ナキウサギ

2015年01月23日

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エゾモモンガを観察するのは、主に冬にしています。
その理由は・・・
ひとつは、雪があるから、食痕や糞が見つかるから。
ひとつは、葉っぱがないので見やすいから。
ひとつは、スノーシューやスキーで森の中をどこでも歩けるから。
ひとつは、ダニやカもいないから。
ひとつは、夏は魚釣りで忙しくて見に行けない。
ひとつは、日没が早いので、4時から6時くらいに見れるから。
などです。

エゾモモンガはロッジ周辺の森から、
国立公園の針葉樹の森まで、
ひろく、あちこちにいます。
エゾリスがいるような森には必ずエゾモモンガも住んでいます。
ただ、エゾモモンガの厄介なところは、夜行性ということ。
私たちが森に入らない時間帯にエゾモモンガは活動してるだけで、
人目にふれないだけで、それほど珍しい生き物ではないのです。
雪の上の落ちている糞や食痕を見つけることができたら、
そう思うことでしょう。

P1090015エゾクロテンが入れないくらいの穴の大きさで、イイズナが登れないくらいの高さ

エゾモモンガの巣穴はたいてい地上から10m以内くらいの場所にあります。
元気な木で、中が空洞になっているような場所は、
頭上高い場所にはそれほどないようです。
森を歩いていると、巣穴を見つける前に、
木の根元に落ちている大量の糞をまず見つけます。
糞のある場所の半径10m以内にたいてい巣穴があります。
糞を良く観察すると、大小の糞がある場合や糞の多さで、
その穴に何びきくらいエゾモモンガが住んでいるかも推測できます。

P1090014これが糞。同じ場所に糞をするので、ため糞になっています。お好みで香りもどうぞ。

たいていエゾモモンガは同じ巣穴を毎年使うので、
住んでいる穴を見つけたら、毎年、毎日でもエゾモモンガに
会うことができるのです。

ただ、

明るい時間(私たちが暗やみでも見える時間)に
エゾモモンガが巣穴からでてきてくれるかは、
毎日ちがって、日没と同時にでてくることもあれば、
暗くなっても出て来ない日もあります。
そればっかりはわかりません。
ライトを使ったり、フラッシュをたいて写真を撮ることは、
やりません。
少なからずエゾモモンガを刺激するから。

P3080031日没後、出てくるのをただただ待ちます。

エゾモモンガのガイドは、ご要望があれば行っており、
たいてい午後からのスタートです。
時間があれば、昼過ぎからエゾモモンガのすむ森を
スノーシューやスキーで歩いて、
巣穴を、3カ所くらいチェックします。
どんな森に暮らし、何を食べ、
どんな生活をしているのかを観察します。
たまに、昼でも出ている時があります。
その後、日没に合わせて巣穴の前で出てくるのを待ち、
真っ暗になったら終了です。



持ち物は、長靴とスキーウエア、双眼鏡くらいで、
のんびり森を散歩する程度です。
写真を撮りたい方は、
明るい時間なら手持ちのカメラで撮れますが、
夕暮れの出待ちの時は、
三脚をたてて、穴にピントを合わせて待ちます。

エゾモモンガの撮影は、私のルールでフラッシュ禁止。
なので、巣穴の前に三脚を立てたら、
手動でピントを穴に合わせます。
暗くなると、オートでピントを合わせることができなくなります。
エゾモモンガは穴から顔をだしてしばらくじっとしているので、
穴にピントがあっていれば、暗くてもなんとか撮れます。
フラッシュをたいて、ビックリしたエゾモモンガよりも、
暗い森を活動する生き物は、暗く撮るのがいいセンスかなぁと、
といいつつ、私は写真は後まわしで、
まずは自分の目に焼き付けること、
双眼鏡で木々の間を鳥のように飛びまわるエゾモモンガをみると、
不思議な生き物だとつくづく感じます。

P3080044こんな森で暮らす不思議なエゾモモンガです

寒い冬。出待ちの時間はすこし寒いですが、
雪の力を借りて、エゾモモンガを見に行きましょう。
冬はあっという間です。

エゾモモンガの観察日記が、
ロッジラッキーフィールドのHPからご覧になれます。
こちらも面白いです。
またロッジの宿泊やガイド料金についても、
こちらをご覧下さい。
Lodge Lucky Field : http://lodgeluckyfield.com/Na-EzoMomonga.html

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(07:43)

2013年09月22日

ここが十勝の天上界。然別湖への途中。扇ヶ原展望代。

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今日は午前中は、然別湖周辺でみられるナキウサギのガイド。本州からのゲストを連れて、ひさしぶりの十勝の天上界にあがる。秋晴れで青空に雲がくっきりの天気。紅葉も始まりはじめ、オレンジ色の木々が目立った。

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天然のロックガーデンを目指して針葉樹の森を歩く。クマゲラの声やシマリスに出会った。

P9220014天然のロックガーデンには、行楽日和の祝日とあって、見物客が多かった。ここに現れるナキウサギをまって、三脚を立てて、3時間も待ち続ける強者も。

P9220016この一式でHow much?

さすがにプレッシャーが高いのか、ナキウサギには出会えなかったものの、久しぶりに懐かしい友人のIさんに会った。ラッキーなこと朝の時間でナキウサギを見れ、これから然別湖で釣りをするとのこと。

「あれ、然別湖のもう始まってるの?」って聞いたら、昨日がスタートだった。

風が穏やかな日中で虫もよく飛ぶ暖かい陽気だったので、気持ちが一気に然別湖のライズに飛んでしまった。午前中のナキウサギガイドを終え、お昼も食べずに然別湖に向かった。

いつもの仲間とコーヒー飲んでお菓子をもらって昼飯がわりと思っていたら、さすがにかわいそうと思ってくれたのか、KZちゃんがおにぎりを1個くれた。小豆が入ったおにぎりで唐辛子のピリ辛で元気がでた。

たまたま桟橋の前でナキウサギの場所であったIさんが1人でボートをこいでいるので、便乗してライズを一緒に探すことにした。

P9220019ここが然別湖の入り口。この先に広がるのが別世界でございます。

P9220021ライズに期待したものの、虫がそれほど湖面におちてなくて、たまにカメムシやテントウムシ、アワフキがいるくらいで、ライズするにはちょっと貧そな状態。でも水温が16なので、これはでっかいドライに出るでしょう。と、6番のムサシ。

ライズスポットを探しながら、ボートを岸と平行に進めていると、ポケット状の小さいワンド。ここにはいると思った。横でガイドの澤田艇がいるので、さらに怪しいと思ったら、視界の片隅で水しぶきがあがり、ドボンとフライが消えていた。Iさんと2人してフライを見ていなかったので、「食ったんじゃない」と竿を立てたら大変なことになった。

掛かったとたん1mほど、ジャンプしてその巨体を見せたと思うと、ボートに向かって猛ダッシュ。ラインをたぐっても追いつかないスピード。Iさんも無我夢中。ようやく糸をたぐり終え、竿が曲がったと思うと、今度は猛スピードで遥かかなたへ。リールの反転をおさえて、竿がおかしいくらいに曲がっていて、 糸が切れそう、それでもすごい勢いで突進してすごいスピードでドラグを鳴らす強さは、川の魚じゃありえない。

こんな激しい格闘を何度も繰り返しているうちに、澤田艇もタバヤン艇も近寄ってきて外野からあ〜だ、こ〜だ。と指示がとぶ。魚が掛かって緊張しているのに、周りから見られているので余計に緊張するIさん。

P9220028ゆっくり、ゆっくり。

結局ネットに入るまで15分くらいかかった。体格の良いIさんもさすがに「右腕が〜」ってつぶやいていた。

ランディング後はタバヤンが撮影に夢中で、釣った本人は・・・。

P9220033タバヤンは大物を釣るときは必ず近くにいる。そして、誰よりも奇麗な写真を撮ってくれる。いつもみんなのために頑張るタバヤン。感謝!

P9220040ぼ〜っとしてたのがよかったんだね。

湖育ちの体高とブルーバックと言えるくらいの背中の色と鰓蓋から尾びれにかけての薄ピンク。まれにみる奇麗なニジマスだった。おめでとう!然別湖セカンドステージの1匹目のビッグワンに輝きました! 詳しくは然別湖のHP<http://www.shikaribetsu.com/archive/report/?y=2013>

これでまた東京生活頑張って。

P9220045音更川も工事が休みで、水はクリアーに。橋の下には釣り人もちらほら。

然別湖の釣りは10月7日まで、秋の岸際のニジマスのライズ。一度行ってみるといいですよ。そう簡単にはとれないから。

然別湖のHPは、こちら<http://www.shikaribetsu.com/>

ロッジから然別湖までは車で50分です。banar_long_white

明日からまたちょっと楽しみなガイドがはじまります。
























(22:04)

2013年05月05日

今日はゲストと一緒に然別湖へ。今日のお目当ては、ナキウサギとエゾモモンガ。なかなか長丁場になりそうなので、のんびりとまずは音更神社のエゾリスから。P5054769

神社に着いたら風もなく穏やか気持ちよい陽気だった。エゾリスを探しながら歩いていると、三脚に望遠レンズをつけたカメラマンが集まっていた。ちょうど昨日、巣穴からエゾリスの子どもたちが出てきたからだった。

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小リスたちが並んだ瞬間に、パシャパシャパシャ・・・と超高速連写の嵐。リス達も可愛いけど、この異様な光景の方が面白かった。

P5054812足下でアズマイチゲがとても可憐に咲いていた。P5054821然別湖に移動して、お昼前にナキウサギのマル秘ポイントへ向かおうと思ったら、予想以上の残雪に行く手を阻まれる。急遽スノーシューに履き替えて、再び森の奥へ。

P5054829P5054834

まだ雪に覆われたガレ場だったけど、予想以上に早いナキウサギの登場だった。雪の中でみるナキウサギもツンドラ地帯みたいでなかなかよかった。

お昼を食べて、夕暮れまでの時間。スノーシューで森を歩いてクマゲラを見たり、オジロワシを見たり、渡ってきたばかりの夏鳥たちにのんびりとした時間を楽しんだ。

P5054843P5054841P5054847

ミズバショウもちょうど見頃だった。入り口でギョウジャニンニクを見つけてしまったものだから、ミズバショウの香りはすべてギョウジャニンニクの強烈な匂いに消されてしまった。

P5054849P5054854P5054855ダニもいよいよ動き始めていた。

結局夕暮れのエゾモモンガを待ったものの、前半飛ばしすぎたせいか、現れてくれなかった。夕方から降り始めた冷たい雨の中、今年初のウグイスやヤマシギ、アカハラなどの鳥たちのさえずりを聞いた。しっとりとした空気なとても懐かしく、夏鳥の声がいよいよ変わった季節を感じさせてくれた。

釣りを忘れて、自然のなかで過す時間もとてもいい。動き始めた今だから、動物たちの姿も躍動感を感じる。

十勝の自然を楽しむためのガイド&ロッジ。HPはこちら。さて、また明後日から始まります。スコットランド人のグレッグが来る。2週間の長期戦です。













(22:14)

2013年01月19日

昨日は山に入って鹿を2頭とった。

12月に降った雪のせいで、山の鹿がかなり下りてきて、道路の周りでも足跡がたくさんある。鹿が密集すればそれだけエサも不足になり、笹が雪で覆われているために、このごろは木の皮を食べ始めた。

今のところ細い木を選んで食べているけど、ひどいときは樹齢100年以上のハルニレやイチイの木の皮を食べて、その木を枯らしてしまう。鹿に食い荒らされた跡の森の姿はとても無惨さを感じる物です。

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鹿に食べられたばかりの5歳ほどのケヤマハンノキ

そんな鹿を気にししながら午前中は、一晩漬け込んだ鹿肉をじっくりと薫製にしてエゾシカジャーキーを作った。香ばしい香りとスパイシーな深い味に、たくさんビールを飲んでしまいました。

午後はエゾモモンガを見たいというゲストが札幌から来て、日が傾いた頃に2頭のエゾモモンガが巣穴からでてきてくれて、可愛い姿を観察。

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小さなネズミのような動物なのに、手を広げて森を飛び回る姿は、鳥のようです。

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怪しい穴の近くには、エゾモモンガの糞やオシッコの跡がありました。

エゾモモンガは雪が積もった12月から3月に見に行きます。エゾモモンガの観察ガイドについて詳しくはこちらをご覧下さい。

スノーシューで雪の中を歩いて、木を見たり、鳥を見たり、まったりとできる時間が大好きです。



(22:09)

2012年01月27日

今朝もマイナス25℃。

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サンペイの毛も凍って白髪のように・・・。

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ロッエゾモモンガが住んでいる。今年も何匹かのエゾモモンガが住んでいて、大木の根元にエゾモモンガの糞がたくさん落ちていた。

今日、久しぶりに立ち寄ったら。まだ午後3時、明るい時間だというのにぞろぞろと2匹のエゾモモンガが出てきてくれた。

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木に包まれるよに暮らし、可愛い生き物です。

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体に対して目が大きいのは夜行性の動物だから。でもこのうるっとした目に引きつけられてしまうのですよね。距離にして15mくらいです。可愛い動物ですが野生動物です。観察、撮影はくれぐれも動物を気遣って。とくにフラッシュには。エゾモモンガの観察記、撮影ガイド詳しくはこちら


今日は「よっしーの釣れづれ日記」の日です。北海道新聞(十勝版)で毎月第四金曜日。連載中です。今回は糠平湖のサクラマス。Sさん近々記事送りますね。

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(20:18)

2012年01月12日

今日十勝はよく冷えました。最低マイナス30℃のところもあったとか。ロッジの気温計はマイナス16℃。これだけ気温が下がると、鼻毛が凍る感じや雪の固まりを蹴るとカランカランと高い音がします。言葉で表現するとシバレるんですね。

午前中、フクロウを探して近くの森を歩いてみました。キンキンに冷えた森は気持ちよかった。フクロウは見つかりませんでしたが、人懐っこいエゾリスに会いました。

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暖かそうな冬毛に覆われ、オニグルミの殻をカリカリと・・・

昨日久しぶりに陶芸に行きました。
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明日、ゆっくり山に行けそうです。



(19:27)

2011年09月02日

ロッジの周りの畑ではジャガイモの収穫でいそがしくトラクターが走っている。この時期になると近所の農家の方からジャガイモを頂く。この時期は男爵でホクホクした食感は美味しい。このジャガイモを適当な大きさに切って、ダッチオーブンの蓋でちょっと多めの油で焼く、火が通ってカリカリになって来た頃に厚切りのベーコンとラクレットチーズを入れ、粗挽き塩、コショウ。チーズがこげたころが食べ頃。

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これ最高。しかも生ビールで。幸せなのです。

今日から3日間、東京のNさんが遊びに来た。ナキウサギを見たいというご要望に雨降る中、然別湖へ。

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雨の針葉樹の森は美しく、つややかなシダや不思議なキノコたちに神秘を感じる。

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タマゴタケ。こんな派手で毒毒しいキノコが実はフランス、イタリアでは高級食材だということは知る人ぞ知るのです。

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夏のなごりを感じるチシマフウロ。

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ナキウサギを見れたのは、ほんのわずか雨が止んでいる時だった。岩の隙間から現れて、柔らかい葉っぱを見つけては夢中で食べていた。

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息が止まるようなナキウサギに接近できた瞬間だった。

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帰り道、シカの親子に出会った。冬までにたくさん食べてよく太ってねと、別な期待をしてしまった。

ナキウサギを見るための3日間、初日の半日でその目的が達成してしまった。よかった。よかった。さて、明日からどうしましょ。







(21:05)