2017年01月18日

12月20日 5日目

6時半に目覚める。
寒いと思ったらまた雲がない。
息も白い。
カポカポとマグパイの不思議な声が聞こえる。
焚き火でお湯を沸かし、顔を洗う。
コーヒーを飲みながら、
プールを覗くと1匹がライズしている。
見ているだけで幸せだったので、
このライズは見逃してあげる。



今日はどこに行こう〜、
ベースキャンプまわりの川は楽しんだし、
ロケーションを変えたい気分だし、
ちょっとシーズン早いかもしれないけど、
山岳渓流も近くにあるし・・・
ケイさんと悩む、
困った時は、ジョンさんに聞くのが一番。

PC180373


右手に竿、左手にジョンケントの本がニュージーランドは必須。
そして、最近はデータ版のトポマップがあるので、
いくつにも折り畳まれた紙の地図を買い集める必要もなくなった。


ここ数日間、いい釣りしたから、ダメもとでもいいから冒険しよう。
行ったことない川を探す。
氷河のある川 、
ジョンさんによると、上流に氷河がある川でシーズン初期がいいらしい。




近くにスプリングクリークがあった気もする。
食料もないし、ガソリンも入れなきゃ、
途中の町に寄る。
DOCで川の状況、地主さんへの許可などを確認する。
DOCも親切で、わざわざ地図をプリントアウトしてくれた。
上流にハットがあるけど、ハンターが多いかもとおしえてくれた。


DOCの仕事はいつも感心する。林道や登山道の整備、ハットや山小屋の整備、ビジターや利用者への情報提供。河原に立つ看板は自然に溶け込むデザインのセンスはいつみてもよく、動植物への気配り、希少種がいること、快適に楽しむためのルールが書かれている。日本にもDOCのような国の機関があればとつくづく思う。


PC200906川にさりげなく立つ看板

PC200908


PC200877ウサギがたくさんいる河原に立つ看板は、穴だらけだった。


氷河の川に着く前に、途中の民家に立ち寄り、地主の許可を尋ねる。マウントクックが見えるきれいなコテージだった。周りに見える人工物は何もなく、開放的なロッジで朝焼けや夕焼けのマウントクックや星空を見るには最高。家族やカップルで1泊のんびりするのもいい。最高に贅沢な時間だろう。

PC200890

PC200898

PC200896今度いこ



氷河の川に到着。
小さい川で雪解けなのか、
流れが早く、川も浅く渡れない。
水は澄んでいるけど、川を覗き込む、
なんか、魚いなさそ〜、
しかも、歩かされそ〜、

それでも水は澄んでるし。
景色もきれいだし、
せっかく来たし、
まずは、歩こ。


昼食はケイシェフがのスペシャルランチ!
じゃ〜ん。
アルファ米。

PC200918アルファ米すごい


熱湯を注ぐだけでエビピラフとしそわかめご飯ができてしまう〜、
しかも、思ったよりうまし。
これなら山奥の長期キャンプに重宝する。
でも〜、ここで日本食を食べてもパワーがでない。



今回のニュージーランドは12月中旬のシーズン初期。北海道でいえば5月下旬くらいなのでカゲロウの釣りに期待していた。ニュージーランドといえば、澄んだ川で大きな魚を見つけて、一投げで決めるというハンティング的な釣りがメインだけど、カゲロウのハッチがあれば安定したライズが起こり、口先を出す鱒を目の前にマッチザハッチの釣りができる。

とくにシーズン初期の里川やスプリングクリークは楽しいライズがあるはずなのに、今回はウナギの稚魚から始まってウイローグラブそしてボーンフィッシュ。予定外の釣りばかり。それはそれでハンティング的に楽しませてくれるので良しなのだけど予想通りにいかないもの。


氷河の川も雪解けが納まっていない、山岳渓流かフリーストーンの重く早い流れ。ドライフライの釣りはあきらめつつも、いちおうジョーカー片手に歩くことにした。


PC200924プールがな〜い。


歩き始めて、案の定、流れが早く魚が留まる場所がない。一匹だけ流芯の横に定位して水中で何かを食べている魚を見つけたけど、ドライに出る魚ではないので、ケイさんにおまかせ、数投でニンフを食ったのはいいけど、太い流れを上流へと上るほどのパワーを見せられフックアウト。ジョーカーでは無理無理。


その後はめぼしいポイントはなくゴルジェに行く手を阻まれて、車までとぼとぼと歩く。山の上に一匹鹿を見つけて少しワクワクした。


PC200939釣りは厳しい、だけど景色は最高!

車に戻ってもまだ3時。風もなく、青空に奇麗な山に囲まれたこの谷は、こんなロケーションで釣りをしているだけでも贅沢だし、こんな短時間でこの川を見きるのもと思い、本流との合流点に行くことにした。



1kmほどテクテク歩くと、合流点が見えてきた。
本流はまっ白の濁った水が流れ、そこにブルークリアーの澄んだ水が流れ込んでいた。合流地点に水深は50造曚匹世韻鼻⇔れの緩いプールがあったので、一休みしてから魚を探すことにする。


PC200952贅沢な休憩場所


歩いて少し汗をかいた、地位類が覆う乾いた地面に座って水を飲んだ。立ち上がって魚を探すと、水深50造曚匹領れに、2匹いた。ゆっくりと流れる流芯で定位しているので、ドライフライに出るのでは?とケイさんと観察する。気を使って、1匹目を譲ってくれる優しいケイさん。だ・け・ど・


2匹を比べると、上のほうが遥かに大きい。一匹目を私が釣れば、上の大きなほうがケイさんの打順になる。だけど、もしかしたら1匹目の魚が上流に走れば、上の魚をスプークさせてしまう。なんて1人考え、

やりま〜す!

1匹目を確実にキャッチさせてもらうことにする。 



PC200958上に1匹、下流は激流。掛けてからどうしようかと考えながら、魚に近づく。


ティペットを4X。1ヒロ。新しいのに交換する。フライはエックスの14番。河原は広く、なにも引っかかる場所はない、太陽の位置だけを注意して陰を落とさないように、静かに魚に近づく。魚との距離を目測し、リールからラインを出していると、ボコンと大きな頭をだしてライズ。

これでいただき。


PC200962ライズしたら、こっちのもの



魚のレーンにフライが乗ると、何の疑りもなく、
素直にゆっくりと食った瞬間。




魚の体高をみて、ヤバイ。
予想以上に大きかった。


PC200964されるがままに、本流へ
PC200968


こらえても止める事ができないまま、本流に下り、真っ白く濁った流れにのって下り始めた。竹竿をこんなに曲げていいのかい?と思いながらも、バンクギリギリに潜り込もうとする魚を引っぱりだすには仕方がないと思い、いつ崩れるかわからないオーバーハングのバンクギリギリに立って魚を追いかける。


PC200971PC200976がんばれジョーカー!







ようやく魚が止まってくれて、水面にひっぱても竿が曲がるだけで、ジョーカーにはかなり負担が重い。がんばれジョーカー。そしてまた流れに乗って下流に走り、なすがままに追いかけるしかない。

そんなことを繰り返し300mも引きずられ、ようやくランディングできそうな流れの緩い場所を見つけ。勝負がついた。




PC200981ラッキー

マウントクック標高3,754m、

67cmのグラマーなブラウンだった。

PC200989
PC201014PC201042PC201033Joker , よくがんばった


PC201053

一休みして、水を飲む。
次は、ケイさん。
1匹目よりさらにデカい2匹目。
「絶対釣ってよね〜」とプレッシャーをおまけする。
ティペットをチェックし、フライは同じXの14番。


PC201049

魚に向かって流れていくフライを、
何の疑りもなく、パコッと食った。
下流に下られないように回り込んで、
竿を思い切り曲げて、魚も動きを止める。
いい勝負を、いい景色の中で見せてもらった。
70造△辰拭


PC201062
PC201071
PC201096完璧な打順ミス



おめでとうございます。





この景色のなかで、しかもあきらめモードのなかで、
このサイズの鱒を拝め。満足満足。

頑張って歩くもんだ、釣りの神様はいいお方。
その後も50造硲僑悪造鬚互いに1匹づつ釣った。

PC201147

足の長いウサギとすれ違って6:00に車に到着した。
4時間ほどだったけど、絵はがきのような美しい景色で、
予想以上の釣りをさせてもらってしまった。
昨日、ボーンフィッシュフラットでたくさん貯金できたので、
今日は、ダメもとで山岳渓流に来てみたものの、
大成功だった。




これでこの川はクリアー。晴れて移動。夕暮れに間に合うように今夜のキャンプ地に向かう。初めは、最終にはテレビもシャワーもあるモーテルに泊まろうと考えていたけど、結局たき火を優先してしまい、最後の夜もテント泊。



暗くなる前に目的の川に到着した。一度車の底をゴリっとぶつけたものの、薪がたくさんある、川沿いのフカフカの草の上にキャンプ地を見つけた。今夜が最後。2人で薪をたくさん集め、晩餐の前に川で体を洗ってさっぱりして、たき火に勢いをつける。ニンニクの皮をたくさんむいた。茹でた大量のブロッコリーにオリーブオイルとハーブソルトをふりかけたら、これでまたビールがすすんだ。午前中にトワイゼルの町に寄れたので、冷たいビールもチーズも、生のソーセージも、贅沢なキャンプになった。



PC201165今夜も薪はたっぷりあるぜ


PC201173ブロッコリーとカマンベール


PC201174生ソーゼージ

PC201175




川の向こうの山の斜面に羊が見える。指笛を吹いて、ワンワンやると、一気に群れが固まる様子をみるのも、大人げないと言われつつも、ニュージーにくるとついついやってしまう。



雲に覆われていた空が晴れると一気に気温が下がった。ヤブ蚊がいなくなって、夏に見えるオリオンの横にサザンクロスが輝いていた。男ふたり、星空を眺める。

PC201177



〜今回のキャンプで重宝したもの〜
4リットルの水のタンク、川で水をくむのに重宝
25センチの鍋、手や顔やタオルを洗ったり、
レジャーシート、屋根にもなる、地面に置くには便利
作業用手袋、巻き集め、焚き火で、フェルールが抜けなくなった時用にも
紐、洗濯、ランタンを吊るす三脚





2016年12月 ニュージーランド釣行記 その1 :http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52347067.html

2016年12月 ニュージーランド釣行記 その2:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52347365.html

2016年12月 ニュージーランド釣行記 その3:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52347825.html

2016年12月 ニュージーランド釣行記 その4:http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52348086.html

2016年12月 ニュージーランド釣行記 その5:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52348587.html


十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
Lodge Lucky Field
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東からの地吹雪のなか、保育園まで歩いて行く!と言い出したK。
よく言った!とそれにのる父。
こんな中、よく歩こうなんて思うよな〜、と思いながら、
暖かい車のなかから双眼鏡でKを見守る。
それにしても、こんな自然のなかで、
育つ人間を、たくましく、いいな〜と思う。
道ゆく車の方々、ご心配おかけしました。


鹿の毛も、肉も、上々です。

P1160044P1160045ナチュラルオレンジ!


ハンドクラフト展にて!





(11:20)