日置エイドで30分ほどいたであろうか、巡回バスを待って
そこから一旦宗頭で全員降ろされ、夜間にスタート地点に向かうバスに
乗るそうだ。

と、いうことは一日早く帰還する事になるので、
一泊確保しなければならないのだが、
GWの観光地に宿泊できるところがあるはずがない。
車で帰れないそんな人たちに、雑魚寝できる場所が確保してあるようだ。
主にリタイヤした人たちにお金がかかっていること間違い有りません。
(他の大会も概ねそうですが)

当初の目的地、宗頭に到着。
宗頭には午後10時頃到着予定で、食事、
着替え、装備入れ替えで60分以内に出発するイメージをしていた。

それが、自分の足でなくバスでの到着となった。
到着は午後4時頃だったと思う。体は濡れたままで、
時間も経っているので体が冷えている。

幸い、宗頭にはお風呂が用意してあった。
ランナーより先に一番風呂を頂く。
今後出場しても二度と無いであろう体験♪

体も洗え湯船に浸かることが出来た。
あまり落ち着かないけどさっぱりしたことは確か。
二つ目のドロップバックの荷物を受け取り
ここで新しい服に着替えることができた。
走る格好だけどね。
ジャージとかも入れておけば良かった。

食堂では、味噌汁とおにぎりが提供された。
温かい味噌汁が一番ありがたい。
おにぎりは一口しか食べることが出来なかった。
どうせ走る必要も無いので気にはしていない。

そのうち早い選手が到着してきた。
リタイヤした選手は帰還バスの出発時刻までの間
隣の体育館で待機することになる。

体育館は仮眠所となっていて、選手の唯一の仮眠できる場所である。
もちろんリタイヤした選手も仮眠できる。
午後8時のバスに乗るまで毛布にくるまって横になって居た。
常連さんはストーブの近くで酒盛りしている。
アルコールは隣の酒屋が開いている。

体育館はこの時間明かりが付いているので
とても眠れる感じではない。
暫く横になって居たが全然眠れないので
それなら、周りの様子でも見ておこうと
ぼけーと座っていた。

体育館入り口はドロップバックの受け渡し場所も
兼ねているので係の人がひっきりなしに動いている。
それをだた見て何も出来ない僕らはホントに申し訳無い。

帰還バス一番待ちで予定時刻の30分前に
外で待たされることになった。
濡れているゴアテックスを着ると寒い。
でも脱いだら風があるのでもっと寒い。

バスに乗っても寒い。
窓が曇って外の景色は全然見えない。
一時間少々かかって、スタート地点近くのお食事処に到着した。
二階が大きな座敷のある食堂となって、借りているそうだ。
畳の上に全面ブルーシート。
一人二枚の毛布と、おにぎり二個が支給された。
到着順に奥の方に並んで寝る場所を確保する。
一番奥の角地を確保。

お茶でおにぎりを頂くが全然飲み込めない。
朝までに食べればよいのでそのままにしていた。
胃は痛くないが、食欲は全然戻っていない。

コンビニなどは歩いて行ける距離には無いようなので、
外の自販で炭酸ジュースと缶コーヒーを買った。
炭酸で乾杯。
そして温かいコーヒーで暫く過ごした。

すでに半数近くの選手が爆睡している。
いびきが凄い、自分も疲れで眠れるかと思ったが
全然眠れない。
iPodが有ったのでイヤホンで音楽を聴きながら
ようやく眠ることが出来た。
深夜目が覚める、その後も浅い眠りだった。
トイレに行ったとき、玄関ロビーに毛布にくるまって
寝ている人が数人。

なんと若いボランティアの方々だった。
夜遅くまで選手受け入れ、そして翌早朝の仕出し、片付けのためなのだろう。
いくら選手個人が崇高な目標、目的を持とうが所詮遊び、
そんな僕らに元気に暖かく接してくれる。
本当に感謝しても感謝しきれない。
ここにも萩往還のすばらしさを感じることが出来た。


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