2021年10月

2021年10月17日

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稽古してる間はブログにあれ書こう、こういうこと書こうと考えてはいるのだけど。
いざ本番が終わるとぐったりして、明日の明日のまた明日となり、
その一日ごとにものすごいスピードで熱が冷めていく。
昔みたいに細かく吐き出していけばいいんだろうけども。
あとは本ちゃんのことがずっとブログの最終記事なのも気にはなってたし、
何より毎度書いてるのでね。
今回は写真も全然ないんだけど(笑)


そもそも一月の公演が終わったときに、今年はもうやりませーんって言ってたんだけど、
木山さんが、「私も芝居したい!」「お前だけメガネニカナウとか呼ばれてズルい!!」
みたいなことを言い出したのが始まりで、
木山さんにそんな人並みの熱量があったのかと驚きつつ、
役者サイドがやりたいって言うならやろうじゃないか。但し、再演に限る。
となったのが発端。
ただそこから演目を決めるのに、すったもんだあったんだけど。

そして始まる稽古。
初演のときは、どれだけ説明しようが何しようが、努力と根性で突き進むスタイルを捨てず、
しかし努力と根性で乗り切るには膨大な容量だった為、ひたすら頭を抱えていた木山さん。
結局それでやり切ったし、もうそれはそれで凄いことだけど、
それというのは、深い穴を掘ろうというのにショベルカーの操作を覚えす、スコップで掘るくらいに効率が悪く、面白くない辛いばかりの作業なので、
もう今回は本番に間に合わなくてもいい!
とりあえず木山さんがショベルカーで穴掘れるようになったらそれでいい!
観に来てくれる人には申し訳ないけど、そのときは尊い犠牲になってもらおう。
という、それはそれは強いのか弱いのかわかんない覚悟で挑んだのだ。

でも、稽古三回目で、流れで通したときは、
「こ、こ、この……$%&’()☆=が~!」
って内心思いながら、
「んじゃ、ちょっと休憩しようか」
って言ったのを覚えている。


実際稽古でやったのは、今までもやってきたことを更に細かく細かく進める作業。
発したセリフの感覚が頭に残っている内に、
ニュアンスを理解してセリフに反映できるまで先に進まない。
二人芝居で他のシーンの進行を気にせず、再演で、且つ身内だからできる稽古だった。


色んな芝居があるけども、
一番わかりやすい『面白い』は共感だと思う。
見て理解できないものは笑えないし、泣けない。
役同士は何が起こってるのかわかってないけど、前から観てるお客さんはすべてわかる。
「そうじゃないのに」って笑ったり、「あーもどかしい!」とむずむずしたりする。
そりゃそうだろうし、当たり前体操的なことだし、初めての演劇したのかよな話かもだけど。

セリフの最初のイメージはものすごくインスタントなのでそれを疑っていく作業。
怒ってるには怒ってるけど、何でどうして怒ってるのかなー?悔しいんじゃない?何で?あ、騙されてきた人だから信じてたのにまたかーってことじゃない?騙された間抜けな自分にも情けなくて腹立つんじゃない?
酔ってるには寄ってるけど、酔ってる人なりに思考してて、酔ってるから楽しくなって話が逸れてヘンテコな発言になるんじゃない?
……という、自分で書いた本だけど、それでも「あ、これはそうじゃないわ」と木山さんと一緒に掘り返す作業だった。

コメディだから実際にやってることは表現大きめだけど、思考が細かいほど観てる方にも伝わるし、共感できるというのはそういうところだと思う。
人間ものすごく複雑に思考して生きてるのに、「大切な人が死んだからすごく悲しい。だから慟哭する」というシンプルなイコールだと台本に書かれてる以上のことは伝えられない。
じゃあどの役でも人が死んだときはそれになるし、どの役者でも表現は同じになってしまう。

わかったつもりで言ってるのと、自分なりに理解してるのとでは出てくるセリフも違う。
役者をやることの何が面白いのか、
そこがわかれば研究課題は自分で見つけられるし、
裏打ちされたものがあれば、漠然とした不安はなくなる。
何がわからないのかがわかれば、自分なりの挑み方がわかってくるし、
それがわかっていれば、課題にぶち当たる度に成長できる。

木山さんがいつまで役者をやるのかはわからないけど、
やってる内は自信を持って楽しんで、謙虚と研究をする女優であってほしいと思うし、
逆に役者が楽しめないなら、年齢的にもぬるい思い出だらけの辛い周り道になるので、
すぐに辞めて、何かもっと楽しめることを見つけた方がいい。
とは本人にも言ってる。
私も芝居は楽しいけど、残りの人生もっと他に楽しいことがあるなら乗っかりたいと思ってるし。


なので、……なのでとうまくまとまってるのかわからないけど、
今回はやはり演目をフレンチもして正解だった。
台本はほとんど変わっていないのに、
初演を知っている人に、初演より面白かったと言ってもらえたのは、
木山さん自身が、初演ではもらえなかった評価をもらえたのは、
木山さんが理解して楽しんで、ちゃんと『演じた』から以外何者でもない。
基本を丁寧にするだけで、こうも変わるのだということが、見ている人にも伝わったことは具体的な成果。
私も木山さんもセリフをとちったけど、もちろんそれはダメなんだけど、
それ以前に全然つまんなかったって人もいるかもだけど、
でもでもそれでも夏休みの自由研究としては正解だった。


三等フランソワーズとして、現時点で先の話は決まっていない。
今はまだ秘密とかじゃなくて秘密がない。
私は演劇という「業界」には認められない。そこの才能がない。センスがない。
いや、それはわかってたんだけど、もしかしたらそうでもないかもと思ってみたけど、
ここ二年ほどコソコソやってきて、やっぱりダメかーって理解した。
だけど認めてもらえるように日和見たところでそこの才能がないので、
たぶんどこにも着地できないことになる。
向いてないことに執着した結果、今あるものも失ってしまう気がする。
落ち込みもしたけど、それはそれで選択肢が絞られた。

ので、
来年平和になったら考えてることはあって、
思惑通りになるかはわかんないけど、その為の実験体一号として、今回の木山さんはいい結果を残してくれたと思う。


最後にそうじゃないんですな話を。
初演のときにあったオープニングをカットしたのは、無駄を削ぎ落した……とかそんなのではないのです(笑)
単純に今回は21時には絶対にイベントを終わらなければいけないから、何としても30分に納めようとしたから。
だけど小屋入り二日前の打ち合わせで、「しゃべるんでしょ?」って言われて、
「え?」ってなって、
「じゃあ……」ってなって、
何のためにカットしたのかよくわからないことになってしまったというだけの話です。
まあ、そこまでこだわってやる程見事なものでもないですしね(;´∀`)

あとは、1ステージ目、あと数分で終わりというところで、
「カーテンコールなー。どういう順序でしゃべるんだっけ……」と余計なことを考えてたら、
セリフ二行飛ばした!
ので、本当にもうカーテンコールでしゃべるのどうなんだろうと思い始めてます。
やっぱり退屈そうにしてる人もいるし、その人の気持ちもものすごくわかるから、そういう人がチラッと見えちゃうと、「わー、ですよねー、帰りたいですよねー、出しゃばりですよねー、早く切り上げないとー!」となって、お喋りも中途半端になる。
中途半端に喋ってスベったら、それはそれで凹みますし、次の芝居に響くのです。
私も嫌いなわけでもないし、喜んでもらえたら嬉しいんだけど……と、ずっと言ってるけど、本当に割かしそんなところでも悩んでたりします(笑)
もっと有名になったら、考え方も変わるんでしょうけど、まだまだお前誰やねんですからね。
困ったものです。

以上です。
本当に本当にホンマに「今更!?」って感じではありますが、
改めまして、ご来場ありがとうございました!
DVDで観たよ観るよって方もありがとうございます!!