トリック。(れなえり+α)諜報~Independence Girls・第6話

2011/05/08

二人ゴト。(やじすず)

今日は℃-ute全員で撮影。

5人揃ってのお仕事は久々だから、とても楽しみ。





けど。





それ以上に楽しみなこと。



今日は、舞美ちゃんと二人部屋。

久しぶりすぎて、前にいつ舞美ちゃんと一緒だったかわかんない。
最近舞美ちゃんってば、ずーっと舞ちゃんと二人部屋だったからなぁ。


ここだけの話。



ホントは、舞美ちゃんと一緒だったのは、なっきぃだったんだけど。
頼み込んで代わってもらっちゃった。

今度なっきぃにごはんおごらなくっちゃね。




「愛理、見てー!和室だよー!」

撮影も終わって、いよいよ宿泊。
部屋の中を見るなり、舞美ちゃんのうれしそうな声。


無邪気に布団に寝っ転がってる舞美ちゃん。


かわいいっ。


あたしも一緒になって布団に寝そべる。


「やっぱ布団だよねぇ」

「大の字になって寝るっていいよね」

あたしの言葉に、舞美ちゃんも笑顔で頷く。

いちいち可愛いんだから。



みんなで夕飯のあと、あたしは部屋でくつろいでいた。
窓際の椅子に腰かけて、ぼーっと景色を眺める。

隣の部屋からは、千聖と舞ちゃんのはしゃぐ声が聞こえてくる。
そろそろなっきぃに「うるさいっ!」って怒られるころかな。



「愛理ー、お風呂あいたよー」
そう言いながら、舞美ちゃんがお風呂場から出てきた。


ドキッとした。


浴衣姿で、濡れた髪をタオルで拭いてる。

ものすごく色っぽい。


「まっ、舞美ちゃん、これ食べる?」

思わず手に持ってたゼリーを差し出す。
なんでゼリーなんか出してんだろ、あたし。


「えっ?あたし、さっき歯磨いちゃったよ?愛理も見てたよね?」

はっ、そういえばそうだ。あちゃー。


まったくもう、と笑いながら、舞美ちゃんがあたしの向かいの椅子に座る。


「愛理と二人なんて、久しぶりだよね」
舞美ちゃんっ、顔が近い近いっ。


「そっ、そうだね」
思わずどもってしまう。


「よーし、今日は愛理を寝かさないぞっ」
そう言って、舞美ちゃんがにっこりと笑う。



えっ?



ほええっ!?




ね、寝かさないって、どういうこと?



舞美ちゃんってば…大胆なんだから。



「朝までガールズトークしようね」
あたしが一人盛り上がったのもつかの間、舞美ちゃんは笑顔でこう続けた。

あ、そういうことか。

そうだよね。


あたしったら、何考えてんの。


「じゃ、じゃあお風呂入ってくるねっ」
自分を落ち着かせるためにも、あたしはお風呂に入ってくることにした。








……なんでよ。





………なんでなのよぉ。





「すぅ~……すぅ~……」


舞美ちゃんは熟睡していた。

あたしのお風呂の時間、20分しかかかってないのに。


でも、起きてようとは思ってたんだね。

あたしの分まで飲み物を用意してくれてたし、枕元にはUNO。


「もう…舞美ちゃんってば」
怒るに怒れない。


しょうがない、寝ようっと。


自分の布団に入ろうとして、ふと舞美ちゃんを見る。



きれいな顔してるなぁ…やっぱり。


あたしは、無意識のうちに舞美ちゃんの布団に入りこんでいた。


「すぅ~…すぅ~…」

至近距離に舞美ちゃんの寝顔。


ぱっちりした目(今は閉じてるけど)、通った鼻筋、きれいな唇…。

憧れちゃうくらい。



…起きちゃうかな。


大丈夫だよね。




ちゅっ。




あたしは、舞美ちゃんの唇に、自分の唇を重ねた。



「んっ…」
舞美ちゃんが、吐息を漏らす。



次の瞬間。



「!!」


ひゃあっ!!

あたしは、舞美ちゃんに思いっきり抱きしめられてしまった。


舞美ちゃん、もしかして起きてた!?


あたしは、舞美ちゃんの顔を見直してみる。


「すぅ~…」

…寝てる。



……まあいいか。役得。



あたしは、幸せな気持ちのまま、夢の中へと落ちていった。







翌朝。


「ん…よく寝たぁ。
あれ?愛理、寝相悪いなぁ。あたしの布団にまで来ちゃってる。

愛理ってば、にこにこしながら寝てる。口なんてうにゅ~ってなってるし。
まったくもう、かわいいぞっ」



ちゅっ。


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sarishin at 23:20│Comments(0)TrackBack(0)キュート編 

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