更紗のタペストリー(L)

auoneblogから引っ越してきました。 主に、アート・書籍・音楽・映画などについて語ってるブログです。 もうひとつのブログ(http://sarasata.seesaa.net/)では、日経新聞の連載小説の感想を綴っています。

2007年06月

『ヤクルトの父 代田稔物語』

 スーパーのヤクルト特売コーナーで、こういう小冊子が無料で配られていました。

『ヤクルトの父 代田稔物語』
原案:久保田千太郎
まんが:ながいのりあき



 絵を描いている「ながいのりあき」先生とは…、そう!「コロコロコミック」で『がんばれ!キッカーズ』を描いていた先生です!!

 『ヤクルトの父』は2004年の小学館「小学三年生」4月号に掲載された漫画だそうです。2004年当時は娘は小学二年生なので、私はこの作品の存在を知りませんでした。(たしか、娘が小学三年生の時は、ながい先生は体育のコツを教える漫画を描いていたような…。タイトルは忘れてしまいましたが…)

 この漫画によると、ヤクルトを作った代田稔氏が医師を目指した理由は、貧しいせいで栄養が取れずに死んでいく子供たちを故郷で目の当たりにしていたので、「医者になって子供たちを救いたい」と思ったからなのだそうです。確か、「のりたま」とか「チキンラーメン」とかを開発した人達も、栄養不足の国民の健康の改善のために、商品開発に力を注いだ…という話をTVでやっていたので、当時は代田氏のような志を持った人が多かったのでしょうねぇ…。しみじみ。

 1921年(大正10年)に京都帝国大学医学部に入学した代田氏は、消化器管に住む微生物の研究に取り組み、「伝染病(当時流行っていたのは赤痢や疫痢)はかかってからでは治す方法がない。それなら、かからないための予防が大切だ」と考えます。病気にかからないための医学「予防医学」は、代田氏が考えた概念なのだそうです。
 研究の結果、人の体を強くしてくれる菌は人腸乳酸菌だと分かった代田氏。たくさんの人腸乳酸菌の中から、より強いものを探し、強化培養する研究の日々…。そしてついに、代田氏は乳酸菌の強化培養に成功します。名づけてシロタ株。
 シロタ株を入れた飲み物を「ヤクルト」(エスペラント語で「ヨーグルト」という意味から作った造語)と名づけ、「代田保護菌普及会」(ヤクルトの販売組織)によって販売するはこびとなりましたが、代田氏のもとに赤紙が…。軍医として出征することになりましたが、戦争に反対していた代田氏は軍服を着ないで背広・ネクタイ・長髪で通します。そのせいかどうかはさだかではありませんが、代田氏は軍隊から帰されることになり、ハルピン医科大の教授に任命されます。しかし日本軍が中国大陸に攻め入ってきたので代田氏は大学をやめて日本に帰国、西日本を中心にヤクルトの本格的な販売に乗り出します。
 「子供たちに健康になってほしい」との思いで必死に活動するも、太平洋戦争の勃発でヤクルトの原料が入手できず、とうとう製造中止にまで追い込まれます。戦争で二度までも夢が壊れた代田氏。しかし、代田氏の情熱は消えませんでした。
 終戦を迎えて研究を再開できるようになった代田氏は、また人腸乳酸菌の培養に取り組み、シロタ株を復活させます。昭和25年、「ヤクルト」の生産販売が再び始まったのでした。めでたしめでたし。


 代田博士の自伝と思って読むとものすごく感動するのですが、「これってヤクルトの宣伝…?」と疑うと気持ちが萎えてくるので、この漫画を読む時には素直な心になるように努めましょう

 ところで、子供の歯科検診の時に、歯科衛生士さんから「ヤクルトとかの乳酸菌飲料は砂糖が大量に入っているから、虫歯のことを考えたら飲まない方がいい」と言われたことがあります。乳酸菌飲料は本来の味はすごくマズくて飲めたものではないので、美味しくするためにはかなりの量の砂糖を入れる必要があるんだとか…。
 そんなわけで、ヤクルトを飲んだ後は、よ~く歯を磨きましょう!

世界を創った男 チンギス・ハン』第500話

<敵を破るも治む能わず 9>

 モンゴル軍に包囲された中都はたちまち食糧難に陥り、一ヶ月も経つと「赤子を取り替えて喰う」ほどになりました。万策尽きた完顔福興は毒をあおり、首都防衛軍司令官の抹撚尽忠(モネンじんちゅう)は逃げ出したところを捕まって死刑に処せられました。
 1215年五月に中都は陥落し、金朝の守蔵官たちが大断事官シギ・クトクと主膳オングルと衛士府長官アルカイに金銀綾錦を進呈しましたが、シギ・クトクだけは「それは今日からはチンギス可汗のものだから受け取れない」と拒否しました。贈物を受け取った二人は罰として解任されました。
………続く。


 「赤子を取り替えて喰う」という話は、諸星大二郎の『篭中児』という漫画にもあったなぁ…。(『諸怪志異(二)』に収録)
 「年寄りを殺して喰う」という発想にならないのは、きっと儒教のせいなんだろうなぁ…。

本日のアホスパム

<送信者:風俗情報>
<件名:何と! 8.500で!! >

8.500から出張ヘ●スが実在した!!

記者が潜入して映像に納めました。
記者の評価は ☆☆☆☆

http://(略)
*風俗情報の為、18未満の方は入室しないで下さい。


p.s 裏オプションも有りました。
  プラス5.000で本番!!




ここに書かれている数字って、多分、金額のことですよね…?
こういうスパムって、たいていは「無料」を謳っているものなんですけどねぇ…。

デリ●ルの相場ってよく分からないけど、8500円ってのはやっぱり安いんですかねぇ…?交通費は別払い…?
 



1993年『Newton』8月号に載っていたインタビュー

 ブックオフで古い『Newton』を物色していたら、1993年の8月号に地球外生命体と深海魚に関する記事が載っていたので、面白そうなので買ってみました。(ちなみにお値段は105円。)

 なにせ1993年に発売した本なので、情報がかなり古いのですが、それでも今読んでもかなり面白い内容でした。

 …しかし、私はとんでもない記事を発見してしまいました。
 それは…

【特別インタビュー】
プルトニウムの本当の話
鈴木篤之 東京大学工学部システム量子工学科教授に聞く


 …という記事。

《現在、プルトニウムをめぐってさまざまな議論が展開されている。今年(1993年)秋には、プルトニウムを燃料とする高速増殖炉「もんじゅ」が臨界に達する予定である。プルトニウムの平和利用の必要性を東京大学工学部システム量子工学科の鈴木篤之教授に語っていただいた。》


 …だそうです。
 もちろんこのインタビューは「もんじゅ」が事故を起こす前のものです。(「もんじゅ」のナトリウム漏洩事故が起こったのは1995年12月8日。)ですから、「高速増殖炉は安全!」「高速増殖炉は便利!」とアピールしまくった内容になっています。
 インタビューの最後の方では東海村の再処理工場のことも宣伝しているので、JCOの臨界事故(1999年9月30日に発生)を知ってしまっている今となっては、非常にお寒いインタビューとなっております。

 もちろん、1993年当時は「もんじゅ」もJCOも事故を起こしていませんから、インタビューの内容が楽観的なのは仕方がないといえます。「事故は起こってみてからでないとわからないじゃないか」という言い分もあるでしょう。
 …しかし、これだけは言わせてください。

ラジウム温泉とプルトニウムを同列に語らないで下さい

 …と。


《Newton―プルトニウムは猛毒な物質で、危険だという意見がありますが。
鈴木―プルトニウムはウランより放射能が5万倍ぐらい強いので、そのように思われていることが多いようです。しかし放射能だけが問題になるのであれば、温泉でなじみがあるラジウムはプルトニウムのさらに20倍も放射能が強いのです。放射能だけをくらべると、ラジウムのほうがプルトニウムよりも危険な物質だということになります。しかし実際には、ラジウム温泉に入って受けるくらいの放射線量は自然界に広く存在します。だから健康に害をおよぼすことはないのです。プルトニウムについても、わずかな量であれば心配いりません。
 ところが工場などで比較的たくさんあつかう場合は、ちがうのです。そういう場合には、ラジウムもそうですが、安全性に気をつけなければいけません。われわれは自然界の放射能と同程度であれば心配する必要はないと思っていますが、工場であつかうような場合には、気をつけてほしいと思っています》


この後、鈴木教授はプルトニウムの管理がいかに徹底されているかをアピールしています。)


 一旦は「ラジウムの方が危険性は上だからプルトニウム程度の放射能は心配ない」みたいなニュアンスで語っておきながら、その直後にわれわれは自然界の放射能と同程度であれば心配する必要はないと思っていますが」って何なんですか 貴方がさっき自分でそう言っただけなのに、みんながみんなそう思っているように決め付けないで下さい

 この教授はラジウム温泉はほとんど無害のようなニュアンスで言っていますが、実はラジウム温泉が健康に良いという明確な証明はされていません。温泉自体は体に良いかもしれませんが、「放射能が含まれている温泉」が体に良いと証明した研究結果などないのです。むしろ、ラジウムによって発癌する確率がアップした研究例の方が存在するしまつです。

 どうもこの教授は放射能と放射線を意図的にごっちゃにしているようにみうけられる部分がありますが、放射能と放射線は違うものです。放射能は放射線を出す能力のことを差しています。放射能は体内に取り込むとどんどん蓄積されていきますが、放射線は体を通り抜けていくだけなので、体内に蓄積はされません。

 チェルノブイリの原発事故では被爆者から甲状腺癌の患者が大勢出ましたが、これは、原発事故で放出されたヨウ素131が甲状腺に蓄積される性質を持っていたためです。一度体内に取り込まれた放射能は、体外に排出されるまで放射線を出し続けます。つまり、体内被爆をし続けるのです。
(誤解を招く恐れがあるので一応付け加えておきますが、ヨウ素の全てが放射能を持つわけではありません。放射能を持たないヨウ素ももちろんあります。)

 しかし、ヨウ素131の場合は、半減期が8日と短いのがせめてもの救いだったのです。プルトニウムの場合は半減期が恐ろしく長く、原子炉内で生じるプルトニウム239は半減期が2万4000年もあります。原子炉内で人工的に生成されたプルトニウムは、人間の尺度で見たらほとんど永遠かと思われるほど長い間、自然界に存在し続けてしまうのです。
 プルトニウムの生物学的半減期(体内に取り込まれた物質が排出されて半分になるまでの時間)は、骨で50年、肝臓で20年と言われています。50年かけても半分しか排出されないということは、一度体内に取り込まれたプルトニウムはほぼ一生体内に残ったままと考えても良いと思います。

 ラジウムの半減期も1600年とかなり長いのですが、プルトニウムの2万4000年と比べれば環境への悪影響はまだマシといえます。(ちなみにラジウムの中には半減期が短いものもあるのですが、一般的にはラジウムといえばキュリー夫人が発見したラジウム226なので、ここで示した「1600年」という半減期もラジウム226のものです)。

 鈴木教授は「ラジウムのような危険な物質が自然界に存在するんだから、プルトニウムがあったって問題はない」的な発言を最初にしておりますが、そもそも、地球上の生物は自然界の放射能を浴びてもなんとか生きていけるように進化してきたのです。自然界の放射能を浴びてすぐに死んでしまうような生物など、地球上に存在してこれなかったんです。
 自然界の放射能の中で生きているからといって、自然界の放射能が安全なわけではありません。
 自然界の放射能も危険ですが、人工の放射能はそれに輪をかけて危険なのです。


 ただでさえ自然界の放射能の中で生きているというのに、この上、さらに人工の放射能をプラスして生きていけと?ご冗談でしょう?

 ラジウムの場合は、わざわざラジウム温泉水を大量に飲むようなことでもしなければ急激に体内での濃度が上ることはないはずですが(もちろん、食物連鎖による生物濃縮である程度は体内に取り込まれているでしょうけれど)、プルトニウムの場合は、ひとたび原発関連の施設で事故が起これば、大気中や海中に大量に撒き散らされます。基本的には鉱石の中に存在する物質であるラジウムに比べれば、生物濃縮の危険性が極めて高くなるはずです。あっと言う間にプルトニウムは人間の体内に高濃度で蓄積していくことでしょう。

 「プルトニウムが人体に吸収される割合は0.001~0.05%だから大丈夫」とする意見もあるようですが、これは「量」や「濃度」を考慮していないから「大丈夫」などと言っているのです。ゼロなら何十倍・何百倍してもゼロはゼロのままですが、0.001%という数字はたとえ僅かな数字ではあってもゼロと同じではないのです。事故でとんでもない量のプルトニウムが放出された場合はどうなるのか?生物濃縮された場合はどうなるのか?人体実験ができない以上、事故が起こってからしか確かめようがありません。

 だからこそ、この教授は「工場であつかうような場合には、気をつけてほしい」と言っているのでしょうけど、ラジウムはともかくとして、プルトニウムを原子力関連の施設以外で扱うことなんてあるのでしょうか?とてもあるとは思えません。プルトニウムは自然界にもごく僅かに存在しますが、そんなの誰がどうやって抽出すると言うのでしょうか?

 プルトニウムは一箇所に集めただけで臨界に達しますから、大量に扱うのはもちろん危険です。(JCOの臨界事故がいい例。)だからといって、「少量なら大丈夫」って…?プルトニウムは扱うとしたら大量に扱うのが前提でしょう。「少量なら大丈夫」という説明には何か意味があるのでしょうか?
 「少量なら大丈夫」というのなら、砒素や青酸カリだって致死量に達しさえしなければ大丈夫なはず…。それでも、砒素や青酸カリを「少量なら安全だね」とアピールしている人なんて聞いたことがありません。(いたらごめんなさい。)プルトニウムに限ってやたらと安全性がアピールされているのはなぜなのでしょうか?原発推進者によるイメージ操作としか思えないのですが…。
 
 「もんじゅ」とJCOの事故の後となっては、「少量なら大丈夫」というコメントは、「施設からちょっとくらい漏れても大丈夫」と言っているようにしか見えません。一般人がプルトニウムに関わる機会があるとすれば、それは原子力関連の施設の事故くらいしかありえないんですから…。でも、原子力関連の施設は、どんな小さな事故でも絶対に起こしてはいけないはずです。どんなに少量でも、放射能が漏れることがあってはいけないはずです。しかし、現実には事故は置きまくっていますし、放射能は漏れまくっています。このインタビューでアピールされまくっていた「もんじゅ」と「東海村の再処理工場」は、目も当てられない事故を起こしました。
 …今となっては「少量なら大丈夫」という説明はお寒いばかりです。


(本当は「もんじゅ」と東海村の再処理工場に関するコメントを詳しく紹介したいのですが、長くなるので今回はこの辺でやめておきます。)

世界を創った男 チンギス・ハン』第499話

<敵を破るも治む能わず 8>


 チンギス・ハンはムカリに「耶律留可とその同志を援けて大馬山脈より東、長城の北のすべての地を征服せよ」と命じ、次にサムカ(ナアヤに代わって中の万戸隊の副長になったサルジウト族の族長)に「石抹明安ら契丹人、チャガンらのタングト人からなる一万騎を併せて南進、チョダらの契丹人部隊と協力して中都を陥せ」と命じました。
 サムカらの率いるモンゴル軍の来攻を知ると、宣宗は中都に残した皇太子を南京に呼び寄せ、金軍総司令官のジュフコウキも早々と南方に遁走しました。
 翌二月にはサムカのモンゴル軍は中都を包囲、ムカリは北京大定を陥しました。
………続く。



 「征服せよ」って命令しただけで、ちゃんと征服してくれるなんて…なんて有能なんだ、ムカリ~!
 サムカもなかなか有能なようだし、さっさとトンズラしてしまうジュフコウキのダメさ加減が際立ってしまいますね
 …まぁ、金国は国としてもうダメダメだから、ジュフコウキがトンズラする気持ちも分からないでもないんだけどさ…

『オタクの用心棒』(山浦章・著)

 今月の学年誌ネタが終わったので(といっても、一週間後にはまた再開するわけですが)、染井夜紫野さんから出されていた宿題を…やっと…やっと提出することができます…

 その宿題とは…山浦章の『オタクの用心棒』の感想文ですっ



 いやぁ、それにしても、染井さん…こんなドンピシャな漫画をチョイスするとは…只者ではありませんね 私は今までブログの中で「四コマ漫画が好き」とか「山浦章が好き」とか書いたことはなかったはずなのに…。
 しかも、山浦章といえばメジャー(でもないか?)なのは『ボクらはみんな生きている』と『やす子の太陽』。私が読んでいたのも、この2作品のみ。それなのに、私が読んでいない(というか、知らなかった)『オタクの用心棒』を選ぶその直感力…。凄いです。凄すぎます。

 四コマ漫画といえば、私が求めるのは。『ぼのぼの』とか『少年アシベ』みたいなホンワカ系の四コマもいいんですけど、やっぱり私としては毒々しさがないと物足りないんですよねぇ。
 『オタクの用心棒』は、表紙を見ての通り、毒々しさ全開!オタクネタ満載!しかも、そのオタクネタが古臭い!この「古臭さ」が、私の年代(30代半ば)にはツボにきまくりです!

 まず、頻発するのが日高ノリ子ネタ。(のり子にあらず。「ノリ子」です。)有名声優なら他にも大勢いるはずなのに、なぜ、よりによってわざわざ日高ノリ子を選ぶのか。しかも、『タッチ』の南役は有名だからともかくとしても、『おちゃめなふたご』のパット役を強調するのはなぜなのか。『らんま1/2』の天道あかね役とかではダメなのか。考えると夜も眠れません。

 日高ノリ子と同じくらい頻発するのはHNK(エイチ・エヌ・ケー)ネタ。(NHKにあらず。)受信料制度(あるいは受信料の集金人)にムカついている人は必見 命を賭けて受信料制度(あるいは集金人)と戦う戦士(?)達の勇姿は涙なくして見れません

 HNKへの憎しみもさることながら、この漫画にはVHDへの恨みも充満しております。
 VHD…それは、規格争いでLDに敗れた悲しきビデオディスク。当初はLD陣営よりも優勢だったはずなのに、技術開発が難航して商機を逃してしまったために、気付いた時にはLDに市場を独占されていたのだという…。しかし、そのLDも再生機専用だったことがアダになり、いつしかDVDに地位を奪われてしまう運命にあるのであった…。ちゃんちゃん


 染井さん…このようなスバラシイ本をありがとう 心の友よ~(byジャイアン)

小学館の『小学五年生』7月号(その8)

 今月の『小学五年生』は将棋漫画『うちゅうの王』がなかなか面白かったので、レビューを再開することにしました。(でも、つまんなくなったらすぐにやめます。他の漫画の突っ込みでいっぱいいっぱいなので…

 先月号では、子津宙は銀組の酉戸あいみと対局し、見事勝利。「銀組」に合格していました。あいみは「スズメバチ戦法」という攻め重視の戦法を繰り出してきたのですが、この方法だと守りが薄くなるので、その弱点をついて宙が自らの守りを捨てて捨て身で「玉」を狙う…という作戦を取っていました。
 一方、卯花雅は宙のおかげで将棋の腕が上っており、イジメっ子の牛沢亮吾に見事勝利し、「歩組」に合格していました。

 さて、今月は、宙が「てっぺん道場」に入門した理由が明かされていました。
 宙には「虎宇(こう)」という双子の兄がいるのですが、両親が離婚したため7歳の時に離れ離れになってしまったのだとのこと。別れ際に「(将棋に)強くなって、いつかオレを倒しにこい!!」と言われていたので、その約束を果たすべく、「てっぺん道場」に入門したのだそうです。
 「てっぺん道場」にはピラミッドの頂点に4人の「王組」のメンバーがいるのですが、その中でケタ違いに強い人物が「棋童(きどう)」と呼ばれているらしく、その「棋童」が虎宇では…?と考える宙と雅。普通の漫画なら、地道に対局していって徐々に上のフロアに上っていくのがセオリーなのですが、この漫画では不法侵入した上に見つかってしまい、「金組」と対局するはめになっています。(て…展開早ぇ… 銀組・桂組・香組との対局は無し…?)
 で、宙が対局した相手は美馬坂透(みまさか・とおる)という人物だったのですがたった1コマで宙に破れ、お次の対局者は猪野志士緒(いの・ししお)という人物だったのですが、宙が勝負する前に、いきなり登場した虎宇に倒されていました。
 
 ちなみに虎宇はこんな外見です。ファー付きのジャケットがとってもステキ
 


 せっかく出てきたは瞬殺され、しかもラスボスだと思われたは4話で登場とは… 展開が早すぎて先が読めません。残りのはどういう形で登場するのでしょうか?

世界を創った男 チンギス・ハン』第498話

<敵を破るも治む能わず 7>

 人口膨大な農耕文化圏を統治する人材と知識が足りない、と知ったチンギス・ハンは、全軍撤退を命じました。
「国を治めるには人と物だけでは足りぬ。みながわが考えに納得せねばならぬ。この地の民が『人間に差別なし、地上に境界なし』の天下を良しとするまでには、もう二度は勝ってみねばなるまい。金国はまだ二度しか負けておらぬ。この次は、国の仕組みを変えて挑んで来るであろう」
 和平から僅か二ヶ月、「金国皇帝宣宗が中都を捨てて南京抃京に還る」との報せが入りました。宣宗は北方民の王たることを捨て、農耕帝国の主になろうとしたのでした。
 次の報らせは「宣宗は中都を出ると契丹人部隊から馬匹や甲冑を回収しようとした。これに契丹人部隊は反抗、隊長のチョダらを指導者として反旗を掲げた」というものでした。女真人金朝と契丹人反叛乱軍の戦いが全土に拡まりました。
………続く。



 なるほど…。思想の違う集団を納得させるためには、最低三回はケチョンケチョンにしないとダメなのですね…。
 某雑誌を突っ込みネタとして記事にし出してから、もう2年目に突入しているのですが、私があと何年突っ込めば某雑誌はマトモな内容に生まれ変わるのでしょうか……な~んちゃって


「春のPTAセミナー」の酷すぎる講演(その2)

6月22日の記事からの続き)


 『子育ての中での生活リズムの大切さ』というテーマの講演で「早寝早起きの大切さ」をアピールするために、なぜか自閉症とトゥレット症候群を引き合いに出した、とある女性小児科医の講演会の話の続きです。
 この小児科医のトンデモ理論はこれだけでは終わりません。

 この講師、自閉症とトゥレット症候群の他にも引き合いに出したものがあるのです。…それは、進化論

 心理学や精神医学を進化論に絡めて論じる学者は決して少なくはなく、私は何冊かお目にかかったことがあります。が、そういった本は、ほぼ進化論を勘違いしています。「まともな進化論の本を一冊でも読んでいれば、こんな理論の飛躍はしなかっただろうに…」と思うと、思わず同情したくなるほどの酷い勘違いが、こういった本の中ではまかり通っています。

 で、「PTAセミナー」にやってきた講師も、全く同じ勘違いをしたまま、進化論を論じていました。曰く、

「神山潤先生(何者なのかは分かりませんが、多分、医師兼作家?)がおっしゃるには、人類が昼行性になったのは3500万年前からだそうです。人類は3500万年もの間、昼行性だったんですから、早寝早起きして昼に活動するのはあたりまえなんです。夜型人間になるのは退化と同じなんです。人間が退化しちゃうんですよ!!退化!!あ~、恐ろしい恐ろしい!」

 …だそうです。
 …アホらしくて突っ込む気が起きないのですが、一応、突っ込んでおきます…。

 この講師が言っている3500万年前という数字は、350万年前の間違いです。
 人類がサルから分かれたのは500万年前と言われています。3500万年前といったら、古第三紀。白亜紀(1億5000万年前~6500万年前)の次の時代にあたります。3500万年前といったら、これから哺乳類が多様化してくるという時代です。人類はおろか、サルだって現れていません。

 …まぁ、この間違いには気付いた人は多かったはずです。講師の後ろのスクリーンには「350万年」と表示された画像が映し出されていたんですから…。(ただし短時間ですが。)しかし、それにしてもお粗末すぎる間違いです。考古学や古生物学にちょっとでも興味がある人なら、「350万年前」と「3500万年前」をごっちゃになんかしません。(しかも、後ろのスクリーンにはちゃんと「350万年」って表示されていたんだから…
 要するに、この講師は、考古学や古生物学の知識なんか全くないくせに、「○○先生がこう言っていたから」という、ただそれだけの理由で、大して自分では調べもせずにこの説を引き合いに出したっていうことですね。

 さらに、この講師は「夜型人間は退化」と言っていましたが、これも明らかに間違いです。どうもこの講師は「昼行性は夜行性より優れている」と勘違いしているようですが、昼行性と夜行性に優劣なんかあるはずがありません。
 しかも、「退化」というが概念は、進化学には存在しません。生物の持っている能力・あるいは器官などが無くなってしまった場合などには便宜的に「退化」という単語を使うことはあっても、「劣っている」という意味で「退化」という単語を使うことはありません。「進化」という単語はだんだん優れた生物に変化していくという意味ではないのです。まともな進化論の本を一冊でも読んだことのある人なら、こんなのは常識です。

 進化論とからめて睡眠を論じている本を、私は以前、読んだことがあるのですが(タイトルと著者名は忘れてしまいました…スミマセン もしかしたら『Newton』の記事かもしれません)、その本には、「人間がちょっとしたストレスで不眠になるのは、太古の昔に外敵から襲われる不安にかられながら生活していたからだ」と書かれていました。ぐっすり眠っていたら簡単に外敵にやられてしまうので、ちょっとでも不安がある時には人間は眠りが浅くなるようにできているんだそうです。
 生物が無防備になるのは睡眠中と交尾中です。このリスクを減らすために、大抵の生物は睡眠が浅いですし、交尾時間も短いのです。そこのことを考えれば、人間が昼行性であることよりも、むしろストレスによって不眠になる体質の方がよっぽど「進化の結果」として納得できます。

 人間は人間同士で争ってきた歴史がありますから、ゆっくり睡眠をとれる環境におかれていた人(あるいは国・民族)はごく一部にすぎません。今でも紛争地帯に住んでいる人達は熟睡なんかできていないはずです。
 早寝早起きができて、夜、熟睡できる環境は、決して当たり前のものではないのです。
 そのことを考えれば、「早寝早起き」は「進化」の結果なんかではないのは明白でしょう。


(「その3」の記事は、気長にお待ち下さい…)

小学館の『小学五年生』7月号(その7)

 『ないしょのつぼみ』や『ヒミツのわん・タッチ』と違って全く突っ込み所がないので、ネタにするのはやめようか・・・と思いつつも、惰性でなんとなく続けているので、今月もやっちゃいます。『556(ココロ)ラボ』ネタ。

 今月は竹田大介クンに続き、第二のイケメンキャラが登場しています。名前はムサシ。ワイルド系です。




●M・Podにそっくりな機械で人の心の声を聞きながら街中を歩いていたココロは、幼稚園の時からの幼馴染のムサシとばったり出会う。ムサシはお父さんの転勤で名古屋に行っていたが、2年ぶりに東京に戻ってきたのだった。

●久々に会ったムサシに、ココロは前日の事件の説明をする。
ココロ「でもあたしが(時計を)割ったんじゃないのよ!!(涙目)」
ムサシ「それはわかってるよ。大介のヤツ、なんでそんなウソ言ったんだ?」
ココロ「知らないよ。優等生の名にキズがつくと思ったんじゃないの!?あたしクラスで一人悪者扱いでさ…、なんでこんなめに合わなきゃいけないの」
ムサシ「(少し考えて)よっしゃ!オレが大介に会って直接聞いてやる!」
ココロ「えっ!?ちょ、ちょっと待って
ムサシ「心配すんな、さり気なく様子を見るんだ。大介とは一・二年と同じクラスだったから、授業の進みとか教科書が違うから勉強見てくれって切り出すさ!」
ココロ「な、なるほどー!!」

●しかし、ココロは内心では「ムサシは心の中ではあたしのこと信じてないかも…」と疑心暗鬼。悪いと思いつつもM・Pod(にそっくりな機械)でムサシの心を読むと…。
《ひでえな、かわいそうによ…。女に罪をなすりつけるなんて、男の風上にも置いとけねーヤローだな!!ココロは絶対、助けてやる、オレが!》(←ムサシの心の声)

●「変わってないムサシ、小さいころから。
とぼけた顔して親分肌で、
やさしいやつで、
耳にジンとくるくらい大音量で、
ムサシの声が響いた。」(←ココロのモノローグ)

●ムサシに呼び出されて外に出てくる大介。
ムサシ「大介ー、ここ、ここ!!」
大介「ムサシ!久しぶりじゃん!!帰ってきたの?」
ムサシ「悪ィな、急に呼び出して」
大介「べつにいいけど…、…なんでボクに?」
ムサシ「へへへ、勉強といえば大介かなーって。ところで昨日大変だったんだっって?」
大介「え?」
大介「へへへ。オレ勉強以外は、なんでも知ってんだぜ。(意味深な笑み)」

●影でこっそり大介の心の声を聞くココロ。
大介「昨日って?―ああ!誰から聞いたの時計のこと?《どうしよう!?なんであんなことしちゃったんだろう!》」
ムサシ「ココロが怒って、割ったんだって!?」
大介「う…、うん《ココロにひどいことして…、どうしようどうしよう!!》」
大介「その話いいよ、勉強するんだろ《ごめんね…!!謝ってもボクを許さないよね》」
ムサシ「よかねーだろ。ココロんちに弁償してもらえよ!!あ、今からヤツの家行く?つき合うぜ!!」
大介「あ、いいってば…!やめろよもう!!《バレたほうが楽だよ。言ってしまおうか、あれはボクが…、ああ、でも言えないよ!お母さんが…》」

●母親との会話を思い出す大介。
母「気をつけてね大介さん、この時計お母さんの一番のお気に入りなんですから」
大介「うん大丈夫、図工のモチーフにするだけだよ」
母「もし壊したりしたら大介さんが責任とるのよ!フフ、でも大介さんしっかりしてるものね。お母さん信頼してますよ。この間の塾の模試もトップだったし、あなたの勉強にはとってもお金をかけてるけど、ご近所でも評判のいい息子さんですねって言われて、お母さん鼻が高いわ」

●《失敗できない!!優秀でいなくちゃ!失敗したらボクは嫌われる!!ミスできない!》…という大介の心の叫びを聞いて、いてもたってもいられなくなったコロロが、二人の前に姿を現す。
ココロ「大介!!ごめんね!あの時あたしが無神経なこと言ったから、大介が怒ったんだよね!!やっぱりあたしのせいだよ、時計壊してごめんなさい!!」
大介「…違うよ、ウソついたボクが悪いんだ。ごめんね、ココロ」
ムサシ「…どーなってんの!?

●ムサシ「…なるほど、そーゆーことかぁ」
大介「ボクが時計を壊したって知ったら、お母さんはものすごくボクに失望するよ。それが怖いんだ。怖くて言えないんだよ」
ココロ「大介かわいそう…。なんとかしてあげられないのかな、ムサシ!」
ムサシ「おまえだってかわいそうだろ、ぬでぎぬかぶって!だからオレは…」
ココロ「(潤んだ目で見つめる)」
ムサシ「…わかった!よしっ、2人ともオレんち来い!!いいこと思いついた!へへへ。名づけて、不良大作戦!!さ。
【続く】



 ムサシが「なるほど、そーいうことかぁ」と納得しているシーンがありますが、これってココロがM・Pod(にそっくりな機械)の存在を教えてしまったということなのでしょうか?作品中ではそこん所ははっきりさせていないのですが…。
 今回の話で気になるのはそこの部分だけですね。

 さて、来月は、大介が不良のコスプレをする話になるのでしょうか?眼鏡の優等生キャラが不良のコスプレ…。…ちょっと萌えるかも(←不純)

世界を創った男 チンギス・ハン』第497話

<敵を破るも治む能わず 6>

 チンギス・ハンが金国に和平の使者を出すと、ジュフコウキは反対して「今こそ反撃の好機ですぞ」と主張しましたが、完顔福興は「そんな危険を冒すべきではありません」と申し立て、宣宗はこれを容れて福興を和平交渉使にしました。
 チンギス・ハンの求めた条件は寛大で、「皇女をチンギス・ハンに差し出すこと、償金償金を支払うこと」の二点だけだったので、宣宗は先帝衛紹王の娘の岐国公主を養女とし、持参金を付けてチンギス・ハンに送り届けました。
 ところが岐国公主は痩せて小柄で顎のしゃくった不美人で「偽物ではないか」と言う将兵も出るほどでしたが、チンギスは「偽物なら美人を出す。本物だからああなんだ」と諭し、第五の妃として丁重に扱いましたが、性欲を示すことはありませんでした。
………続く。


 岐国公主、えらい書かれようなんですけど これって『元朝秘史』に書いてあることなんですよね…きっと…。歴史書にまで書かれる不美人さって…

世界を創った男 チンギス・ハン』第496話

<敵を破るも治む能わず 5>

 1211年の第一次金国侵攻では勝ちに乗じて急進撃したモンゴル騎馬軍団軍が補給難に陥ったので、1213年の第二次金国侵攻では乾燥地帯を進む息子たちにチンギス・ハンは「とどまることなく動き、常に水と草を探せ」と指示し、沿海部に派遣した弟たちには農耕地帯で飼料を得るべく宣撫工作に努めさせました。
 チンギス・ハン自身の率いる中央軍は農民を追い、田畑を潰し、作物を奪って飼料としながら中都に迫り、撫州と宣徳を降し、居庸関をも陥しました。
………続く。


 今回は食料の調達にものすごく力を入れていますね、モンゴル軍。まさに「腹が減っては戦はできぬ」ですね。
 兵の数は増えれば増える分コストがかかるから、「数が多けりゃいい」ってもんでもないんですねぇ…。


小学館の『小学五年生』7月号(その6)

(その5からの続き)


●まお「何ソレー やだよー。ぬー、子供の姿に戻してよ~」
ぬー「無理だわん。7分たたないと変身はとけないわん。あと5分はそのままわん」
まお「そんな…」
(17歳に変身服を試着大介に試着姿を見せる店員に声を掛ける道行く人に発見される逃げる路地裏に隠れる大介がノートパソコンで検索 ……このプロセスがたった2分の間に行われたというのか こいつには『サイボーグ009』の加速装置でもついてるのか

●追手「あっ、いたぞ!」
大介「とにかく逃げろー!!(体を張って追手を食い止める)」
追手「わっ、なんだこの子ども!」
まお「大介!!」
大介「オレのことはいいから早く!」
まお「ごめん大介―(逃げる)」
(いくら狭い路地裏とはいえ、小学五年生の体格で群衆を食い止める力があるとは… このパワーは愛ゆえか?)

●しかし、2人の男に立ち塞がれ、逃げ道をなくすまお。
男A「ひっひっひ」
男B「つかまえるぜー」
ぬー「まお…、ここはオレにまかすわん」
まお「ぬー!?」
男A「なんだこの犬」
男B「ジャマだぜ」
ぷりんぷりんおしりを振ってぶりっ子するぬー)
男A&B「うわああかわいいい!!ギガントカワユス!さわらしてー(ぬーのかわいさで気がそれる)」
まお「なんじゃそら―!!(と、突っ込みを入れつつ逃げる)」
(まおに突っ込みを入れさせているということは、作者の方でもこのシーンには無理があることは分かっているようですね

●まお「(逃げながら)でも…、どうしよう。追手がつぎつぎに出てきてきりがないよ―」
ギャルA「(まおの腕を掴んで)ちょっとコイツ、隼人の何なの?」
ギャルB「コンサートで踊っちゃってさムカつく~、ちょっといじめちゃおっかー」
まお「あ…
隼人「やめろ…!」いきなり登場))
ギャルA&B「隼人だ、なんでー!?ホンモノー!?」
隼人「何ソレ?…いじめ?カッコ悪。
ギャルA&B「ガーン!わーん!隼人にきらわれちゃった!!(逃げる)」
まお「…ありがと…」
隼人「別に……、たまたま通りかかっただけだし」
マネージャー「(車の中から)隼人早く車に戻って!つーかその子連れてきて
隼人「それにこの前のコンサートでは助けてもらったし」
まお「あ、あれは、あたしじゃなくてあすかちゃんが―(―ヤバイ、変身が解け
はじめてる…!早く人目につかないとこに行かなきゃ―)行かなきゃ、じゃあね、ありがと」
隼人「(まおの手首を掴む)―まだ行くなよ。まおちゃんのこともっとよく知りたいんだ…!(真顔)」
まお「(どきん)」
パパラッチらしき男「(パシャッパシャッ)ひっひっひっ スクープだぜ…!」
【続く】



 …なんか、この漫画…
 「わんこパワーで変身」「変身時間は7分間」という設定がアダになってませんか…?
 「ぬー」がいないと変身できないせいで、学校だろうとコンサート会場だろうと買い物だろうと、常に犬を連れ歩くはめになっちゃってるんですけど…
 さらに、「変身時間は7分間」なはずなのに、どう考えても7分以上変身しているようにしか見えないし…
 この2つの設定のせいで、不自然なシーンが連発しちゃってますよ
 まぁ、『空色のエプロン』や『ないしょのつぼみ』と比べて作者の邪気が漂ってこないのが救いというか、何というか…。多分、兄崎先生も、無理を承知でこの漫画を描いているんじゃないですかねぇ…

世界を創った男 チンギス・ハン』第495話

<敵を破るも治む能わず 4>

 総司令官に返り咲いた糸乞烈胡沙虎はジュフコウキと完顔福興に激励と賞賛を送り、次に国庫の財を浚えて将兵に配り、軍人たちを歓ばせました。
 徒単鎰(トクタニ)を殺害して皇帝衛紹王をもたらし、胡沙虎は自ら皇帝になろうとしましたが抵抗が強かったので仕方なく河南王の完顔王旬(先帝章宗の庶兄)を皇帝としました。
 その間にチンギス・ハンは居庸関を西に迂回し、ジェベを派遣して南側から居庸関を陥落させてしまいました。
 胡沙虎は自ら戦いましたが足を負傷し、ジュフコウキに追撃を命じましたがモンゴル軍を恐れたジュフコウキは一旦出撃しながらも反転して胡沙虎を襲撃、足を負傷していた胡沙虎は逃げ切れずに死亡しました。
 胡沙虎の首を抱えたジュフコウキは皇居に参内し、右副元帥の地位を得ました。
………続く。



 完顔王旬の「王旬」はこれで一文字です。

 金国、荒れまくりですね モンゴル軍にやられる前に勝手に自滅しそうな感じが…


世界を創った男 チンギス・ハン』第494話

<敵を破るも治む能わず 3>
 
 金国皇帝衛紹王は完顔綱と計って糸乞胡沙虎を解任し、代わって政府要職(尚書左丞)に就いたのは秀才の誉れ高い完顔福興でした。
 1213年春、チンギス・ハンは第二次金国侵攻を始めました。金軍総司令官の完顔綱が出陣するも為す術はなく、モンゴル軍の先遣隊は家屋を焼き、田畑を踏み潰し、住民を前方に追い立てました。
 金軍の騎兵が応戦するとモンゴル軍は逃げて有利な地形に誘い込もうとし、金軍が陣を張れば遠巻きにして錐矢を放つので、金軍は「野戦を禁ず、都城に籠って堅守せよ」と命じました。八月はじめモンゴル軍は再び居庸関に迫り、堪らず衛紹王は完顔綱を解任、切札の糸乞烈胡沙虎を国軍総司令官(右副元帥)に任命しました。
………続く。



 う~ん、今回は金国は持ちこたえらそうにないですねぇ…。金国のやってることって場当たり的な人事異動だけだもんなぁ…


「春のPTAセミナー」の酷すぎる講演(その1)

 私は今、小学校で役員をやっているのですが、その関係で今日は「春のPTAセミナー」というものに参加するはめになりました。
 セミナーといっても単なる講演会と同じで、とある小学校の校長先生と、とある小児科医の講演を聞くだけのイベントだったのですが…。

 この、「とある小児科医」の話が、もう突っ込み所が満載でして…
 最初は鼻で笑って聞いていられたのですが、だんだん腹が立ってきて、しまいには「主婦をバカにすんのもいい加減にしろよ、このクソババァ」(注:この講師は女性)と怒鳴りたくなるほど、私の中の怒りのボルテージが上ってしまいました

 テーマは『子育ての中での生活リズムの大切さ』といういたってマトモなものだったのですが、この小児科医ときたら、「早寝早起きの大切さ」をあたかも宗教のごとく妄信している人で…。
 「早寝早起きの大切さ」をアピールしたいがために、理論が飛躍しまくしまくっていて、ほとんど破綻状態になっていました。
 中でも酷かったのが自閉症とトゥレット(トゥーレット)症候群を引き合いに出して「早寝早起き」の大切さをアピールしたこと。自閉症やトゥレット症候群は脳神経の機能が一般の人と違うことから起きる症状なので、この”脳神経の機能の異質さ”が睡眠サイクルに影響を与えることがあるのですが、それを引き合いに出して、

「生活が乱れている人の睡眠サイクルは、自閉症患者やトゥレット症候群患者の睡眠サイクルと似ている。よって、生活が乱れている人の睡眠サイクルは異常」

 …というような話の進め方をしていたのです。
 これはつまり、講演を聞いている人に危機感を持たせるために、「自閉症やトゥレット症候群の人の睡眠サイクルの”異常さ”」を強調し、「生活が乱れている人の睡眠サイクルも”異常”」…という話の進め方をした、ということです。

 しかし、これは明らかにおかしな話です。
 なぜ、「生活が乱れている人の睡眠サイクル」が「自閉症やトゥレット症候群患者の睡眠サイクル」と似ているからといって、私たちが危機感を持たなければならないのでしょうか?自閉症やトゥレット症候群は、先天的な症状なのです。生活の乱れが原因で引き起こされるわけではありません。
 現に、この小児科医の講師は、「早寝早起きをしたからといって、自閉症やトゥレット症候群が治るわけではありません」とはっきり言っていました。つまり、「生活の乱れからくる睡眠サイクルの異常」と「自閉症やトゥレット症候群患者の睡眠サイクルの異常」は、何の相関関係もないのです。

 …だったら、なぜ、わざわざ自閉症とトゥレット症候群を引き合いに出したのでしょうか?私には分かりません。
 この後、この小児科医の講師は、「自閉症患者やトゥレット症候群患者に早寝早起きをさせたら、情緒が安定した。だから早寝早起きは正しい」というようなことも言っていたのですが、そもそも「情緒の安定」程度の話でわざわざ自閉症やトゥレット症候群の人たちを引き合いに出すのはおかしな話です。だいたい、「情緒の安定」などという曖昧な事柄を、どうやってデータ化したというのでしょうか?データを記録した人物が「早寝早起きの大切さを妄信している医師」であった場合は、相当な心理的バイアスがかかっているはずです。

 私はたまたま自閉症やトゥレット症候群に関する本を読んでいたのでそこそこ予備知識があったからいいようなものの、そうでない人がこの講演を聞いた場合は、自閉症とトゥレット症候群に偏見を持った可能性が極めて高いと思います。「事故で電車が止まって遅刻してしまった」と言っていたので、時間が足りなかった上に慌てていたのでしょうけど、それにしても今回の話はあまりに酷すぎました。

(あまりにも長くなりそうなので、この話は「その2」に続きます。…が、他にアップしたい記事があるので、多分、「その2」の記事は当分先になります。)

小学館の『小学五年生』7月号(その5)

(その4からの続き)


●その頃、隼人のマネージャーは、コンサートのビデオに映っているまお(17歳の方)を見ていた。
マネージャー「あ~もう、いったい誰なんだこの娘!」
隼人「マネージャー、まだそいつ探してんのかよ」
マネージャー「隼人のファンなんだとは思うんだけど、いつも突然あらわれて突然消えちゃうから。絶対スターになれる娘なのに~~~!」
隼人「べつにいいじゃん、ほっとけよ。芸能界とかキョーミないんだろ?そんなヤツがやっていけるほど甘い世界じゃねーよ」
マネージャー「それはそうだけど…、そういえば隼人、妹さんの具合…どう?またコンサート観に来られなかったみたいだけど…」
隼人「…(部屋を出て行く)」
マネージャー「あちゃ~、マズイこと聞いちゃった。隼人妹さんのこと聞かれるのキライだったんだもんな~~~ あの娘のことといい…、困ったことばっかりだ~」
(どうやら隼人には病気の妹がいるらしいです。これはもしかして、隼人の「夢」と何か関係ありそうですねぇ…。それにしても、このマネージャーはこの仕事向いてないんじゃないか?

●まおをスカウトしたい一心のマネージャーは、インターネットを利用することを思いつく。ネットの掲示板にまおの画像をアップし、「この娘のこと知ってる人がいたらなんでもいいから教えてください!」と書き込みする。
(これって人権侵害なんじゃないのか 勝手に顔写真をアップしちゃいかんだろ

●ネットの書き込み[この前隼人のコンサートで踊ってた娘でしょ?][カワユス!芸能人?][一般人らしいけど…ギザカワユス!!]
道行く人の会話「ねー、知ってる?掲示板で探してる子…、超かわいくない?」「あたしコンサートで見たよ!マジかわいかった!そのへんのアイドルよりかわいいんじゃない?」「一体誰なんだろー」
(ここまで「カワイイカワイイ」と連発されるのって不自然すぎ…。「確かにかわいいけど、オレの好みじゃないし」とか「別にどーでもいい」という反応は一つもないのか…?

●その頃、まおと大介とぬーは渋谷?みたいなところで買い物中だった。
大介「ちょ…花本、まだ買うのかよ
まお「だって変身のとき服がビリビリになっちゃうんだもん」
大介「なら、最初から大人の服買っとけばいーじゃん。変身前に着替えれば」
まお「大介、あったまいーっ!」
(え?変身のたびに服破れてたっけ?そういう風には見えなかったけど… それにしても、小学五年生のくせに渋谷みたいな場所を子供だけで歩くのってどーなの?『ないしょのつぼみ』でも子供だけでこういう場所を平気で歩いてたけど…。親も教師もそんなこと許さんでしょ、普通…)

●わんこぱわーで17歳に変身して、大人の服を試着するまお。
まお「どう?似合う?」
大介「ま、まあまあかなっ(赤面)」
ぬー「大介、顔真っ赤だわん」
(漫画を見た限りだと、まおはお店の前で堂々と変身しています。いいんかい?そんな場所で変身して… あと、ぬーがお店の中に入っているのもどうかと思うんですけど

●まお「じゃー買っちゃおー。すいませーん」
道行く客「ねえ、ちょっとあの娘…。ネットに出てた、あの娘じゃない―?」
まお「―え?」
道行く客「つかまえろ!あの娘つかまえると何かいいことあるらしいぞ!(群れをなしてまおを追いかける)」
まお「何―!?(逃げる)ちょっとやだなんなの
(おいおい…服を試着したままの状態でお店を出ちゃったよ お代はどうするんだ?)

●大介「(路地裏から)花本こっちだ」
まお「大介!(路地裏で群衆をやり過ごす)何、なんなの
大介「ネットの掲示板とか言ってたな(ノートパソコンを開く)あったコレだ!この前のコンサートの写真―。最初は人探しだったのがだんだん話が大きくなって、『花本をつかまえると何かいいことが起こる』っていう伝説になってる」
まお「え―!?」
(な…なぜここにノートパソコンが… 大介はいつもノートパソコンを持ち歩いているのか お前は『女神転生』の中島朱実か


(その6に続く)


世界を創った男 チンギス・ハン』第493話

<敵を破るも治む能わず 2>


 チンギス・ハンが再起を急いでいた頃、金国でも戦の総括が行われ、各相将の功罪を顕かにし、賞罰が下されました。
 評判を上げたのは糸乞石烈胡沙虎(ヘシレフシャフ)とジュフコウキだったので、皇帝衛紹王は胡沙虎を右副元師(中央軍指令官)、ジュフコウキを権元師右都監(首都防衛軍司令代行)に任命しましたが、胡沙虎は不満でした。期待した国軍総司令官の地位が何もしなかった老将完顔綱(かんがんこう)に与えられ、恩賞として支給された紙幣「交鈔」の価値が大暴落したからでした。
………続く。



 紙幣の暴落かぁ…。経済の概念が無かった時代には、こういうことはしょっちゅうあったんだろうなぁ
 そういえば、チンギス・ハンは「銭」を使って財テクみたいなことをやってた時期がありましたが、あれってどうなったのでしょうか?ハッサンに任せっぱなしなのでしょうか?



小学館の『小学五年生』7月号(その4)

 今月の『ヒミツのわん・タッチ』は萌え萌えなトビラ絵です。


ありゃりゃ!?わんこに変身しちゃった~!?


 一瞬、猫のコスプレかと思ったのですが、どうやらこの格好は犬のつもりのようです…。
 『ないしょのつぼみ』で素っ裸のトビラ絵とかレズビア~ンなトビラ絵とかを見させられているせいで、アニマル系コスプレの萌えイラスト程度では何も感じなくなってしまいました…。こうやって人間には耐性がついていくのですね。


 それでは、「あらすじ」のチェックをしてみましょう。

【不思議なわんこ・ぬーのぱわーを注入することで、17歳に7分間だけ変身できるまお。これは、大介(まおに片思い)にしか知られていないヒミツ! まおは変身して、憧れのアイドル・隼人に急接近 隼人のマネージャーには芸能界にスカウトされ、コンサートチケットももらっちゃった でも、コンサートで隼人の曲がかからない! そこで、まおは17歳に変身し、会場に来た親友あすかにピアノで生演奏するよう指示。まおもステージに立っちゃった…!】


 おお! 『ないしょのつぼみ』よりもちゃんとした「あらすじ」ですよぉ! 『ヒミツのわん・タッチ』を担当している編集者さんはマトモな方のようですね。

 それでは、本編の方を見ていきましょう。


●隼人の写真を見ながら盛り上がるまおとあすか。「あたしそれ2枚持ってる、まおちゃんに1枚あげるよ」「ありがとー、あすかちゃん 心の友―」「も~、まおちゃん大げさだよー
(このシーンは学校の教室です。学校にアイドルの写真を持ってくるのは禁止だと思うんですけど、普通…)

●まおとあすかが仲直りしたのを見て喜ぶ大介とぬー。「花本とあすか仲直りしたんだ、よかったな」「ほんとわん」
(また学校に犬を連れてきてるんかい

●あすか「あ―。コンサート楽しかったな―。まおちゃん、ホントにありがとう。チケット1枚しかなかったのにゆずってくれたんだよね
まお「いや~、いいってことよ、親友のためだもん。ステージでピアノ弾くあすかちゃんカッコよかったよ
あすか「えっ? まおちゃん…、なんで知ってるの?」
まお「(ギクッ)そ…それは、う、うわさで。(あの時あたし”大人まお”だったんだよね。あたしが大人に変身できるってあすかちゃんにはナイショなんだった)」
(「なぜ変身の件をナイショにしなければいけないのか」「なぜ大介だけがヒミツを知っているのか」がいまだに明かされていないんですけど…これってやっぱり「コミックスを買え!」ということなのでしょうか?)

●あすか「…実はね。あのコンサートがきっかけで、あたし夢ができたんだ ステージでピアノ弾いてたら、すごく楽しくて気持ちよくて―。だからあたし、将来ピアニストになりたいんだ。その夢のためにピアノのレッスンもっともっと頑張る…!
まお「(夢…。そういえば隼人くんも”夢がある”とか言ってたっけ―。夢かぁー、考えたことなかったな―)」
(なんだか『Yes!プリキュア5』みたいになってきましたねぇ…。「主人公だけな~んにも考えてない」という展開…?)

●放課後、大介とまおが2人きりになる。
まお「大介、夢とかある?」
大介「オレの夢かあ、そーだなー。大学行ってー、就職してー、小さくてかわいい家建ててさー、庭があってわんこと子どもが遊んでて…、大好きな奥さんがいつも笑ってて……(美人妻を妄想中)それが花本だったらいいな― なーんて…」
ぬー「オレの夢はおなかいっぱいほねっこを食べることだわん!」
まお「いつも食べてるじゃん」
大介「…って聞いてない!?(ガーン)」
(おいおい、「ぬー」は放課後まで学校にいたんかい ありえなすぎるだろ

●「ふーん、みんな夢があるんだなぁ。あたしの夢って、なんだろ……?」
(この漫画の真のテーマは「夢」なのでしょうか…。まぁ、学年誌らしいテーマではありますが…。でも、それだとなんだか『なないろジュエル』と被ってしまうような気が…

(その5に続く)

世界を創った男 チンギス・ハン』第492話

<敵を破るも治む能わず 1>

 去年の戦いを『双方負け』と認識していたチンギス・ハンは、敗因を究明して改革に取り組みました。
 兵力の増強を図り、装備を充実させましたが、最も重視したのは戦争目的の徹底と戦術概念の周知でした。
「近く金国を再攻する。この戦の目的は一つ、金国を破り、その高慢を挫くにある。中華の民と地を治めようと考えてはならぬ。今の俺たちの人数と知識では中華を治めることはできない。ただ敵を破り戦に勝て。
 俺たちの軍は全員騎馬、その機動力を生かせ。動きを妨げるものは追い立て、焼き払い、踏み潰せ。但し、妨げにならぬ者は残し、役立てよ。
 敵は歩騎混合。荷駄を引いて縦列で来る。敵が進めば退いて敵を伸ばして頭を叩け。敵が留まれば包み込んで胴を斬れ。敵が乱れ退けばその後尾を撃て」
………続く。



 「今のモンゴルには金国を治める力量がない」と自覚しているあたり、チンギス・ハンの自己分析の鋭さが伺えますねぇ。自惚れないところがチンギス・ハンの良いところですね・


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