2019年01月02日

今回のミッションは2つ


ひとつ、娘の挑戦を見守る。そして
ひとつ、自分への挑戦がボーンフィッシュへのリベンジ。


PC100456モロカイキャンプ2018 Dec



日本(千歳空港)から飛行機で行き8時間ほどのハワイ州ホノルル。そこから小型プロペラ機で30分で到着するモロカイ島が私にとっての最近見つけた冒険の島。3年前に偶然見つけた一枚の写真がモロカイの巨大ボーンフィッシュをフライで釣っている写真で、それがきっかけになり、私の挑戦が始まった。挑戦したのは、2年前の2016年に初めて訪れ、10日間のチャレンジでキャンプ場にテント泊、そしてレンタカーではなく、レンタル自転車という、無謀で果敢なチャレンジが、またモロカイの自然とのんびりとした島にはちょどよく、10日間のキャンプ場生活で、モロカイの海や風や音や人の暮らし、おおらかさが体に染み付いてしまった。そしてお目当のボーンフィッシュは、3回フッキングするも、すべて糸を切られ逃げられ、一度はバッキングラインで切られフライラインごと持って行かれた。というこれまたモロカイの挑発されるような結果に終わった。それでも、ボーンを見つけれる条件、潮位、海の底質、太陽の位置、風、そしてフッキングしてからのパワー。10日間の私の全勢力を注ぎ、集中した(かなりまったりとした)挑戦で、得たものはあと一歩というところで終わった。

そんな、私を奮い立たせてくれたモロカイへのリベンジをいつかしなければ、と考えているときに、偶然友人が、モロカイでキッズキャンプをするので、娘を参加させてみないか?というのが今回の縁だった。キッズキャンプはモロカイの子供たち(ネイティブハワイアン)との交流や東日本の津波で島に流れ着いたゴミの清掃活動や伝統漁法の見学、農場体験が主な内容だった。



娘Kも8歳になり、いろいろチャレンジ精神旺盛な性格。マイナス15度の冬を迎える北海道から、海を越えて常夏の国、肌の色も言葉も違う子供たちとの交流。Kを刺激する新鮮な情報としては十分で、まだ母親から離れて寝たこともないKがどこまでできるか、なかなかの見もの。そして、うまくいけば、ボーンフィッシュへのリベンジができるかもしれない。ということで、あくまでも釣りは後回し、あまり欲は出さずに、母Nにプレゼン(これが一番、難題)でしたが、主催者も古くからの友人で彼女に任せれば、という大船に乗った感じで、キッズキャンプへの参加が決まった。


そうと決まれば、前回お世話になった、モロカイの友人やガイドに連絡を取ったり。潮周り、天気を調べてようとする自分を押さえつつ、Kがイメージできるように前もった準備をコツコツとさせた。不安な気持ち、学校を休む、友達と離れる。そんな不安をKは見せつつも、尋ねると「行きたい」としっかりと答えるKの信念もどこから湧くのか、不思議に思いながらもたくましく感じた。


ということで、上手くいけば私は娘の成長を見れ、ボーンフィッシュにチャレンジができる。逆に、娘にとってまだ難しかったら、私は娘と一緒にゴミ拾いに徹する。ということにした。



12月5日(水曜日)1日目
学校に迎えに行き、その足で千歳空港までのバスに乗る。強い低気圧で路面はツルツル、風で振られるバスに、飛行機が無事に飛ぶか心配に思いながら、白樺並みにの向こうに見える畑に沈む冷たい夕日を眺めた。千歳空港に着くとKと同じ年頃のアメリカ人の子供がいて、全く言葉も通じないのに仲良くなって一緒にゲームをしているKを見て、さすがK、と思う半分、国際空港で遊ばせてるだけで十分かもと思った。

8時間の飛行機は相変わらず寝るに寝れず夕食と朝食の機内食を詰め込むように、飛行機はハワイオアフ島ホノルル空港に到着。荷物共にも無事できあっさりすぎる入国だった。シャトルが待っててくれ、まずはワイキキのホテルへ。

今回のモロカイキッズキャンプ参加の前に3日間の準備期間を作り。ひとつは、時差ボケや気温差対策、体の順応時間と、母親のいないKの行動観察。そして娘とのワイキキでのプチデートが目的の3日間を用意した。



5車線の高速道路に車が並び、高層ビルの住宅を抜けて走る車の窓からの景色は、木を赤く染めるブーゲンビリアとハイビスカスの街路樹以外は東京並みかそれ以上だった。

IMG_0099花屋さんで見る花が、普通に咲いている


IMG_0104ブーゲンビリアも街路樹に


IMG_0103ワイキキの街並みと強い日差し


IMG_0145どこにでもヤシの木



IMG_0155味や香りもトロピカル



IMG_0160中身はスパム(何が入っているかわからないアメリカ製缶詰ハム)の海苔巻き



1日目は飛行機疲れと時差ボケもあり、ワイキキの街をブラブラし、疲れて7時に寝てくれたのはいいけど、夜中の11時に目が覚めてしまい、それからが大変だった。電気を消すと母親が寂しくて、それでも普段見れない星空のような夜景に目が冴えて、ベランダに出て夜の空気の暖かさと夜中なのに道を歩いている人を観察したり。彼女にとってすべてが初体験で、興奮と時差ボケにホームシックがKの最初の壁で、ようやく寝れたのは朝方4時だった。これもまた経験。



IMG_0161十勝の田舎とは違う夜景




12月6日 (木曜日) まずはとにかく遊んで順応。

Kの行動はとにかく活発で、知らない子供だけではなく、大人にまでも近づいて話しかけてしまうので、ホテルの人に「アメリカでは知らない人に話しかけない方がいい、親から4m以上子供を離したらダメです」と注意される。それをKに伝えるとチョロチョロしなくてちょうどよかったけど、子供が子供らしくのびのびとできないアメリカの都会にうんざりした。

2日目、3日目はワイキキ周辺で遊び、プールへ行ったり、ワイキキのビーチでフラダンスを見たり、ディズニージュニアチャンネルを夜中まで見たり、魚と泳げるビーチへ行ったら、砂遊びをしていたら、すぐ横をボーンフィッシュが泳いでいて、潜ってみたら触れそうな距離にボーン。保護区ということで、手を出せず悔しい。スパムのサンドイッチとココナッツバター&ハニーのサンドイッチのコンドミニアムでの自炊生活3日間でKの順応は終わり、日本からくるキッズたちとの合流しモロカイへ。


PC070037プルメリアの花があちこちに、それでもピークはすぎたという。けど綺麗な花。

PC080158たくさん見かけた花


PC070073ウエット&ワイルドというプール、波のプールやボディボードができる。すべて人工的なのだけど、北海道が真冬かと思えば楽しい



PC080161ハナウマベイは世界的に珍しいほどの魚の豊富さというけど、Kは泳がず砂山作り。


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PC080164マングース?


PC080314



PC080263少し泳ぐと、魚が触れるほど近くにたくさんいた。しかもボーンフィッシュもいて、悔しい。


PC080343今度はシュノーケルを持って深いところところまで行きましょう。



IMG_0223フラダンスもクリスマスソングだった。このトロンとしたワイキキの空気はバケーションって感じでいいのだけど、ハワイらしさは全くなく、俗化したアメリカの文化ととにかくバケーション、リゾート感が気持ちよくも、義務感を感じ、それもまたハワイ。

IMG_0233ディズニーアニメのスティッチの世界が見れてよかった様子



PC060025レイ(首飾り)をつけている人がたくさんいる。ランやプルメリアの花があちこちに落ちている。それを丁寧に拾うK



PC080359ホテルの近くには生鮮ショップがなかったので、自炊は簡単なもので済ませる。


PC080364スパムと玉ねぎ入りのヌードル&チーズ


PC080362もちろんルービー



12月8日(土曜日)4日目 キッズたちと合流、モロカイへ

ホノルル空港でいよいよ日本各地から少年少女計8人と合流。モロカイへの飛行機の時間があったのでパールハーバーへ行った。ちょうど12月7日が日本軍が真珠湾を攻撃した日だった。過去にここで起こった惨事、そして2度繰り返さないために沈んだ軍艦がメモリアルとして残されている。連れていかれるままに見学し、子供たちはどう感じたかな?

IMG_0369IMG_0370過去にここで何が起こったか、1941年12月7日ここでたくさんに日本人とアメリカ人が戦争で亡くなった。真珠湾攻撃だった。


モクレレ航空の9人乗りくらいの小さな飛行機に乗る。グラグラと揺れる窓からワイキキの街並みを見たと思ったら、あっという間に何もないモロカイ 島に到着。娘は疲れたのか、これからの子供たちとの活動のための充電か刺激的なプロペラ機の中でぐっすり。夕焼けが綺麗なモロカイに到着し、レンタカーをを借りた。

IMG_0374モロカイへの飛行機。

PC090384よく揺れ、うるさい機内でテンション上がる私と横で爆睡するK



町に行くとモロカイ 最大というクリスマスパーティが行われ、電飾された車や出店が並び、金魚すくいやくじ引きなど、とてもローカルなパーティに歓迎されているような気がした。モロカイの田舎も日本からの子供たちとも無事に順応たKの様子をみて、明日から自分のミッションの準備を始めた。


PC090409ローカルなお祭りで子供たちも楽しそうでした

PC090410

PC090416久々のカマキリテンション上がる私


PC090427日本で定番の金魚すくいは、フィッシュボールトスといって、ビンにピンポン玉を入れるゲームだった。

PC090429しかも、金魚ではなくグッピーだった。




12月9日(日曜日) 5日目 モロカイリベンジスタート


キッズたちの滞在する家のホストファミリーが、奥様が日本人のモミさん。旦那がネイティブハワイアンのハネさん。顔に入れ墨のある一見ものすごく近寄り難く、声をかけることがないような原住民の人だった。挨拶をして、釣りをすると話すと、溢れるように釣りの話が始まった。どんな竿を使うか?と聞かれたので、うーんと考えていると、奥から嬉しそうに何か探し始め、持ってきたのはセージのフライリールだった。フライをやるなら一緒にやろうと誘ったら、リールは持っているけど、ロッドがなく、フライができないという。小さなボートがあるから、魚がいるところに連れて行ってあげようとか、この水中銃でっかいウルア(ジャイアントトレバリー)をとったとか、シーカヤックがあるから、それを使えばいい。とか、モアイ像のような巨大な顔と大柄な体、顔や腕に書かれた刺青からから、こんなおもてなし精神旺盛で優しい人柄のギャップにこの島の穏やさを感じた。色々話は続きそうだったけど、リサーチしたい場所と干潮の時間が気になり、そそくさと出発した。ただ、気になった話が、パールハーバーを攻撃した日本はアメリカから見れば攻撃を受けて腹が立ったようだけど、大陸から白人たちに侵略され、文化を奪われたネイティブハワイアンにとっては、日本が真珠湾を攻撃したことを大いに喜んだという。モロカイと日本と歴史は深いようで、人種、アメリカ人とは違う誇りをもち、それを熱く話してくれたハネさんの話は大切ななにかを感じた。


モロカイ島は、携帯の電波がほぼないに等しく、ダウンロードした衛星写真を見ながら、一つ一つ北海道と同じような方法でリサーチをする。バライゾンという電話会社の電波がモロカイ では強いらしい。ボーンフィッシュは現地語でオイオ。というらしい。ちなみにジャイアントトレバリーがウルアで、小さなトレバリーがパピオ。ほかにインリーフのターゲットではミルクフィッシュがいるらしい。

IMG_0387ここがキッズたちが滞在する宿


IMG_0388ハネさんというネイティブハワイアンと日本人のモミさんという奥様がサポートしてくれるので一安心。



そして、自分の挑戦が始まる。まずは全体をリサーチ。

IMG_0392今回のタイドグラフ。潮の時間に合わせないとフラットの釣りは成立しないので、とても重要。そして潮位が何センチ、何フィートか。


今回は自転車ではなく、レンタカーなので行動範囲を一気に広げられる。その前に、キャンプ場にテントを張る。前回と同じキャンプ場で海まで歩いて30歩のヤシの木のしたにテントを張った。テーブルもあり、ヤシの木が日陰を作っている。隣の長い髭のおじいさんに挨拶すると、ココナッツが落ちてくるから気をつけろと言われ上を見るとラクビーボールほどの実がテントの真上に8個ほどぶら下がっていた。

PC100456先月は道北の天塩川で霜でバリバリに凍ったテントが、モロカイの光でパリパリ。


風が吹くとヤシの木がざわざわと揺れ、たわわになったココナッツが落ちてこないか心配。テントのペグをココナツでコンコンと叩いてさした。食パンにピーナツバターとココナツシロップでサンドイッチを作り、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、どこへ行ってもいつでもどこでも冷蔵庫がなくても保存がきく、食材での料理の術で準備する。先月は道北の大河の朝の霜でガリガリに凍ったテントが、ヤシの木を揺らす風にパタパタと干された。ヤシの木の木陰が気持ちよかった。玉石が転がる海岸が、沖へと続き、茶色の海からグリーン、そしてブルーへと2キロ先で色が変わった。はるか彼方にうっすらとドデンと寝そべる島はラナイ島か、準備を終え、車に乗って出発した。


PC100460先ずはこれから始める。Pバターと今回はココナツシロップサンド。穀物たくさんのブラウンブレッドにたっぷり塗って、おやつもお昼もこれを適当に食べる。


PC100469久しぶりの右側通行に、ワイパーとウインカーを間違える。



チェックリストを一つづつ塗りつぶしながら、車を東へと走らせる。道は海岸線に伸びてるものの、海岸にアクセスできる場所はなかなか見つからず、私有地だったり、マングローブのブッシュだったりその向こうにフラットへ通じるアクセスがあるもののなかなか難しい。道路とフラットが近ずく場所を見つけ、11時の干潮の時間に合わせて海に入った。

PC100478海までの道はかなりのブッシュでレンタカーでは無理だったり


PC100481私有地で入れなかったり

PC100477海岸のマングローブは流石に藪漕ぎもできないほどの密林で、

PC100490PC100502海に出れる場所は意外と限られている

PC10050311時に干潮に合わせて海に入る

PC100515白い砂、サンゴ、岸近くは泥で濁っていた

PC100506背中を叩くほどの波と強い風は午後になるとさらに強くなった



白波を立てるほどに風が強く、潮も高い。近くを泳ぐウミガメにフライを投げてみるくらいでボーンフィッシュらしき魚もいない。緑色をした魚体の中サイズと大サイズにフライを投げれたものの、なにも起こらなかった。フラットの質と水深を足の裏で確かめるだけに終わった。太陽の強さ、雲の流れ、何度も空を見た。




16:00にマングローブの林の裏に入る。頑張っていた夕陽が水平線にドカンと沈む。猫の爪のような月が光り始める。マングローブの林が風を止めて、静かな水面が広がっていた。ロッドだけを持ち、夕暮れを楽しむ海中散歩。水面でキラキラと輝く動きが飛び込んできた。ボーンフィッシュのテイリングに期待していたら、まさにとんがったヒレの形がそのものだった。

水面の反射と夕暮れで水の中は全く見えず、あっちでもパタパタ、こちでもパタパタとヒレを見せるボーンフィッシュに狙いを定めようと思うものの、気まぐれに現れては消え、移動するボーンフィッシュにフライを何度投げてもガツンとというので手応えはない。どっちに進んで、どこにいるのか予想がつかず、キャストも雑になるとバシャとすごい水しぶきをあげて、逃げていく。太陽も沈んでしまい、キラキラと星が光った。夕暮れの時間、潮の高さと水深でテイリングが起こることも収穫だったものの、興奮は解消されず、キャンプに戻った。はるか彼方の巨大な水しぶきはザトウクジラの大ジャンプで、ウミガメがのんびり泳ぐ姿が見れた充実の1日に乾杯した。


PC100529この夕陽



キッズたちの宿にKの様子を見にいく。子供達はピザパーティーから戻っておらず、暖かいシャワー後に暖かい空気とビールがしみる。ハネさんと二人して話し込んだ。原住民たちは生きるために魚を採り、自然があるからこそ自分たちの暮らしが守られていると話してくれた。そして、大陸からのアメリカ人たちが入ってきて木を切り、たくさんも牛を放牧し、ヤギを山に放ち、原生林は消え去り砂漠のような乾いた土地は、一度の雨で土が海へと流れ、海岸を泥で埋め、サンゴを枯らせたと話す。文化もライフスタイルも便利な方へ、タブレットやスマートフォンですべてが済む島の暮らしに変わり、海や森を守ってきた伝統漁法は過去のものになり、人々の関心は自然から離れ、快適さを求めているのはこの島の若者も同じだと話す。ハネさんの切実な願いは、この自然を守り、本当の豊かさを大切にしたい、ネイティブハワイアン、モロカイの心をしっかりと話してくれた。


子供たちが、戻っててきたのでKの様子を見ると、挨拶すらしないほど、Kには相手にされず。よかった半分さみしい半分。そそくさとキャンプ場に戻った。ランタンの灯りの下で9時から料理。ヤシの葉がザワザワと揺らし、ガスバーナーの火が落ち着かない。マカロニ&スパムが予想以上に美味しかった。星はパチリと突き抜けて美しく。週末のキャンプ場は遠くから地元の人たちの騒ぐ声が聞こえた。

PC100545ビールの最後の一滴を飲み干して気づく、星の多さ。



12月10日 月曜日 6日目

夜明け前に起きて昨日のテイリングをしてたフラットに行ってみようと、目覚ましをセットしたものの、起きれずに明るくなってテントから出た。前の晩に作っておいたサンドイッチを食べながら、東を目指すと平日の朝だけあってスクールバスや町に向かう車が多かった。支度を終え、海に入ると、深い。足首ほどの深さだった水深は潮が満ちて太ももほどの深さになっていた。テイリングはなく、太陽も上にないので魚も見つけることもできず。地球は周り、海を動かしているのだと、当たり前のことに感心した。



まだモロカイ の潮の動き方がいまいちわからず、タイドグラフで見る何フィートの水深がどれくらいの深さで、干潮、満潮でどれくらいの深さになるのか、またその時の潮でどこのフラットの水深が良くなるのか、さらに海底が泥底の場所はない風が吹くと濁るとか、太陽がどれくらい真上にあれば、魚が見つけられるとか、気まぐれに流れる雲の大きさと厚さとか、フラットを歩いてみて、一つ一つ自分の足で確かめていくしかない。

PC110552今回の潮回り


とにかく2 .2フィートという朝の満潮では、昨日テイリングをしていたマングローブの前は手を出せなかった。昨日テイリングをしていた時の潮が0.3フィートだったので、1.3 フィート(約40センチ)潮が上がった。



今回の滞在時の干潮は一番下がった時でも0.3フィートで、できればマイナスまで下がるのがベストだけど、太陽が真上にある10頃から15時頃まで、太陽を遮る雲がなければ、サイトフィッシングができ、夕暮れの日没時には、0.3フィートの深さでテイリングが見れることもわかった。そして2.2フィートの深さはテイリングには深すぎることもわかった。自然相手、潮も光も風も味方につけないとなかなか上手くいかない。


9時からキッズたちの付き添いとしてサポート。



IMG_0416日本からのサポーターシェフ八木さんの運転手で街に2つしかないスーパーで買い出し

IMG_0413育ち盛りのキッズたちに、肉の安さはありがたい。




11時にネイティブハワイアンのハネさんの車の助手席に乗った。



パンツリーの話を聞いた。パンツリーとはモロカイの在来のヤシの木で、大きく広げたヤシの葉は木陰を作り、地面にはさまざまな植物を育み、葉に密生する毛は霧を捉えて大地を潤す。そして根っこは土をしっかりと抱いて、雨で土が流れるのを止める。垂れ下がった大きな葉は小鳥たちの隠れ家になり、かつてはモロカイの山に沢山生えていたという。

それが大陸からのアメリカ人の侵入やアメリカ的な大規模経営の農業によって、利用価値のないパンツリーは切られ、食用のために持ち込まれたヤギと鹿が爆発的に増え、小さな植物は食べ尽くされて地面がむき出しになり、雨が降ると土が海へと流れ、泥が堆積しサンゴも死んでしまう。土の流失を止めるためにマングローブの木が移植されたが、傷口にバンドエイドをはるだけで、山にパンツリーの森を戻さないといけないのだと、デコボコ道を進むトラックの窓の外を木を指差して語ってくれた。

IMG_0422霧をかすめる滝を遠くにみて、ジャングルの奥地へとトラックで揺られ、ハネさんが生まれ育ったという海についた。


6世紀に作られたフィッシュポンドという原住民たちの漁法は、遠浅の干潟の地形を利用して、溶岩石を積んで、干潟に池を作り、上げ潮になると潮が満ちてフィッシュポンドに魚が入り、潮が引くと魚がフィッシュポンドから出られなくなるという漁法。フィッシュポンドは他にも、入り口を工夫して、沖から魚が入って来るけど、出ることはできない形状を石を積んで作り、入った魚に餌を与えて大きく育て(養殖して)収穫するということもフィッシュポンドで行なっていたという。


IMG_0436水切りしたり、

IMG_0442魚を探したり、


IMG_0426ネイティブハワイアンに見守られ、子供らしく遊んでいた。




今では使われているフィッシュポンドは数えるほどで、遺跡のように石積みだけが海岸に残されている。フィッシュポンドは島の豊かな自然とネイティブハワイアン暮らしの象徴で山に木があり、豊かな海があったからこその漁法だった。これが時代と文化の変化によって、失われていくことが心配で、フィッシュポンドを復活させようと、再生のために一人で石を積み、その時の事故で失ったという片手の中指を見せて話してくれた。アメリカ政府は良いことばかりを観光客に伝えるけど、実際は問題ばかりで、大切なのは、日本の里山のような自然で、ここモロカイでは山にポンツリーを植え、フィッシュポンドを再生させるのだという。



40分ほど車を東に走ったところにヤマシタバレーという谷があり、ここは第二次世界大戦の時にヤマシタさんという日本人兵士を3年間かくまり。戦争が終わって無事に日本に戻れたヤマシタ後さんが貧乏だった原住民にお金を送り、今でもヤマシタさんが作ったお店が町にあるという。そんな日本とモロカイの歴史はまだまだあるという。


PC110582どこに連れていかれるのかと思いながら、ハネさんは色々教えてくれた。


ほかにハネさんはたくさん教えてくれた。
赤色の土は飲むと血を作る。特にお産後の女性にいい。黄色の土ははだに塗ると怪我が治る。ネズミ色の土はリンパに効能がある。サイソウというとんがった植物は繊維が丈夫でヘンプのような生地が作れる。マカリヒという星があって、冬に現れる。マカリヒがあるときは仕事をしない。サザンクロスがあるときは家に帰れという、当時タヒチまでカヌーで行っていた先住民は南十字星をみて家に向かったという。モロカイの雨は雨ではなく、パイナップルジュースというので、北海道の雪はパイナップルアイスクリームだねと笑ったり。危険な動物は野生のイノシシがいるとか、海ではコーンシェルという毒の貝に刺されるとをつけろとか、モロカイのお化けが出る古い家は昔ここに海と山を結ぶ道があり、この道の上に小屋を建てたので夜になると、海から帰ってくる亡霊が家の周りに現れるとか、先住民族は死んでも何度も生まれ変わるので、多くをほしがらず、少しづつ、生まれ変わってまたできるという考え方があるという。少ない資源、限られた土地という制限から、量より質を大切にするのだという。


ハネさんの島巡りツアーは子供たちにとては退屈なドライブだったかもしれないけど、私にとっては貴重なツアーだった。あそこのエビの養殖場からの流れ出しに大量の太ったボーンフィッシュがいるとも教えてくれた。

夕方は、アイスクリーム屋さんからの海遊びへ


IMG_045420ドルだけを持たせ、キッズたちは自分でアイスを買わなければならない。頑張れ、ボディランゲージでなんとかなる!



夕方は子供達を海遊びに連れて行った、次々に飛び込む子供達と一緒に飛び込み、全身しょっぱくなった。偶然ガイドのクレイさんにあった。相変わらず忙しそうで、毎日ガイドだとか。トレバリーを3匹もらった。島でいち早くガイド用のフラットボートを導入して、ガイドサービスを確立したクレイさんは島でも有名で、取得が低く産業が乏しいモロカイにとって外貨がはいり、たくさん教えて子供を養い、魚が釣れる環境を維持する取り組みは、現地の人々にはまだ理解しにくいところがある様子。島でフライフィッシングをやるネイティブハワイアンはごくわずか、キャッチアンドリリースよりも投網を投げて食べるための魚を捕る。クリスマス島のようにボーンフィッシュをペットとし、島全体でボーンフィッシュを大切にすれば、自然に山に木を植える必要や海を汚さない心、よい方向に動くのにと思うのは、クレイさんやハネさんも同じ考えを持っている。クレイさんともゆっくり話したかったけど、夜のピアノコンサートの時間が迫り、子供達を海から引き揚げた。夕陽に染まりいつまででも遊び続ける日本の少年たちが、本来の子供らしい姿で、トレバリーに追われて水面を跳ねる小魚の群れがなければ穏やかな夕暮れだった。


PC110610飛び込みなら、子供には負けぬ!


PC110645東京五輪から新たに加わるという新種目、ココナッツ投げ。その名も「バカの極み」という遊びを考えるキッズたちはなかなかの天才。

PC110640太陽が海に沈むまでひたすら遊んでいた。
PC110659好きなだけ遊べばいいさ



PC110591偶然港であった釣りのガイドのクレイさんにトレバリーをもらった。相変わらずガイドで忙しそうだった。穏やかでとてもいい感じのネイティブハワイアン。




IMG_04596時から町の教会でピアノコンサートを企画していた。テッペイさんという日本人のピアニストがはるばるモロカイ の人たちにピアノをひきに2泊の弾丸ツアーで来てくれた。流れるようなピアノを聴きながら、モロカイ自然や歴史、ネイティブハワイアンの抱える悩みが頭の中を流れた。そして未だにボーンフィッシュを手にできないのも試練なのかとニヤリ。



ピアノコンサートの後にハネさん家で食事をし、近所のハワイアンたちも集まり、ウクレレを弾き歌い始め、島の子供がフラダンスを踊ってくれた。指の先まで柔らかい動きはさすが。

PC110668トレバリーの刺身に、ココナッツカレー、鹿のローストなど島の食材で


48366021_2460175793998880_3590375020578209792_n賑やかな夕食になり


IMG_0480ウクレレの演奏に島の子供がフラダンスを踊ってくれた。



子供達の滞在場所からキャンプ場に1人で戻り、2本目のビールを飲み干して見上げた空には手が届きそうなありすぎな星が今夜も輝いていた。風は相変わらずヤシの葉をザワザワと揺らし、ココナッツが落ちてこないか楽しみだった。明日はガイド仲間のトラベスと一緒に釣りに行く。モロカイ在住のハワイアンのトラベスとの1日が楽しみだ。干潮が2時。11時から5時までの釣り朝はのんびりすることにする。






12月11日火曜日 7日目


PC120681テントからの朝

薄明るくなる頃自然に目が覚めた。テント泊のいいところは、朝一にテントのジッパーを開いた瞬間に飛び込んでくる光と空気と景色のうまさ。今日も朝焼けとザワザワのヤシの木と青い海とモーニングコーヒーを吸い込んだ。うまかった。隣人の長い白ひげのおじさん、名前はダッチさん。昨日はどうだったか?と聞かれ、魚は釣れなかったけど滝や海を見たと答えると親指をあげてグッド。ダッチさんはどうでしたかと聞くと、食料を盗みにくるニワトリを捕まえていたという。このおじさん本当にニワトリを取って食べてるらしい。一本丈夫そうな釣竿が自転車にたてかけてあり、あれで魚は釣れたのかと聞くと、あれは魚ではなく、ニワトリを捕まえるために使うのだという。なかなかのグッドファイターだよ。と怪しげな笑顔で見せてくれた。

PC120697サンドイッチ作りと

PC120695テントの周りをうろうろする野生のニワトリ



ピーナツバターがなくなりそうで、ふと見るとダッチさんのテーブルにあったので、少し下さいと聞くと。まだ封を開けてないピーナツバターが2つも出てきた。このキャンプ場に長く滞在していると、通りがかりの人やキャンプを終えて帰る人がいろんな食べ物を置いていってくれるという。なるほど、そんな生活もあるのかと感心。朝はココナッツがボトンボトンとよく落ちる朝だった。


肌の色も違う、目の色も違う、言葉も違う、育つ土地も食べ物も違う、自然や都会、国が違えば考え方も違う。日本から一歩出て、気の向くままに行動すると、新しい感性に出会う。プラスもあればマイナスもある。全てが新しい情報で、刺激はないよりあった方が生きてて楽しい。キャンプ場で一日中ニワトリを捕まえる70歳の感性もまた面白い。



10:00にトラベスがテントに現れた、一瞬誰かと思ったけど、名前を言ってくれわかった。トラベスは2年前にモロカイバーガーで出会い、その時はアメリカ人のゲストを連れてて、名刺をもらっただけで、フェイスブックでのやり取りで、今日一緒に釣りすることになった。広い海が似合う大柄な男で、モロカイでのガイドよりもハワイ島でのトローリングのサポートがメインで、できればモロカイでのガイドがやりたいけれど、そこまで忙しくないとか。11歳と8歳の子供がいるという。フラットボートを持ってなく、ガイドは車でのアクセス、場合によってはボートを手配したりする。ここモロカイならボートがなくても、雲の動きや風を見て車からアクセスの方がアドバンテージなのだという。確かにそれも、一つのやり方。彼のスタイル。



PC120708トレベスの後を追って海へ、

PC120706大きな海に大きなトラベスが似合う


PC120709

PC120729ボーンはどこだ〜


PC120736どこまでも歩ける遠浅のフラット


トラベスが案内してくれたフラットでは、ボーンに出会うことができなかったけど、フラットを泳ぐ巨大なミルクフィッシュやフグにフライを投げてみた。海藻を食べるミルクフィッシュは海面を漂うような緑のマラブーを食うとか。今までに4度フッキングしたものの20ポンドは全て切られたという。フラットでミルクフィッシュが釣れるなんて初耳で、ボーンフィッシュも巨大だけど、さらに巨大なミルクフィッシュをフラットで狙う。またチャレンジャーなターゲットに夢は膨らんだ。トラベスはエイを踏んで棘が足をかすめたという。もし刺さっていたらとゾッとしたと話す。今日はこれで別れ、明日、ガンショップに行くので連絡をくれるといって別れた。


PC120703おおらかで優しい。トラベス、彼の持つ釣りの勘もなかなか楽しい


PC100463木から落ちたココナッツが転がっている

PC100519

PC110546夕暮れの時間を待って、海に入った。


PC120740結局この日も、テイリングが射程距離にあるものの、的が絞れず、


PC110550完敗。




19:00にテントに戻ってキャンプ場でシャワーを浴びた。シャワーといっても水しか出ないシャワーなので一瞬で体と洗濯を済ませる。モロカイと言えど夜のシャワーはなかなかシャッキリする。日本からの子供達は浜辺の清掃や農場見学、海遊びを現地の子供達と楽しんだ様子。

48035063_215445159247632_3958444427831148544_n
48376477_291722348152382_6640334496941998080_n海岸清掃。東日本の津波で日本から流れ着いたゴミがここモロカイの海岸にたくさん。


48312930_198527434424874_6807520694553804800_n現地の人たちと子供たちでゴミ拾い


48367097_197462937869380_4742759211891425280_nモロカイの農場見学

48046806_293425154640341_4948881409755316224_n

48274852_730575620633296_702769147703984128_nマカデミアナッツ農場でたくさん割って食べた様子。

最終日の夜は浜辺でキャンプ。私のテントから300mほど離れた場所で、現地の大人や子供総勢30人の盛大なパーティーだった。子供らは懐中電灯で夜の海岸でカニやフグを捕まえて遊び、大人は誰かがギターを誰かがウクレレを持ち出して、いつの間にか、トロンとした曲が流れいい感じになっていた。

PC120754持ち寄りの料理がたくさんあった


PC120741ツノの生えたアイゴのようなウマズラハギのような魚はユニコーンフィッシュというらしい。焼いているのは見たけど、結局食べれずにお腹いっぱいで食べるのを忘れた。

PC120749誰かがウクレレを弾き始め、誰かが歌い始め、誰かが踊り始める。星が光り、風がヤシの葉を揺らす。

PC120755いつの間にかに大きな輪になって、最後に日本の子供たちが「ふるさと」をお礼に歌った。


47579194_335331953719924_7239091077313986560_nそしてボーイズは、テント泊というより野宿。屋根があるだけましかな?


日本から遠く離れたモロカイで子供が子供らしく当たり前に遊び、肌の色も言葉も違う子供達と普通に遊んでいた。日本の学校には馴染めない不登校の子どもたちや、でしゃばりで負けん気が強い子も、ここモロカイでは普通の子供になっている。親が穏やかに子供を見守れさえすれば子供も穏やかに子供らしく成長できるのかなと思った。海の音と風を感じるいい最後の夜だった。明日が最後の釣り、私も自分のことに集中しなければと思った。現地の太ったハワイアンがあそこに行けと進めてくれたフラットがあった。そこは、2年前に自転車で偶然たどり着いたフラットで始めて掛けたボーンにフライラインごと持っていかれて逃げられたフラットで、今回は潮の高さと風の強さで諦めていたフラットだったけど、これも何かの縁かと思い、明日ラストチャンスは前回のリベンジに決まった。



そしてもう一つ、パーティの中でフライフィッシングに興味を持つ同年代のネイティブハワイアンがいた。ネイティブハワイアンの暮らしは貧富の差があるらしく、冷蔵庫もない暮らしや夫は海で投網を投げて魚を取って家族を養っている家庭もある。投網でボーンフィッシュを取れるのなら、フライロッドでボーンフィッシュを掛けるのもそれほど難しいものではないと思う。それよりもフライができれば、ガイド業という職業の可能性もあり、キャッチアンドリリースが定着すれば、必然と島の森林や干潟、フラットの環境も維持されるはず。この島の自然保護と産業にも可能性がある。島で唯一フラットボートでガイドをしているクレイさんが成功しているのだから、彼らや彼らの子供たちにも可能性がある。この島にフライフィッシングをが定着したら面白いだろうと想像したものの、今のままで静かに楽しむのも一つかも、とも思った。



12月12日水曜日 8日目 最終日

朝起きてサンドイッチを作り、コーヒーを沸かした。変なネイティブハワイアンが近づいてきた。様子をみると話せないようで、一生懸命何か私に話してくる。少しめんどくさいと思ったけど、彼が何を言いたいのか聞いてあげると先祖のことを話しているようで、その熱心に話す様子に、テーブルに座ってコーヒーを一緒に飲んだ。メモを渡すと字は書けるようで、自分の名前や先祖の名前を次々に書き始めた。私は今日の飛行機で帰ること、今日が最後の釣りだと伝えると神様に祈ってくれた。1時間ほど彼とゆっくり話し、というか話せないので静かな朝だった。

PC130758朝は話しができない彼と静かにコーヒーを飲んだ

テントをたたみ、荷物をまとめ、これで飛行機ギリギリまで釣りができる。隣の白ひげのダッチ爺さんにも、サヨナラを告げた。




ウクレレを弾き絶妙な裏声で歌う、ハワイアンが進めてくれたフラットこそが、前回、私が1時間の道のりを自転車で汗をかいて、たどり着いたフラットだった。初めての美しいフラットで私に向かって泳いできたボーンフィッシュが、ひったくるようにフライを加え、リールの逆転を止めることもできぬまま、バッキングラインをサンゴに絡め、フライラインごと持って逃げていったフラットだった。今回の潮位では無理、そして止まない強風で諦めていたフラットだった。これも何かの縁だと思い、ダメ元で最終日はそのフラットに立つことにした。


PC130762最終日、泣いても笑ってもここまで楽しませてくれただけでも幸せでしょうと自撮り。穏やかでしょ。ここまでは、、、


案の定、風は白波を立てて東から西へ、海に入ってみると思ったより浅く、雲ひとつない空が味方につき。これなら魚を見つけられるかもと期待。しばらく深かった水深が徐々に膝くらいの水深に変わる場所、水中を走る緑色の巨大な影が視線に入ってきた、フライを投げては逃げられ、そしてまた次の群れが現れ、フライを投げては反応せず。それでも次々と信じられないほどのチャンスが続き、スプークさせ、喰わせることができない、フライをより軽いものに変える。昼を過ぎてPバターのサンドイッチをくわえながら、ボーンが現れてはフライを投げた。岸から1kmほどきた場所、一度ガツンと竿が曲がった。体が震えた。即座にドラグを限界まで閉め、ボーンの突っ走りを止めた。竿は立てずに寝かせ、リールの性能に頼った。前回、サンゴに切られたことで、体がボーンを走らせないようにと動く。さすがにドラグをしめ過ぎたか、「バチン!」と大きな音で糸が切れた。放心状態で体が震えていた。とりあえず、またボーンを掛けることができただけでも前進。着水音を静かにするために、ダンベルアイの小さな軽いフライに変えた1投目のヒットだった。


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この1匹のフッキングとバラしで、残り時間2時間。「あと何度チャンスがあるか」といつも以上に集中する自分と「これでもし釣れちゃったら出来過ぎ」と思う自分。そして、チャンスはがきた。

背びれを水面から立てて、6匹の魚が風上へ向かってゆっくりと泳いでいる。ザバザバの波とバサバサの風の中、オフショルダーには自信があった自分のキャストは風で全く力が入らない。精度にはかけるけど、パワー重視のウラケンキャスト。背中を向けて群れの前にフライを投げ込むと、ガツンときた。



ドラグをゆっくりと閉めて、ゆっくりボーンフィッシュの突っ走りを止めた。落ち着いていたけど足は震えていた。それでも50mのバッキングがでた。サンゴのリーフエッジに差し掛かる前に走りを止めた。すでにアドレナリンハイで、気分は晴れていた。ゆっくりボーンが近づいてきて、銀色の魚がキラキラと輝いていた。モロカイのボーンフィッシュを初めて手にした瞬間だった。隣の島に度とくくらいの声で、「やったぞ〜」と叫んだ。


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顔は可愛らしいとは言えない、口の尖った姿で、まん丸の魚体にアルミホイルのような銀ピカのエラ蓋。ナイフの用にとんがった尾びれで、それほど大きくはないけど50センチほどのボーンフィッシュを舐めるように眺めた。この1匹で今回のミッションは達成だった。出来過ぎな最終日だった。

リリースして、車まで帰ろうと思ったけど、帰るまでにもボーンに出くわすかもしれないと思い、投げる準備をしながら、フラットを歩くと、やっぱり次の群れが現れた。余裕だった。ボーンの2m先に静かにフライを投げ、ゆっくり沈め、ボーンに合わせて糸をひく。竿は立てずに、左手のストリッピングでフッキングし、そのままドラグをしめて、ボーンのファーストランを止めた。同じサイズのボーンフィッシュでモロカイのボーンとしては中型だけど、余裕にキャッチできた1匹で、2年間のモロカイリベンジという悪夢が晴れた気がした。


できすぎるくらい、飛行機の出発2時間前の3時に車に戻り、キャンプ場でロッドやリール、しょっぱい服を洗った。白ひげのダッチさんと言葉が話せない彼とまた会った。釣れたと報告するすると、自分のことのように喜んでくれた。言葉が話せない彼には釣れたフライをプレゼントした。



IMG_0605静かな大男、彼の祈りが効いたのか?



IMG_0587白ひげのダッチさんにも感謝


PC130849最後に私に力をくれたグレッグのロッドやリールに命を託してくれた広島のYさんにも感謝。



PC110598バンザイ、モロカイ!


空港で全員集合。私が釣れたことをハネさんにいうと、みんなに伝わり喜んでくれた。これまで釣れてなかった私だったので、ようやく恩返しができた気がした。



48090606_2339911292907532_428227403555274752_n-2ありがとうございました。お世話になりました。モロカイの皆さま。そしてキッズ達もサポートのスタッフも一人一人ができることをやり無事に終えたモロカイだった。



モロカイのボーンフィッシュをフライで釣るための重要なことをまとめておく。

1、太陽
2、水深、底質
3、風
4、魚
5、生活


1、太陽は10:00から15:00の真上にあるのがベスト。雲がないのことがベスト。だけど薄い雲や雲の切れ間からさす太陽でチャンスはある。

2、水深はマイナス水位がベストなので、潮見表に合わせて計画が立てれrばベスト。0フィートから1フィートならば、ちょっと深いけれど、雲がなければサイトフィッシングは十分できる。魚を見つけることができる。

3、風は基本的に、東から西へと吹き、強風。03xの9フィートのリーダーでしっかりターンオーバーさせること。フライラインやフライで水面をバチンと叩くと、魚たちはピューッと逃げていくので、プレゼンテーションは静かに、波立っていても結構シビア。フライは、水きれがいいエンリコのような素材がいい、着水音と空気抵抗を考えて作る。風が強いとオフショルダーで投げれないくらいパワーが必要なので、魚に背中を向けてのキャストも試された。ティペットは20ポンドのフロロカーボン。風はなかなか手強い相手。 

4、魚はボーンフィッシュ(オイオ)とトレバリー(パピオ)とGT(ウルア)、ミルクフィッシュがターゲット。ミルクフィッシュ以外は同じフライで狙え、ミルクフィッシュは水面下を漂うような緑のマラブーで喰わせることができるという。エイに刺される危険とサンゴで怪我をするので、シューズは重要で、足がふやけると簡単に靴擦れするので注意。私は力王の地下タビ。偏光グラス、フェイスマスク、UVのリップクリーム、日焼け止めをこまめに。フラットを歩いて濡れると結構寒いので、長袖シャツの上にレインウエアを着てちょうどよかった。

5、生活は、キャンプ場、コンドミニアム(キッチン付き部屋)、食事付きホテル、ハネさん家など選択肢はある。キャンプ場は1泊12ドル。 コンドは1泊70から120ドル程度。ハネさん家は1部屋100ドルからあり、現地での体験や困ったことが相談でき頼もしい。必要品はレンタカーがあればカウナカカイの町ですべて揃う。ガンショップ、薬局、ガソリン、キャンプ用のガスバーナー用のガスは現地ではカセットコンロ用のガスが手に入る。キャンプは許可を現地で取る必要があり町に行くついでに済ませ、そこに飲み水や無料のプールもある。WiFi環境が微妙で、町のレストランに入ればあるほか、町から離れると携帯の電波がなくなる。



最後に、お世話になった島の方々に、プレゼントを!



そして、最後にお世話になったモロカイの男たちにフライのロッドとリールをプレゼントしようと思った。私のが持っているロッドやリールのほか、北海道のガイド仲間たちに相談したら、快くロッドやリールを寄付してくれた。



IMG_0744ムッチありがとう。ほかのTさん、Sさんもありがとうございました。


でっかい夢!みんなでモロカイにボーンフィッシュを釣りに行きましょうね!


そして、




長々とブログにお付き合いいただいた方の中で、もし!もしですが、眠っていて使う予定がない、7番、8番、9番のロッド(2ピースでも大歓迎)やリール、フローティングラインがあれば、ぜひモロカイの方々へ寄付したく、お譲りいただけるとありがたいです。東日本の津波でもご迷惑をかけ、少しながらのドネーションがあれば、ぜひ、よろしくお願いいたします。

モロカイとモロカイのボーンフィッシュとの付き合いは、これから末長く続けていこうと思います。



以上、長々とありがとうございました。


そして、


新年明けましておめでとうございます。昨年はたくさんの人に支えられ感謝の一年でした。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ご挨拶が遅れてごめんなさい。


もし、ご興味ある方は、こちらもご覧ください。2年前にモロカイに挑戦した時の記録です。

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その1は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52319521.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その2は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342124.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その3は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342379.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その4は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342695.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その5は:
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52342861.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その6
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52343015.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その7
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52343035.html

ボーンフィッシュを求めて、モロカイ島を開拓せよ。その8
http://blog.livedoor.jp/sanpei4649/archives/52343121.html


十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
ロッジラッキーフィールド
Lodge Lucky Field

HP:http://lodgeluckyfield.com
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