今年1年に、合計834件の借金・過払金の相談を受けた。

 サラ金は、「過払いはピークを過ぎた」と言っているが、私にはその実感はない。
 ただ、かつては現在進行形の多重債務者が相談に来て、利息制限法で再計算して、偶然過払いを発見するというケースが多かったが、今年は元多重債務者からの過払いの相談が増えた。もちろんこれは偶然ではなく、当事務所では、この点を意識した広告宣伝を行ってきた。

 「サラ金・クレジットでお悩みの方。
  昔は悩んでいたが、今はもう悩んでいないあなた。
  過払金をご存知ですか」

 過払金の潜在的需要は、まだまだ多い。
 サラ金が自主的な返還に動こうとしない以上、我々は、これまで以上に宣伝を強化して、こうした過払金が放置されないよう掘り起こしに努めなければならない。

 残念なのは、一部に事件屋、整理屋の類が、過払金の取り戻しに介入する動きが見られたこと。こうした連中は、法外な手数料を取って、二次被害を拡大させており、厳しい対処が求められている。
 
 最強法律相談室は、来年も多重債務者救済のために全力を尽くす決意である。