エゾモモンガ

2018年04月12日

チャンレジ
久しぶりの様子を見に行ったら、夕方6時20分ですでにでていたモモちゃん。

三脚を使わずに、カメラの持っているすべての性能を酷使して、飛んでるシーン。
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ぶれぶれ、ボケボケもまたよし。


エゾモモンガが飛ぶ森には、がさごそとエゾリス1匹、アカゲラ一匹、おじさん1人.

夕暮れが暖かくなって気持ち良くなりました。


エゾモモンガ観察、撮影ガイドについて詳しくは、
ロッジラッキーフィールドのHPにて、

十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
http://lodgeluckyfield.com

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(11:42)

2018年03月31日

今日 3月31日の夕暮れをもちまして、今シーズン冬の部最後のエゾモモンガガイドが終りました。

今日は16時スタートで、いくつかの巣穴を回り、エゾモモンガの環境を観察し、夕暮れの出待ちは17:30から18:50でした。気温プラス8℃と暖かい夕暮れ、ビールを飲みながら待ちたいところですが、三脚をたてて出待ち。18:05に1匹がでて、その後あちこちから飛んで来たり、飛んでったりと繁殖期らしい追いかけっこを見せてくれました。最後はハルニレの枝の先で丸くなって食事に夢中になって終了でした。最後のガイドはエゾモモンガのように可愛いゲストさまでした。ありがとうございました。



2018年1月のBBCから始まって、エゾモモンガたちには大変お世話になりました。寒い中お付き合い頂いたゲストの方々にも感謝いたします。これからも、エゾモモンガたちの森のため、日々お付き合い、観察を続けたいと思います。

P3310102ヤチダモの割れ目から1匹が現れたのが、18:05。

P3310103P3310104夕暮れの暖かさに、あの厳寒期の厳しさにニヤりとしました。夕涼みのような出待ちでした。 ハンノキからハルニレに食べ物を変えた様子。




P3250072ロッジの敷地に巣箱を設置しました。子供たちとの観察が楽しみです。



明日から4月、いよいよ釣りに専念します!
リサーチ頑張ります。


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(20:07)

2018年03月19日

 今日は「この枝に乗る」を期待して、
エゾモモンガの着地地点の木のすぐ後ろで静かに待つ。
30mほど先の巣穴から2匹が出てきたのを確認して、
こちらに来るのを待っていると、
スルスルと木に上ったモモンガは、
さっと体を広げて滑空し私に向かって飛んできた。


双眼鏡の中で滑空する姿がどんどん拡大され、
クリクリとした大きな瞳がどんどん近づいて、
腕を大きく広げて滑空する姿はまさに「食パン」。

私の目の前2m先のヤチダモの地上から1mほどの場所にサクっと音をたてて止まった。
その一瞬の出来事がスローモーションのように目の奥に焼き付いた。
野球のグローブをしていたらキャッチできたかもしれない。
日没後17時40分の4匹との夕暮れだった。


P3182787まったく不明な滑空シーン、その1


P3182818その2


P3172769その3

P3172771その4


つづく・・・





朝ロッジを4時45分に出る。
気温を見ると0℃。霧雨が降っていて、
車のフロントガラスに氷の膜ができていた。
道路がツルツルなのではと心配した。


まだ暗い朝の森にエゾモモンガの活動を探す。
5時20分にチョロチョロと巣穴の周りを走り回るエゾモモンガがようやく見える明るさになる。

巣穴に入ったり出たりしながら、
4匹が追いかけっこをしている。
たまにキッキッとエゾモモンガの小さな声が聞こえる。
気温が上がり繁殖行動が始まった様子。
雌はお気に入りの巣穴を探しているようで、
意外な木の穴や巣箱にも出たり入ったりする。
その後を追うのが雄なのか、
巣穴に入れてもらえないエゾモモンガがあっちの木に飛び、
こっちの木に飛ぶ。


目に焼き付くような滑空シーンを写真に収めたいと思うと、
あのメーカーのカメラか、
それともあのレンズかなどと、
物欲とお金が滑空する。
そんな雑念をかき消そうと、
双眼鏡でエゾモモンガを追った。
霧雨の夜明けの森に春の湿った匂いを感じた。



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P3152402しばらく目を慣らす夕暮れのエゾモモンガ


エゾモモンガのおまけで出会うゲスト

P3122144その1 「撃ってみな〜」とばかりに逃げないエゾシカ 

P3162128その2 エゾシカの頭骨 先日クマタカが食べていた雄ジカの頭は奇形角だった。

P3162421その3 エゾモモンガ眠る頃におきてくるエゾリス  足音もうるさく、手がデカイ。おじさんっぽい


P3162448その4 後ろ姿のキツネ 3月は昼によくみる


P3162514キツネその2


P3162498その4 近所のタンチョウ 繁殖で戻ってきた。 でも彼らの狙いは牛舎のコーン


P3172725その5 北へ帰る途中のハクチョウとマガンとオオヒシクイ 彼らもコーンねらい


P3172677その6 小鳥達。 どこに、何がいるか、わ・か・る・か・な?


P3172144その7 ミジンコ? 



興味深い足跡の観察


雪の上には色々な動物の足跡が残されている。
これは、きつね、
これは、リス、
これは、ネズミだ、と
足跡で動物の種類がわかる他にも、
足跡を観察すれば、動物たちの行動も予測できる。

ウサギはこのエゾニワトコでお腹いっぱいになったからここに糞をした、とか、
ここで鹿が寝ていたのは、今朝に違いないとか、
この方向が定まらないキツネの足跡は、お腹を空かせてフラフラしているとか、
冬の森を覆い尽くしてくれる雪は、さまざまな動物のサインを教えてくれる。


そして先日。
怪しげな林をゆっくりと進んでいた。
70年生ほどのヤチダモ、ハンノキ、カシワの雰囲気のある林だった。
まだ枝に残る柏の葉が風に揺れている。
春の光が木々の根元の雪を溶かして、根びらきが進んでいた。
木々の奥に50mほど先に、怪しげな木があった。
木の肌が黒く汚れ、木から突き出したコブの上に土のような汚れが、
双眼鏡で確認できた。


しまった雪をつぼ足で進み、
怪しげな木に近ずいてみると、思った通り
エゾモモンガのふんとオシッコで汚れた跡だった。
木の裏側に回り込むと、
目の高さほどの場所に、500円玉ほどの穴が開いていた。
やった。
新たな巣穴を見つけた喜びだった。

巣穴の周りを見回すと、
ん?
ん!!!

人の足跡がついていた。


先客がいたとは、
てっきり、バージンな巣穴だと思った私はガックリ。
エゾモモンガを探している人がいた事にビックリ。


そして、続いている足跡を観察すると、
ここを踏み固めたということは、
この枝にエゾモモンガが止まるのか、
ここを踏み固めたということは、
この穴からも顔を出すのかぁ、
人の足跡から、エゾモモンガの行動パターンまで予測できる。

ん?ここを踏み固めたのはなんでだろう?
もしかして、この人は、
このハルニレに上って採食しているエゾモモンガを観察しているのか?
穴の前ならまだしも、食性や 日中の行動も把握しているのか?
足跡の様子から、この人、なかなかなかもしれない。


あの距離からこの巣穴を見つけるには、
双眼鏡を使ってようやく。という距離なのに、
かなりな観察力と直感の持ち主に違いない。
そして巣穴だけではなく、餌を食べているエゾモモンガもしっかり見ている。


私は、エゾモモンガよりもこの人の方が気になる。
この巣穴に通っていれば、そのうちこの人にも出会うだろう。
楽しみだ。


興味深い足跡の観察だった。


P3182159目覚める前の夜明けの森で、エゾモモンガの動きを探す


P3182823巣穴に戻り、しばらく外を眺める



P3182171意外な穴から出てきたエゾモモンガ。きっとこのエゾモモンガは、巣穴から両親に追い出され、1人ぐらしを決めたのだろう。



3月に入って



厳冬期から解かれるよに、3月のドカ雪や大雨で一気に春めいた。
暖をとるために、密集して巣穴で寝ていたエゾモモンガたちは、
寒さが緩んだのと、合わせて繁殖行動も始まり、
分散し始めた。


夜が温かくなったためか、わざわざ日中に木に登って餌を食べる必要がなくなったためか、
頻繁にみられた日中の活動も減った。

3月の気温の変化と光の変化は、1月や2月の極寒期とちがって、
エゾモモンガの活動がイレギュラーになる。


繁殖行動で追いかけっこする。
冬の巣穴から分散するので、いつも入らない穴にも単体で入る。
日中に繁殖行動や餌を食べている時がある。


観察は、このイレギュラーさが、いいこともあれば、うまくいかないこともある。

予定ならこの巣穴か5,6匹のエゾモモンガが出てくるはずなのに、
2匹しかでない、とか、
そうかと思えば、
あっちの穴から出てきた、とか、
突然どこからともなく飛んできた、とか、
巣穴に戻る時間なのに、まだ追いかけっこをしている。
昼に行ったら、巣穴から顔を出していた、
ハルニレの枝の先で餌を食べていた。
そんなイレギュラーな行動が見られる。
朝の出戻り時間が早くなり、夜の活動し始める時間も遅くなる。
なので、観察するチャンスは一瞬で、
写真を撮るのが難しい。
暗さという難題が、エゾモモンガの面白さ。
それでも、エゾモモンガの行動パターンがわかるようになれば、
じっといる時間が長いエゾモモンガガの一瞬を、
ライトやフラッシュなしでも十分に撮ることができる。

1月や2月の厳冬期はこの穴から顔を出し、
この枝に止まり、ここから飛んで、ここに着地する。
パターンが決まっていて予測もしやすいものだけど、

3月の分散したエゾモモンガたちは様々な行動パターンを見せてくれる、
写真を撮るのも、バリエーションが沢山あって面白いくもあり悩ましい。
3月は春と冬が交差する時期でもあるので、
春かと思えば、真冬に戻り、
夜も普通にマイナス10度を下回る日もある。

春の湿った雪は、夜には凍り道路がツルツルになることもあるので、
春の雪や雨、霧の後の夜や早朝の運転にはくれぐれも注意。


P31828483月18日朝7時に外でハルニレを食べていたエゾモモンガに出会った。

P3182862


十勝の自然を楽しむための ガイド&ロッジ
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エゾモモンガのガイドはこちら
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(12:39)

2018年03月16日

2018年1月24日10時24分に撮影したエゾモモンガの食事シーンです。

夜行性と言われるエゾモモンガですが、日中に食事しているエゾモモンガに出会いました。極寒の1月、夜明けの寒さが−20℃を下回る季節、寒さを避けて日中の行動に変えたのか、それとも夜にテンやフクロウなどの天敵に狙われているのか分かりませんが、日中に活動するエゾモモンガを見かけます。直射日光が目にあたるのを避けているのか、太陽を背にしてハルニレの蕾を食べています。夜の活動の機敏さもなく、足取りも恐る恐るに見えます。あのまん丸の真っ黒い瞳には太陽下ではあまりよく見えていないのかもしれません。それでも小さな足を器用に動かし、ハルニレの細い枝をつかんでバランスを保つ姿はユーモラスです。巣穴からでて、1時間ほど木の上で食べて、上手に枝を交わして滑空して巣穴に戻っていきました。


2018年1月24日エゾモモンガ 


エゾモモンガの観察、撮影ガイドについて詳しくはこちら

十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
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(22:02)

2018年03月06日



3月になると2月の寒さも緩み、雪の上にはガガンボ、カワゲラが歩く姿が目立つようになります。風のない日にはユスリカが飛び、「厳しい冬もさってしまったのかぁ」と少し息が出ます。歳時記には啓蟄とあります。気持ちも「どこかでライズが」と川へ飛びますが・・・

少しずつ、暖かく、春に向かうのはいいもので、ちょっとした変化を見つけては、生きている喜びというのか、誰にも分からない、ニヤリがあります。それだけに、四季がはっきりしていて良かったです。


P2141502ヒューヒューヒューと鳴く、ゴジュウカラの恋歌


P3031639背後霊のようにペアリングしたエゾフクロウ


P3041900締まった固雪を駆け回るエゾリスの後ろ足


P3041908見つめる先はカムチャッカ?オジロワシ

P2271766夕暮れのエゾモモンガの出待ちもだいぶ楽になりました。

P2160029


気温を感じて、動物たちは真冬の活動から春の活動へと変え、鳥たちの囀りやキツツキのドラミング。日中の活動と夜の活動。極寒期の規則的な活動から、恋の季節、ソワソワするようで、不安定な活動に変わりました。天気も春かと思えば、一瞬で真冬に変わり。人間の予想を簡単に外してくれます。


P3011834

P3021677


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3日ほど前の十勝を襲った大雪は、毎年よくある春のドカ雪で、湿って重たい雪は、雪合戦や雪だるまを作るには都合の良い雪ですが、道路にはあちこちで動けなくなった車と駐車場に埋もれた車を掘り出す人の姿。ロッジもまっ白の美しい世界になりましたが、隣の農家のトラクターが掘り起こしてくれました。


P3021679ガガガガ・・・



ガイドは、写真やエゾモモンガがメインで、その合間にシマエナガやエゾフクロウに出会ったりしています。夜明けも早くなり、エゾモモンガについて早起きが辛い毎日です。でも朝は5時半、夕方は6時。だいたい定刻どおりに、仕事をしてくれるスタッフ(モモンガ)たちです。


エゾモモンガの撮影は、「暗さ」という面白さプラス、寒さという美しさ。

明るければエゾリスと同じように撮影で、いいカメラでもそれなりのカメラでもカメラまかせに撮影できますが、夜行性といういうエゾモモンガの基本的な活動時間は早朝や夕暮れの暗い時間。カメラの感度やシャッタースピード、レンズの明るさなど色々悩みながら、写真に納めたい。納められた時の満足感は、厳しい寒さの中で自分の指先の心配よりもバッテリーの心配をしながら、息を止めて一瞬を捕らえようとする気持ちは、「頑張って!」と思うばかりです。


早起きは辛いですが、夜明けの美しさや、まだまだ−10℃を下回る寒さは凛としてます。春は近づいていますが、もう少し冬も楽しみたいです。




P3041646空よ、もう少し待ってくれ〜



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(10:12)

2018年02月05日

エゾモモンガ
Siberian flying squirrel

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どこにでもいるようで、どこにいるかわからないエゾモモンガ


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夜行性と言われるエゾモモンガだけど、夜行性とはかぎらない


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P1244749

空気も凍る針葉樹の森の夜明け




P1264745音が無くなり、鳥たちも静まり返る日没後の青い世界


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人目につかず、行動もよくわかっていないエゾモモンガたちと1月を過ごした。


2018年1つ目の大仕事は、イギリスBBC放送のエゾモモンガの撮影のサポートだった。


帯広畜産大学の野生動物学研究室の先生のご紹介で、イギリスのBBC放送のエゾモモンガの撮影をお手伝いさせていただくことになった。帯広畜産大学は昔からエゾモモンガの調査や保護活動に力をいれていて、エゾモモンガについての論文も数多い。夏のエゾモモンガの行動については、帯広畜産大学で把握してるが、冬の行動についてはサポートできないということで、私に話が回ってきた。今回の撮影はドキュメンタリー番組の中の1部で、極寒の自然を生き抜く野生動物のなかで、エゾモモンガがどのように冬を過ごしているかというテーマだった。


エゾモモンガは十勝の平野部の防風林や公園、神社から、標高の高い針葉樹の森、国立公園までと幅広く分布していが、今回は「雪深い寒さの厳しい世界で暮らすエゾモモンガ」というのが今回のテーマだったので、私の知るなかで一番寒い場所でなおかつ、針葉樹の美しい森で暮らすスタッフ(エゾモモンガ)を紹介することにした。この巣穴は鹿を探して山を歩いている時にたまたま見つけた巣穴だった。




エゾモモンガの行動は夜行性と言われ、夜明けから日の出までの1時間か日没から真っ暗になるまでの1時間が肉眼で観察することができ、撮影できるチャンスでもある。それが12月から2月という一年でも寒い時期の早朝と夕暮れ。ときにはマイナス25度まで気温が下がる世界。普通の人間なら1時間も巣穴の前でじっとしていたら、ギブアップしたくなる寒さのなか、9日間という撮影期間を、バッテーリや機材、寒さ対策など野生動物専門のカメラマンがどうするか。エゾモモンガの行動よりもカメラマンの行動のほうが私には興味深かった。



12月から各場所の巣穴のチェックを終え、3つの巣穴にまで的を絞り撮影が始まる。熟練のカメラマンのケビンさんとの会話は、先週はコスタリカでウミガメのふ化の撮影だったとか、シロクマの恐怖のなかでの撮影の話し、マラリアに2度も感染したなど、自慢げに話す姿は本当に好きなんだと共通するものを感じた。

P1224761イギリスから2名、東京から1名の合計3名のクルーの荷物 荷物の量もワールドクラス 「チビちゃん、触るなよ〜」




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P1234751P1234761はじめの3日間はロケハンに徹し、撮影の条件に合う巣穴をリサーチャーのターシャさんと一緒に回る。その間中カメラマンのケビンさんは巣穴の前で張る。動物にプレッシャーを与えないように、巣穴の前にはカメラマンのケビンさん1人のみ、もしくは私と2人で静かに待ち。他の2人は別の場所のチェックや食料の調達、許可申請の確認などあちこち走る。効率のいい役割分担もまたさすが。


P12447461月24日 朝6時に現地に到着、真っ暗な森に手が届きそうな星空のした、車のライトにダイヤモンドダストがキラキラと輝いていた。ピリピリする寒さが鼻にツンと突き刺さる。マイナス15度ほどの夜明けだった。


P1244749ゆっくりと明るくなった森で、現れるはずの時間になっても2匹のエゾモモンガが出てきただけで、活発に活動するわけでもなく、トイレだけをすませて巣穴に戻ってしまた。日の出前に活動を終えるはずのエゾモモンガが活動しなかったことで、昼に活動するのでは?と期待して、巣穴の前で待つ事1時間。


P1294804太陽も出てきた7時過ぎに一匹のエゾモモンガが現れた。


トイレを済ませたら木の上にのぼり、滑空して隣のハルニレの木に飛び移り、枝の先の花芽を夢中で食べている。位置を伝えようととするけど、これがまたとても難しい。

私:「うーんと、あの右側の太い枝の分かれめから3mくらい上の、向こうにのびている枝の、あの折れている30僂らい枝の、その50センチ上のあそこ」。


ケビンさん:「うーん、どこ?」


私:「よし、じゃあ、もう一度、下から。あの枝の、その先の・・・」


ただでさえ日本語でも難しいのに、これを英語で伝えなければいけない。いっそのこと、「カメラを貸して、私が操作するから!」と言いたくなるのをこらえつつ(と言っても大柄のケビンさんなのでモニターまでは私が背伸びしてやっとなので、辛い)。それでも、モニターを見ながら、奥の枝を見たりして、エゾモモンガをカメラに入れた。

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P1244769カメラにさえ入れば、超ズームでも美しくモニターに映し出される姿は、さすがBBCカメラだった。




巣穴からでてきたエゾモモンガはハルニレの芽を30分から1時間半かけて食べたら、巣穴に戻り。10分から20分後には別のエゾモモンガ巣穴からでて、ハルニレを食べるという行動で午後1時まで撮影することができた。夜行性と言われるエゾモモンガが明るい時間に見せてくれて幸運だった。


撮影は8日間休むことなく、毎日続けられた。早起きの毎日だったけど、エゾモモンガたちとの出会いは、毎日違った行動や顔を見せてくれ、飽きない。


クルーたちも毎日エゾモモンガが出てくれ、撮影も順調に進んでいるお陰で、最初の2,3日は、待っている間は声を潜めて、物音立てずの撮影だったけど、4日後には、車のドアもバタン、待っている間中お菓子の袋をガサガサ、ゴソゴソ、「あっ、また出てきた」と大きな声を出して教え合うほど。エゾモモンガもまったく気にする事なく、毛繕いしたり、木をのぼったり、滑空したりとお互いにリラックスした撮影で日が経った。


P1290423バッテリーが冷えないように、暖かい帽子で包まれている


動物カメラマンのケビンさんの動物へのアプローチは、さすが素晴らしい野生との距離感だった。遠くから、少しづつ、動物の行動を観察し、理解しながら、どう動くかを、どこから撮影すべきかを見極める。1日、2日、3日と時間をかけながら、太陽の位置や行動パターンにあわせて、場所を決めて、彼らの行動をひたすら待つ。1日目、2日目に撮った映像と5日目に撮った映像はまったく違い、エゾモモンガの仕草、愛敬までを鮮明に撮影していた。それでも「8日間の撮影じゃ時間が足りない。ぜったいに満足しない」と言う。ここにずっといてもいい事になれば、おそらく2ヶ月くらいは平気でここでじっとしているだろう。だからこそ、プラネットアースやブループラネットのような「どうやってこんな映像をとるの?」という野生動物の撮影ができるのだろうとうなずけた。やっぱり、その道のプロフェッショナルというのは面白く(変態?)、とてもいい勉強になる。


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P1294783コーヒーが入ったボトルと凍ったパンがあれば、おそらく3日は黙ってじっとしていることだろう。



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P1274828エゾフクロウにも出会う事ができた。

P1274835ロッジに戻って撮影した映像を自慢げに見せてくれた。生で見てもとても可愛らしいエゾモモンガだけど、映像で飛ぶ瞬間やスロー映像をみるとその仕草が特別際立ってみれた。どのように編集、放送になるかが楽しみだ。


撮影が順調に進んだのも、各クルーたちの役割分担の徹底。そしてうちのスタッフ(エゾモモンガ)たちも約束以上に姿を見せてくれたお陰、さらにナギサさんの温まる料理も美味しくて、メンバー最高に楽しんでいただけた9日間の十勝滞在だった。

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IMG_3725貴重な経験ができた9日間でした。放送は来年あたりということです。


P1234764 ナターシャさんから1ヶ月後にメールをいただきました。

Thanks so much again for being such wonderful hosts last month. Lucky lodge is such a beautiful home and your venison truly is the best thing I have ever eaten! It was a real treat to be shown around Hokkaido by such an enthusiastic and knowledgeable guide, thanks for taking us to the squirrels Yoshi! We've already processed the footage and it's looking fantastic – will send you some clips when I can :)

I just wanted to check whether you received our gift in the post? It should have arrived a few weeks ago but thought I'd better make sure in case it got lost in transit?

Hope to hear from you soon :)

Tash
Natasha Filer | Researcher
BBC Natural History Unit
EARTH FROM SPACE



エゾモモンガの写真撮影、ガイドについて・・・・


エゾモモンガの撮影は、300mmから600ミリくらいのレンズがオススメ。基本的には朝か夕暮れの薄暗い時間の活動と撮影になるので、三脚が必要です。照明やフラッシュはエゾモモンガのためにも美しい写真のためにも使いません。ISO感度の高いローライトカメラがあればなおよく、BBCのカメラマンのケビンさんはNIKONやキャノンもいいけど、ソニーがローライトには優れていると絶賛していた。たしかにソニーのα7s2は、ミラーレスでISO感度はすごい。


私の場合、エゾモモンガの撮影は、特別いいカメラを持っている訳ではないので、夕暮れになるとたいていピンとが合わなくなり、シャッターが切れなくなるなる。だた、現在撮っているのは、スワロフスキーのフィールドスコープのレンズが特別明るいので、スコープにデジカメをくっつけて撮影すると、私の一眼レフでは撮れない暗さでも明るくとれる。600ミリくらいの倍率で大きく撮れる。

P1294808

デジカメだけでなく、スコープにスマホのレンズをくっつけてもそれなりに撮れる。なので、絶対に高いカメラでないと写真がとれないというわけでもなく、記念に、記録にだったら、エゾモモンガが動かないでじっとしててくれたら、こんな感じに丸く枠がついて撮影ができるP1294804P1244828


カメラはお金をかけたらキリががない、いいカメラがあったらと思いつつも、三脚やカメラ、レンズなど装備が大きくなって重くなれば、動物を探して、森を歩く行動範囲も限られてしまう。双眼鏡一つでお弁当もって山を歩ければと思いつつ、写真もまた面白い世界なので、自然は飽きない。


最後に少し、宣伝ですが・・・



エゾモモンガなど野生動物の撮影、写真のガイドは、プライベートで行っているので、他のお客様と一緒に行動すすることがないので、その分ガイド料金は少々お高くなってしまい申し訳ありませんが、冬道のツルツル路面の運転や、移動時間や撮影の時間配分や動物が出て来る山の時間にあわせて、お客様の見たい動物や時間、装備、体力など、ご要望に合わせた一日を状況やその日の天候をみて相談して決めることができます。



12月から3月までは、野鳥、エゾモモンガがメインで、またワカサギ釣り&氷上天ぷらも、冬のオススメです。4月から12月も自然はいろいろな姿を見せてくれますが、魚釣りに専念していますので、撮影、写真のガイドはできません。

詳しくは、ロッジラッキーフィールドのHPから、メールでお問い合わせ下さい。料金の見積もりやご希望など伺い、アドバイスできることがあればと思います。

十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
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(01:08)

2017年03月14日


あの寒さが嘘のように、ここ最近の緩んだ空気と光の強さ。
春ですね。

ねむたいです。

10時過ぎのこの陽気、
気持ちがいい。

エゾモモンガの観察、撮影のガイドが続いて、
朝の出戻りねらいは5時起き。
日の出前の森も静で、汚れない空気が気持ちがいい


足で雪を踏む音がうるさくて、
静に森を歩いて、動物の気配を探す。

1本の木に何びきかの小鳥たちが群がっていた。
木の表面は濡れていた。


P3132417イタヤカエデの樹液を飲むシマエナガ


P3132422この小さな小鳥


P3132423かわいい




イタヤカエデが樹液を出し始めていた。

そう言えば、カナダのサトウカエデから作るメープルシロップは有名だけど、
イタヤカエデの樹液も煮詰めると甘いシロップになると、
作ってみようとチャレンジしたことがあった。

イタヤカエデに間違えないと、木を決めて穴をあけると、
したたるように樹液が出た。
ペットボトルに集めて、3日間ほどで4リットル回収した。
薪ストーブの上で5日間かけて、ゆっくり煮込むと、
50ccほどまで煮詰まって、しめしめ。

甘いと思って、舐めてみると、

超苦かった。

調べてみると、イタヤカエデだと思った木は、
ミズキだった。

そうやって、ミズキの木を体で覚えたのが10年くらい前だった。
(水を良く吸い上げるから、ミズキの木は井戸の近くに植えるとか・・・)


話がそれたけど、糖度が高いイタヤカエデ(オニグルミやコクワも)は、どの樹種よりも早く地面から水分を吸い上げる。その甘い蜜を知っているのは、鳥やリスたち。
舐めているのをよく見かける。

そりゃそうだ、
こんなまっ白の食料が乏しい世界に砂糖の甘さがあれば、ごちそうに違いない。


そんな事を考えながら、可愛らしいシマエナガを見ていたら、

視界の隅っこに、ベタッと飛んで来た目ん玉クリクリのなにか、

双眼鏡で見ると、エゾモモンガ!

太陽も高く上がった朝の9時。

青空の下で、ハルニレの芽を食べるエゾモモンガに興奮して、

動画をとったり、写真をとったり、じっくり観察して、

時々、ハーハーと息継ぎをして、

また写真を撮ったり・・・


そんなお客さんと森の中で2人、

誰がみても怪しい2人。

でも静かに大興奮の一時だった。


1時間ほどのエゾモモンガとのセッションだった。


P3132429突然飛んで来た、エゾモモンガ


P3132452この小さな割れ目がエゾモモンガの巣穴で、木の下には大量のウ◯チが散乱していた。

P3130050




自然界とは不思議なもので、

目的だったエゾモモンガをあきらめて、
アカゲラやシマエナガなんかを、
いいな〜なんて、見ていたら、
突然現れたエゾモモンガ、
これが、自然とのおつきあいというもので、

無欲というのは、最大の武器に思う。

P3132402この樹液に集まる様子は、なんとなくクワガタにも似てる

P3132426コゲラ


3月はエゾモモンガ、エゾフクロウの観察、撮影のガイドの仕事がポツポツとあり、面白い方々が遊びに来てくれました。


P2221553十勝を300年高台で見守ってきたカシワの大木に暮らす贅沢なエゾモモンガ


P2221561雪が降ったら埋もれてしまう?エゾモモンガの巣穴

P3051781中身が空のオニグルミの実にだまされて近寄ってきたエゾリス

P3060152早起きして出会えた、エゾモモンガ、ヤナギの細い枝の皮を丁寧に食べているた。

P3060157朝日に照らされるエゾモモンガ、カラマツの芽に夢中



P3061969巣穴に帰る前のトイレ


十勝のエゾモモンガについては、ロッジラッキーフィールドのHPのページ「エゾモモンガ観察日記」に詳しく書いておりますので、もし興味がありましたら、ご覧下さいませ。
こちらです:http://lodgeluckyfield.com/Na-EzoMomonga.html


(12:17)

2017年01月30日

エゾモモンガも気分や天気によって、昼活動している。
いろいろ事情があるみたい。
すべてが夜行性というわけでもない様子。


P1300226エゾマツ、トドマツの針広混交林


P1300229夕方の16時 ハンノキの花芽を食べるエゾモモンガ。撮影は1月30日。1月上旬にも同じ場所で13:00に花芽を食べていた。





今日はガイド。
香港からのお二人。

オオワシ、オジロワシ、エゾフクロウを観察し、
ちょっと観光で然別湖のアイスビレッジで息抜して、
夕方エゾモモンガを観察。


P1300186ドロノキに止まり、カラスの動きを観察するオオワシ

P1300193シロザケの死骸を見つけ、群がってきたオオワシ、オジロワシ、カラスたちの争奪戦が始まる


P1300200今日は曇りのために、エゾリスに邪魔されずのんびりと昼寝するエゾフクロウ


中国人の方も、ガイドを使って野生動物を見て、ロッジに泊まるとうスタイルが好きな人もいる様子。

十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
Lodge Lucky Field : http://lodgeluckyfield.com




(21:13)

2016年11月15日

今日の帰り道、ちょうど太陽が沈み、空の色が変わっていくのを見ながら、ふと思い立って、近くのエゾモモンガのねぐらに寄り道、今年も巣穴にいるかな?とボーッと森を眺めていると、遠くで動く白い物体!1匹のエゾモモンガが現れました。警戒する事なく、ハンノキの上の木の実を食べたり、地面まで下りてきて、糞をしたり、枝に乗っかってポリポリしたり。明るい時間だったので、ゆっくり眺めていました。まだ寒くもなく、可愛い姿にラッキーでした。今日は川でオジロワシも見れ、冬の始まりを感じました。


PB150008

PB150007スコープもなく、超ズームでなんとか写ってくれました。



エゾモモンガはロッジ周辺の林や大雪山国立公園内の針葉樹林まで、広く分布し、観察することができます。観察できるのは主に日没から真っ暗になるまでの1時間ほどで、まれに日中観察出来ることがあります。雪があれば、糞やオシッコ、食痕で、エゾモモンガの巣穴を見つける事ができ。葉っぱのない11月から3月までが観察のシーズン。寒くなると適したねぐら(木の穴に)数匹のエゾモモンガが集団で3匹から5匹で暮らしたほうが暖かいようで、巣穴からぞろぞろと出てきます。



エゾモモンガの撮影は、フラッシュをたかないで撮影します。三脚が必要。真っ暗になって自動でピントがあわなくなって終了。というパターンが多いので、巣穴や必ずとまる木の枝などに、手動でピントを合わせておき、そこにエゾモモンガが止まった瞬間に撮影するという感じです。活動し始めのエゾモモンガは意外とじっとしてくれるので、シャッタースピードが長くても写真に収めることができると思います。明るい時間に出てきてくれれば一番いいのですが、夜行性の動物なだけに、撮影はまた面白さがあると思います。ぜひ夜の森の美しさと、森で暮らすエゾモモンガを感じて見て下さい。

魚釣りのガイドのシーズンが終ると、オオワシやオジロワシ、エゾフクロウのバードウォチングのガイドとエゾモモンガのガイド。そしてスキーを履いて冬山へハンティングの季節です。寒くなりますが、それもまた良し。


十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ
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(22:59)

2016年01月11日

今日は、ロッジの近くにあるエゾモモンガの巣穴を5、6件チェック。どこも気配はあるものの、真っ暗になってタイムアウト。12月30日に4匹確認。この冬も在宅のご様子です。今日は16時15分から16時50分までがクライマックスタイム。新月で星の数が豊作。雪明かりが青くきれいでした。スノーシュがなくても森を歩けるほど雪が少ない冬です。夕暮れから活動するエゾモモンガ、冬の夜の森、素敵です。一緒に見に行きませんか?


P1110010樹齢70年ほどのカシワ林

P1110030クライマックスは16時15分から16時50分です

PC31000412月30日のいつものファミリー

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エゾモモンガの写真、撮影、観察、ガイドの詳しくは、ロッジラッキーフィールドのHPをご覧下さい。http://lodgeluckyfield.com/Na-EzoMomonga.html



(19:54)