2017年10月14日

comealong3 2017年8月3日発売、山下達郎のコンピレーション・アルバム「COME ALONG」シリーズ第3弾。全13曲収録。

 「COME ALONG」シリーズは1979年にレコードショップの店頭演奏用レコードとして企画された、山下達郎非公認のコンピレーション盤が始まり。その辺りの詳しい説明はこちらを参考していただくとして、本作は1984年の「COME ALONG II」から実に33年振りに同シリーズとしてリリースが決定。本作発売の際に過去2作品も公認作品としてリマスターされ、3枚同時に発売の運びとなった経緯があります。

 コンピ盤ならではの要素として、通常のベストアルバムとは異なり、過去2作品にも参加していた小林克也が三度DJとして登板。いきなり1曲目の「Keoki la Molokai Kid 偉大なサーファー伝説?!」から3分強の間、英語でまくしたて、次曲の「CHEER UP! THE SUMMER」へとノンストップへと繋いだり、前曲と次曲の間には曲紹介や雑談などを含めたアナウンス(これも全部英語)を入れたりと、CD1枚約一時間弱のラジオ番組風で構成。本ブログの過去ログの中でも紹介しているDEENの「ナツベスト」的な演出がユニークで、例えばカーステなどに搭載して夏のドライブを楽しむ…などのニーズ(?)に応えた内容となっています。

 選曲は1983年以降の楽曲からシングル曲を中心にした夏向けセレクション。「高気圧ガール」「ドーナツ・ソング」、近年では「僕らの夏の夢」などを始めとしてタイアップ曲が満載で、達郎ファンでなくてもどこかで耳にしたような曲が取り揃えられ、軽快なDJとも相俟って聴き心地は最高。また、サマーソングコンピといっても陽気なナンバーだけではなく、終わりゆく夏へ哀愁を漂わせたり、過ぎ去った遠い夏の思い出を振り返る…といったメロウな曲も選ばれ、「さよなら夏の日」「Juvenileのテーマ 〜瞳の中のRainbow〜」などには筆者も思わず感傷的な気分になってしまいました。

 なお、大半が2012年のオールタイム・ベスト「OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜」にも収録(特にDisc.2)されており、同作を持っているとかなり被ってるな…という印象は否めないものの、「OPUS〜」にはないDJやノンストップ要素が加わり、なおかつCD1枚ということで、山下達郎に興味はあるけどいきなり重量級のベストアルバムは…と敬遠しているリスナー層への入り口(夏コンピなので「クリスマス・イブ」は入っていませんが)としては最適かも。本作を聴いてより興味が沸いた方は「OPUS〜」へと進んでもらうのはいかがでしょうか。

sasa0053 at 21:42コメント(0)CD Review ヤ行 

2017年10月08日

k2clastbest 2017年8月8日発売、米米CLUBの全シングルA面曲を時系列順に収録したオールタイム・ベストアルバム。全曲リマスター、Blu-spec 2CD規格の3枚組全38曲の通常盤、リミックスCD+MV他を収録したBlu-rayを加えた初回生産限定盤の2種での発売。今回のレビューは通常盤となります。

 SONY所属アーティストの宿命(?)か、公認・非公認に関わらず結構な数のベスト盤がリリースされている彼らですが、本作は再結成直前の2005年発売のリクエストベスト以来、12年振りのベストアルバム。シングル曲をリリース順に網羅するベストアルバムは、1997年の解散直後に「HARVEST」シリーズとして2作連作で発売されており、本作のDisc 1、Disc 2は完全にほぼ丸被りな内容。対して、再結成以降の全シングルを収録したDisc 3はベスト盤にはすべて初収録の楽曲。また、最新のデジタルシングル「コドモ ナ オトナ」「Uplight」は初CD化となります。

 まずDisc 1は1985年のデビュー曲「I・CAN・BE」から1991年の「ひとすじになれない」までの11曲。筆者が初めて彼らを知った曲は「浪漫飛行」で、それ以前の曲は後追いなのですが、この時期はファンク調のサウンドを基本にしながらも「加油」「KOME KOME WAR」「FUNK FUJIYAMA」など、これ普通シングルにするか?!というような(笑)攻めの姿勢の強さを改めて感じました。代表曲「Shake Hip!」やメロウ路線の「TIME STOP」なんかもこの時代の曲なのですが、前述の曲達のインパクトの前では結構かすみがちと言いますか(苦笑)。そういえば「Shake Hip!」は1990年に再録音されたシングルバージョンも存在するのですが、今回は(も?)収録されなかったのが残念。あのバージョンの方が馴染みがあるもので…。

 Disc 2は1992年の「君がいるだけで」から1997年の(当時)ラストシングル「Special Love」までの13曲。月9タイアップでトリプルミリオンに近い数字を叩き出した「君が〜」以降は、タイアップなどの関係もあるのかポップス路線へとシフト。「愛はふしぎさ」「俺色にそまれ」「手紙」「JUST MY FRIEND」など、筆者は完全にこのディスクがリアルタイムなので思い出深い曲が多いのですが、ミリオンヒットで大きく知名度を上げたバンドに、世間から求められる曲が変わってきたのか、Disc 1を経由して聴くと安定を狙った曲が多い印象は否めません。本作発売時のインタビューでもそれが遠因となって解散した(大意)と語られており、ファンの中でもこの時期の活動には否定的な意見をネットなどで散見したりしますが、良質のポップスを聴かせる、という点では3枚中一番優れたディスクだとも思います。

 再結成後のDisc 3は2006年の「WELL COME 2」から最新作「Uplight」までの14曲。復活シングル「WELL〜」を筆頭に、「E-ヨ」「MATA(C)TANA」「御利益」「080808」などの悪ノリもありの(笑)ファンク路線、「君を離さない」「ふりむかないで」などのバラード路線、「WE ARE MUSIC!」「恋のギャンブル」などのポップス路線と、彼らの見せる様々なジャンル毎のバランス配分が一番良いのがこの時期。腰を据えてちゃんと聴くのはほぼ初めての曲ばかりでしたが、Disc 1、2の良いところを凝縮させたとも思える、予想以上に良かったディスクでした。余談ですが、近作の「どんまい」やデジタルシングル2曲などには良い意味でクレイジーケンバンド的な雰囲気も感じられたのも、筆者の趣向的には好ポイントでした。

 「LAST BEST」というタイトルは一体…と思いましたが、前掲のインタビューによると、「LAST」と付ければ最後だと思ってみんな買ってくれるんじゃないか、という身も蓋もない(苦笑)理由でまあひと安心。期間限定復活の最後で永続活動継続を宣言した前歴もありますし、彼ららしいかな、と。32年間の活動を収めた大ボリュームのベストながら、1枚1枚はそれほどぎっちりでもないのでベテランのベストにしては結構聴きやすいと思います。米米入門リスナーの方にもお薦め。

sasa0053 at 21:39コメント(2)CD Review カ行 

2017年10月01日

BILLYAIR 久々の洋楽盤レビュー。2017年9月6日発売、最新デジタルリマスタリング仕様のビリー・ジョエルのブロードキャスティングライブ・コンピレーション盤。全10曲収録。帯には同年8月30日発売と表記がありますが、一週間の発売延期になったようです。

 日本ではSONYレーベルに所属のビリー・ジョエル、今回はインディーズメーカーからのリリースとなっていますがブートレグの類ではなく、半公式商品の模様。本作は1975年から1989年までのプロモーションを兼ねて出演したテレビ番組でのスタジオライブや、ドイツでのライブ公演からの楽曲を抜粋した、いわゆる「蔵出しライブ音源集」。同封ライナーノーツによると、元々は2005年の「Live On Air」という日本国内未発売DVDの音源らしく、今回その映像作品がリマスターされて再発されるのに伴い、世界初CD化された、とのことです。

 収録曲は「Just The Way You Are」「Only The Good Die Young」「We Didn't Start The Fire」などをそこそこに、他はライブでの定番レパートリーで構成。「She's Got A Way」の収録アルバム名が前述のライナーノーツでは間違っているのはご愛嬌ですが(苦笑)、「The Ballad Of Billy The Kid」「Miami 2017」「Summer,Highland Falls」など、ブレイク期のライブアルバム「Songs In The Attic」に収録されている佳曲をこうして再び新たなライブバージョンで聴くことができるのは嬉しいポイント。他にもスタジオ録音とは段違いのエネルギーを聴いていて感じさせる楽曲が揃っています。

 難点はやはり昔のライブ音源なのでリマスターしたといえども曲によって音質にバラつきがあること、フェードインで始まり曲の冒頭部分が数秒欠けている曲があること、そしてライブ盤で総演奏時間40分というのはかなり短めで、腹六分(?)ぐらいで終わってしまうあたりでしょうか。とはいえ、近年はライブ音源の類も発売されず、リリース的には完全に隠居状態になっている彼の「新譜」、ファンの方は是非ご一聴のほどを。

sasa0053 at 13:03コメント(0)Review (Others) 

2017年09月24日

jojogeneration 2017年8月23日発売、TVアニメシリーズ「ジョジョの奇妙な冒険」で起用されたオープニング・エンディングで使用された楽曲を網羅したベストアルバム。全7曲+ボーナストラック(後述)1曲収録。

 80年代より「週刊少年ジャンプ」で連載され、2012年からTVアニメとしてブランクを置きつつシリーズを重ねている「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ。現在2016年オンエアの「第4部」までがアニメ化されていますが、本作は2017年9月より「第1部」「第2部」「第3部」をBlu-rayディスクの各ボックスでの順次リリースの告知と同時に発表された主題歌ベストアルバム。オンエア当時に各部サウンドトラックやアンソロジーは発売されていたものの、シングルバージョンでのアルバム初収録、また海外のアーティストの既存曲によるエンディングテーマも「ジョジョ」と冠されたCD作品には初収録という、筆者のような「まとめて主題歌CD集出ないかな〜」と思っていた(笑)層には大変ありがたいベストになっています。

 収録順はシリーズ時系列順。物語の舞台の年代ごとに「第〇部」としてストーリーを区切り、アニメでは劇伴の担当者も移り変わっていましたが、オープニングテーマも「部」ごとに歌劇風あり、ダンスナンバーあり、ロック調ありと多種多様でありながら熱量のようなものを感じられる佳曲揃い。対照的にエンディングはYESThe BanglesPat Metheny Groupが起用され、渋く締めている雰囲気で、これらが交互に登場する本作ではそのコントラストがより鮮やか。総演奏時間は40分足らずと、どうせなら「第4部」の主題歌(オープニング3曲、エンディング1曲+α)まで全部収録しても尺は足りるのでは…とも思いましたが、全体のストーリーとしての区切りとしてはここで切っておくのが自然(?)だし、Blu-rayボックスの先発企画だし…ということで納得です。

 ラストに収録されたボーナストラック「アク役◇協奏曲」は、本編で特別エンディングテーマとして使用され、担当声優がデュエットで歌うコミカルなキャラクターソング。1コーラス目、2コーラス目は放映直後にそれぞれ配信リリースされ、後発のサントラに収録された3コーラス目を加えた完全版の収録。サントラ未聴だったのでこの曲続きがあったんだ…と、ちょっと驚きでした(笑)。

sasa0053 at 19:48コメント(0)CD Review その他 

2017年09月16日

tkjobs1 2017年3月15日発売、小室哲哉の約3年振りとなるオリジナルアルバム。2枚組全15曲収録。初回生産限定盤にはDVD、インタビューを収めたフォトブックが付属。本レビューはCDのみの通常盤レビューとなります。

 体裁はオリジナルアルバムという触れ込みですが、2010年代中盤以降に制作されたタイアップナンバーや他アーティストとのコラボレーション音源を曲によっては新たに手を加えて収録という、まさしくタイトル通りのここ近年の小室哲哉の「仕事」をCD2枚に収めた作品。作風はここ最近(といっても逮捕後の活動再開以降だからもう6〜7年近く?)の彼の芸風の主流であるEDMがメインになっていますが、各ディスクの演奏時間は約40分強。EDM系をCDの限界時間まで詰め込まれるのは筆者的にはかなりキツイので、ある程度の聴きやすさがある収録体裁でまずは好印象(笑)。

 並べられた楽曲群は、代表曲のリミックス「Can You Celebrate? Art Mix」、スポーツ系タイアップのインスト「a new lease on life」「one more run」「Song for ALPINE SKI WORLD CUP 2016」、神田沙也加をボーカルに招きTK全盛期を彷彿とさせる「#RUN」のようなJ-POPサウンド、ロンドンで制作された洋楽志向の歌モノ「HERE WITHOUT YOU」「STILL BREATHING」などがひしめきあっており、コンセプトや曲順などをディスク毎にも特に意識しない、1曲単位の様々な個性が「TK」の旗印のもとに集まった作品集といったところ。
 これを小室は「アラカルト」の集合体と呼んでおり、現代における音楽の楽しみ方のひとつとして聴いてもらえれば、ということのようです。確かにバリエーションはあるものの雑多な並び方、という点は感じましたが、つまみつまみで「この曲のフレーズ良いな」とか、「この長尺インストは作業用のBGMに適してるな」など、小室サウンドのカタログ集としてアリだな、と。

 なお、筆者が一番これ良い!と思ったのは、2013年末に制作されたヒャダインこと前山田健一とのコラボ作品「22世紀への架け橋」。この曲の特徴は小室とヒャダインのデュオボーカルもさることながら(笑)、trfブレイク期の小室プロデュースシンセEOS B700の内蔵音源で制作されたという、今にしては若干レトロな音色の採用。このシンセ、筆者の高校時代に友人の家でさんざん触らせてもらった思い出があるので、懐かしいその音に思い切り酔いしれてしまいました(笑)。そんなノスタルジーも含め、久々の小室ソロ、終始楽しませてもらいました。

sasa0053 at 15:18コメント(0)CD Review カ行 

2017年09月10日

t-bolannatsu 2017年8月16日発売、復活後初となるT-BOLANのCDリリースは新曲1曲を含むメンバー自身の選曲によるコンセプト・ベストアルバム。2枚のCDに全26曲+1992〜1995年までのライブ映像を11曲収録したDVDが付属の3枚組。なお、筆者は本作をレンタルで手に取ったのでDVDは未見。CDのみのレビューとなります。

 2012年に再結成、同年の「BEING LEGEND」ツアーのメインアクトを務めた後は目立った動きがなく、2014年に3本のワンマンライブを行って活動休止。2016年末のカウントダウンライブで一夜限りの復活を果たし、明けた2017年に再始動宣言を行ったT-BOLAN。本作はそんな彼らが直接関わった久々のCD作品。1992年、1994年にアコースティックミニアルバムとしてリリースされた「夏の終わりに」シリーズを核に、楽曲のコンセプトを「LOVE」と「LIFE」に分けて2枚のディスクに収録。選ばれた曲は「夏の終わりに」シリーズを意識した基本的にはアコースティック色の濃いミディアム〜バラードで、かつてリリースされたベストアルバム「BALLADS」の拡大版といった趣も感じさせる一品です。

 DISC 1は「LOVE SONGS +1」。21年ぶりの新曲「ずっと君を」を1曲目に収録。森友嵐士が作詞作曲、T-BOLANと葉山たけしの連名によるアレンジ。解散の遠因ともなった森友の歌声が90年代と結構違うのに少し驚きました(ソロ作品を聴いていないので)が、「バラードのT-BOLAN」の鉄板楽曲。2曲目以降は往年のラブソング集として「すれ違いの純情」「マリア」「離したくはない」などの代表曲のアコースティックバージョン、「遠い恋のリフレイン」「Dear」などの珠玉のバラードを収録。恋愛のみならず「BOY」は親から子へのラブソングだったりと捻りもあり。熱唱系バラードに酔いしれる1枚になっています。

 DISC 2は「LIFE SONGS」。こちらは新曲は残念ながら無し。ラブソング以外の人生や青春を歌った曲をセレクト。代表曲は少なめながら、アップテンポの原曲を大胆にリメイクした「泥だらけのエピローグ」や、彼らの作品の中では異色の明るさを持つ「Happiness」など、DISC 1に比べて楽曲の幅はある程度広め。また、2014年の全曲収録限定ボックスセットのみの収録となっていた「HOW DO YOU FEEL?」「いじけた視線を君に語るより 光を見たい」などのカップリング曲のリマスター版が一般流通でもようやく聴けるようになったというトピックもあり。ただ、どうせならそのボックスセットでも何故かはじかれた「Heart Of Gold 1996」(「Be Myself」のc/w)をこの機会に収録すれば…とも思ったのですが、実際は同曲のアコースティックバージョンが無難に(?)収録されていたのが残念。「〜1996」というタイトルだから収録できない、というルールでもあるのでしょうか…。

 ともあれ、久々の本人稼働によるベストアルバム。「LEGENDS」「FINAL BEST」などの入門編ベストとは異なり、待望の新曲も収録され、(筆者未見ですが)ライブDVDも含めて長らく待ち続けたT-BOLANファンへの贈り物といった作品でした。現在は本作を引っ提げた初のアコースティックツアーを敢行中とのこと。メンバーの体調問題もあると思いますが、次の活動はどんな一手を打ってくるのかをじっくり待ちたいと思います。

sasa0053 at 12:29コメント(0)CD Review タ行 

2017年09月03日

yamazakilife 2016年12月14日発売、山崎まさよし通算11作目のオリジナルアルバム。シングル「空へ」「君の名前」を含む全12曲収録。本編CDのみの初回盤、+ライブDVDが付属の特別盤の2形態でのリリース。

 ベスト盤を挟んで約3年3ヶ月振りのオリジナルアルバム。今回はデビューから間もない数年間での「ステレオ」シリーズや、「SHEEP」「アトリエ」以来となる山崎本人によるプログラミングを含めてすべて自身で楽器を演奏する自作自演アルバム(先行で出ていたシングル「空へ」を除く)。
 彼がこの手の録音をすると詞曲含めてプライベートな匂いが高まる傾向があるように思えるのですが、元々ギターのみならずピアノの腕もライブで披露したり、「ステレオ」シリーズなどを経て、曲単体ではひとり多重録音を行うこともあった経験の積み重ねもあってサウンド的には不慣れなところなどなく盤石。先述の「空へ」も違和感なくアルバムに溶け込んでいました。

 「アルバム全編を通して彼の人生観に沿った内容の作品」とアナウンスされている楽曲群に関しては、近年の詩人・山崎まさよしという印象を本作でも継続。ざっと挙げると、ネット社会を皮肉った(?)「Take Me There」「さなぎ」、ノスタルジー溢れる「ポラロイド写真」「カゲロウ」、スケールの大きい「パイオニア」から、非常にミニマムな「贈り物」まで、表現者としての一面を打ち出している辺りは前作と同様。裏ベストなどで見せたブッ飛んだ試みは陰を潜め、一聴してキャッチーではなく、じっくり聴くことで染み渡ってくる曲が多い…というのも近年の傾向といったところでしょうか。

 リードシングルを含め頭ひとつ抜けたような曲がなく全体的に地味…という点は拭えないのですが、安心安定の山崎まさよし節はいまなお健在でした。

sasa0053 at 10:04コメント(0)CD Review ヤ行 

2017年08月27日

DEENPARADE 2017年8月9日発売、「25周年イヤー メモリアル・オリジナルアルバム」と銘打たれたDEENの通算17作目のオリジナルアルバム。シングル「君へのパレード♪」「ずっと伝えたかったI love you」のアルバムバージョンを含む全11曲。本編CDのみの通常盤、昨年末のカウントダウンライブを全曲収録したBlu-ray付きの初回生産限定盤A、収録シングル曲のMV他を収録したDVD付きの初回生産限定盤Bの三種で発売。今回ご紹介するのは初回生産限定盤Aとなります。

 現在、メンバー三人で来年のデビュー25周年に先駆けて47都道府県を回る全国ツアーの真っ最中。そのタイミングで発売されたアルバムと言えば、完全にメンバーのみで作り上げた5年前の「マリアージュ」と同様。本作もそれに倣ってか基本的にはメンバー三人のみの演奏(例外としてストリングス隊が4曲参加)。先行シングル「君へのパレード♪」は冒頭にストリングスが追加され、EDMに挑んだ二年前のシングル「ずっと伝えたかったI love you」は新録のアナザーバージョンに。そして95年発表のシングル両A面曲「少年」が二回目のリメイクで収録。他、田川伸治、山根公路のソロナンバーも並べて収められています。

 制作体制は「マリアージュ」と類似するわけですが、アコギを中心にアコースティックコーナーが延々と続くイメージのあった「マリアージュ」と異なり、今回はリズム隊などの非生音部分をパーカッション的な要素よりも、ドラムとベースをバンドスタイル前提で打ち込んだかのような楽曲が多いです。なので全編通じて生のリズム隊は不在ながらも「疑似バンド演奏」的な聴き心地。いっそ生バンドでやっても良かったのではないかと思ってしまうぐらい(笑)。

 楽曲としては前作前々作のような明確なコンセプトは持たせず自由な印象。曲調もバラエティ豊か…というより各曲とっ散らかってるような気もしますが、近年のDEENとしてはアダルトに攻めた「ミステリーなガール」、ボサノバ調の「Te Amo」、DEENの歴代の夏歌タイトルを歌詞に散りばめたその名も「サマーソング」などの遊び心、ド直球のメンバー全員歌唱ソングの「キズナ」など、ノンコンセプトならではの詰め込み放題感は「DEEN NEXT STAGE」以来かも。楽曲のコンパクト化が進んでいる近年のアルバムの中でもライト層が入りやすく、各ソロでのコアなファンへのサービスも意識した好盤に仕上がっていました。

 Blu-rayにはZepp Tokyoにて開催された「DEEN LIVE JOY-COUNTDOWN SPECIAL〜マニアックナイト W(`0`)W Vol.3〜」の全編を完全収録。筆者も足を運んだこの日のライブレポートはこちら。三年連続のマニアックナイト、今回は直前に発売のカップリングベストを引っ提げてと公言されていたのでそれと連動したようなセットリストになっていました。タイトル通りマニアックな曲が満載なのですが、マニアックライブ用定番曲のようなものもチラホラ出てきはじめたような気も…(苦笑)。演奏や映像部分には特に文句はないですが、中盤のMCコーナー、本編最後の曲の前の挨拶、アンコール後の締めコメントなどがことごとくカット、特にカウントダウン直後のニセ・リクエストコーナーのやり取りも完全に無し。LIVE-JOYはMCも含めてのエンターテイメントとして構成されているステージ、と思っているので、近年のMC部分切り過ぎの編集には少し不満を覚えました。

sasa0053 at 12:16コメント(0)CD Review タ行DVD Review 

2017年08月20日

 まったくの私信なのですが、この度、我が家の七代目コンポ「KENWOOD K series R-K731」の故障に伴い、八代目コンポに代替わりをいたしました。

 今回購入したのは初のJVCコンポ、「JVC KENWOOD EX-HR5」
 これによって管理人のオーディオ遍歴に新たな1ページが加わりましたので、この度過去のコラムを加筆修正しました。

 「管理人のオーディオ遍歴 1994-2017」

 なお、スピーカーのバランスチェックにはB'zの「BE THERE」のイントロ部分(左右に極端にパンが振られる冒頭部分)を鳴らすと効率的にチェックできるので、皆様も是非お役立てください(笑)。

sasa0053 at 11:26コメント(0)雑記・その他 

2017年08月14日

hatabest 2017年6月14日発売、同時発売された2枚組ベスト「All Time Best ハタモトヒロ」の収録曲の中から13曲を抜粋+ボーナストラック2曲を追加収録した全15曲の1CD版ベストアルバム。タイトルの通りの初回限定盤で、価格は2,500円+税と通常のアルバムよりも若干安めのスペシャルプライス。

 デビュー以来の全シングルタイトル曲+αの26曲を収録している「All Time Best ハタモトヒロ」(以下「2枚組盤」)。デビュー10周年を記念する初のオールタイムベストに相応しいボリュームなわけですが、その範囲の広さにいきなりこれだけの曲数はちょっと…と躊躇する層も考慮したライト版的な立ち位置を与えられた本作。収録は2枚組盤のような時系列順ではなく、冒頭に「ひまわりの約束」「鱗」「アイ」という三大代表曲を配置してリスナーを掴み、アッパーチューンの「スミレ」「Q&A」「シンクロ」で更に引き込んだ後でバラード「朝が来る前に」「僕らをつなぐもの」でクールダウン。「グッバイ・アイザック」「透明だった世界」で再び盛り上げ、本編ラストは「水彩の月」、アンコールとして「Girl」「70億のピース」で締め、という感じ。ヒストリーを追う構成だった2枚組盤に対し、本作はどこかライブを意識した流れになっているのが特徴でしょうか。  

 そして最後に収録の2枚組盤未収録のボーナストラック2曲は、5thアルバム「青の光景」の収録曲「聖なる夜の贈り物」、そしてシングル「言ノ葉」のカップリング曲で大江千里のカバー「Rain」。どちらもタイアップが付いたということでサービス的に収録されたのだと思います。収録時間に余裕があったにもかかわらず2枚組盤には入らずこちらにだけ…という複数商法ですが、どちらも既出の楽曲でレア音源でもないので、この辺は筆者としてはセーフ(?)かな、と。

 2枚組盤の通常盤とは1,000円程度しか変わらないので、コストパフォーマンス的には劣るものの、ライトリスナー向けに秦基博の10年間を1枚に凝縮した内容としてはなかなか良いベスト。ただ2枚組盤を出さずにこれだけを10周年記念として出されていたら文句タラタラだったと思います(苦笑)。ともあれ、楽曲のセレクト、曲の流れも上々の初心者入門編としてはお手本的なベストですね。

sasa0053 at 18:39コメント(0)CD Review ハ行 
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