2017年01月02日

2016年12月16日 ニュージーランド入国 1日目


成田からオークランドへの国際線は、非常口のシートに座れたので足を伸ばせ、トイレや荷物の出し入れなど楽楽だった。入国も順調で、テントとランディングイングネットなどキャンプや 釣り具を自分から申告すれば、くまなくチェックされることもなくスムーズだった。


国内線ターミナルまで歩きながらゆっくりと明けてくる空を見ながら思い切り空気を吸い込んだ。ニヤリと笑う。湿度と草の香りで寒さで縮んでいた体の全体の毛穴が開くようだった。


6時に太陽が登ってきた。これから極寒に向かう北海道から新緑の国にいるのだから、地球っていうのはすごい。12時間で連れてってくれる飛行機はえらい。時計を4時間進めニュージーランドのサマータイムに合わせた。



クラストチャーチに飛行機が到着。クリスマスソングが流れていた。雲の上から景色を眺め、川を見つけては魚がいそうな場所はないかと探してしまう。丸い畑に牛が点々とみえた。


PC160071散水機で丸く水をまくので、畑が丸くなる不思議


10時、ケイさんに合流し、空港を出発。4WDのヒュンダイ。これならニュージーランドの悪路も安心。ゴダイゴを流す。小さな町に寄ってパイとチップスを食べる。淡い若葉の茂みで、クロウタドリが囀っていた。小鳥たちも繁殖の季節、追いかけっこをしていた。




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第1問目は奇怪ライズ

目的の河原に車を止めた。
水辺に生える黄色い花と薄い黄色の花。
紫色のトゲトゲの花。河原に車を止める。
力強い日差しの下、大きな荷物を開いた。
出発の3日前に完成したバンブーロッド。
名付けてジョーカーも初めての日の光をあびた。
久しぶりの夏の釣り、
つい先週までは、寒さの中で分厚い防寒着に身を包み、
重たいロッドを振り続けるイトウ釣りだったので、
ライトタックル、ゴアテックスの軽装な夏の釣りに現役復帰した感じ。


PC160089初めて陽をあびたジョーカー



河原を歩き始めて一つ目のプールでライズを見つけた。
対岸のバンクギリギリだったので、魚に気がつかなかった。
注意してみるとそれほど大きくないかえど、定位している。
やってみよう。



ライズはバシャっと水しぶきをあげるスプラッシュライズだった。
姿勢を低くしてライズに近づき、リールからラインを出す。
フライは、なにはともあれのXの16番。




初めて作った自作ののバンブーロッド、
3日前に完成し、まだフライを投げたことが無い。
ちゃんと飛ぶか、
魚が掛かったらボキッっと折れてしまわないか、
ぐんにゃり曲がって戻らなくなってしまわないか、
フェルールからすぽ〜んなんて…





姿勢を低くしてライズに忍び寄る。3回フォルスキャストをして、一投目。
なかなかいい。フライ先行で、ライズがあった場所に流れていく。
あんな竹が、削ったり、曲げ伸ばしたりすると竿になっちゃうのだから、
そんなことを思いながら、水面に浮かんだフライをみて、
しみじみ



カポッ。



予定していた場所から、口が出てきて、フライを吸い込んだ。
綺麗に曲線を描いている竿をシミジミ、
すげ〜、竿って本当に作れるんだ〜





45センチほどのブラウンだった。
たったひと振りでの入魂だった。
さすが、ジョーカー。


PC160097






ストマックポンプで調べると、小魚が出てきた。
ウナギの稚魚のようなニョロとした細野長い魚だった。



PC160095これが、のちのちの大ヒントになるのだった。



PC160099流芯のむこう、ヤナギの下の日陰のなかで



ケイさんの一匹目は良かった。
ヤナギの木の下をゆっくりと泳ぎながらクルージングのライズだった。
何かは分からないけど、
水面に浮かぶ小さなものを静に水滴のようなライズリングを残し、
繰り返していた。
ヤナギの中をクルージングライズしているので、
手前に出てくるタイミングを待ってキャスト。
フライは同じXの16番。
魚のクルージングコースにフライをのせ、
魚がフライを見つけると近づいてきて、
ゆっくりと口を開けて、フライを食った。
ちょうど60センチ、
背中の盛り上がった久々に見るブラウントラウトだった。
車から50mも離れていない場所でこんな魚が真昼間にライズしているのだから、
恐るべしニュージーランド。





PC160105ティペット4X X16番



気持ちがリラックスしてくると、
鳥の鳴き声に気づく。ビーンとカワラヒワの親戚がいたり、
キビタキのような爽やかな声、
ヤナギの綿毛が飛び水面を転がりながら飛んでいた。
下流に向かって歩くと海がみえた。
波の音が聞こえ、潮の香りがした。



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15時半対岸のヤナギの木下の日陰の中でライズしている魚を見つけた。
クルージングライズでかなり派手に水しぶきをあげてライズする。
しばらく見ていると黒い影が 見える。
見たところ65センチくらい。

対岸に渡り流れをしばらく観察、
時々カゲロウが流れているので、16番のダンに合わせる。
魚がこっちに来るのを確認して、
魚の進行方向1m先にフライを投げる。

フライへ関心を見せず真下を通り抜けて行く。

14番のカディスに変えてみるも無関心。

魚のライズフォームを見ると、
50センチくらい先で水面の何かに気づくと、
スピードをあげて飛びつき、
水面を割る時には口が閉じいるのが見えた。
何かおかしい。

流れのないゴミだまりのような場所でクルージングするような魚だったら、小さな虫をゆっくりと丁寧に食べるライズが普通なのに、なぜスプラッシュするのだろう、あえてさらに大きなカディスを投げ、水面で動かしてみるとフライに気づいた魚が追っかけてくる。だけど食わない。今度は、小さなニンフをドライフライの下にぶら下げて、動かして誘ってみるも食わない。動くものに興味を示すのでやっぱりおかしい。





1時間ほど、観察しているとき最初の魚が小魚を食べていたのを思い出した。
もしかしたらとここに来てドラワカ?
フライボックスに入っていた5cmほどの水面に浮くワカサギパターン。


超重くてコントロール困難。
べチンとべチンととなんとか投げ込む。
魚が接近。鼻先でチョンチョンとやる、
スーッと近づいてきて。

直前でプイ。っと見切られる。

それでもまたバシャっとライズは繰り返す鱒に、


クッソ〜、


ここまでですでに一時間半が経過。
フライボックスのネタも尽き、
雑になり始める。


対岸でずっとみていたケイさんに、
「小魚っぽいフライない?」と聞くと、
フライボックスを持ってヘルプに来てくれる。

バシャっと挑発するライズをみながら、

二人で作戦会議。

う〜ん、
う〜ん。

と頭を上げたり下げたり。

ケイさんのフライボックスをからウナギシラスっぽいビーズニンフをドライフライにぶら下げる。向かい風と重たいフライ。頑張れジョーカー。

それでもプイと無視。
ウエイトのない、3cmくらいの白いニンフにチィェンジ。

モンカゲニンフにような、
ドライドロッパーでどうだ!
フライの下を通過しようとした魚が、
なんと!口を開けて、そして閉じた。



ヨッシャー!



二人して、騒いだ。



ヤナギの下に入られるか?
追いかけて、泳いでもいいと思った。
ジョーカーも頑張った。根元から曲がる。
竹を削っていたのを思い出す、
そして、綺麗に曲がっている。
きもち〜


PC160130こうでしょ、それともこうか?


写真をとって遊んでる場合じゃない、
ランディングしなきゃ。
さすがに重い。
右手が疲れてきた。



そして、

ネットイン。


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そして、気になるストマックは、
やっぱりウナギシラスだった。

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さすが、フィッシュイーターだけあって、
この体高。
62センチ。


PC160155ジョーカー完璧なる入魂だった




五時半、二時間の知恵比べ、
男二人、河原で
ジーン。


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ニュージーランドの河口付近で、
ホワイトベイトでシートラウトの釣りは聞いていたけど、
まさか虫を食べるような場所でやるとは、


いきなり、想定外のイレギュラーなライズ。
今後、要注意。



この一匹で満足、
ウナギシラスフライを持ってないし、
逃げるようにこの川はクリアー!



ジョーカーも入魂。いきなりグッドな60アップで、
想定外の奇怪ライズ。


これで、冷えたビールが、きくぜ〜と、
思うのだった。



そういえば、フライボックスを川でなくした。
メイフライの一軍ボックスだったけど、ストックがあるし、
まあいいやと、思っていたけど、
これが、また後々、重く効いていくことに…



やっぱり、フィッシュアンドチップスは定番で、
夜の10時を過ぎて、酒屋が閉まってしまってビールが買えない大問題!
ワインで仕方なく、
今夜は快適、ホテル泊でかんぱーい

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十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
Lodge Lucky Field : http://lodgeluckyfield.com


PS.
2017年 明けましておめでとうございます。
今年は、凧揚げには向かない穏やかな元旦でした。
大晦日は、隣近所と親戚集まり、賑やかにお餅つき。
元旦は、親戚一同での賑やかなお正月でした。

昨年は6月から大雨、長雨、8月の台風、11月の大雪、記録的寒波と、ぞくぞくと異常気象が襲来し、グローバルウォーミング、世界的な気候的変動を痛感する一年でした。音更川の上流にある糠平湖もいまなお台風の影響の濁りがとれず、楽しみにしているワカサギ釣りに影響が続いています。破壊された林道はいまなお通行止で、そこは鹿たちのパーティとなり、山スキーで奥まで歩ける人にはパラダイス。変化するのが自然で、その変化する自然に同調して遊ぶのが賢い遊び方とはいえ、この気候変動が続き、そしてさらに温暖化が進むことに危機感を覚えます。自然が豊かで、誰もが楽しい思いをできればいいのですが、豊かな自然が狂い始めれば、人間は力で自然を押さえ込もうと考え、人間関係もぎくしゃくしてくるもの。ルールが必要となるのも当然なこと。自然を相手に生業とする身分、なにかできる事はないのかと思うこのごろであります。

十勝を襲った2016年の台風の被害、河川工事が今年から本格的に始まります。開発局、市町村は地域住民の声があれば、意見を聞くという姿勢があります。ぜひ!「どうせ河川改修をするなら、魚が住める、大きく育つことができる工法を」という意見を、ご自身が暮らす市町村もしくは、北海道開発局にメールする。末永く楽しむために何か一つでも、惜しまずやろうと思うこのごろです。今年の目標は「健康診断」です。また今年もお付き合い、よろしくお願い申し上げます。



P1020128日本の四季を描写し、数字も記号もつけずにカードゲームにした日本人。粋だね〜。今年は圧勝からのスタート。


(17:27)