更紗のタペストリー(L)

auoneblogから引っ越してきました。 主に、アート・書籍・音楽・映画などについて語ってるブログです。 もうひとつのブログ(http://sarasata.seesaa.net/)では、日経新聞の連載小説の感想を綴っています。

2008年10月

小学館の『小学六年生』11月号(その12)

(その11からの続き)



 凉から呼び出され、まおはのこのことデートに繰り出すのですが…。

 この、2人の「おデート」シーンって、果たして何時なのでしょうか

 まおはぬーがいないと変身できないので、当然、ぬーが散歩から帰ってから外出したということになります。すなわち、母親が家にいるのに外出したということです。
 あすかが公園でぬーと話していた段階で、既に外は暗くなっていました。ぬーとまおの母親が帰ってから外出しようと思ったら、おそらく、時刻は7時を過ぎていると思うのですが…。塾とかお稽古があるとでもいうのならいざしらず、小学生の娘が大人の付き添い無しに7時過ぎに外出することに対して、まおの母親は何とも思わないのでしょうか?ぬーがドーベルマンとかシェパード並に迫力のある犬だというのならボディガード代わりになるかもしれませんけど、よりによってコーギーですよ?チワワよりはマシとはいえ、とてもボディガードにはならないでしょーに

 あと、気になるのはまおのファッション。


 
本日のまおの「オシャレ服」



 このシーンは一体何月なんだよ

 まおは、前日のデートでは「ノースリーブのワンピース」プラス「ボレロ」を着てたんだぞ


前日のまおの「オシャレ服」


 そりゃあ、昼と夜の寒暖の激しい時期なら、気温の変化にファッションを合わせるのは当然だけどさぁ…。

 昼はノースリーブのワンピース&ペラッペラのボレロなのに、夜はダウンベスト&ニット帽って、極端すぎるだろ

 …まさか…作者は、前回のデートと今回のデートは1日しか違わないことを忘れているんじゃ…



 さて、ファッションチェックはここまでにしておいて、2人の「おデート」の中身を見ていきましょう。


(ゲーセンの入り口で待ち合わせする2人)
まお「凉くん
凉「まおちゃん
ぬー「(よかったわん、あすかにぺったんしなくて… 変身は1日2回までだわん)」
凉「ごめんね、急に呼び出して。すげー会いたくなって」
まお「ううん
凉「ぬいぐるみ好き?とってあげる」
まお「大好き」
周囲の人「(ヒソヒソ声で)あれモデルの凉とMAOじゃない」
周囲の人「(ヒソヒソ声で)マジつきあてんだー。ショック。でもお似あいー。いーなー」
まお「(うわさされてる)」
凉「よし、あの犬のぬいぐるみとるぞ」
まお「(楽しいな なんかすごくデートっぽい つきあってるぽい)」





 お互いに芸能人のくせに、デートの場所がゲーセンって…
 田舎の中学生レベルじゃん

 『空色のエプロン』の空と聖也(=小学四年生同士)でさえ、「スイーツ食べ歩きデート」をしていたっつーのに…

 作者的には、「7分ルール」をクリアできるデート場所がゲーセンくらいしか思いつかなかったんだろうけどさぁ…。
 だったら、なんで凉を「超売れっ子モデル」なんていう設定にしちゃったんでしょうか

 デートコースに、駅前のドッグカフェとかゲーセンをチョイスする、「超売れっ子モデル」……。

 悲しい……悲しすぎる



(その13に続く)

『甘苦上海』(28話&29話)

《『甘苦上海』28話&29話》

 上海では「日系」という無形のブランドは力がある。早い時期に路面店を次々にオープンできたのは、経営者が日本人だという信用のおかげだ。
 今は基礎化粧品を「紅」というブランド名で取扱っているが、そこに辿り着くまで、ヨーロッパのあらゆるブランドを試した。こだわりは選択眼の結果だ。
 与えられたものではなく、自分が選んだという自負と自信がある。今使っているバスルームの洗面タブはラウフェン、蛇口はフィリップ・スタルクだ。
 でも、本当にそれでなくてはならないのか?すべてのこだわりを満たして生きてはいるが、何かがまだ欠けている。
 自分に欠けているものは、多分、「迷い」だ。上海では迷いは敗北につながる。立ち止まると、これまで苦労をして得たものを失いかねない。
 バスローブを羽織ると、ケータイが鳴った。マネージャーかと思ったら京だった。
「もう眠っちゃいましたか?」
「…いまバスタブから出たところ」
「じゃあ、裸なんだ」
「はい、そうですよ」(←嘘)
「これから、紅子さんのところへ押しかけて行こうかと思って…」
「わたし、お風呂から出たばかりなのよ…」
「いいじゃないですか」
「よくないよ。毎日の手順通りに洗顔だって済ませちゃったし」











 化粧品にこだわっているわりには、試したのはヨーロッパの化粧品だけですか…。紅子のヨーロッパ好きは相当なものですね。どうせこだわるのなら、世界中の化粧品を試せばいいのに インドにはアーユルヴェーダ化粧品があるし、北欧にはアロマスキンケア化粧品があります。なんでヨーロッパだけにこだわるのか理解できません。

 「与えられたものではなく、自分が選んだという自負と自信がある」らしいですけど、エステの勉強をする間のフランスの滞在費用は、愛人から与えられたんじゃなかったっけ?26話&27話参照。)フランスでエステの勉強をする気になったのも、その愛人のアドバイスがあってのことじゃん。愛人に援助させて今の地位を築いたくせに、なんで「自分ひとりの力でここまでのし上がってきた」的な気になってんの?

 だいたい、「自分のことは自分で決める」なんてのが自慢になるのはせいぜい二十歳までのことでしょう。成人であればこんなの当然のことです。
 洗面タブと蛇口をブランドものにしたいのであれば好きにやればいいのであって、「自分への自信の源」にするのなんかおかしいでしょう 。紅子のブランドを見るセンスって、愛人から援助されたお金で磨いたセンスなんでしょ?自分に酔うヒマがあったら、元愛人に感謝しろっつーの


 それにしても、京のセリフがバカ丸出しですね。留守電ならまだしも、相手はちゃんと電話に出ているのに、「もう眠っちゃいましたか?」はないでしょう 普通は、「ごめんなさい、もしかしたら寝てましたか?」でしょ…。「これから、紅子さんのところへ押しかけて行こうかと思って…」というセリフも、39歳の男のセリフとは思えません。酔っ払った大学生かよ
 


小学館の『小学六年生』11月号(その11)

(その10からの続き)



 その頃、まおは、自分の部屋で自分に酔っておりました。



まお「はあ―、なんか疲れた…」

凉くんと出会ってからどとうの日々だったもんね。
初対面でいきなりキスされて。
モデルにスカウトされて。
どんどん大人の世界を知って…。
今までクラスで一番おくれてて、ダサかったあたしが、
有名人とつきあうことになるなんて。


まお「たぶんあたし今、クラスで一番進んでるよ

そして、これからもずっと―…。

プルル…携帯の表示が「凉くん」になっている)
まお「(ドキン)もしもしっ」
凉『ごめん、寝てた?』
まお「ううん」
凉『よかった、あのさ。今から出てこれない?デートしようよ』






「たぶんあたし今、クラスで一番進んでるよ」(byまお)

 こいつ、ブラの件を完全に忘れてるじゃん…。
 玲菜はブラ付けてる上に、キスもとっくに経験済みだぞ?
 どう考えてもまおより玲菜の方が進んでるでしょーよ。

 それとも、まおは、「有名人とつきあっていること」を根拠に、「自分が一番進んでる」って思ってんのか?だとしたら救いようのないバカ こいつ、将来絶対に「芸能人だったら誰でもいい」とかいう女になるぞ 大して売れてもいないお笑い芸人にコンパでお持ち帰りされた次の日に、「あたし昨日芸能人とセッ●スしちゃったー」とヘラヘラ自慢しまくる女になるのが目に浮かんでくるわ

 それにしても、まおはいつから携帯持ってるんだ?
 もっと前から携帯を持つようにしていれば、いろんなトラブルが防げたかもしれないに…。おせーよ


(その12に続く)


「神田古本まつり」に行ってきました

 神田神保町古書店街で開催中の「古本まつり」に行ってきました。

 すごい人だかりだったのでゆっくりと本を吟味する余裕がなかったのですが、なんとか自分好みのものを探し出してきました。



 こちらはクリスティーズのオークション・カタログです。
 2007年にオークションにかけられたデューラーの作品が載っています。
 まだちゃんと数えてはいないのですが、多分、100点以上の作品が載っているので、カタログというよりほとんど画集みたいなものです。これでお値段が100円とは、神田の本屋さんって太っ腹(でも、解説が英語だから、全然読めない…



 こちらは弥生美術館の「夢二と大正ロマンの画家たち展」の図録です。奥付を見てみたら「昭和五十九年五月三十一日発行」になっていました。昭和59年といったら、私はまだ小学生です ちなみにお値段は300円でした。



 こちらは東京国立近代美術館と京都国立近代美術館で開催された「ポール・デルボー展」の図録です。開催された年は、なんと、1975年… 弥生美術館の「夢二と大正ロマンの画家たち展」より9年も古い物でした ちなみに、お値段はこちらも300円でした。


 他にも何冊か買ったのですが、他の本は別の機会にご紹介します。


小学館の『小学六年生』11月号(その10)

(その9からの続き)



 大介に告れなかったあすかは、夜の公園で落ち込みます。



あすか「(まおのポスターを見ながら)まおちゃんみたいにあんなふうに変身してキレイになったら、大介くん、あたしのこと好きになってくれるのかな(涙目)」




 すると、そこに、ぬーと散歩しているまおのお母さんが通りかかります。
 娘の友達が夜の公園でポツーンとしていたら、普通は声をかけるものだと思うのですが、なぜか声をかけるのはお母さんの方じゃなくて犬の方です。




ぬー「(あすかに近寄って)変身してみるかわん?」
あすか「ぬーちゃん
ぬー「まおが最近なくしたりするから。オレがぺったんを持ってるんだわん。ないてるあすかはイヤわん。元気になってほしいわん」
あすか「ぬーちゃん…」

あたしも―、
変身して、
まおちゃんみたいに―。


大介「オマエのそーゆーやさしいとこ、すげーいいよな。ドジなとこも、あすからしくっていいって」あすかの頭の中に響く大介のセリフ)

あすか「やっぱりいいわ、やめとく」
ぬー「えっ。なんでわん。えんりょしなくていいわん」
あすか「ちがうの。そうじゃなくて。まおちゃんのことはうらやましいけど。あたしはあたしらしくがんばればいいかなって」

大介くんがほめてくれた、あたしのいいところ…。

ぬー「あすか…」
あすか「それに急に大人になったらちょっとこわいし。あたしは自分のペースで、ゆっくり大人になるよ」
ぬー「そうわん…」
まおの母「(公園の入り口あたりで)ぬーちゃん、いらっしゃい。あすかちゃんも大丈夫?もう遅いからかえりましょ」






 あすか…。なんてマトモな子なんだ…
 謎のアイテムで7分間だけ7歳大人になったところで、現実の自分がどうなるわけでもないってことが、ちゃんと分かってるんですね。まおと違って頭がいいなぁ。

 とはいえ、仮に、あすかがここで誘惑に負けて大人になりたくなったとしても、まおの母親が見ている前では変身なんかできるわけがありませんけどね

 ぬーって、いつもは放し飼い状態のくせに、なんで今回だけはちゃんとリードをつけて散歩されていたんでしょうか?(あすかに近づく時には、なぜかリードが外れてますけど)
 こんな状態で「変身してみるかわん?」もへったくれもないんですけど


(その11に続く)

『甘苦上海』(26話&27話)

《『甘苦上海』26話&27話》

 紅子は現在の生活に満足している。下半身の疼きはセルフサービスで鎮める方が的確だ。別に男がいなくてもエクスタシーに変わりはない。恋愛した相手とのセッ●スが一番いいのはほぼ間違ないのだろうが、「ほぼ」程度の確信しかない。
 二十代にいくつか必死の恋愛をした。六年間つきあった妻子ある男はエステ業界を道案内してくれた。
 ソルボンヌから戻ってきた有能な女性が青山のマンションにエステ業を始めたのが、日本では第一号だったと教えてくれた。
 エステはフランスでは国家資格が必要なほど重要な仕事で、一流ホテルの証でもあるサービスだが、日本では脱毛、痩身、高額ローションの方向へ行き、若い女性からお金を吸い上げるかたちで急成長を始めた。
 ある大手の化粧品会社で営業していた当時の恋人は、「エステの本場を見てくればいい」と言ってパリ滞在費用を出してくれた。手切れ金でもあった。
 リンパ節を知り尽くした医療に近い施術に取り付かれて東京に戻り、妹の早見清子と始めたのが「エステサロン紅」だ。四半世紀頑張って都内に十六店舗、大阪に二店舗成功させた。上海での五店舗では、何としても裕福層を取り込みたいと考えている。








 今回はエステの歴史についての説明がありますが、この説明はエステの歴史の上っ面でしかありません。
 小説の中では、あたかもエステはフランスが発祥の地のように書かれていますが、エステの技術というのはフランス人が植民地から持ってきたマッサージ術のアレンジバージョンにしか過ぎません。

 元々、ヨーロッパには「健康を維持する」とか「体の調子を整える」という概念がありませんでした。悪いところが出てくれば治す(あるいは取り除く)という考え方しかなかったんです。
 ところが、フランスが植民地支配していた中近東とか東洋には、「健康を維持する」とか「体の調子を整える」という思想がありました。これは、インドのアーユルヴェーダとか中国の漢方医学の影響です。
 「体の内部を健康にすれば、結果として外側も綺麗になる」という考え方があるので、中近東や東洋のマッサージは、骨や筋肉も考慮して行われます。しかし、フランス人はその理解度がイマイチだったため(あるいは、一般人ウケを狙って意図的に歪めたのかもしれませんが)、マッサージを「美容のためだけ」に利用してしまいました。それが、フランスで発達したエステの正体です。私が「25&26話」の記事で、「エステは中近東とか東洋で昔から行われているマッサージの劣化バージョンにしか過ぎない」と書いた理由は、つまりはこういう事なんです。
 紅子はフランスで「リンパ節を知り尽くした医療に近い施術」を会得したそうですけど、エステは源流を遡ればアーユルヴェーダとか漢方医学に行き着くんですから、本格的であればあるほどエステが医療に近い施術になるのは当たり前です。

 昔のフランスでは、東洋趣味が大流行していました。「東洋風の○○」と言えば、上流階級の女性が喜んで飛びついたんです。日本人が「おフランス風」をオシャレだと感じて有難がっているのと同じレベルで、昔のフランス人は「東洋風」をおオシャレだと思って有難がっていたんです。もし、紅子がエステを「おフランス発祥だから」という理由で有難がっているのだとしたら、滑稽としか言いようがありません。

 こんなことを書くとエステをバカにしていると思われてしまうかもしれませんが、私はエステそものもをバカにするつもりはありません。高級ホテルなどで行われているエステは「お客様をリラックスさせるためのサービス」の一つなのですから。
 元々、高級ホテルというのは、くつろぐために存在するんです。ただ単に泊まるだけなら、もっと安い宿がいくらでもあるんです。わざわざ高い料金を払ってまで高級ホテルに泊まるお客様というのは、「くつろぎの場」を欲しているんです。高級ホテルがエステサービスを備えているのは、「くつろぎの場」を提供するためなのであって、「お客様の健康維持のため」でも「お客様の美容のため」でもないんです。

 リラクゼーションのためエステティックサロンに行くのは、別に悪いことではありません。悪いことではありませんが、”本場”フランス以外ではエステティシャンの技術はピンキリだということは認識しておかなければならないと思います。
 エステティシャンの仕事をしていた友達から聞いた話では、日本ではステティシャンには何の資格も技術もなくてもなれるんだそうです。「医業類似行為」とみなされているあん摩・指圧・針灸などとは違い、エステは研修さえ受ければ、誰でもエステティシャンを名乗れるんだそうです。(下手したら、ろくに研修さえ受けていないエステティシャンもいるかもしれません。)
 小説の中では「エステはフランスでは国家資格が必要」と、さも立派なことのように書かれていますけど、日本でだってあん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師は国家資格です。

 高樹先生は、紅子が「イタイ女」であることを強調するために、敢えて「おフランスかぶれ」な描写をしているんでしょうか…
 

『甘苦上海』(24話&25話)

《『甘苦上海』24話&25話》

 紅子のメゾネットは二百平米ある。二年前の購入時で既に破格の値段だったが、今は少なく見積もっても二倍になっている。
 紅子のメゾネットの棟の前に車が置かれることは滅多にない。運転手が主人を送り届けてすぐに車を持ち去るからだ。人件費は月に五、六万で済むのだから、交通事情の悪い上海で自らハンドルを握るのはよっぽどの物好きだ。
 バスタブに浸かって目を閉じると、瞼の底に京の顔が浮かんだ。あんな男になぜ十二万元も出してやるのか。理不尽な成り行きだ。けれど腕時計一個(カルティエのパシャ)の金額でしかない。
 明日、外灘(ワイタン)の銀行に行くついでに、アナベル・リーに行ってみようか。









 「上海は交通事情が悪いから車には乗らない」あるいは「維持費が無駄だから車は持たない」というのなら分かるんですけど…。

 「交通事情が悪いから車は運転しない」って何

 運転手を雇ってるってことは、結局、車は利用しているわけでしょ?多分、紅子は、車がないと生活できない状況にあるわけですよね?で、紅子は、「車の維持費」と「車付き運転手」の人件費を秤にかけて、「車付き運転手」の人件費の方がお得って計算したわけですよね?損得勘定でいけばそうなるのは理解できます。理解できますけど…。

 損得勘定と、「車の運転が好きか嫌いか」っていうのは、別問題なのでは…?

 「上海で車を持つのはお金の無駄だ」という主張ならともかく、「自らハンドルを握るのはよっぽどの物好きだ」という主張は、大きなお世話としか言いようがないでしょう
 自分で運転したい人ってのは、「運転という行為」が趣味なんですから、交通事情のよしあしなんて何の関係ないんですよ。体を動かすのが嫌いな人がスポーツをしている人を見て「物好き」って言っているのと同じレベルの勘違いです。趣味としてやっている事に対して他人が損得勘定してどーすんの?

 もしかしたら、紅子は見栄で車を持っている人をバカにしているのかもしれませんけど、エステなんていう商売は見栄を利用してお金を稼いでいるようなものなんですから、紅子みたいな女が見栄っぱりな人間をバカにする権利なんかないでしょう。
 エステなんてのは、中近東とか東洋で昔から行われているマッサージの劣化バージョンにしか過ぎないのにねぇ…
(エステに関しては「26話&27話」の記事の方で詳しくご説明します。)

 ところで、今回は3人のキャラ名が明らかになっていました。

紅子の雇っている運転手…趙(ジャオ)
紅子の雇っている家政婦…沈燕(シェイイェン)
京のフルネーム…石井京(けい)


 今回はほとんど紅子の独り言みたいな内容なのに、このタイミングで京のフルネームが出てくるのって、なんだかすごく不自然な気がするんですけど

小学館の『小学六年生』11月号(その9)

(その8からの続き)





 まおから大介を「譲られた」あすかは、大介に告白する決心をします。



(「大好き」と描いてあるクッキーを焼くあすか)
あすか「できた…」

(大介の家の前に行く)
あすか「(どうしよう、まおちゃんにつきあう宣言のいきおいで、こんなのつくっちゃったけど……。いざ渡すとなるとはずかしいよ)」
大介「(ドアを開ける)なんだよ、あすか急に来て。あがってく?」
あすか「(ドキン!)あっ、あの、大介く…。こっ…(足元に落ちていた石につまずいて転ぶ)きゃっ」
大介「大丈夫か、あすか」
あすか「やだ、あたしほんとドジ…。うん、ごめん、大丈…(粉々になったクッキーに気づく)あ…。せっかくつくったのに、大介くんにあげたくて…(こなごな…あたしの……きもち…)」
大介「サンキュ!(袋を拾って、中のクッキーを食べる)うま!さすが、あすか料理上手いな」
あすか「大介くん!?」

大介「ありがとな、あすか、オレのこと元気づけようとしてつくってくれたんだろ オマエのそーゆーやさしいとこ、すげーいいよな ドジなとこも、あすからしくっていいって こなごなも味は最高だし気にすんなって

あすか「(…大介くん…。やっぱり好き……大好き…。どうしたらあたしのほうを向いてくれるの…?)」







 眼鏡っ娘でドジッ娘で性格が良い上に料理が上手。(ついでにピアノも。)
 オタクなおにぃさんの心をくすぐりまくりのキャラですね。
 なんでこの漫画の主人公ってあすかじゃないんでしょうねぇ…。


 しっかし、大介って、いかにも数年後にはプレイボーイになりそうな感じですね。小6にして、既に女のハートをがっちり掴む術を心得てやがります。末恐ろしいですね。


(その10)

映画『さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』

 「電王」の映画版3作目を観てきました。
 まさか「電王」が3度も映画化されるとは、ビックリです。(それを全部劇場まで観に行ってしまう自分の行動にもビックリですが

 さて、内容の方ですが、今まで通り戦闘シーンがテンコ盛りの作りとなっているので、アクションがお好きな人には堪らないと思います。「電王」はライダーのくせにバイクに乗るシーンがそれほど多くはなかったのですが(なにせ「電王」のバイクは基本的には電車の先頭車両の内部に設置されてましたから)、今回の作品ではに乗っているシーンが拝めます。「なるほど、”RIDER”であればそういうのもアリか!」と、ちょっと関心してしまいました。

 モモタロス以外のイマジンが良太郎に憑依してくれなかったのが残念ですが、ウラタロスが憑依した幸太郎(=良太郎の孫)を拝めたから、まぁ、良しとしましょう。

 ちょっと不満だったのは、幸太郎のイマジンのデディのキャラが薄かったことです。あの雰囲気は、多分、「執事」をイメージしたキャラなのではないかと思うのですが、その設定があまり活かされていないんです。せっかく「ジーク」という王子様キャラ(?)がいるんだから、ジークと絡ませれば面白いことになったと思うのに…。残念です。

 あと、侑斗とデネブがラストで忘れられちゃってるのも不満でした。ほんの一瞬でもいいから、ラストで2人を出してほしかったです

「ヒューガルデン 禁断の果実」

 ラベルが面白いので買ってみたベルギービールです。
  

 ラベルの絵はルーベンスの「アダムとイブ」のパロディになっています。
 ルーベンスというと、私は『フランダースの犬』に出てきた教会の絵を連想してしまうので、「アダムとイブ」も教会で所蔵されているのかと思っていたのですが、調べてみたら、どうやらアントワープの「ルーベンスの家」に所蔵されているようです。

 お味の方は、「果実」というだけあって、フルーティな感じでした。

『甘苦上海』(21~23話のあたり)

《21~23話のあたりのストーリーのダイジェスト》

 紅子は、キノコのスープと金槍魚火倉蘭度豆薄荷香油(マグロをさっと茹でてレンズ豆と一緒にハッカ油に漬けたもの)、アスパラとエビのリゾットを頼む。(注:「火倉」←これで一文字です)

 京の本命の女性の名は周敏(ジョウミン)で、日本名は周敏子と名乗っているという。京によると彼女は「性格が白い」らしい。付き合いは一年半ぐらいで、京にしては付き合いは長い方だという。

 シャブリとともに、頼んでいない前菜が来る。小鰯のマリネとフォアグラを干しトマトで包んだもの。シェフからのサービスらしい。

紅子「ねえ、上海の高層ビルより、このホテルみたいな老房子(ラオファンズ)のほうが、落ち着かない?」
京「日本人にはそうですよね。…でも、中国人はどうかな」
紅子「高い所が好き?」
京「足元が揺れて、高いものが崩れた記憶がないからね。ずっと地べたを這って、耕して、行進して生きてきた人間は、高い所に登ると天国と間違えてしまうんです。(しばらく沈黙)…ほどほどってことを知らないからなあ」
紅子「中国人?」
京「いや、この街」
紅子「…京さん、本当のところは、何で上海に来たの?」
京「…紅子さん。そういうことをね、真正面から訊いて、本当のことを答えてもらえると考えたら、この街で討ち死にですよ。真実なんて言葉を口にするのはいいけど、本気で探してはいけないの、ここでは」

 首席公館酒店を出て富民路(フウミンルウ)に向かって歩いていると、紅子は京から手を握られた。
 暗がりで紅子の方からキスを誘う。京の唇は固かった。京にキスされながら、紅子は「周敏はどんな唇をしているのだろう」と考える。
 紅子が「十二万元出してあげる」と言うと、京は「紅子さん、大好きだ」と言って紅子を抱きしめる。









 せっかく料理の説明が詳しく書かれているのに、全然おいしそうとは思えない描写なのが残念です。「紅子は味とセンスのいい店を知っているけど京は知らない」ということを描写したかったがために、お店と料理の説明を細かく書いたんでしょうね、きっと…。まぁ、この小説は上海のPRを目的としているわけではないですから、ことさら美味しそうな描写をする義務は高樹先生にはないわけですけど…。
 でも、どうせレストランの描写を読むのであれば、「そういうお店に行ってみたいな~」とか「そういう料理を食べてみたいな~」と思える描写の方が、読者の方は楽しいんですけどねぇ

 それにしても、2人の会話が噛み合っていないので、読んでてイライラする上に、「性格が白い」という京のセリフが意味不明すぎます。(「性格が淡白」って言いたいのかな?)京は自分の事を紅子に知られたくないみたいなので、会話が弾まないのは仕方がないようですけど、でも、そんな男と一緒に食事して、紅子的には楽しいんでしょうか?

 ところで、実は、私は結構重要な点を見落としていました。

 京は紅子からお金を「借りたい」のか?「貰いたい」のか?
 紅子は京にお金を「貸す」つもりなのか?「あげる」つもりなのか?


 この点をすっかり見落としていることに気づきました。
 既に新聞が手元にないので確かめられないのですが、私の記憶では、京がお金を返すつもりがあるのかどうかのはっきりした描写は、今まで一度もなかったような気がします。
 いくら京がずうずうしい性格でも、他人にお金を「くれ」なんて言うとはとても思えないので、京が周囲の人間に「論文を書くにはお金が必要だ」とアピールし出した時は、おそらくは「返す」ことが前提だったのではないかと思います。
 京がお金を必要としている、と分かり、「お金を用意するから、見返りに私と付き合え」と言い出したのは紅子の方なわけですから、お金を返してほしいのか返さなくてもいいのかをハッキリさせないといけないのも紅子の方なのですが、ハッキリ言っているシーンは私の記憶には残っていません。

 お金で愛を手に入れようっていうくらいですから、紅子的には「返さなくてもいいお金」なのでしょうし、京だって好きでもない51歳の女と肉体関係を持たなければならないわけですから「返さなくてもいいお金」でもないとやりきれないでしょうけど…。本人達は暗黙の了解でいいとしても、読者にとってはそれはマズイのでは?

 なんか、こういう大事な部分がハッキリしていないのも、この小説を読んでイラッとくる原因のひとつになっていますね

小学館の『小学六年生』11月号(その8)

(その7からの続き)


 まおと玲菜のアホな会話が終わったちょうどその時、あすかと大介が談笑しながら廊下を歩いてきます。


まお「(あすかちゃん、大介…)」
あすか「お、おはよ…」(気まずそうにソッポを向く)

―嫌だ…。あたしたち友達なのに、嫌だよ、こんな気まずいの…まおの心の声)

まお「あっ…。あのねっ、あたし。凉くんとつきあことにしたから!」
あすか&大介「!」
あすか「何それホントなのまおちゃん」
まお「昨日告白(コク)られちゃってー。やっぱつきあうなら大人の男だよ。たよれるしーステキなとこ知ってるしー。そーゆーことだから…」

だから、今までどおりあたしたち友達でいよう―?まおの心の声)

まお「(走り去る)」
大介「大人の男…か(ため息)」
あすか「(…まおちゃん。ホントにそれでいいの…?だったらあたし…、大介くんのこと好きでいていいの…?)」




 どうやら、まおの中では、「大介をあすかに譲れば友情が取り戻せる」と思っているようです。大介はモノ扱いか 酷ぇ
 まぁ、大介の今までの状態が、「まおの都合によっていいように使われている奴隷男」でしたからね…。「あんたのことなんか何とも思っちゃいない」とはっきり言ってあげた方が、変に希望を持たせなくて済んでいいかもしれませんね。

 …とはいっても、作者のツンデレ好きを考えると今のまおの心理状態は「ツンデレのツン」な可能性が高いですね。だとしたら、そのうち「デレ」が出てきて、「やっぱりアタシ大介のコト好きぃ―!!」とか言い出すんですかねぇ…。ウゼェ



(その9に続く)


小学館の『小学六年生』11月号(その7)

(その6からの続き)



 さて、凉と「付き合う」ことになってしまったまおは、これからどうすべきかを玲菜に相談します。学校で堂々と。
 こういう大事な話を、なんでわざわざ学校でするんですかねぇ…。前日に電話すりゃよかったのに



玲菜「なぁにィ!? 凉くんとつきあうことになったぁ!?」
まお「そーなんだよ~、ど~しよ~」
玲菜「…で、で、でッ、でかした!! 大物ゲットー
まお「ゲットって
玲菜「ねえ、まおちゃん。女は男によって磨かれるものなのよ 凉くんとつきあえば、ダサダサ卒業どころか、オシャレセレブカップルに… 応援するわおめでとう(まおの手を握る)」
まお「う、うん(オシャレセレブ…)」
玲菜「(それに仕事にも何かとプラスになるしね。ニヤリ)」




 なんでまおと凉が付き合うことによって、「オシャレセレブカップル」の誕生なんぞ期待しているんでしょうか?玲菜は…。

 凉はホテルのメモ帳とペンを盗むほどのセコイ男だぞ?(9月号参照)
 しかも、初デートの場所は、閑古鳥の鳴いているドッグカフェ。

 凉の行動のどこらへんにオシャレセレブな男を匂わせる部分があるんだっつーの

 それにさぁ、「女は男によって磨かれる」っつー玲菜の説が本当ならさぁ、隼人(=玲菜の兄)と相思相愛だったまおが未だにダサイのはどういうことなんだよ。これって、隼人もダサイ男だったってことじゃん。

 まぁ、玲菜なんて、コネでアイドルデビューしようとしていたくせに未だに芸能界で仕事をもらえないようなヤツですからね。いくらまおを「ダサイ女」呼ばわりしたとしても、負け犬の遠吠えでしかありませんけどね



(その8に続く)

『甘苦上海』(18~20話のあたり)

《18~20話のあたりのストーリーのダイジェスト》

 バーを出た2人は、紅子がよく接待に使っている首席公館酒店に入る。表向きは、この建物はかつてはまっとうな商社だったことになっているが、実はアヘンを扱う闇貿易で利益を得ていたらしい。2人は最上階のオープンテラスの席に座る。
 日本ではお金よりも義理や人情を大事にしなければならないが、上海ではお金がそのまま「人間力」とみなされる。紅子は現地のスタッフに毎日のように「真心」という言葉を使っているが、日本の真心が「正直さ・率直さ・赤心さ」だとすると、上海の真心は「あなたのために心を尽くし、それはあなたの利益になります」ということだ。
 紅子は「京には私の真心が通じるだろうか」と思う。









 18話では、上海の闇の歴史のことが書かれていて、ちょっと面白かったです。

「けれどその会社、表向きはまっとうな商社だったが、実際には軍閥と租界組織に守られてアヘンを扱っていた闇貿易の魔窟であったことの説明はない。京劇役者や政治家、金や性で夜会を楽しんだ社交界の場でもあった。」

 この部分を読んで、森川久美先生の『南京路(ナンキン・ロード)に花吹雪』という漫画を思い出しました。(ついでに、山田正紀先生の『崑崙遊撃隊』という小説も、ちょっと思い出しました。)

 ちなみに、18話と19話に、紅子の家族のことがちょっとだけ書かれていたのですが、果たしてこの設定は、のちのストーリーに関わってくるのでしょうか?

・紅子の名前を付けたのは父。日本の古典文学の中にある紅からとった。
・紅子が京の歳(39歳)の時は、妹と共に、東京の店舗拡大と専用化粧品の会社の立ちあげに必死だった。


 

 タレントの「神田うの」の「うの」の由来は「鵜野讃良皇女(うののさららのひめみこ)」(=持統天皇)らしいですけど、「紅子」の「紅」の由来が古典文学って…?古語というのならともかく、古典文学とはこれいかに?一体何の文学なんでしょうか?

小学館の『小学六年生』11月号(その6)

 今月の『ヒミツのわん・タッチ』の表紙には、「切なく甘酸っぱい リンゴみないな恋、お試しあれ」って描いてあるんですけど…



 今回の話のどの部分が「切なく甘酸っぱい」のか、私にはサッパリ分かりませんでした。
 ていうか、この表紙のまおのコスプレ、パッと見「赤頭巾」かと思ったんですけど、よく見たら頭巾を被ってないですし、バックに描いてあるのはリンゴ。文章の中にも「リンゴ」という単語あり。ということは、まおのこのコスプレって「リンゴ売り」なわけですよね…?
 一般的には、「リンゴ売り」といえば真っ先に連想するのは、『白雪姫』に出てくる継母ですよねぇ…。ということは、この表紙のバックに描かれているリンゴって、もしかして毒リンゴなのでは…

 …まぁ、この漫画の毒々しさを考えたら、毒リンゴのイメージはピッタリと言えますけどね


 それでは、ストーリーの方、いってみましょう。

 凉に告られてしまったまおは、一体どういう返答をするのでしょうか?


凉「(まおの手を握って)つきあおう、ぼくたち
まお「凉くん…
ぬー「まお、時間だわん!」
まお「(はっ!)ごっ、ごめん、あたしも行かないと
凉「その前に返事聞かせて」
まお「…う、うん…

(外に逃げ、子供の姿に戻るまお)

まお「セーフ!あぶなかったぁ~
ぬー「まお、どうするわん
まお「えっ」
ぬー「凉とつきあうわん?大人の姿には7分しかなれないのにどうするわん」
まお「(そうだ、あたし、とっさに『うん』って言っちゃったけど、凉くんとつきあうことにしちゃったんだ。はわわわ どうしよう、『つきあう』って、どうしたらいいの!? キスは最初にされちゃったし、もしかしてもしかして、エッチ とか!? ギャアアア)」



まお「(そりゃあ『もし将来つきあったら…』とか想像したことはあるけどっ。でも…実際そうなってみると…。好き同士はつきあうのあたりまえだもんね。抱きあったりキスしたり、…エッチしたり…!? どーしていいかわかんないよ―)」




 『お悩みハッピー相談室』のアドバイザーの明●大●センセー!!

 今こそセンセの出番ですよー!!

 このバカ女に何か言ってやって下さいよー!!
 



 まおって自分の事を「遅れてる」とか言ってたくせに、セッ●スの知識だけはあるんですね
 しかも、「オトコと付き合ったらセッ●スするのは当然」っていう価値観

 別にさぁ、まおにちゃんと覚悟ができているってんたら、いくらでもヤればいいんですよ。後で何か問題が起こっても、自分でちゃんと責任とれるってんならね。

 でもね…

 「7分間しか変身できない」という制限はどうすんだよ

 まぁ、まおは無知だから、7分もあればセッ●スが終わると思ってるんだろうし、実際、7分で終わっちゃう男性だって世の中にはいるんだろうけどさぁ…。

 セッ●スするまでの過程と、セッ●スが終わった後に服を着る時間とかを考慮したら、どう考えても7分じゃ足りないでしょーが

 まさかとは思うけど、兄崎センセぇワールドの中では、「セッ●スというものは服を着たまま前戯もなしにさっさと入れてさっさと出して終わるもの」なんでしょうか?
 私がたまたまブックオフで立ち読みした兄崎センセのエロ漫画短編集は、女子高生が学校の中(図書室とか保健室)でヤってる話ばっかりでした。(ほとんどレ●プ同然のシチュエーションもあり。)つまり、時間に余裕のないセッ●スばっかり描かれていたんです。
  
 エロ描写に関しては、ページ数の関係とか画力の問題で、リアルなセッ●スシーンが描けないだけなのかもしれませんけど、それにしたって、「7分しか変身できない」というルールの漫画なのに、主人公がセッ●スする気アリアリって…いくらなんでも無茶苦茶です。きっと、小学生読者も「はぁ?」ですよ、このシーン



(その7に続く)
 
 

『甘苦上海』(16&17話のあたり)

《16&17話のあたりのストーリーのダイジェスト》

 京には今恋人がいて、その人物は紅子が見た小姐とは違うという。上海人だけど日本の大学を出ていて、日本語はぺらぺららしい。紅子は「その人が原因で離婚して上海に流れついたのか」と聞くが、京は「そう単純でもない」と答える。
 京の上海女性の恋人はアナベル・リー(上海発の小物ブランド)の本店のマネージャーだという。日本人への受けがいいので、紅子のエステ店「Ladies SPA紅」でもアナベル・リーのカシミアブランケットを使っている。
紅子の脳裏に、「上海育ちであっても決して上海語は話さず、北京語を柔らかく使いこなす知的な女性」が浮かんだ。









 京は、本当に好きな女性に対してはさすがに女遊びのことは内緒にしているようですね。まぁ、読者にしてみれば、「本命がいるくせに女遊びしてんじゃねーよ」って言いたいところですけど。
 紅子にはペラペラしゃべっているってことは、紅子の「気持ち」なんて京にはどーってことないってことのようです。
 相手の女性の年齢がまだ分かりませんけど、京より年上という可能性は低そうなので、20代後半~30代前半というところでしょうか?
 知的で有能な上に自分より若いとあっては、この勝負、紅子に勝ち目はなさそうですねぇ。お金にものをいわす以外に、京を独占することは果たして可能なのでしょうか?

 ちなみに、紅子は17話で、容姿をあらわす単語として「ルクス」という言葉を使っているんですけど、「ルックス」を「ルクス」と表現する小説を見たのは私はこれが初めてです
 『戦場のメリークリスマス』を「戦メリ」と略しているシーンの衝撃度に比べればインパクトは低めなんですけど、なんか、こういうちょっとした言葉の使い方が何気にイラッとくるのは私だけでしょうか?



小学館の『小学六年生』11月号(その5)

(その4からの続き)


 さて、そんなこんなで色々あって、ショウはアポロと対局することになりました。ジュリ・ニト・タカとの対局の時は何日か準備期間があったというのに、今回はいきなり始まるようです。タカとの対局で疲れているショウはかなり不利なはずなのに、こんなんでいいんですかねぇ~ まぁ、作者的には、連載期間の関係で早く話を進めないといけないんでしょうね、きっと。


ニト「ど、どっちを応援したらいいんだよ~~~!?」
ジュリ「こんな勝負…バカげてる…!!」
ショウ「あ、あの…対局前にひとつ聞いていい?アポロくんが聖棋士王になりたい理由って何?ひょっとしてぼくと一緒で幸せな聖域にしたいから?だったらぼくたちが戦う理由もない」
アポロ「……違うな…」


アポロ「オレが聖棋士王になりたい理由は―…、聖域を!! 滅ぼすため!!
ショウ「な、なんだこの黒いイメージは!?」

《つづく》





 おおっ!なにやらアポロも、タカ並に重いものを背負っているようですねっ!アポロの過去が明かされるのが楽しみです。

 その一方で、ショウが聖域を目指した理由がいまだにはっきりしていなくて、読んでてイラッとしますね。ショウはこのシーンで、自分が聖棋士王を目指している理由を「幸せな聖域にしたいから」って言ってますけど、聖域が幸せな場所じゃないって分かったのはここに着いてからです。じゃあ、ここに着く前は、何を目的として聖域を目指していたんでしょうか。わけが分かりません。

 編集部的には、ショウが聖域を目指した理由を知りたければ、コレを買えってことのようですけど…



 
 520円も払わないと、ショウが聖域を目指した理由が分からないとは、ボッタクリもいいところです。

 「『小六』未掲載ストーリーがドーンと80ページ!!!」って書いてあるんですけど、これって、「小五」に掲載されていた分じゃないんですか…?まさか、書き下ろし?
 なんでわざわざ書き下ろしなのか「小五」掲載分なのかはっきりしない書き方をしているんですかねぇ。理解に苦しむ広告ページです。



三国志ゲーム

 三国志のゲームといってもコーエーのシミュレーションゲームではなく、「敷き詰めパズル」の方です。
 配色のセンスの悪さとキャラの顔のヘナチョコさに惹かれ、思わず購入してしまいました。
 日本ではこのタイプのパズルは『箱入り娘』と呼ばれていますが、中国では『華容道』と呼ばれているらしいです。



ルール:駒をいかに少ない回数動かして、ボード上の曹操を出口に導き出せるかが勝負です。
①2つの空いたスペースのみを使って、移動しなければなりません。
②いかなる駒同士が重なったり、またいではいけません。
③曹操はボード枠外に出られますが、他の棋士はボード枠外に出られません。
④以下3つのパターンでスタートして下さい。】



パターン①
「層層設防」



パターン2
「挿翅雄飛」



パターン3
「横刀立馬」



 漢字の形が日本と違うので、どの駒が誰なのか分かりにくいかと思いますが、 「赤い顔&緑の服=関羽」「赤い頭巾&ピンクのスカーフ(?)=張飛」「全身黄色=馬超」「赤い顔&黄色い兜=黄忠」「灰色っぽい鎧=趙雲」「小さい駒=兵卒」です。

 これと同じタイプのパズルは、以前にゲームボーイの『お茶犬の部屋』というゲームで遊んだことがあったのですが(ちなみに、『お茶犬の部屋』では「和風パズル」という名称になっていました)、すっかりコツを忘れてしまい、全然解けなくなってしまいました…

小学館の『小学六年生』11月号(その4)

(その3からの続き)


 
 ショウギカイカンのシステムのカラクリがバレた以上、聖棋士王を目指す意味なんてあまりないと思うのですが、それでもショウやアポロにとっては聖棋士王の座というのは必要なようです。




ショウ「…認めない…。こんなひどい聖域なんて認めない!! ボクがゴレムに勝ってみせる!!」
聖棋士王『ふははは、どこまでもバカな子供(ガキ)だ。もうよいわ!ゴレム、おまえがショウに引導を渡してやれ!!」
ゴレム「ハイ、聖棋士王…!!」
アポロ「待て…。ショウは…、オレが倒す……!!」
ジュリ「どうして、アポロ!? わたしたちをだまして、こんなひどい目にあわせた…、ゴレムと聖棋士王に味方するの!?」
アポロ「…たしかにだまされてた…。聖棋士だとまつりあげられ…。掟のなかに組みこまれ…おどらされてた…。絶対許せない…!! ジュリ、言っただろ、聖棋士にはオレひとりの力でなると…。オレひとりの力だけで…、ゴレムを倒し聖棋士王になる!! ショウ…おまえにもジャマはさせない!!」
ゴレム「ウ゛フフ、イイダロウ…。勝ッタホウにオレト戦ウ権利……、聖棋士王ニナレルチャンスヲ与エヨウ―!! ウ゛ウ゛ウ゛ウ゛、フフフフフ!!!」





 …あれ?結局、ショウにとっては事態は全く変わってませんね。
 対局する順番が「ゴレム→アポロ」から「アポロ→ゴレム」に変わっただけです。「聖棋士全員に勝てば聖棋士王に挑戦できる」という仕組みはそのままじゃん…。

 要は、ゴレムに勝ちゃあいいわけですよね?てことは、ゴレムの正体がアンドロイドだろうと人間だろうと、大した違いはないってことですよね…。
 問題なのは、ゴレムがわざと負けていたということですよね?ゴレムの勝率があまりにもズバ抜けていると、ゴレムがいつまでも聖棋士王に挑戦しないのは不自然になってしまうので、聖棋士王に挑戦するほどでもない勝率に抑えていなければならなかっただけのことでしょう。
 てことは、悪いのはわざと負けていた部分なのであって、ゴレムがアンドロイドか人間かってことは関係ないのでは…?「聖棋士全員に勝てば聖棋士王に挑戦できる」というシステムには逆らっているわけではないんですから…。

 それにしても、ゴレムの人工頭脳を作り上げたのは、どこのどいつなんでしょうかねぇ~。やっぱり今の聖棋士王なんでしょうか?


(その5に続く)

東京オペラシティアートギャラリー『麻田浩』

 結構前に見に行っていた展覧会だったのですが、記事にするのが遅れてしまいました。
 本当は開催期間中にアップする予定でいたのですが



 麻田浩の名を知ったのは、昔、このチラシを見たのがきっかけです。
日本橋三越本店で開催された
『麻田浩展』のチラシ


 開催された年がチラシの明記されていないのですが、これと一緒に保存してある別の展覧会のチラシが1995年のものなので、多分、『麻田浩展』の方も1995年に開催されたのだと思います。
 入場無料だったので是非行ってみたかったのですが、開催期間が短かったせいでチャンスを逃してしまい、仕方がないのでチラシだけとっておいたのでした。

 オペラシティの方のチラシに「没後10年を迎えた昨年、京都国立近代美術館で大規模な回顧展が開催されましたが、東京では、残念ながらその画業が十分に紹介されているとは言えません」と書いてあるので、どうやらあまり有名とはいえない画家のようで、とても残念です。オペラシティで展覧会が開かれたことで、東京での知名度が少しは上がったのであればいいのですが…。

 絵の雰囲気は、三越のチラシに書かれている文章が端的にあらわしています。

「澄明な静寂に満ちたリアリズムの世界」

 ジャンルでいえば「シュルレアリスム」に該当する絵だと思うのですが、シュルレアリスムにありがちなグロテスクさが感じられないんです。あまりにも細密な描写なので、一部だけを拡大するとかなりグロテスクに見える部分もあるとい思うのですが、全体で見ると全くグロテスクに感じないんです。

 ある場所(あるいは物)が、人の手がつかないまま何百年も何千年も経過してしまったら、きっと、こんな状態になるんだろうなぁ…という感じの絵なので、「未来の廃墟」あるいは「廃墟化した現在」という表現がしっくりくりくるかもしれません。

 図録があったら是非買いたかったのですが、残念ながら、オペラシティは3Fギャラリでやっている展覧会には図録があるのに4Fギャラリーでやっている展覧会には図録が用意されていないんです。(ちなみに、この時開催されていた1Fギャラリーの展覧会は『トレース・エレメンツ―日豪の写真メディアにおける精神と記憶」でした。)
 私はいつも3Fギャラリーよりも4Fギャラリーの企画の方が好きななのに…


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