二人を乗せたリムジンは二時間高速を走った後富士山のふもとの高原地帯へ到着した。

広大な放牧地のような一帯が垣根で囲われており、その一角のゲートをくぐると、しばらく車は進み丘陵地帯のようなところにやってきた。遠くに富士山が見えた。

その一角にはコテージ風の研修施設のような低層階の建物がいくつか点在しており、その中の一つにユウと少年は入った。

一階の奥の隅にある部屋へと少年はユウを招き入れた。そこはベッドとテレビが小さなソファーに冷蔵庫が置かれただけの簡素な部屋にユニットバスがついていた。

宗教施設にやってきた信者が泊まる部屋のようだった。

「しばらくここですごしていただくことになります。建物の出入りは自由ですが、周りになにもないですし、この建物の中に食堂、図書室、売店などありますし、インターネットも完備されていますから、外出されたくても大体不自由はないでしょう。あと安全の問題もあるので、扉にはセキュリティロックがかかっています。もし外出されたいときは部屋のインターフォンでご連絡ください。」

「ユウさんの場合はもしかするとちょっとした儀式に参加していただくかもしれませんが、それ以外は自由にすごされてください」

そういいのこして、少年はさっていった。