韓国軍と集団的自衛権




集団的自衛権を名目にベトナム戦争に参戦した韓国。本来、韓国とは関係のない戦争で、一万数千人の韓国兵が死傷し、ベトナムの民間人にも多くの被害を与えた。



参戦の背景には、米国と共にベトナムの共産主義勢力と戦うことで、韓米の軍事同盟を強化し、北朝鮮の脅威に対応するという目的があった。



1964年から73年まで、約25万人の韓国兵が南ベトナムに送られ、4千人以上が戦死し、生存する帰還兵の多くも、枯れ葉剤による健康被害を抱えている。



その一方で、韓国軍は南ベトナム解放民族戦線とのゲリラ戦の過程で、5千人以上の民間人を「ベトコン」の手先とみなし、虐殺したといわれる。



冷戦崩壊後、共産国との関係改善を進めた韓国は、92年にベトナムと国交を結ぶが、当時の大統領であった金泳三は、ベトナム戦争での加害行為について言及しなかった。



しかし、続いて大統領に就任した金大中は、2001年に行われたベトナムのルオン主席との会談で、「ベトナム国民に苦痛を与えた」として、公式に謝罪した。



金大中政権期、韓国の左派系メディアが、ベトナムでの虐殺を初めて告発した。ベトナム戦争を共産主義との「正義の戦い」とする保守派は、金大中の謝罪と虐殺報道に反発した。



ベトナム戦争の認識を巡って対立が起きる一方で、韓国は米国が主導する対テロ戦争に参加。韓国国会はアフガン派兵の目的を「韓米同盟関係の強固な発展を図るため」とした。



03年にイラク戦争への参加を決断した盧武鉉大統領は、回顧録のなかで、イラク派兵自体は誤りと認めながら、韓米同盟の維持のためには、「(派兵は)不可避の選択だった」と述べた。



野党時代に金大中の謝罪を批判した朴槿恵大統領は、ベトナム訪問の際、過去について言及しなかった。また、朴正煕の独裁やベトナム派兵に批判的な歴史教科書を問題視した。



また、新たに集団的自衛権の行使を認めた日本との間で、慰安婦合意を結んだ。合意の背景には、日米韓の軍事協力を進めたい米国の意向があったとされる。



米国は、米韓軍並みに日米の軍事一体化を進めたうえで、日韓間の軍事連繋や、在韓米軍と在日米軍の一体化を進めていくと見られる。




『韓国軍と集団的自衛権・ベトナム戦争から対テロ戦争へ』より


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2014年オバマの日韓訪問





2014年4月24日、安倍とオバマが東京で会談。両首脳は、北朝鮮の核・ミサイル開発について、日米韓で連携して対応することを確認した。



またオバマは、朝鮮半島有事等における自衛隊の役割を拡大するために、集団的自衛権の行使を可能とする、憲法解釈の見直しを支持した。



オバマは、北朝鮮による拉致被害者家族と初めて面会し、「(2人の子供を持つ)親として本当に許せない」と語り、日米で解決策を検討していくと表明した。



オバマは首脳会談後の共同記者会見で、尖閣諸島が日米安保条約の適用範囲であることを表明した。しかし、尖閣の領有権については立場を示さなかった。



4月25日、オバマと朴槿恵がソウルで会談した。オバマは、北朝鮮の核問題や、日韓の慰安婦問題で、朴槿恵を後押しする姿勢を示した。



オバマは首脳会談後の共同記者会見で、北朝鮮の核開発を非難したうえで、朝鮮半島有事では米軍が韓国防衛の前面に立つことを表明した。



オバマは慰安婦問題について、日米韓同盟の重要性を強調したうえで、「慰安婦の話に耳を傾け、尊重すべきだ」と語った。朴槿恵も「(安倍の)誠意ある実践が必要」と語った。



オバマの日韓訪問は、北朝鮮のみならず、台頭する中国を牽制する狙いもあった。オバマは、韓中の接近を歓迎しつつも、韓米同盟こそが韓国の繁栄の基盤であることを強調した。



中国外務省は、オバマによる尖閣の安保条約適用発言について不快感を示し、日米韓同盟の強化についても、「冷戦思考は前世紀の国際関係の化石」であると非難した。



一方で、習近平は、オバマの日韓訪問の直前に行われた朴槿恵との電話会談で、北朝鮮問題で日米韓と協調する姿勢を示した。



一期目のオバマ政権で、国務次官補を務めた知日派のカート・キャンベルは、読売のインタビューで、米国は、日韓だけでなく、日中関係の改善も望んでいると語った。







『読売新聞2014年4月』より


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