最強法律相談室

山口県周南市で長年多重債務者の問題に取り組んできましたが、このブログでは、過払金返還請求に関するサラ金との示談交渉、裁判を中心に、私の実体験を公開させて頂きます。

2007年06月

再建への第一歩

引き続きイタリアンレストランの再建を手伝っている。

 新商品、サービス内容、店内の什器備品、改善したいことは山ほどあるが、我々経営委員会の認識としては、やはりホスピタリテイが一番重要だという結論に達した。
 そこで、先日日本全国の繁盛しているお店のノウハウを撮影したビデオをレストランのスタッフ、経営委員会の全員が集まって観た。

 そこに出てきたある飲食店は、店員のサービスが一人一人の客にとても行き届いていたが、驚いたことにマニュアルはないという。
 なるほどと思った。
 マニュアル通りのサービスは、上の者がしょっちゅうガミガミ言えば、何とか出来るようになるだろう。しかしマニュアルに頼ったサービスでは、マニュアルに出てこないサービスは生み出せない。
 サービス業に関わった人ならよくわかるが、実際の接客サービスは毎日のように新しい問題が発生しており、とてもマニュアルだけで対応できるものではない。
 常に一人ひとりが自分の頭で考えて、即行動する習慣を作らない限り、本当に良質なサービスは提供できないだろう。

 残念ながらビデオを見終わったスタッフの感想は大変お粗末なものだったが、これがこのお店の現状なのだろう。
 再建への道は長い。

 

 

訟廷日誌

訟廷日誌という名前の手帳がある。
 正確に統計を取ったわけではないが、かなりの数の弁護士がこの手帳を業務で使っていると思われる。
 全国弁護士共同組合連合会の発行で、定価1900円。
 私も昭和61年に弁護士登録をして以来、21年以上この手帳を使っている。

 一般の手帳と違って、弁護士専用に作られているので、スケジュールとして、裁判所、事件名、依頼者、相手方などが書き込めるようになっており、使いやすいと言われている。
 しかし最近この訟廷日誌が、どうにも使いにくくなてきた。原因は、過払い裁判を多数かかえているため、訟廷日誌に事件を全部書ききれなくなったから。
 訟廷日誌を見ると、1日で、事件を6件しか書けない。つまり、1日に7件以上の裁判をやる弁護士はいないという発想で、この手帳は作られている。

 私の場合、午前10時の裁判だけで6〜7件の事件が入ることはざらなので、まともに書き込むと午前10時以降のスケジュールすべてを欄外に書かなければならなくなってしまう。本日6月27日のページなどは、裁判と来客の書き込みが入り乱れて、ほとんどぐちゃぐちゃの状態。
 過払い裁判が減少するまで、当面訟廷日誌以外の大きな手帳を使うことを真剣に検討している。

 (新着過払金入金情報)
 ・6月27日 レイク 52万円

  平成19年の過払金取戻額、本日現在合計2億5067万0341円。

子供に我慢を強いるのは辛い

 「弁護士さんに借金のことを相談できるなんて知りませんでした」

 Sさん(30代女性)は、サラ金クレジット10社以上に1000万円以上の借金がある。
 毎月20万円以上の返済をしているが、それでも返済が出来ない債権者が何社もあるようだ。
 夫婦共働きで、手取り合計31万円の収入があるが、もちろん他社から借りて返済しなければ追いつかない状況になっている。この借金をどうしたらいいのか分からないまま、長年ずるずると借入残高を増やしてきたという。

 子供が小さい時は、夫婦で我慢しさえすれば良かったが、小学生高学年になってくると、子供にも我慢を強いることになり、それが辛くて相談に来所された。

 「毎月10万円くらいで何とか整理できないでしょうか?」

 表面的な数字上では厳しいが、サラ金の中にはかなり取引が古いところもあり、利息制限法で再計算した上で、出来る限りの努力をしてみたいと思っている。

(新着過払金入金情報)
 ・6月26日 アイフル 12万3000円
        クレデイセゾン 3万6079円
        しんわ  74万4000円

  平成19年の過払金取戻額、本日現在合計2億5015万0341円

もう冷房入れてください

周南簡易裁判所で過払い裁判3件。
 しんわとGMOネットとライフ。
 当初の予定では6件入っていたが、3件は本日までに訴訟外で和解になったので、半分の3件に減った。第1回期日前か第2回期日前に急転直下和解が成立することが多い。これは、おそらくサラ金側も、裁判の進行に合わせて訴訟事件の和解を進めているからだろう。

 争う問題がないのなら、訴訟前に早期に全額を払う和解をすればよいと思うのだが、まだまだ訴訟をしないと過払金を返還しようとしないサラ金が多い。

 本日は真夏のような暑さだったが、朝の法廷には冷房は入っていなかった。
 裁判所の頭の固さには疲れる。

 (新着過払金入金情報)
 ・6月22日 武富士 289万2000円(2件)
        アイフル 329万6441円(4件)
 ・6月25日 フジ   6万3000円

 平成19年の過払金取戻額、本日現在合計2億4924万7262円

カード社会の変化

報道によると、大手クレジット会社が、これまでのようにカード会員をひたすら増やすことをやめて、会員や提携先を絞り込む方針を打ち出したようだ。
 原因はいうまでもなく、上限金利の引き下げに伴う、キャッシング分野での収益構造の変化に対応したもの。

 いつも思っていたのだが、余りにカードが氾濫し過ぎているのではないか。
 カードの有用性を完全に否定するものではないが、一人せいぜい1〜2枚あれば十分だと思う。
 私の所にやってくる多重債務者は、カードをたくさん持っている人が多い。
 中には本当にトランプでも出来そうなくらい何枚もバッグに入れている人もいた(当然サイフには入らない)。

 「何枚あるか私にも分かりません」

 カードの枚数を聞かれて、ピタリと正確に答えることが出来た人はほとんどいない。

 私自身はカードを2枚持っているが、ほとんど利用していない。買い物をした時の支払いは、すべて現金。カードを使うより面倒だが、サイフの中の現金以上の買い物は出来ないので、私には丁度良いと思っている。

 

感謝 ブログを見て来店のお客様

「先生のブログを見て来たというお客さんがいらっしゃいました」

 経営再建中のイタリアンレストランのことは何度か書いたが、本日ランチに出向いた際、お店の人にそう言われた。
 当ブログの読者は全国に散らばっているので、地元周南のレストランの売上げには影響は出ないだろうと思っていたが、このブログを読んで来店されたお客さんが一人でもいてくれたことは大変うれしい。感謝。

 今後のこともあるので、あらためてお店を紹介しておこう。

  レストラン グラッチェ
  周南市糀町1−1−1
  0834−32−3911
  年中無休

 以上よろしくお願いします。

 (新着過払金入金情報)
 ・6月21日 アイフル 97万1000円
        アコム  417万円(2件)
        オリックスクレジット 120万円


  平成19年の過払金取戻額、本日現在合計2億4299万5821円

緊張しちゃって

山口地裁周南支部で午前中過払い裁判3件。
 こちらは、どれも第1回目で、被告は不出頭。次回期日を決めて簡単に終了。

 午後は、建築工事代金請求の裁判で、証人尋問(3名)。
 ほんの2時間半程度だったが、当方の証人が打合せと全く違う話をする場面もあって、終わった時はクタクタ。

 「先生、ちょっと緊張しちゃって。すみませんでした」

 法廷の独特の雰囲気に慣れない人間が緊張してしまうのは、やむを得ない。

 今日は疲れたので、これからサウナに行って、早く寝ることにした。明日のために。

過払い裁判 最近の傾向

 山口地裁周南支部で三洋信販相手の過払い裁判1件。

 珍しく三洋信販が訴訟代理人として弁護士を付けてきたので、一体何を争うのだろうかと注目していたが、三洋信販の代理人は、請求の趣旨の金額を全額払うと言ってきたので、あっさり和解成立。

 「いつもこうだといいんですが・・・」

 裁判終了後、裁判官にそう言うと、「そうですねえ」と笑っていた。

 最近の過払い裁判の一般的な傾向としては、取引の個数(充当)や時効が争点になっていない事案では、満額5%を素直に認めてくるケースが増えてきた。サラ金としても、無駄な闘いにエネルギーを消費するよりも、争う事件をしぼっていこうという戦略なのだろう。
 みなし弁済の要件、17条書面、18条書面をゴチャゴチャ主張し合っていた頃とと比べると、過払い裁判も様変わりしたように思える。

 (新着過払金入金情報)
 ・6月18日 クレデイア 49万7000円
 ・6月19日 アイフル  77万円
        CFJ   170万7000円(2件)

 平成19年の過払金取戻額、本日現在合計2億3665万4821円
 

多重債務者相談マニュアル

報道によると、金融庁は市町村の多重債務者相談窓口で対応する相談担当職員のための「多重債務者相談マニュアル」案を公表した。

 これによると、相談担当者が自ら法律専門家に相談予約を取ることにしているようだ。まだまだ弁護士の敷居が高い現状では、弁護士の名前や電話番号を紹介しただけでは、実際に予約の電話をする勇気のない多重債務者が多いことを考慮した措置で歓迎できる。

 受け入れ側の弁護士に求められることも多いが、以下の2点が最低限必要だと考えている。
 一つは、任意整理(分割返済)を積極的に引き受けること。
 任意整理は、個人再生や自己破産と違って、相手方との交渉が主な仕事となるため、予想外に時間が長くかかることもあるし、最終的に和解が出来るという保証もない。そのためか、個人再生や自己破産なら引き受けるが、任意整理はやらないという弁護士が今でも少なくない。しかし任意整理の需要は多く、これに対応できなければ、弁護士を紹介する意義は半減するだろう。

 もう一つは、弁護士費用の分割払いを積極的に認めること。
 私の経験では月額1万円程度の分割支払いさえ困難という人はほとんどいない。分割を積極的に認めることによって、扶助要件を満たさない多重債務者も気軽に弁護士を利用できることになるだろう。

 もっとも本音で言えば、私自身は市町村の相談窓口にはあまり多くを期待していない。結局最後に弁護士を紹介するのなら、相談の二度手間とも思える。それよりも、各弁護士、法律事務所が、常時相談に即応できる体制を作ることの方が実戦的ではないだろうか。
 

 
 

入金情報一喜一憂

ここ2日間何かと忙しく、どうしてもブログが書けなかった。
 いつも楽しみにしている読者の方々には大変申し訳なかった。

 このブログではサラ金からの過払金の入金情報をリアルタイムで公表しているので、それを見たお客さんから、「先生、あの入金は私の分ですか?」というメールを時々いただく。金額や、入金時期などから、自分の分だということが推測できるようだ。
 逆に入金情報に自分の分が出てこないので、「先生大丈夫でしょうか?」というご心配のメールをいただくこともある。今のところ、サラ金と過払金で和解した後、支払いを不履行されたという経験はないので、心配は要らないと思う。

 「先生、武富士の○○万円は私の過払いですか?」

 先日もこんな問い合わせのメールをいただいた。
 その方は、私に依頼してわずか2週間足らず。まだ武富士から取引履歴すら届いていない。いくらなんでも、そんな早い過払金の返還はないだろう。
 多少時間がかかっても、確実により多くの過払金を取り戻す努力をしているので、ご理解いただきたい。

 (新着過払金入金情報)
 ・6月15日 プロミス 116万円
        全日信販 34万4000円
        武富士  67万7550円(2件)
        フジ   15万9000円
        アコム  115万円

 平成19年の過払金取戻額、本日現在合計2億3368万0821円 
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