2018年01月10日

西山さんが出られなくなっちゃって……なっちゃって、んーその言い方は私自身ちょっと無責任な言い方だけど。
まあ、結果的には非常に残念なんだけど、出られなくちゃって、すぐに正月休み最終日をむさぼっていたであろう木山さんにお願いした。

ちなみにツイッターでも言ったけど、西山さんは病気でも入院でも安静でもないし、嫌になったとかでも、もちろん服役してるとかでもない。
本人だって本意じゃない。
私の知ってる中では、誰よりもお芝居が好きで、真剣で、大切にするひとですもの。
「私の人生でお芝居が一番だから」
なんて、普通のひとが言ってたら、へえーはあーあははって思うけど、
西山さんの場合はガチやでこの人……と思う。
稽古の段階で、北島マヤかよってくらいにガチ。
何ひとつ書けないんだけど、それほどの思いがあっても今回は仕方なかったのだということだけ書いておきます。

話を戻して、
木山さんがすごかったのは、「えー!」「あーんー」とか言いながら、受けた電話でOKをくれたことだ。
あとで聞いてみたら、職場は時期的にほぼ問題ないだろうからということだった。
ご、ご家族は?
と思いつつ、木山さんとも再会してからもう二年近い付き合いになるので、出演を家族が反対するということはないのだろうと思いなおした。
本人が一番気にしていたことは、本当に二週間で出来るのか?という自分の心配。
それはまあ、もちろん大変なことなんだけど、でもそこに集中できるっていい環境だと思うし、私が逆の立場でもそういう環境でありたいと思う。


初日稽古の5日は梅田のカラオケで読み合わせ。
本当は2時間稽古しようと思ったが、フリータイム時間外の梅田のジャンカラは鬼のように高かった。
あと、その前にご飯を食べながら、色々話していたらすっかり稽古開始が遅くなってしまった。
まあ、私も木山さんも稽古大好き人間ではないので、どちらかがさてと言わなければ始まらない。

予め、「私がやると重たくなるよ?」とは言われていたし、私もまあそうなるだろうと思っていたが、実際にやってみると、想像以上だった。
30分の二人芝居の間、ずっと尋問受けてるような感じで、読み合せなのにすごく長かった。
なので、やっぱりかわいく演じてもらえるようにお願いする。

中川「木山さんの中に眠ってるかわいい子を呼び起こして!」
木山「(そんな子は)寝てないな」
中川「じゃあ……もう、お芝居で無理やり頑張ってください」

そこから、何度か注文つけたら、あっさりと筋道が見えたところでお時間。
90分二人で5700円という、セレブ料金を払って出ていく。


1/7 2回目
スタジオキヤマで稽古。
相変わらず遠いのだが、やはり電車を降りると気持ちがいい。
通うには厳しいが、住むにはすごくいいところ。

2回目にして、ずいぶんと詰めた稽古をする。
昨日より、もっていきたい筋道がくっきりしてくる。

面白いもので、
西山さんがつまづいていたところはことごとく木山さんは問題ない。
このまままっすぐ進むだけ。
木山さんがつまづくところは、ことごとく西山さんが物ともしないセリフ。

帰りの電車の中で考えるのは、西山さんはやっぱりうま過ぎるんだとうなという結論に行きつく。
超高速ノーブレーキでしなやかにカーブを曲がれるのに、
どうしてわざわざシフトダウンしたり、ドリフトしたりするの?
ってところが気持ち悪いんじゃないかなって。
いや、車のことは頭文字Dレベルでしかわかんないんだけど。


1/8 3回目 成人の日。
私もたまたま連休で二日続けて稽古。
今回のキャッチフレーズは、
「稽古が好きではない二人が、一生懸命稽古する!」
だろう。
厳密には稽古が嫌いなわけではない。
稽古に行くまでの移動、翌日の仕事、ああゆっくりしたいなーという気持ち。
これが稽古を嫌なものにさせるのだ。

まあいい。
稽古は相変わらず、詰めて詰めて。
私の持ち得るずるい技術をすべて駆使して、徹底的に完ぺきに。
まだまだセリフが危ういけど、3回目にして何とか通せたし、
お芝居に関してもこのペースでいけば十分。
何より、この芝居は木山さんが映える部分がある。
ツイッターにも書いたけど、この芝居は木山さんともやってみたいと思っていたので、
稽古していて、やっぱりねという手応えはある。
何より木山さんに安心しているのは、こちらの意図を理解しているということ。
お芝居なんていくら稽古しても、理解してなければ延々と空回りの行き違い勘違いだし。

ただ台本は、もともと西山仕様なので、女側のセリフ量が常に丼ぶり茶碗でわんこそば状態。
普通は吐く分量とスピードなので大変だ。

正直言ってしまえば、セリフさえ入ってしまえば今のクォリティーでも十分見せられる。
西山さんの代わりというだけなら、もう十分。
でも、そんなつもりはないし、初演は軽く超えてもらう。
たぶん一回しかできないし、30GPが終わればしばらくこのお話をやることもないだろうし、それこそ今後解散とかなったら、一生木山さんがこの役を演じる機会はない。
だから、何と言うか、せっかくなんだから目いっぱいやりたいし、やれると思ってるので、それはもう徹底的で具体的な稽古をする。
すでにこの日の稽古で下地は出来ているので、あとは一番上まで持っていくだけ。
詰めれば詰めるほど、これは難しいなーと思うし、
木山さんも「言ってることはわかるけど、難しい……」と漏らす。

低カロリーなお芝居だけど、全体で3~4つのカテゴリーに分かれてるし、セリフも常に安定せずギアチェンジをし続ける。
もちろんそうしなくてもいいんだけど、そうした方が絶対面白い。
何か特殊な演出があるわけでもないんだから、よそで見れるような芝居をしてても仕方ない。
ていよく、それっぽい、少し器用なら誰でもマネできるような芝居はやっててもつまらない。
ドラマでも映画でもアニメでも何でも、「何だこれ!」っていうセリフはいつだってオリジナルだし、音が安定していない。
それは感情だけではない。
感情だけでいいなら、感受性の強い女子高生で十分。
キラキラした涙に観てる方も涙する。
そっちじゃないなら、感情を乗せられるだけの、全部表現できるだけの技術が必要だと思う。
私は自分で本書いてるし、できる役者でもないから、それが最大限に活かせる方法を持っている。
だからそれを徹底的に。ずるいくらいに徹底的に。できれば一粒もこぼしたくない。

少々感情的になったし、書かなくていいことも書いた気がするけど、まあそういうこと。
西山さんのおかげで出られた30GP。
そして初演を踏襲して、同じ芝居を木山さんが昇華する。
私たちにとっては2回戦進むとかうんぬんよりも、目の前のこの芝居がこの上なく完成形で出せることがすべて。
2回戦で演目変えるとか、そういうのもできないしね。

だから初演観た人ももう一回観に来て欲しいのです。
同じ芝居で、女優が違えば、こうも受け取り方が変わるのかと。
もう観ることないかも知れないから、お時間とお金があればよろしくお願いします。

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