最強法律相談室

山口県周南市で長年多重債務者の問題に取り組んできましたが、このブログでは、過払金返還請求に関するサラ金との示談交渉、裁判を中心に、私の実体験を公開させて頂きます。

裁判所過疎の町 柳井

厚生省の元事務次官らを殺傷した容疑者とされている男性は、山口県柳井市の出身だそうである。

 柳井市は、山口県の南東部にある人口約3万5000人の町。
 江戸時代は瀬戸内屈指の商業都市として繁栄した場所で、その名残の白壁の町並みが観光の名所になっている。
 かつては山口地方裁判所の支部が置かれていたが、現在は支部は廃止されて簡易裁判所だけが残っている。

 長い間弁護士0の地域だったが、現在は法律事務所が一つだけある。
 地裁の事件は、すべて岩国まで出かけなければならず、車で片道一時間近くかかるので、結構大変である。弁護士過疎の解消が、弁護士人口を増やす大義名分として語られているが、最高裁が全国の地裁支部、簡裁を統廃合して、裁判所のない田舎、裁判という司法サービスを受けづらい地域を作り出したことの責任を議論せず、弁護士過疎の解消だけを弁護士会に迫るのは、どう見ても片手落ちだろう。

 こんな田舎町でも大手サラ金はくまなく進出しており、多重債務者が大量に発生している。当事務所では、柳井地域の多重債務者の救済にも力を入れており、さまざまな広告宣伝を行ってきた。その効果が出て、最近では、柳井地域から「広告見ました」と言って相談に来所される方が増えた。
 柳井市に、周辺の田布施町、平生町、上関町を加えればそこそこの人口があるのだから、「裁判所過疎」を解消するため、最高裁は地裁支部を復活させるべきである。
 

祝 8億円突破

本年度の過払金取戻し額の合計が、一昨日8億円を突破した。

 たまたま10月〜11月にかけて入金が集中しただけなのだが、一応目標を達成したので、年末までの目標を再度9億円に上方修正したいと思う。事務所全体としては、15億円程度を目指している。

 「10万円くらいの過払いでもお願いできますか?」

 先日また、こんな質問メールをいただいた。
 10万円どころか、1万円でも1000円でも、どしどし依頼を受け付けているので、遠慮なくご連絡いただきたい。取り戻した過払いの内訳は本ブログで公開しているとおり、8億、9億といっても、結局は1万円、10万円の過払いの積み重ねであり、今後もこのスタンスに変わりはない。

 

どうも出るようです

「来年1月に最高裁の判決が出るようです」

 山口地裁周南支部で対しんわの過払い裁判。
 争点は過払金の時効の起算点。
 私のHPでも紹介しているとおり、山口地裁周南支部、広島高裁4部、山口地裁などで勝訴判決を得ている。しかし、全く逆の判断を示した下級審判例も存在しており、しんわはこれを書証として提出している。

 最高裁の明確な判断はまだ示されておらず、どちらも決定打を持っていないのが現状。
 そんな中、本日の裁判に出てきたしんわの支配人がポツリと言った。

 「それはしんわの事件ですが?」
 「いいえP社だと聞いてます」

 それ以上の詳しい情報は支配人も持っていないようだったが、時効の起算点を取引の終了時からとした上記諸判決には強い説得力があり、最高裁が間違った判断をすることはないと確信している。

 (新着過払金入金情報)
 ・11月20日 OMC 58万4000円(3件)
         アイフル 443万4000円(5件)

  平成20年の過払金取戻額、本日現在合計8億1527万1869円

プロ意識

Tさん夫婦は年金生活をしている。

 最近、奥さんが病気で入院した。そのため、奥さんがご主人に内緒にしていたサラ金の借金約300万円があることが発覚。相談に来所されたので、取引履歴を取り寄せて再計算してみると、逆に合計約600万円の過払いになっていた。

 「借金がなくなっただけでありがたいです」

 人が好いご主人はそうおっしゃるが、折角だから過払金の取戻しもやりましょうということになった。
 実際にはこうしたことを言われる方は少なくない。これまで生活面でも心の中でも大きな負担であった借金が突然なくなったのだから、ああもうそれで結構と思ってしまうのかもしれない。
 しかし我々はプロである。
 プロである以上、本人が一時的な安堵感から口走った言葉に甘えることなく、1円でも多く過払金を取り戻して、依頼者のために最大限の利益追求に励むべきだと思っている。
 日々決意新たにがんばろう。

(新着過払金入金情報)
 ・11月18日 CFJ 410万円(2件)
         プロミス 349万9000円(6件)
         やまぎんJCB 165万9000円
 ・11月19日 ユアーズ 1万円
         GEコン 65万8000円
         ポスト 3万8000円
         アコム 112万円
         CFJ 155万8000円

  平成20年の過払金取戻額、本日現在合計8億1025万9864円

SFCG 貸しはがしの連鎖か

本年11月5日付けで、日本弁護士連合会事務総長丸島俊介氏の名前で、全国の弁護士会会長宛に、「SFCG(旧商工ファンド)被害」の相談体制について(依頼)という文書が配布されている。

 これは、SFCGの違法な貸しはがし問題が、全国的に波及していることに対し、日弁連として特別の相談体制を取ることを全国の各単位会に要請したものである。

 これには「SFCGの貸付金一括請求問題に関する簡易マニュアル」と題する文書も添付されており、この貸しはがし問題に対する対策が、未経験の弁護士にもわかりやすく解説されている。
 このマニュアルで初めて知ったのだが、SFCGは、リーマンブラザーズグループに対し、平成19年7月に約734億円あった借入金が、本年9月には52億9000万円に減少しているそうだ。つまり、1年余りで、681億円以上を返済したことになる。

 ということは、SFCG自身も、リーマンから貸しはがしを受けていたということなのだろうか。いずれにせよ、わずか1年でこれだけ多額の返済をすれば、当然SFCGの資金繰りは苦しくなるものと推測される。
 苦し紛れの違法貸しはがし。
 この問題の本質が見えてきたようだ。
 

生活の危機は深刻です

Mさんは、先月末勤務していた小売店を店舗閉鎖を理由に突然解雇された。

 事前に通告はなく、朝いつものように出勤すると入口に「閉店のお知らせ」の張り紙がされていたそうだ。
 似たような話が近頃増えてきた。株暴落、円高、金融危機などによる実体経済への影響が、いよいよ本格的に始まったものと思われる。

 Mさんは、給料がもらえないので、たちまちサラ金への返済ができなくなった。
 早速私から受任通知を出して、サラ金からの催促だけは止まったが、お金が入ったわけではないので、年の瀬を控えて不安な毎日を過ごしている。

 まだ計算は未了だが、仮に過払いが発生していても、これから手続きをして年末までに回収するのは極めて難しい。
 先日過払金の返還請求権を政府系金融機関が買い取る提案をしたところ、思いかけず多くの拍手をいただいた。
 何事も有言実行。
 早速自民党と民主党に提案のメールを送ろうと思っている。

 (新着過払金入金情報)
 ・11月12日 クオーク 10万4000円
         アコム 532万6000円(4件)
         三洋信販 152万5000円(3件)
         CFJ 3161万6000円(16件)
         GEコン 812万6000円(9件)
         しんわ 161万円(4件)
 ・11月13日 アコム 195万2118円(6件)
         CFJ 400万6000円(4件)
         セントラルファイナンス 26万円
         プロミス 50万3000円
         トライト 32万8000円
         東光信販 3万8079円
 ・11月14日 CFJ 299万5000円(2件)
         アコム 18万円
         ふくぎんJCB 16万5167円
         セントラルファイナンス 23万4000円

  平成20年の過払金取戻額、本日現在合計7億9536万7869円
 

定額給付金の対案

出張で横浜に来ている。
 タクシーの中で話題になったのは、定額給付金。
 これを受け取る、受け取らないが物議をかもしている。

 経済的効果がどれほどあるかは疑問だが、何もやらないよりはいいかもしれない。
 私個人としては、整理回収機構のような政府系金融機関が、多重債務者たちから過払金債権を買い取る方法がいいのではないかと思っている。
 第1に、何と言っても多重債務者は貧困層の代表格なので、この層に経済的支援をすることが、消費の活性化に資する。
 第2に、金融機関は過払金を買い取った後、サラ金相手に裁判をして、過払金を回収することができるから、定額給付金のように出しっぱなしの経済的援助よりも、国の負担ははるかに軽くなると思われる。

 麻生さん、どうでしょう?
 

ついに国際化

全国の都道府県のうち、まだ某県だけからは依頼が来ていない。

 早く全国制覇をしたいなと思っていたのだが、その矢先、思いがけず外国の某国から依頼があった。もちろん依頼者は日本人で、相手のサラ金クレジットも日本の会社。ただ本人は外国に滞在しているだけ。ネットでこのHPを見つけてメールされたようだ。

 いよいよ最強法律相談室も国際的になったのだろうか(じーん)。

 (新着過払金入金情報)
 ・11月10日 三洋信販 304万円(4件)
 ・11月11日 オリコ 3万5066円
         アイフル 156万円
         セントラルファイナンス 114万円
         ライフ 403万1900円(7件)
         セーブ 5000円

  平成20年の過払金取戻額、本日現在合計7億3583万5505円

 

奄美大島 喜界島行き

この土日に奄美大島・喜界島を訪ねてきた。

 友人の医者の操縦する小型飛行機に4人が乗って、北九州空港から奄美大島→喜界島へと飛んだ。

 「今日が俺たちの命日だ」

 飛び上がるまでは緊張しまくっていた友人S氏も、上空に舞い上がった後は、安心したのか、諦めたのか、ぐっすり眠り込んでいた。

 奄美大島は、懐かしい島。20年近く前に、亡くなった俳優の本郷淳さんたちとダイビングに行って以来だったが、美しい海とやすらぎの波の音は変わりなかった。

 喜界島は初めて。
 黒糖を作っておられる所を見学させていただいた。
 サトウキビから搾り取った汁を煮詰めていく作業は熱気ムンムンで大変な仕事だということがよく分かった。
 喜界島の黒糖は日本一美味しいと言われている。
 今度からは、よく味わって黒糖を口にしよう。

(新着過払金入金情報)
 ・11月10日 UCS 2,500円
         アイフル 238万2000円(3件)
         イオンクレジット 16万5000円
         日本ファイナンス 2万7900円

  平成20年の過払金取戻額、本日現在合計7億2723万3539円
 

時間とのたたかい

昨日のブログで紹介したYさんは、カードを使ったキャッシングの過払い1件だけの依頼である。現在は借金は完済しているので、特に生活に困っているというわけではない。

 1年位前までは、こんな依頼は滅多になかったのだが、最近はこの手の依頼が増えてきた。当事務所の広告宣伝も、現在借金に苦しんでいる人の過払いだけでなく、かつて苦しかった人、今は平穏な生活を送っている人に向けたメッセージを打ち出しているので、その効果が出てきたという実感がある。

 サラ金クレジットでお悩みの方、昔は悩んでいたが、今はもう悩んでいないあなた、「過払金」をご存知ですか?

 最近の当事務所の広告宣伝のコピーである。
 もちろん過払金の潜在的需要の掘り起こしが目的。
 過払金の時効の起算点について、取引終了時から10年という見解に立ったとしても、我々に残されている時間はそう多くない。時間との戦いでもある。

 (新着過払金入金情報)
 ・11月7日 武富士 1359万6000円(8件)
        アイフル 246万3000円(6件)
        シンキ 423万円(4件)
        アコム 1万5875円
        SFCG 971万4306円(3件)
        CFJ 37万3000円
        プロミス 2万1000円
        ワイド 75万円

  平成20年の過払金取戻額、本日現在合計7億2465万6139円
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