世間では、レイクで通っている。
 Nさんは数年前にレイクの借金を完済した。契約通りの高い利息を支払っての完済なので、利息制限法に引き直すと、当然過払いとなる。
 そこで、契約開始当初から完済までの取引の明細を開示するよう今年の2月に求めたが、債務はないという回答が返ってきただけで、取引履歴の開示はされなかった。その後書面や電話で何度も開示を求めた結果、最近ようやく、12月上旬までには開示するという回答があった。
 このようにサラ金業者の中には、過払金の返還を拒むために、取引履歴の開示を拒む業者が少なくない。個人情報保護法が施行され、個人情報の本人への開示が法的に義務付けられた現在でさえ、取引履歴の開示をめぐって、多くの弁護士が奮戦しているのが実情である。
 2月の開示請求を12月まで引き延ばしたレイクの対応は大変けしからんことであるが、とりあえず12月上旬まで、待ってみようと思う。
 それでも開示しないか、開示が不十分だった場合は、過払金とは別に慰謝料請求の訴訟を起こす予定である。