映画にもなった吉田修一さんの「怒り」を掃除をしていたら見つけてまた読み直しているんですが。。。
怒り (上) (中公文庫)
吉田修一
中央公論新社
2017-06-09


あらためてすごい小説家だなと思いました。。。

引き込まれる筋書き、4つの場面が並行して進んでいく構成もすごいんですが、

即物的なタッチにもかかわらず、心理描写が上手くてうならされるんです。

主人公のひとりである優馬が発展場でひっかけて、そのまま同棲し続けている恋人直人に魅かれていく様子なんてうますぎて

自分でもなぜ直人が母親の病院に連れて行ったのか、優馬は未だにわかからない。

行きたがる直人をいちいち説得するのが面倒になったのかもしれないし、もしかすると付き合いというものは、(中略)

そうやってお互いの家族や歴史に、足を踏み入れていくようなのかもしれないと思い直したせいかもしれない。
そうかlong term relationshipをつくるってこういうことだよねと改めて気づかされます。

そしてなんか自分の人生に足りないものってこういうことなのかもしれないな