2022年04月15日


今回の舞台写真はお久しぶりの劇団員0号、村上信六おじさん。ちなみに本名ではない。
長らく関東に奉公に出てたけど、大阪まで車で数時間のところまに帰ってくることになったので、
知ってる人も知らない人も、また仲良くしてあげてほしい。






P1066236
P1066463
P1190331

落語『ねずみ』
芝居を二本用意するには稽古期間的に無理があったのと、
火ゲキの尺ではできないネタをやりたいと思っての落語。
古典ではあるけど、今回も志の輔師匠がアレンジしたもののコピー落語。
このネタはサゲが良い。好き。
久しぶりに人情ものに手を出してみたけど、
コピー落語とは言いつつ、真似した途端に浅さが見えてしまうというようなものは避けたり、
逆にここはもっとじっくり聴かせたいと思うところがあったり、重複してるなーってところはまとめたりで、
落語にも何だか自分のこだわりみたいなものが昔より出てきた気がする。
このネタは元の動画がないので、所作なんかは音源から想像して、「パターンとしては、おそらくこうなんじゃないかな?」ってのを考えていく作業も楽しかった。

需要があれば、これからもたまには長いネタやりたいなーと思うけど、そこんところどうなんでしょうねって感じで。
でもまあ、落語は好きなので、需要がなくても短いネタだったり、自分で書いたりしてまたやりたいと思う。
とりあえずは来月5/24の火ゲキ!






P1066552
P1066853
P1066846
P1066838
P1066810
P1066749
P1066745
P1066683
P1066664
P1066615
P1066612
P1066575
P1066570

『青い恋人たち』
こうやって写真を見ると、仲田さんはもう性別すらわからない感じだな……。
この最後の写真なんかはすごくいい一枚だ。中井貴一みたいだ。


やりたい方向に進んでいくには、地盤を固めていかないといけないのではないか?
そのためには、曲りなりにもな自分のメソッドみたいなものを理解して動ける役者が必要なのではないか?
十周年まで続けたときに、「これが三等フランソワーズだよね」という盤石なものがないと、ずっとフラフラフニャフニャしてる気がして、何か行動に移さねばとのことから、劇団員オーディション。
そこからの哲州さんと仲田さん。
もう遠い目をして語るけども、本当に最初の数回は……もう本当に本当に本当に……だった(笑)
二人だけのシーンの丸二時間抜き稽古をして、ようやくそこからスタートライン。
あのときは私も今までしたことがない作業だったので、脱出法がわからない三人であれこれしてみて、二時間で抜け出せた感慨深い時間だった。

正直言うと四月入る手前くらいまでは、もうこれはワークショップ公演だと思って割り切ろうと思ってた。
だから、そんな頃を思うと、あの本番にたどり着けたのはすごいことだなと思う。
哲州さんは本来持ってる性質もあって違和感なくハマってたし、
仲田さんは雁字搦めの私の注文の中、終盤からは自分なりに色々考え伸び伸びと芝居していた。

そんな二人に関して、オーディションの段階からずっと言っており、パンフでも触れたけど、
とりあえず本公演も一緒にやるかどうするかという選択を迫られている。
現状、本当に迷ってる。
とりあえず二人とも本公演で決めたら?とも思うけど、そのとりあえずをしてしまうと余計に判断が難しくなる。
観た人からしたら何がそんなにダメだったのかとか、厳しいアピールかよと思われるかもだけど、
本番だけで判断するなら客演で十分なわけで。
劇団員としてこの先もとなると、芝居だけ良ければいいという話ではなく、
私というめんどくさい人間とやっていけるかということも出てくるし、
この先、一緒にやっていくことでもっと変わっていくのだろうかとか色々。
もっと本番が酷かったらなーと、何を言っとるんだということを考えるくらいに稽古終盤からずっと悩んでいる。
どこに評価基準を置くのか、総合的にどうなのか、自分のこの先の心労……と、それぞれに考えると、その都度違う結果が出て、わからーん!ってなる。

ただ、本当に毎回毎回何とか課題をクリアしてきて、あそこまでいけたというのはすごいことで、
私の判断がどこに着地しようと、二人のことを良かったなと思ったお客様、演劇関係者には、今後暖かいご支援をいただければなと思ったりするわけで。
写真だと顔わかんないけど。




P1066636
P1066637
P1066634
P1066625
P1066620
P1066618



響さん。
「それで本当に良かったの?」って声が周りから聞こえてきそうな響さん。

元々、本多真理こと、本ちゃんに書いた役が下敷きにあるので、荒唐無稽なところがあって、そこがなかなか大変だったなと思う。
本多真理という人は、もう何というか、予備動作なしで川に飛び込めるようなところがあって、
本多真理がそう動けば、もうそれはそういうもんなのだという、ある意味で神様だったなと思う。
それを人工的にどうにか再現どころか、さらに深淵に突き落としたような役にしたことで難易度というか難解度があがってしまった(笑)

もう本当に響さんの稽古は、途中で自分達が何をしているのかわからなくなった。
ずっと「オロナミンC」が成立するように細かいところを繰り返したり……今思い出しても、変な稽古だった。
今度はもう少しわかり易い役をしてもらおうと思うので、今回ばかりは許していただきたい。

今回、本ちゃんのシャモニーという子供だった役を、コルチナという母親に変えたことで、かなり色んな辻褄が合わなくなって、再演なのにあちこち手直しすることになった。
ただおかげで、この作品を何度か見てる人にも新鮮だったんじゃないかと思う。
ちなみにこれまで誰も言ってこなかったし、気づいてなかったんだろうけど、役名はすべて冬季オリンピック開催国。





P1066715
P1066775
P1066787
P1066669
P1066603
P1066598
P1066589
P1190430


木山さんを青く塗っても面白いなと思ってたけど、
今回は私の勝手わがままのせいで、スケジュール的にその実現が難しくなって、
できるだけ負担の少ないように同じ役をしてもらうことになった。
ただ、響さんともがっつり絡ませたかったし、少しは違うセリフもないと退屈だろうと思って、
あのくだりを随分と長くした結果、宇宙人を騙しにいってるような狡猾な女になった。
あそこは私も書いていて楽しかった。

同じ役なせいもあるんだろうけど、私も落語だ何だでいっぱいいっぱいだったので、
何回やっても芝居がブレない木山さんは傍で見ていて安心感があった。
ブレない人が一人いると、周りの役者も客席のリアクションに左右されなくなるのでいい。

ちなみに、木山さんが受付に立っていたのは私が指示したわけではないので一応書いておく。
木山さん自身、これが良いのだと思っているわけではないのに、気になるからとスタッフポジションに身を置いてしまう母親体質。
そこに頼ってる部分もあるし、助かってる部分もあるけど、スタッフしたくて所属しているわけじゃないので、どこかで「私の知ったこっちゃないし」と、見ぬふりをするのも大事かなと思ったり。
でもまあ、今回も助かりました。




P1190518

再演だし楽できるだろうって魂胆もあったから余計に大変に思えた今回だったけど、
得るものも多かった公演だった。
あとは、ご予算とか段取り的なこと、すべてにおいて、やはり火ゲキは楽だなというのがよくわかった(笑)
ただまあ、ご時世的な問題で週末の劇場が空いてて土曜にできたことと、貸し切りなころ、80分という時間、それに伴う無茶な時間割の設定は自主公演ゆえだったので、そこは楽しかった。
一日三回公演ができるくらいの体力と度胸が付けばまたやりたい。


P1190450 (1)

とにもかくにも、満席にしてくださった皆様、
急遽行けなくなった皆様、応援してくださった皆様、
すべての皆々様に感謝でいっぱいです。
ありがとうございました!


コメントする

名前
 
  絵文字