サランが膵炎と診断されてから、インターネットで「犬膵炎」「膵炎食事」など検索の日々が続いています。

そんな時になにより有難いと思う情報は、同じような経験を綴った、または犬の闘病を経験された方のブログです。


前回のブログに書いたように、深夜対応の病院が幸運にも見つかり、そこの先生の丁寧な診察のおかげでサランの痛みの原因が、腰ではなくお腹、しかも膵炎であることがわかりました。
(詳しくは前回のブログをご覧ください)

先生から注意されたことは二つ。

*安静にする

*低脂肪食にする

夜中に何もなければ明日の朝また来てくださいと、言われました。

『何も食べさせないで連れてきたほうがいいですか?』

私が聞くと、食べさせてもいいですよと先生。

***
話が前後しますが、犬の膵炎の治療法について検索するとほとんどが、絶食→点滴と書いてあります。
炎症を起こした膵臓を休める為にそうするようなのです。

中には一週間くらい入院してその間は点滴のみ。その後ゆっくりと食事をあたえると書いてあるところもあります。
***

翌朝、サランは鳥のササミが入ったお粥をペロッと平らげて病院へいきました。

昨夜できなかったレントゲンを撮影した結果、腰に老化現象は見られるもののヘルニアの所見はなく、肺、心臓などにも異常はありませんでした。
(サランは軽度の僧帽弁不全症です)

先生が見事な手術痕だと褒めた、左後ろ足股関節まわりにもしっかりと筋肉がついていました。

『ちょっと歩いてはおすわりばかりを繰り返し、横になるのも躊躇していました。』

サランの様子を告げると、体を動かすのも辛いんじゃないかなあ。と先生は言います。

昨夜と同じ痛み止めの注射をして、特に薬の処方はなく、5日後に血液検査をすることを約束してその日は病院を後にしました。

先生から許可が出ていた散歩は、疲れるらしく乗り気ではありません。
三度の飯より散歩好きのサランが散歩で立ち止まる様子を見て、飼い主のメンタルはずいぶんとダメージを受けました。

まあ。これで安静は守れるとして。

問題は食事です。

サランはささみ入りのお粥が大好きですが、毎日では栄養面が心配です。

ネットで検索すると、低脂肪のドックフードが数種類出てきました。

その中から、サランが日ごろ食べているメーカーのものを購入してみました。
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ロイヤルカナンの消化器サポートです。

夏の終わりごろからサランはご飯を残すことがたびたびあり、とりわけドックフードは残す率が高まっていたところへ。

消化器サポートは低脂肪なので更に食欲がそそられない模様。

缶詰めも食いつきがよくありませんでした。

ドライフードをお湯でふやかしたり、ささみをトッピングしたりと工夫をしてもさっぱりです。

人間の食べ物大好きなサランには大きな試練でした。

そんな中で、ようやくサランの嗜好に合う低脂肪食が見つかります。
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チキンのシチュー仕立て。とろみがあり美味しそうな匂いです。
最初にあげた時、素晴らしい食いつきっぷりでした。

今は少し飽きていますが、どうにか食べてくれます。

その他に、鳥のササミ、ムネ、カッテージチーズ、納豆、お粥、いも、茹でたキャベツなどをあげています。

病気する前は朝夕2回の食事でしたが、一度にたくさんは負担になるので数回にわけて与えます。


膵炎は、絶食が基本と言われていますが、最近では、早いうちに食事をあたえる治療法へと変わってきているそうです。

治療法に関して言えば、5日目に軽い嘔吐と下痢があったので、長年お世話になっている動物病院へ連れていくと
(通院中の動物病院が休診日だったので)

(夜間に他の獣医さんに診てもらい膵炎との診断を受けたと伝え、血液検査の結果も持っていきました)

検便に血が混じっているからと、3種類の薬を処方されました。


翌日、約束より一日早かったのですが、処方された薬をもって血液検査に再々来院しました。


胃のムカムカをとる薬と炎症を抑える薬はそのまま使ってください。でも、、、

「この抗生物質は膵炎を悪化させるおそれがあるなあ。違うものに変えましょう。」


人間同様に、動物も受け身の治療だけではいけないのだと、痛感しています。

自分で治療を選択できない動物は、飼い主がその役割を責任もっておこなわなければならないのだと。

動物を飼うとは、そういうことなんだと思います。

病気は辛い経験ではありますが、得るものはそれ以上に大きいです。

飼い主が悩んだぶんだけ、行動した数だけ、選択肢が増えて、明るい光が射し込んでくるのだと信じています。

今日は涼しいせいか、30分も散歩を楽しんだサランです。
順調に回復していますが、まだまだ問題は山積しています。

それでも前を向いて進んでいこう。と飼い主のメンタルも上がってきました。

このブログから救われる人がいることを願っています。


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