる。
防水のバックパックの浮力に少し引っ張られながら、
岸を目指すとようやく浅くなり始めた、
陸地にたどり着いた。


P2210893すごい雨に顔が痛い。



潮の時間と地形を知らないとウエーディングの釣りはほんとに危ない。
ほっとして、フィッシュポンドの石積みに沿って歩いた。

自転車までの道のりはまだまだ遥か彼方。
風で濁った岸沿いでボーンを探すが気力もなく、

ダラダラと歩いていると、20m先に変なものが水面からでている。
波でもなし、マングローブの種でもない、
透き通った三角が動いていた。


力尽きた私の思考回路がその浮遊物をボーンフィッシュの尾ビレだと気がつかせるまではけっこうな時間がかかた。

ハッ!
あれが、テイリングか。


急いでリールからラインを引き出す。
こんな時に限ってロッドにリーダーが絡みつき、
なかなかキャスティングに入れない。


横でヨーヘイ氏がキャストを始めている。
なんとか、ラインを出し終えると、
ボーンフィッシュは、まだテイリングしていた。

水面に見え隠れするヒレは超巨大で、
そのボーンがどれだけ大きいか予測できた。
あっちこっちに進行方向を変えながら動いている。
フライを投げる方向を見定めるのが難しかった。



進行方向を読んで、フライを投げる。
フライを追いそうな動きを見せるけど、
気づいてないのか、また方向を変えてしまう。

エサを探しながら、ボーンも私に気づかずどんどんこっちに近づいてくる。
5mくらいまで近づかれ、キャストするのをためらほどの近さまできた瞬間、


ドバン!


ものすごい水しぶきを立てて、猛ダッシュで走り去ってしまった。
動画を撮ってくれていたヨーヘイ氏もボーンのデカさに威圧されていた。
またしても、予想外の一瞬の出来事におどろかされ、
そしてヒットさせることができず、
唖然とした。


P2210901帰りがけの真っ黒な雲のした、突然のチャンスだった

ひざ下ほどの水深で岸際でボーンがテイリングすることは、
グレンの話で聞いていたので、
もしやと思って、帰り道に気にはしてたけど、
ほんとにテイリングが目の前で起こるとは、思いもしなかった。


そのあとは気を引き締めて、テイリングを探したけど、
時すでに遅く、満潮の時間になり。
テイリングを見つけることはできなかった。

こんな悪条件の中でも釣りの神様が目の前にチャンスを置いてくれたのに、
またしてもものにできなかった。

やりきれない気持ちと、
こんな事が起こるフィールドにまた魅せられてしまった。


帰りの自転車での道のりは長かった。

どっと疲れが出てキャンプ場に着く頃には歩くくらいのスピードで自転車をこいでいた。残すはあと1日。晴れてくれればいいのだけど。色々な情報が蓄積されて、いつボーンが釣れてもいいというとことまできたのに、今日の天気は最悪だった。

P2210902


それでもチャンスはあったのだからまだまか自分の力が足りない。邪念が多いのだろうか。それにしても結果が出ない・・・


P2210903今夜はヌードル 

P2210906


つづく





ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その1は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52319521.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その2は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342124.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その3は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342379.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その4は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342695.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その5は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342861.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その6は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52343015.html






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