最強法律相談室

山口県周南市で長年多重債務者の問題に取り組んできましたが、このブログでは、過払金返還請求に関するサラ金との示談交渉、裁判を中心に、私の実体験を公開させて頂きます。

2008年01月

ひな人形あります

少し早いが、事務所にひな人形を飾った。超豪華三段のお雛様である(見学自由)。

 1・18最高裁判決が出た後は、充当が争点になっている裁判では、最高裁判決で示された基準を踏まえた主張、立証を裁判所が促すようになった。
 ただ気になっていることがある。
 諸事情を総合的に検討して充当の可否を判断するという総合判断説の基本的立場は認めるとしても、それは決して裁判官の自由勝手な裁量を許すものであってはならない。
 例えば契約書の返還の有無。
 基本契約が終了すれば契約書を返還するのは当然であり、仮に契約書が返還されていなかったとすれば、それは契約が終了していないということに他ならない。前の基本契約が有効に存在している状態で、別の同種類の基本契約を締結したとしても、それは単なる契約の確認か、又は契約条件の一部変更に過ぎない。したがってこのような場合は、例えば空白期間が長期間であったとしても、1個の契約に基づく取引をしているのは明白であるから、充当を認めるべきである。
 
 最高裁が示した幾つかの判断基準は、これを単純に同列に論じるべきではなく、上記のように、この判断基準がOKなら他の判断基準を検討するまでもなく充当はOKというように、メリハリのある解釈が行われるべきだろう。

(新着過払金入金情報)
 ・1月30日 オリコ 110万円
        レイト 22万円

  平成20年の過払金取戻額、本日現在合計4869万7061円
 

 

マクドナルド事件判決雑感

報道によると東京地裁は、マクドナルドが埼玉県内の直営店の店長に残業代を支払わないのは違法だとして、残業代等約750万円の支払いを命ずる判決を出した。

 マクドナルドの店長には、労働時間に自由がなく、部下より低い年収の店長もいるというのだから、労働法を少しでも勉強したことのある者にとっては、このような店長が管理監督者に該当するとは到底思われず、法律論としては全く当然の判決と言えるだろう。
 しかし、この判決が社会に与える影響を考えると画期的である。
 マクドナルドに限らず、他の外食産業やコンビニでも、これと同様に、労働の実態は全く管理監督者ではないにもかかわらず、名目上は店長などの肩書きを付けられて、違法なサービス残業を強制されている者たちが大勢いるからだ。

 結局はマクドナルドほどの大手外食産業でも、こうした違法な残業代不払いで巨額の利益を上げていたことになる。しかしこうした悪弊を続けている限り、優秀な人材は逃げていくし、長期的にはイメージダウン、サービス低下によって、より大きな損失をこうむるだろう。本当は、企業内部で誰かが「冷静なアドバイザー」となって改善を強く提言すべきなのだが、マクドナルドではそうした機会はなかったのだろうか。

 私は東証一部上場クラスの企業は、すべて弁護士を社外取締役として迎え入れるべきだと考えている。またその採用は、従前行われてきたような一本釣りではなく、すべて弁護士会の推薦に基づいて行い、改選による重任は2回(つまり3期)程度に制限して、癒着が生じないよう配慮すべきだと考えている。

(新着過払金入金情報)
 ・1月28日 しんわ 3万6000円
 ・1月29日 米日交易 45万8250円

  平成20年の過払金取戻額、本日現在合計4737万7061円

夫婦の協力が不可欠

「えっ女房に話すんですか?」

 Tさんはサラ金5社に約380万円の借金がある。
 月収は手取りで30万円あるのだが、住宅ローンの返済が毎月12万円もあるので、この収入で380万円の借金を任意整理するのはかなり厳しい。
 奥さんは現在無職だったので、何か仕事をしてもらえないかと尋ねたところ、Tさんの返事は消極的だった。

 「実は女房はこの借金を知らないんです・・・」

 要するに奥さんに内緒で、380万円の借金をうまく片付けてしまいたいとのことなのだが、この金額ではそれは到底不可能。何とか奥さんに協力してくれるよう頼むことをおすすめして、次回の打ち合わせ日を決めた。

 Tさんの整理が成功するかどうかのカギは借金の解決にむけて夫婦の意思統一ができるかどうかにかかっている。

「まじ軽」採用されず

「のどぬ〜る」、「トイレその後に」、「ブルーレットおくだけ」、「熱さまシート」、「ナイシトール」。

 これらは皆小林製薬の人気商品。
 昨日の朝日新聞be on saturdayに、小林製薬会長小林一雅氏の記事が出ていた。
 
 「世間はバカバカしい名前ばかりつけとると思っているでしょう。でも、おもしろさを狙っているわけやない。名前を聞いて、どんな商品かすぐに分かるよう突きつめた結果です。やり通したおかげで、「わかりやすさ」は専売特許みたいになっている」

 なるほどと思った。決してカッコいいネーミングとは思わないが、商品の効能がよくわかるし、どこか冗談めいた名前で、一度聞くと印象に残って忘れないものばかりだ。

 実は先日、ぶるぶるマシンを使ったフィットネスのお店をオープンしようとしている知人から、お店のネーミングを相談された。
 「まじ軽」。
 これが私が考え出した名前で、知人も賛成してくれていたのだが、どうも女性の評判がいまいちという理由で、結局「まじ軽」は採用されなかった。私としては、小林製薬的な発想だったのだが、女性の感性は私には分からないので、仕方ないだろう。

 もしかするとそのうち、法律事務所にも、「過払い取戻し法律事務所」とか「慰謝料法律事務所」などが出現するかもしれない・・・。
 

廃業の偽装工作か?

「B社の店長が、夕方黒い手提げ金庫を持って、A社に入っていくのを見ました」

 過払金の返還請求が盛んになった頃から、地元の小規模金融業者の廃業が相次いでいる。
 周南市内のA社も最近廃業し、その後は取引履歴の開示請求をしても全く応答してこなくなった。訴訟を起こして判決をもらうことは可能だが、その後の執行は極めて困難な状況となっている。

 そのA社は、廃業前に顧客にB社から借入れをしてA社の借金を完済するようすすめ、多くの顧客がこれに従って、B社から借金の借り換えをしたような形が作られている。
 もちろんこれは極めてあやしい。実際はA社=B社で、もっぱら過払金の返還請求を免れるためにこのような廃業の「偽装」工作をしているのではないかという疑いを持っている。

 本日来所されたCさんの話によると、B社の店長が、夕方手提げ金庫を持ってB社を出て、近くにあるA社に入っていくのを目撃したという。

 「店長は私に気が付いて、バツが悪そうな顔をしてました」

 A社=B社の疑いを持ちながら、なかなか明確な証拠がなく、これまで対応に苦慮していたが、今後はB社に対する責任追及を本格的に検討しようと考えている。

(新着過払金入金情報)
 ・1月25日 三菱UFJニコス 126万1000円(3件)
       キャスコ 2万6000円

  平成20年の過払金取戻額、本日現在合計4683万5381円

ボタン鍋

錦川水害訴訟の原告のTさんからイノシシの肉が届いた。

 Tさんが自分でしとめたイノシシだとのこと。早速ボタン鍋にしていただく。予想していた肉の臭みが全くなかったので驚いた。何か良い方法があるのだろうか。今度Tさんにお会いした時に聞いてみよう。

 Tさんは、錦川の上流の川のそばに家を建てて住んでいるが、平成11年の大水の時、護岸が崩壊して家を全部失った。護岸の崩壊は、根固め工事の欠陥に起因するものだとして、山口県と国を相手に損害賠償請求をしている。

 裁判でこちらは専門家による鑑定を申請しており、間もなく真相が解明されることを期待している。

認定司法書士

防府簡易裁判所で対アエルの過払い裁判。
 アエルとは訴訟外で、和解の話がすすんでいたので、本日はあっさり和解成立。但し3人の原告のうち一人は、過払金97万円を本年4月から32万円ずつ3回の分割払いとなった。本当に金がないのだろうかという気もするが、最近はこの程度の分割には応じている。

 たまにしか行かない防府簡裁だが、周南のF司法書士と法廷で偶然出会った。彼もS社に対する過払い裁判で防府に来ていた。
 F司法書士は認定司法書士なので、簡裁裁判所で訴訟代理人となる資格を持っている。最近はあちこちの簡裁で認定司法書士さんが活躍されている姿を拝見するようになった。

 F司法書士とは、小学校、中学校、高校の同級生。
 大学は違ったが、二人とも東京に住み、法学部に通って司法試験を目指していたので、いっしょに勉強する機会も多かった。勉強熱心で優秀だったが、受験生時代に早々と結婚したせいか、司法書士試験に転進して、すぐに合格した後は、司法試験をやめてしまった。
 東京で私が弁護士になった後、これも本当に偶然なのだが、神田にある私の法律事務所のすぐ近所の司法書士事務所にF司法書士が就職したので、その後は仕事上の付き合いも多くなった。
 しばらくして二人とも山口県周南市に帰り、もちろん今も公私で大変お世話になっている。
 
 最近、過払いの判決が出ても任意に支払いをしてくれない数社について、F司法書士と情報交換。回収の可能性が少し見えてきたので、うまくいったら本ブログでも紹介しようと思っている。

(新着過払金入金情報) 
 ・1月24日 アイフル 567万8000円(2件)
        三菱UFJニコス 86万円
        キンダイ 50万円
        アコム 83万円

  平成20年の過払金取戻額、本日現在合計4554万8381円

取り戻せない年月

「お金が返ってくるかもしれんて聞いたんで・・・」
 
 Kさんはサラ金1社に36万円の借金がある。かつてはサラ金4社に300万円近い借金があったが、長い間返済を続けてようやくここまで減らすことができた。
 8年前に勤務先を定年退職し、現在は夫婦ともに年金生活をしているが、それほど多額の借金ではないので、今の年金収入からでも何とか返済はできている。

 こうした元多重債務者が相談に来所されるのは、かつては非常に珍しかった。とりあえず現在困っているわけではないので、弁護士に相談するメリットはないと思われていたからだ。
 しかし「グレーゾーン」とか「過払金」という言葉が、テレビや新聞で飛び交うようになって、状況は少しずつ変化してきた。
 「もしかしたら、自分もお金を返してもらえるかもしれない」と期待を抱くようになったのだ。

 「36万円の借金は多分過払いでしょう。完済している3社は間違いなく過払いです。手続きをしたら、お金が返ってきますよ」

 Kさん夫婦の顔に安心の表情が浮かんだ。定年退職後8年間、きっと生活費を切り詰めて借金の返済を続けてきたのだろう。その年月は取り返せないが、払ったお金は取り返せる。
 最高裁の裁判官たちは、きっとKさんのような人から直接話を聞いたことはないのだろうなあ。そんな気がした。

(新着過払金入金情報)
 ・1月23日 GEコン 130万2000円(2件)
        アコム 37万5000円
        楽天KC 533万1000円(2件)

  平成20年の過払金取戻額、本日現在合計3767万4381円

 

しんわ早速1・18最高裁判決を援用

周南簡易裁判所でAさんの対しんわ過払金裁判。

 この裁判でしんわは、不当利得の発生を一部否認している。理由は、弁済金の一部をAさんではなく、Bさんが出しているから。たしかにその部分の領収書にはAさんではなくBさんの名前が記載してある。しかし、これはBさんがAさんから頼まれて、Aさんの代理人として店頭に現金を持参したからだ。
 そのことは、領収書にも「代理人」による弁済として記載されていることからも明らかである。

 実は昨年全く同じ争点でしんわ敗訴の判決が出ている。しんわはそのことを十分承知の上で、今回再び争おうとしている。単なる時間稼ぎの引き伸ばしだとすれば、全く許せない。

 同僚の田畑弁護士の話によると、対しんわの過払金裁判で、取引の分断を主張するしんわが、早速準備書面で1・18最高裁判決を持ち出してきたそうだ。
 本人訴訟でたたかっている方の中には、十分な反論や立証が出来ずに、大幅な減額による和解に妥協する人が出てしまうかもしれない。そうした流れを押しとどめるための方策が至急検討されなければならない。

(新着過払金入金情報)
 ・1月22日 アコム 48万8000円
        しんわ 36万9000円

 平成20年の過払金取戻額、本日現在合計3066万6381円
 

 

「佐々木夫妻の仁義なき戦い」観ました

昨夜放映された「佐々木夫妻の仁義なき戦い」を観た。


 かつての弁護士モノのドラマは、シリアスな内容が多かったが、最近はこうしたコミカルな展開がウケルようだ。
 今回のドラマのテーマになった団地内のゴミ出し場所、清掃の問題は、日本全国いたるところで発生する問題だったので、興味深かった。特に最後に和解案として提案された.乾澆鯑れる設備の設置、▲乾濮歃の当番制、ゴミ減量の努力という内容は、なかなかのものだったので感心した。この内容でトラブルを解決した事例があったのだろうか。

 欲を言えば、この仕事で、主人公の弁護士はどの位の弁護士費用をもらうのかも触れてほしかった。弁護士がボランテイアではなくビジネスとして関わることが成立しなければ、実際上の参考にはなりにくいだろう。

 それにしても、日曜夜9時という時間帯は「行列のできる・・・」が放送されており、同じ時間帯にあえて法律ものをぶつけてきたというのも、やはり仁義なき闘いの始まりなのだろうか。

(新着過払金入金情報)
 ・1月21日 オリコ 100万円

  平成20年の過払金取戻額、本日現在合計2980万9381円
 
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