2023年09月16日

退団するにあたり、木山さんからは何も書いてくれるなと言われていたのですが、
木山さん自身が結構書いちゃってるので、補足ついでにウェットになり過ぎない感じで書きます。

木山さんの文面だけ見ると、「そんなに大変なことが……」って思うかもですが、
実際には私も木山さんもそれぞれで感情的な部分が抑えられなかった故の結末です。

お互いに歳相応の包容力があれば、思ったことを喉元でグッと堪えられればよかったのですが、
いつもお互い血みどろになるまで殴り合いでした(物理でなく)。
いよいよ致命傷になって、それでもまだ殴り合うので、
もうお互いに不幸でしかないから、ここらで幕引きとしようということになった次第です。
残念ながらトムとジェリーのようにはなれませんでした。

木山さんは、トライアルへの参加をもって最後の舞台にすると決めていたので、
それがあんな形になってしまって残念では言い表せない思いですが、どうしようもありません。
結果、配信が終わる今日に退団発表することになりました。

色々な葛藤もありつつ、せめて三等フランソワーズとして、客席からの拍手で終わらせてあげたいという気持ちもあったのですが、
これまた私の話の持っていき方が悪かったので、最終的にはそれも叶いませんでした。

2015年の旗揚げの年のクリスマスギャロップから数えて、実質八年近くを木山さんとは歩んできました。
これまでの三等フランソワーズがあったのは、間違いなく木山さんがあってこそでした。
木山さんが私のケツを叩かなければなかった公演もあります。
感想ツイートのエゴサ漏れのフォローも、客演さんに対しても気遣いも、あれもこれもすべて木山さんのサービス精神の賜物です。
ですので、ここから先の三等フランソワーズは、そういう意味では質が落ちるかもしれません。
先に謝っておきます。すみません。

最初に辞めると言ったのは木山さんですが、
最終的に決めたのは私です。
それでもいざこうなってみると、想像以上に寂しいものです。

でもそういう寂寥感で今まで何度も思いとどまって、
今日まで何度もお互いに後悔してきたのも事実です。
客観的に見れば、これがベストな選択だというのは間違いないのです。

木山さんにとって、三等にいるから得られた幸せもあったけど、
三等にいたから背負い込んが不幸がそれ以上にあったはずなので、
今は嫌なところが漂白されて、良い記憶ばかりが思い出されるけど、
「今から思えば、あれは明るい門出だったんだなー」って人生が木山さんを待っていると思います。
それは私自身の人生を振り返っても思うことなので、確信してます。


ここで宣伝ですが、
先ほども書きました通り、三等フランソワーズとして最後の舞台は用意できませんでしたが、
近いうちに別の機会で木山さんと会える機会があります。
もちろん、たまたまそういうタイミングになっただけで、
声をかけてくださった先方さんは、「妙なタイミングになっちゃったなー……」と思ってることでしょう。

近いうちに情報が公開されるはずですので、
もしご都合がつきましたら、足を運んであげてください。
直接お話をする場もあると思います。

ひとまず木山さんは、三等フランソワーズからも演劇からも離れます。
ただ、もし再び芝居を始めるとなった場合は、私としてはできる限りのことはしてあげたいと思っております。
ですので、もしそんな日が来たときには暖かく迎えてあげてください。

最後となりましたが、長いお付き合いの皆様も、ついこないだ知ってくださった方も、
女優、木山梨菜を可愛がっていただき、誠にありがとうございました。


三等フランソワーズ
中川浩六

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