2022年02月28日

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勢いで書き始めて途中で放置していたブログ。
もう一週間前の話なので、何だかなーだけど、すぐに賞味期限切れる話題じゃないのでいいのだ。
上の写真は三歳児の落書きではなく、四十二歳児が悩んで描いた舞台イメージ。
才能しか感じない。

10月の公演は色々と背伸びしているので、
背伸びしてるなりにそのプロセスと、その先にあるのが失敗か成功かまでお伝えしていけたらなと思います。
あとはまあ、そういうところから興味持って観に来ていただけたらなと。

一週間前の2/20。
待ち合わせに指定した喫茶店の隣のビルが軽く火事になっていたという中、舞台美術の打ち合わせ。
今回、初めての舞台美術をお願いするのは西本卓也さん。
そりゃそりゃ大昔からお名前も美術も見てきてたけど、自分の芝居でお願いする日が来るとは……。
と感慨深いものはありつつ、
これで大赤字ならこれっきりの思い出になるかもなんだし目いっぱいやろうじゃないかという、清水の舞台で首を吊るような気持ちなので、意外とそんなに震えてはいない。

「一度お会いしましょう」とのお話だったので、本当に手ぶらでお会いしに行ったけど、形ばかりでも企画書くらいは必要だったんだなとわかり、換気の良い店内で汗をたくさんかいた。
もちろん私も予め、「舞台美術依頼するの初めてなので、どういった感じの話をしますか?」とは聞いてはいたのだけど、私が西本さんの想像の上を行く男だったということなのだろう。

ただ、木山さんが不安だからと同席を買って出てくれてたので、何となく体裁は保てた。
ような錯覚はできた。
質問はほぼ木山さんがして、
西本さんからの質問に答える私は終始しどろもどろだった。
台本の内容も本当にざっくりとした設定しか決まってないのもあるけど、
お話の舞台となる場所とか時代がこう……あまり日常的でないというか、
「喫茶店です」とか、「バーです」とか、「宇宙船です」とか、
今までみたいにそういうざっくりとしたのだといいのだけど、
今回私がぼんやりとした知識のない場所が舞台なので、口にするのが恥ずかしいというか、
「何か好き!」ってレベルなので、あまり突っ込んだ話になるとしどろもどろするのだ。

なので、「どうしてこの年代なんですか?」って聞かれても、
「何かこう……華やかで……いいじゃないですか。へへっ……」としか答えられなかった。
そこに深いこだわりとか、ここじゃなきゃ描けないとか、そういうのじゃなくて、「好きだから」の一言で終わるあたりが、私のなんちゃって作家ぶりをよく表してるなーと思う。
もうちゃんとした戯曲賞とかもらえんわ。ええんやわ。

ただ、イメージする映像作品をチョイスしていたので、そこは用意しておいてよかった。
あれがなければ、私のよくわからん舞台配置図を眺めるだけになるところだった。
ただ、それをプリントアウトしとけよって話なんだけども。

ご予算的には「やれなくはない」という範疇らしいので、もう少し足が出るかなーとぼんやり覚悟したり。
今は中国の建築ラッシュで木材が高騰してたりの影響もあるんですって。
思わぬところで演劇も世界経済の影響を受けるのだなーと。

でも、今回は私のやりたいことをやろうと思ったらどうしても舞台美術が必要だったし、
理想通りのものが再現できたらいい結果が出ると思う。
再現できたら!

構想だとか理想だとか、そこら辺を思い描いてる内はめちゃ楽しいし、興奮して夜も眠れない。
ただ、それを具体的に作りこむとなると、「あれれー?」ってなる。
例えば、自分の家を建てるとなったとき(舞台美術の話じゃなくてね)、
「こんな屋根で、こんな窓があって、こんな庭があって……素敵な家を建てるぞー」って思うのは楽しい。
でも、いざ建てるとなると、何センチだとか、どんな材質だとか、そもそもそこにそんな窓は入りませーんだとか、そういうことが起きるので、
誤解を恐れて言うならば理想通りにはまずいかない。
何とかかんとかごまかし、欲しかった窓の形を妥協したり、ときにはなくしたりという作業。
もちろん、「想定してたのとは違うけど、これはいいぞ!」って出会いもあったりする。
というか、出会えるとことを祈って書き進める。
(書き進めるって書いてる時点で、もう台本の話になってるんだけど……)
言うなればミラクルに期待しているわけで、ミラクルが起きないこともあるわけで。

そこに陥ったときの絶望を想像するのは非常に容易いし、リアルだし、本当に正気を保てなくなる。
ただ、そこを見つめすぎると起きるミラクルも起きないので、「やれば出来る」だとか、「神様は見てる」だとか、空き缶を拾うだとか、そんなことを糧に前を向いていかねばならない。
という現在進行形。

ただ、「10月の公演まで充電しまーす」だと、忘れられてしまいそうなので、ちょこちょこ火ゲキに出たりもする予定です。
去年ほぼ充電してたしね。
いや、何もしてなかったってだけで、あまり充電してなかったけど……。


ブログ書く⇒長くなる⇒書かなくなるのサイクルから逃れないとなと思いつつ、長くなった……。
Twitterだと要点だけと思うのだけど、ブログで「無限に書ける!」となると、まとめられなくなるし、あとで書き直したくなるし、よくない。


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