2007年08月05日

阿久悠氏追悼特番を見て

8月1日にご病気で亡くなられた作詞家の阿久悠氏の追悼特番を、予定を差し替えてNHKで8月3日金曜日の夜に放送していた(「プレミアム10」のワクで)のに気付き、途中から番組を見ました。数々のヒット曲が流される中、強烈なインパクトのある不思議な歌詞の歌が殆ど彼の作品だったと改めて知り、本当にものすごい人物を失った感じにとらわれ、非常に残念な気持ちになると共に、ディープで濃厚だった昭和を代表する人物の終焉を本当にやりきれない思いで実感しました。

私は、ピンクレディーの「カルメン'77」を初めて聞いた時、いきなりの出だし、投げかけられた謎が気になり、答えは特に明確でないまま、歌のテーマは別の所にあるので、私が気になった部分は特に問題ではないのですが、私はずっと作詞者に質問してみたかったのは、カルメンの本名なのです。だって、いきなりですよ、「わたしの名前はカルメンです、ああもちろんあだ名に決まってます」と言われたら、じゃあお嬢さんの本当のお名前は?と思ったりする訳ですよ。歌を聴いている人の気持ちを釘付けにする魔力が、彼の歌詞にはありました。「UFO」なんて、「地球の男に飽きたところよ」なんて、強烈なフレーズで、一度聴いたら忘れられません。

Pink Lady History ピンクレディー・シングル全曲集


作曲家の都倉俊一氏が追悼特番に出演されていて、阿久悠氏から頂いた歌詞が、「ウララ、ウララ、ウラウラ云々」だったので、と仰っていたので、山本リンダさんの歌ですが、ものすごい意味不明な歌詞で、それに一体どうやって曲をつける作業をしたのかと、びっくり仰天しました。
河島英五さんのお酒の歌も、なんだか河島さんのイメージそのまんまの歌なので、お酒好きにはたまらんでしょうと思ったり。
八代亜紀さんの「舟唄」なんて、完璧な世界観ですよね。それだけ揃っていればお酒を飲むのに必要以上の余分さもないし、足りないものもない。
調べたら、フォーリーブスの「踊り子」も阿久悠氏の作品だと知り。あ、いえいえ、私はリアルタイムで知っていた訳ではないです。平成に再結成してからなんとなくフォーリーブスが好きになり。昔のアイドルは歌唱力が抜群なので驚きました。

ザ・ベリー・ベスト・オブ・フォーリーブス


あと私が知っていたのでは、アニメ「宇宙船サジタリウス」の主題歌(オープニング、エンディング共に)の作詞が彼の作品と知り。「サジタリウス」は、BS2の「衛星アニメ劇場」という番組を平日の夕方にオンエアしてた頃に見て知った番組なので、本放送時は知らなかったのですが、妙に大人が納得してしまうような、大人の都合目線の内容だったので、子供よりも大人が見た方が面白いのではと思うような、生活の為には必死で働いてお金を作らなきゃいかん、というメインキャラクター達の姿が印象に残る作品でしたねぇ。SFもので、宇宙船で荷物の運搬をする運輸パイロットの物語でした。

ともあれ、訃報の報道等で紹介された、阿久悠氏がおっしゃっていたという、「ここ15年くらい、言葉が空を飛んでいない」という言葉は印象的でした。近頃の歌の歌詞は印象に残らないんですよ。綺麗にまとまり過ぎていて、現代的な言い回しで、そのままスーッと聴き流して終わってしまう。阿久悠氏の作品のように、「ん!?なんだソレは」と聴き手に思わせるような違和感にも近い疑問を抱かせるような、とにかくインパクトのある歌詞でヒットしている作品が少ない印象なんです。

阿久悠氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

…あ、検索していたらこんな素敵なものも見つけてしまった。↓

寺山修司作詞+作詩集


sara366 at 20:07│Comments(11)TrackBack(0)この記事をクリップ!雑記 

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この記事へのコメント

1. Posted by ERIKO   2007年08月18日 17:55
joshさんのところから、来ました。
そしたら、どうしてもコメント投稿させていただきたい内容が・・・
フォーリーブス、そうなんです!
私は現役当時のファンで、再結成以後改めて
再燃している(というと歳がばれますが)者です。
現役当時は、こんなに歌がうまいとは感じませんでしたが、今、聞くと本当に上手です!
最近のコンサートでは、’70ディスコサウンドや
MyWayなどのバラード・そして最近はゴスペルまでたっぷりと聴かせてくれます。
月崎沙羅さんのように多岐にわたる知識と
感性をお持ちの方にフォーリーブスの
素晴らしさを分かっていただけて嬉しいです。
ちなみに、寺山修司作詞の曲も
歌っていますよ。
2. Posted by 月崎沙羅   2007年08月18日 21:41
ERIKOさん、ようこそおいで下さいました。

ERIKOさんのブログ等のリンク先が不明なので、ココと、joshさんの旅行出発の記事の所と、Windowsにサインインされた際の「えり子のスペース」のメッセージ送信先の3ヶ所に、ほぼ同じ内容を書いておきますね(*^_^*) どれか見て頂けますように…。

フォーリーブスの現役姿からのファンのお方とは、何とも羨ましい限りです。どうか年齢なんて気にしないで下さい。私はお人柄でしか人を見ません。私は少年時代の彼らをぜひとも拝見したかった次第で…ちなみに私はコーちゃんのファンです(照)。こんな話になれば少女の頃に気持ちが戻っちゃいますよね。私はいつでも心だけ少女ですが。
3. Posted by 月崎沙羅   2007年08月18日 21:41
続きです。

リーブのコーラス力はかなりなクオリティだと思いますよ〜。私は再結成当時、コンサートに一度行ってみたのですが、SMAPの歌をカバーし、抜群の歌唱力で歌い上げたので、とても感動したのを覚えています。

私が勝手に個人的に好きな寺山作詞の歌は、♪ぼくが〜死んでも〜悲し〜まなぁぁいで〜、という、オルフェ、アレですよね。そのいきなり死をちらつかせた刹那な感じといい、美少年4人に歌わせるコンセプトといい、たまらんです。

初めて聴いた彼らの曲は、中古レコード市で入手した「大人への階段」でした。マセた歌詞にドキドキしましたねぇ。いや〜、判る人にしか判らない話をしてスミマセン。

どうかERIKOさんのURLを私のブログのどこかにコピー&ペーストして、私が訪問可能にして頂ければ、ぜひ拝見させて頂きたいのですが…何卒宜しくお願い致します。
4. Posted by josh   2007年08月18日 22:35
joshです。
いったい、この盛り上がりはどうしたことか?と、
入り込めない悲しさとともに、なんだか仲立ちになった嬉しさ?みたいなのを、ちょっと感じてます。

ERIKOさんのURLは、
http://orchard-house.sblo.jp/
です。
どうぞ、ヒートアップしてくださぁい!
(くくっ…ちょっとさびしいかも)
5. Posted by ERIKO   2007年08月19日 13:47
早速、コメントのお返事をいただき、ありがとうございます。
joshさん
ごめんなさい、妙な事で盛り上げてしまいましたね
この件は、私のパンドラです〜
密かに少女時代にタイムスリップ出来る空間と言いましょうか・・・

月崎沙羅さん
他にLP(この響きも時代を感じさせまね)の中にもも寺山修司作詞が沢山ありますよ。
それから「約束」という名曲も阿久悠氏の手になるものです。

’70代という時代は「少年」という存在の中に
“明るい未来”“美しさ”と同時に
“悲しさ”“危うさ”を
見ていたのでしょうか?
そのように感じる詩が多いです。
時代も高度経済成長の真っただ中で
限りなく明るい未来の陰に、将来(現在)の危機をはらんでいた訳ですしね・・・

ちなみに私は青山孝ファンです。
私のHPのURLを置かせていただきましたが、
あまり美術・又フォーリーブスとは縁遠いサイトです(笑)


6. Posted by 月崎沙羅   2007年08月22日 19:56
joshさんへ…

スミマセン、異様な盛り上がりを見せてしまって…。温かい眼差しで見守って下さるjoshさんに大感謝、です。

joshさんは少年時代にどういった方のファンだったのかなぁと色々想像して楽しく考えてみております。誰しも歌手や俳優さん等に憧れた時期ってありますよね。その当時の熱い気持ちを思い返すとテンションまで若返ってしまったりして。何かに夢中になるって大事ですよね。
7. Posted by 月崎沙羅   2007年08月22日 19:57
ERIKOさんへ…

ブログを訪問させて頂きましたが、差し支えがありましたら遠慮なく私のコメントを編集・削除して下さって構いませんよ。明らかに場違いな内容になってしまっておりますゆえ。

LPの方に寺山修司の作詞作品があるとは存じませんでしたので、今後探してみたいと燃えます。調べてみたら、リーブの5枚組CD-BOXが発売されている様子なので、それの中に多少寺山作品が含まれている様子ですね。今の時代でLPを探すのも大変そうですしねぇ。再生装置ないし(T_T)

そういえば、私は中古レコードで、当時新人らしき郷ひろみさんをリーブの弟として紹介しているライブ盤も持っていたので、どこかにダビングしたカセットが保管してある筈なので、それも改めて聴いてみたいと思い出しました!
8. Posted by 月崎沙羅   2007年08月22日 20:02
続きです。

もう素晴らしき70年代という感じです。高度経済成長の最中なのに、なぜか悲壮な未来を想定した歌詞が心に響くのです。少女の空想世界では、愛と死というテーマがとても切なく、甘く魅惑的に共鳴する感じで。当時の少女漫画も悲劇的な物語作品にシビレた筈なんです。私も少女時代、死ぬつもりはこれっぽっちもないのに、なぜか死をテーマにしたポエムみたいなおバカな文を書き残していますし(あー、恥ずかしい…)。少女にとって死という絶望的なキーワードは甘美だったのでしょう。

ター坊は一番歌が上手なので、聴きごたえがあるのは断然彼のパートですよね。

このブログは本文は結構長く書けるのにコメントの文字制限が少ないので不便です…。
9. Posted by 月崎沙羅   2007年08月22日 20:03
更に続きです。

再結成時コンサートに一緒に行った友人に、会場でゲットしたCD(この記事に出している画像の品です)を後に聴かせて無理矢理洗脳したのですが、その友人曰く、近頃トシ坊は髪が寂しくなってしまっているので、♪ピロピロピ〜、とマグマ大使を呼んでゴアから髪の毛を奪わないと…等と、リーブを愛するがゆえの冗談を言っております。あぁ、こんなマニアックな話、誰も判りませんよねぇ…。
10. Posted by josh   2007年08月22日 20:22
うぉおお、joshです。
joshが少年時代がどんな憧れを抱いていたかは、うれし恥ずかしですので、時が解決する?こととは思いますが、「マグマ大使」ですか?!

「マグマ大使」知ってるですか?!
このとこで年齢を推し量ろうとするのは置いておいてですね、江木利夫がマグマ大使に出ていたこともご存知でしたか。
朝日ソノラマのソノシート(この単語、理解されるでしょうか)で「マグマ大使」、持ってるんですね。今やかけることもできないですけれど・・・

と、やおら大騒ぎしてますけど、フォーリーブスの話でしたよね…
11. Posted by 月崎沙羅   2007年08月23日 19:58
joshさん、特撮モノに好感触ですね〜。私はあの時代ですと「ウルトラQ」みたいな作品いいなと思います。

ここだけの話、円谷プロの方々と、文学的遺書を遺した悲運のランナー円谷幸吉氏(大変誠実な方だったそうですよ)は同族出身だったと以前関係者からお話を伺いました。そういえばバブル時代のアイドル円谷優子さんは英二氏のお孫さんです。こんな雑学は無駄知識でしかないのですが…。

ソノシート、知ってますよ。雑誌の付録についてたりしてワクワクしましたねぇ。私としては保管しておきたかったのですが、親が処分したっぽくて実家に見当たらないです…(T_T)ショボーン

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更新日時:2009/10/27