最強法律相談室

山口県周南市で長年多重債務者の問題に取り組んできましたが、このブログでは、過払金返還請求に関するサラ金との示談交渉、裁判を中心に、私の実体験を公開させて頂きます。

2007年10月

銀行の融資金回収より多重債務者の保護が優先

「正直お金がないんです。請求金額の3割くらいなら和解しますが・・・」

 周南簡易裁判所で過払い裁判、第1回目。
 出頭してきたN社の社員は、会社にお金がないことをしきりに強調した。
 請求金額の3割ではとても和解はできない。特に争点のない事案だったので、本日で結審となった。

 最近裁判の場で、過払い金の返還の資金繰りが苦しいことを訴えるサラ金が増えた。特に中小サラ金にその傾向が強い。もちろんうかつに信用はできないが、話半分程度は当たっている可能性もあるだろう。
 上限金利の引下げは、まだ施行されていないので、貸金業の不振というより、サラ金が資金調達をしてきた銀行が融資金の引き上げを本格化させつつあると見ている。

 しかし銀行はこれまで、長年サラ金を優良顧客として稼いできたのだから、社会的な弱者である過払金の債権者を犠牲にして自己の融資金の回収をはかることは強く非難されるべきである。サラ金も銀行に返済するより、過払金の早期返還に努力すべきだ。

 (新着過払金入金情報)
 ・10月29日 ユアーズ 67万円
         メイジ 2万5000円
         しんわ 292万円

  平成19年の過払金取戻額、本日現在合計5億1653万5710円

祝 5億円突破

報道によると、三菱東京UFJ銀行は、アコムに債務保証を委託したカードローンを11月から始めるそうだ。

 三菱東京UFJ銀行とアコムは、すでに04年から業務・資本提携をしており、それが今度は債務保証という形で具体化されたということか。サラ金にとっては、上限金利の引下げに伴う収益の悪化を見据えた生き残り戦略なのかもしれない。
 そういえば、最近は、銀行から借金をしていたはずなのに、いつの間にかサラ金から請求されるようになったという相談をよく耳にする。サラ金が保証をしていた場合、債権回収を代行している場合、債権が譲渡された場合など、いろいろなケースがあるようだが、顧客にとっては、これまで縁がなかったサラ金から突然請求書が届くとびっくりしてしまう。

 たしかにサラ金の取立ての厳しさは、日本中に鳴り響いているので、その「効果」で債権回収の効率は上るかもしれない。しかしそれを体験した顧客は、おそらく二度とその銀行とは取引をしないだろう。サラ金の「悪名」に頼った債権回収の効率化は、他方で銀行のイメージをダウンさせる危険があることを覚悟しておく必要があると思うのだが。

 (新着過払金入金情報)
 ・10月26日 武富士 2322万3000円(10件)
         シンキ 16万5000円(2件)
         オリコ 49万6000円
         クオークローン 270万円
         しんわ 66万円(3件)

  平成19年の過払金取戻額、本日現在合計5億1292万0710円

ばれてすっきり債務整理

「先生、女房にばれました」

 Rさん(30代男性)は奥さんに内緒で債務整理をしている。
 ところが、先日弁護士からもらった書類を、自宅の居間に置いていたので、それが奥さんに見つかって、借金のことが発覚してしまったようだ。

 「でも逆にこれですっきりしました」

 債務整理は通常3年〜5年程度かけて毎月決められた金額を返済していくので、配偶者の協力がないとうまくいかないことが多い。しかし種々の事情でどうしても配偶者に打ち明けられないという人もいるので、その場合は内緒での整理にも協力している。例えば事務所から送る郵便物も、事務所の封筒を使わずに、個人名を手書きした封筒を送るなどしている。

 Rさんは、そうして「努力」のかいなく、借金を整理していることが奥さんにばれてしまったのだが、本人はホッとしたと安心していた。やはり、夫婦の間で秘密を作るのは精神的な負担があったのだろう。

 (新着過払金入金情報)
 ・10月25日 キャスコ 38万円

 平成19年の過払金取戻額、本日現在合計4億8567万6710円

交通事故裁判

交通事故の民事裁判で、原告(被害者)の本人尋問。

 最近特に感じるのは、交通事故の損害賠償で損保会社が支払う金額が極めて低水準であること。裁判の場では到底通用しない金額を平気で提示してくる。それで弁護士に相談に行く被害者はほんの一握り。大多数は泣き寝入りが実情。

 これで損保会社が得ている利益は、莫大な金額で、近時社会問題となった「保険金の不払い」で指摘されている金額の比ではないだろう。
 何とかこの不公平を是正しなければならない。

 (新着過払金入金情報)
 ・10月22日 ライフ 14万4000円
 ・10月23日 NIS 360万円(2件)
         楽天KC 84万3000円(3件)
         GEコン 67万6182円(2件)
 ・10月24日 プロミス 85万9077円

 平成19年の過払金取戻額、本日現在合計4億8529万6710円。

期限の利益

Kさん(40代主婦)は消費者金融のS社から貸金返還の訴訟を起こされた。

 家計が苦しいときについ手を出してしまった借金で、残債は20万円弱だが、返済を滞らせたところ、すぐに裁判を起こされた。
 約定利率はもちろん二十%台で利息制限法の利率を超えている。貸金の裁判ではほとんどの場合サラ金も、最初からみなし弁済の立証を諦めて、利息制限法に引き直した計算で請求してくる。問題は、期限の利益の喪失。
 期限の利益とは、例えば分割返済の場合、何年何月何日までに約定の分割返済金額を支払えば一括返済をしなくても良いという債務者の権利のこと。通常の契約では、返済を滞納すると、この期限の利益が失われ、残債務を一括返済しなければならないとされている。またその場合の利率は、利息ではなく損害金の利率なので、18%を超えることが利息制限法でも認められている、

 S社の訴状では平成16年3月の返済が期日を数日遅れており、期限の利益を喪失したので、以後は18%ではなく、二十数%で計算されていた。
 しかしKさんとS社の取引を見ると、平成16年3月以降も約3年間にわたり分割返済が行われていた。またこの間Kさんも、今回裁判を起こされるまでは、S社から一括返済を求められたことはなかった。
 このような場合は、形式的には期限の利益の喪失に該当する事実が発生していても、債権者は債務者に対し、期限の利益を再度付与したか、又は宥恕(許してあげるという意味)があったと考えるのが近時の判例の立場である。

 Kさんの場合、平成16年3月以降も18%で計算すると、残債務は8万円弱になった。早速Kさんからこの裁判を受任。裁判の場でS社と返済方法、金額の交渉を行う予定。これも広い意味での任意整理となる。

 (新着過払金入金情報)
 ・10月15日 オリコ 111万2455円(2件)
         エポスカード 8万4000円
 ・10月19日 武富士762万1529円(5件)
         GE 2万5000円

  平成19年の過払金取戻額、本日現在合計4億7927万5451円


お忍び法律相談

 昨夜は、お忍びの法律相談があった。

 とにかく弁護士だけに会いたいというので、事務員が帰宅する午後7時に予約を入れたのだが、何故かこういう日に限って、事務員が残業をしていてなかなか帰らない。結局、予定の時間を大きくオーバーした午後7時半からの相談となった。

 内容は差しさわりがあるので、公表できないが、世の中いろいろ大変なんだということがよく分かった。

CFJ訴訟費用を支払う

対CFJの過払い裁判で、先日勝訴判決をもらったが、結局CFJは判決が認容した金額全額(入金日までの利息を含む)を支払ってきた。さらに訴状の印紙代等の訴訟費用も加算されていた。

 訴訟費用は被告の負担とする。

 訴状を作成する場合、請求の趣旨に通常この文言を入れることになっている。
 よく勘違いされるのは、訴訟費用=弁護士費用と思っている方がいること。
 ここでいう訴訟費用とは、印紙代、郵券代、書面作成費用、鑑定費用などのことで、弁護士費用は含まない。通常少額の裁判では、原告被告どちらが勝っても、訴訟費用をやりとりすることは少ない。
 その理由は、金額が少額なこともあるが、「訴訟費用は被告の負担とする」という判決だけでは、一体いくらを負担するのか分からないので、あらためて別に、具体的な訴訟費用の金額を裁判所に決定してもらうための申立をしなければならず、この手続きが結構面倒なので、対費用効果の点から割りに合わないと判断されることが多いからだ。
 もちろん高額な裁判、例えば訴額1億円の裁判では、印紙代だけでも32万円になるので、これくらいになると放置するのはもったいないので、訴訟費用確定の申立をすることになる。

 今回のCFJの判決では、印紙代と郵券代だけならすぐ払うという連絡があったので、訴訟費用確定の申立まではせず、それだけを支払ってもらった。金額にして約6万円。今後は判決になった場合は、手間を惜しまず訴訟費用まできっちりもらおうと思っている。

(新着過払金入金情報)
 ・10月10日 アイフル 25万7000円
         GE 325万4914円(3件)
 ・10月11日 三洋信販 497万0977円(5件)
         JCB 11万円
         CFJ 717万4419円(4件)
 ・10月12日 アイフル 17万3000円
         武富士 658万1026円(4件)
         武富士 292万4000円(2件)
         ニッセンGE 3万7000円
         レイト 20万円

  平成19年の過払金取戻額、本日現在合計4億7043万2467円

 

忙しいだけです

業務多忙のためなかなかブログが書けない。

 別に体調を崩したわけではないので、ご心配なく。

 (新着過払金入金情報)
 ・10月5日 アイフル 1万3000円
        アコム 483万5496円
 ・10月9日 アイフル 224万円

  平成19年の過払金取戻額、本日現在合計4億4603万2315円

高額なATM利用料を許すな

報道によると、金融庁は今秋に定める予定の貸金業法規則で、サラ金が顧客からATM利用料として受け取る金額の上限を630円とする方針のようだ。

 とんでもない金額で、絶対反対である。
 朝日新聞の試算では、3万円借りた場合の実質年利は53.3%となり、10万円でも26.9%となる。
 これでは上限金利の引下げは全く有名無実になりかねない。

 早速後藤田議員らが自民党政調会長に引下げを要請したようだが、弁護士会も迅速な反対運動の展開が求められる。

 (新着過払金入金情報)
 ・10月3日 ステーションファイナンス 7万7000円
        アイフル 133万円
        プロミス 490万7000円

  平成19年の過払金取戻額、本日現在合計4億3894万3819円

コンニャク屋の強制執行

「先生、このコンニャクやばいです」

 コンニャク屋の差押をした。
 もう長いこと家賃を滞納しており、再三の明渡し要求も無視し続けたので、先日執行官といっしょに商品(コンニャク)の動産執行を行った。
 今日はその差押物件であるコンニャクの競売日。第三者が買ってくれるはずもなく、やむを得ず債権者が競落。千個以上のコンニャクの代金が4万円。

 予め頼んでおいた業者が手早く、コンニャクをトラックに積み込んでくれたが、中にはかなり古くて熟成しているコンニャクもあったようだ。
 コンニャク屋の親父は体調不良ということで最後まで姿を見せなかった。

 本当はすぐにでも建物明渡しの強制執行をしたいのだが、費用の問題もあるので、とりあえず動産執行で様子を見てみた。これで自主的に引っ越してくれればめでたしなのだが、どうしても居座る場合は、明渡しの執行を申し立てることになる。

 (新着過払金入金情報)
 ・9月28日 セシール 12万円
        アコム 776万2052円(9件)
        丸井 14万3000円
        ライフ 75万5000円(3件)
        ワイド 60万円
 ・10月1日 CFJ 330万円
        アコム 42万9538円(2件)
        プロミス 15万4000円

 平成19年の過払金取戻額、本日現在合計4億3262万9819円
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