<久遠の蒼穹 1>

 1221年末、インダス川を渡ったチンギス・ハンは季節が進むと共に暑さに苦しみました。暑さによって多くの人馬が倒れ、陣中には疫病が広まりました。
 そんな時、鉄門城の付近で鹿に似た緑の一角獣が近臣によって見かけられました。
「それは『角端』という動物で、世界中の言語を解します。みだりに流血が過ぎるとこの動物が現れるのです」と耶律楚材が解きましたが、実はこれはチンギスの側近たちが撤退のきっかけを作るのにひと芝居打ったのでした。
 1222年、チンギス・ハンはヒンズーシュ山脈を西に越え、パルワン草原で夏営しました。
 インドでの体験でチンギス・ハンは自らの寿命とモンゴル軍の限界を感じました。
………続く。



 インド人の強さに負けたわけではなく、インドの暑さに負けたんですか、モンゴル軍は
 いや、でも、そんな暑さにも耐えられるインド人はやっぱりモンゴル軍よりも強いのか…?
 モンゴル軍もカレーを食べれば暑さに耐えられたかもね…