2017年03月19日

uechi48 2016年8月3日発売、BEGINのキーボーディスト・上地等の初のソロアルバム。地元石垣FM番組のテーマソング「熱帯楽園島」、SIONのカバー「がんばれがんばれ」を含む全10曲収録。

 現在は本体とは別に、三人のメンバーそれぞれのソロ活動も並行して行われているBEGIN。上地等はこれまで楽曲提供やプロデュースワークなどを務めてきましたが、今回はアルバムジャケットの写真撮影を担当した比嘉栄昇や周りのスタッフに勧められて、人生初のソロアルバムを制作することになった、という経緯がインタビューで語られています。内容は先述のカバー1曲以外の9曲はすべて作詞作曲(1曲はインスト)、編曲も共同クレジットも含めて自身が手掛けており、上地のシンガーソングライターとしての側面を表に出した作品になっています。

 元々上地はBEGINのアルバムでも早い段階(1991年の3rdアルバム)でボーカリストデビューはしており、その後も90年代中盤ぐらいまで、そして00年代半ばあたりからはアルバム毎にギターの島袋優共々ボーカルを務める曲を収録しているので、アルバムまでチェックするBEGINファンならば上地の歌声、というのはある程度浸透していると思われますが、やや高めで真っ直ぐにして癖のない歌声は、比嘉とは好対照。楽曲も三線を取り入れたインストの「蝉の鳴く夜」以外は基本的にピアノやアコーディオンを中心に据えたアコースティック編成で、ボーカル・アレンジも含めてブルースや島唄色といったBEGINのサウンドからは距離を置いた聴き心地。

 また、「大人世代に向けての応援歌集」というテーマで制作されたそうで、人生の決意表明的な「回遊者」、ノスタルジー溢れる「俺たちの草野球」、旧友との酒盛りソング「軽く一杯」など、歌詞は全体的に自叙伝風。自宅で飼っているウサギへのラブソング「栗色の月」BEGINの最新アルバムに収録の「俺は嫌って言う」(比嘉作品)の意匠返しのような「俺は好きって言う」などのコミカルな曲もあり、見渡すと確かに応援歌的な曲は多いのですが、熱い声援を同世代に!というわけではなく、「レモンチューハイ」を筆頭に肩の力を抜いて「色々あるけどお互い頑張ろうな」という緩く温かいメッセージは伝わってきました。

 タイトルの「48」は本作品リリース時点での上地の実年齢。そんな彼の作風は年相応…よりも結構若く(年の積み重ねをあまり音に出さずポップでライトな方向)癖もないので聴きやすい一方、耳当たりが良くてスッと通り抜けてしまう面もあります。地味ではありますが、何回か聴くうちに染み渡ってくる作品でした。

sasa0053 at 11:24コメント(0)トラックバック(0)CD Review ア行 

2017年03月12日

fujimaki39 2017年3月1日よりiTunesやmoraなどの主要配信サービスでダウンロード開始された、藤巻亮太の通算3作目となる配信限定シングル。

 「3月9日」はご存じの通り、現在活動休止中のレミオロメンの出世作であり代表曲。既にレミオロメンとしても過去に2回のスタジオ録音でのリアレンジ版、そしてストリングスを従えてのライブでのオーケストラ版が世に出ていますが、今回の作品は昨年末にオンエアされたカロリーメイトのCMソングのオファーを受け藤巻亮太としてセルフカバーしたもの。レミオロメン時代の楽曲を個人名義でリリースするのは初めてとなります。

 尺は冒頭にアコギのイントロが少し付くぐらいでオリジナル版とほぼ同じ。ドラムとベースのパターンもほぼ原曲を踏襲しているのですが、ギターはアコギで爪弾く程度、それに代わってブラスセクションやティンパニが大胆に導入され、完全に新規のリフを奏でまくるのが新鮮。一般的には卒業シーズンによく歌われる曲、というイメージで固まっています(実際は結婚がテーマの曲なのですが…)が、今回もズバリ、卒業式で卒業生を送り出す際にブラバン部が演奏して感動を呼びそうなアレンジ。レミオロメンとは直接関係ないアレンジャーによる吹奏楽バージョンの譜面やCDも既にいくつかあるようですが、それが遂にオフィシャルな形で登場した、といったところ。

 過去2回のレミオロメン名義でのリアレンジ版は、スリーピースバンドとは距離を置いたアレンジで、当時は「彼らのやりたいモードってこんな感じなのか…」と思った記憶がありましたが、今回はアコギ+ベース+ドラムスのスリーピースにブラスが彩る正当進化版という印象。仮にパッケージメディアで出すなら新曲シングルCDのカップリング(か両A面)というポジションが相応しそうな作品。まあ配信で1曲250円ということで、新旧ファンもそうでない方もまずは気軽に聴いていただければ、と思います。

sasa0053 at 17:59コメント(0)トラックバック(0)CD Review ハ行 

2017年03月05日

sukimaanother 2016年4月13日発売、「アナザー・ベストアルバム」と銘打たれた、スキマスイッチのカップリング曲集。通常盤はCD2枚組全27曲、初回生産限定盤はBlu-spec CD2仕様+ボーナスCDとして15曲を収録したDISC 3が付属。

 デビュー10周年時の2013年にリリースされたオールタイム・ベストアルバム「POPMAN'S WORLD〜All Time Best 2003-2013〜」の兄弟盤的な本作は、デビューから当時の最新シングルまでのライブバージョンを除いたカップリング曲を網羅したいわゆる裏ベスト。一部の曲は既に「POPMAN'S WORLD」に収録されていたり、オリジナルアルバムにはバージョン違いで収録されていたりするものの、ほとんどの楽曲がアルバム初収録。加えて本作でしか聴けないボーナストラックとして「壊れかけのサイボーグ」「フレ!フレ!」がDISC 2の最後に収録、さらにメンバーによる全曲解説も小冊子として封入するなど、これまでの音源を全て所持しているコアなファンへも所持欲をくすぐるようなサービスが施されています。

 封入ブックレットやインタビューでも「カップリングは実験の場」と公言している彼らの作品ということもあり、タイアップが付いていた「スフィアの羽根」「雫」「石コロDays」「ハナツ」などのカップリングにしてA面的な王道スタイルの数曲を除くと、ピアノ一本で歌うような曲あり、打ち込みを使用して淡泊な雰囲気を醸し出す曲あり、ストリングスをフィーチャーしたその名も「弦楽四重奏のための『ドーシターコースター』」、連作形式の「Aアングル」「Bアングル」「青春騎士」「君曜日」…などなど、オリジナルアルバム未収録前提の試みがなされた曲が多数。総じてインパクト狙いを外した地味な曲が多く、彼らのベスト盤を聴いて興味を持った層への次の1枚としてはお薦めできないのですが、本人達の解説ではここで培った実験成果が以降のシングルやアルバム曲に反映されている、ということで、彼らの飽くなき音楽性の追求の積み重ねの土壌を一気に体験できる点では、(いささかマニアックではありますが)意義のある作品集であると思います。

 初回生産限定盤付属のDISC 3は、シングル盤の3曲目として初期〜中期でほぼ毎回、後期もチラホラと収録されているインストゥルメンタル曲(+ポエトリーリーディングの「Human relations」)を完全収録。特に初期の「蕾のテーマ」「天白川を行く」「ピーカンブギ」など、ピアノとアコギだけでこれほどの表現ができる!という彼らの音楽性の懐の深さに魅了される作品がまとめて聴けるのは嬉しいポイント。ボーナスCDで終わらせずに通常で3枚組でリリースして欲しかったものです(笑)。

sasa0053 at 12:36コメント(0)トラックバック(0)CD Review サ行 

2017年02月25日

 1996年からスタートしたDEENの全国バンドライブツアー「Break」シリーズ。
 今回で20開催目を迎えたLIVE JOY-Break20の東京公演初日に行ってまいりました。
 場所はお馴染み(?)お台場Zepp Tokyo。ツアー開始早々ですがいつも通りのネタバレ全開。「続きを読む」からご閲覧ください。続きを読む

sasa0053 at 17:21コメント(0)トラックバック(0)ライブレポート 

2017年02月18日

suemitsu 2016年10月12日発売、末光篤のソロ・プロジェクトSUEMITSU & THE SUEMITHのメジャー3作目となるオリジナル・フルアルバム。シングル「This Merry-Go-Round Song」(末光篤名義)「Appassionata feat.細美武士」を含む13曲+ボーナストラック「Glory Days」(大江千里のカバー)「Venus feat.Kentaro Takizawa」(配信シングル・SHOCKING BLUEのカバー)2曲の全15曲収録。初回限定盤にはMVを収録したDVDが付属。

 末光篤名義のミニアルバム2枚、フルアルバム1枚を挟み、2008年の「Shock On The Piano」以来実に8年半振りとなるSUEMITSU & THE SUEMITH名義でのアルバムリリース。前年の2015年からこの名義での活動を再開したとのことですが、インタビューによると本作はアルバム自体を貫くテーマなどは特になく、彼の言葉を借りれば「やりたいことを、やりたい人と、1曲ずつ完成させていく」という制作姿勢だった様子。
 末光名義での三年前の前作「色彩協奏曲」でも行われていたボーカリストとのコラボレーションは継続され、大橋トリオを招いた「Invention」、かねてから末光がファンということを公言し、カバーも発表していた少女隊による「Shooting Star We Are」、チャットモンチーの橋本絵莉子とのデュエット「幻想ノ即興曲」などより活性化。さらには大江千里作詞、tofubeats編曲による異色のEDMナンバー「Pinocchio」も収録されるなど、これまでプロデュース業などで培ってきた彼の人脈を活かした沢山のミュージシャン達が集った作品になっています。

 上記の競演陣との楽曲作りという影響もあるのか、「未完成」「Rock Black」など、活動休止前のSUEMITSU & THE SUEMITHで感じられたピアノやドラムスが主張しまくる質量の濃いサウンドも何曲かありますが、全体的にはもう少し軽やかな雰囲気。ピアノロック!というよりも、ライトな「水玉賛歌」「Summertime '83」や、哀愁漂うミディアムナンバーの「言葉」など、ピアノ主導の生音中心のポップミュージックといったイメージの曲が多く、これまでの彼の作品の中ではかなり聴きやすいアルバム。曲のキャッチーさに比べると正直埋もれがちに感じていた末光自身のボーカルもしっかり前面に出ているミックスにもなっており、彼のボーカリストとしての成長もうかがえました。

 今回の復活はかつての焼き直しではなく、「SUEMITSU & THE SUEMITH」→「末光篤」と経てきたこれまでの音楽活動を咀嚼しての新たなステージ、といったところでしょうか。ボーナストラックの2曲のように次はフロア向けのバリバリのEDMで…という展開はないとは思いますが(笑)、とりあえずは祝・復活。そして今後の活動にも期待したい1枚ですね。

sasa0053 at 21:24コメント(0)トラックバック(0)CD Review サ行 

2017年02月11日

zardcollection 2017年2月8日発売、アシェット・コレクション・ジャパンより全52号の予定で隔週にて刊行される、ZARDのパートワークコレクションの創刊号。公式サイトはこちら。創刊号は特別価格990円(税込)でCDとDVDが付属。次号以降はCD付属で1,590円(税込)、39号以降はDVD付属で1,990円(税込)という価格設定で販売されるようです。

 昨年秋に一部地域の書店などで試験的に第4号まで刊行され、今回全国発売に至ったという経緯を持つ本書籍。創刊号は価格も安いし試しにチェックしてみるか…ということで購入。少し厚めのダンボール紙に包まれた中身は、全26頁のオールカラーの冊子、CD「永遠のスタンダードナンバー」(8曲入り)、DVD「ZARD Biography Movie」の3点。冊子の半分は本パートワークのシリーズガイドや定期購読の案内と綴じ込みの申込用紙で占められていて、さすが創刊号という感じ。残り半分はCDに収録された「負けないで」「あの微笑みを忘れないで」「I'm in Love」「Stray Love」の歌詞と楽曲紹介、ファンクラブ会報からの抜粋インタビュー、そしてプロデューサー長戸大幸のコメントによる「My Memory -私とZARD-」などで構成。まあページ数もページ数だし、ちょっと時間があれば読めてしまうような分量の小冊子(サイズは大きいですが)といった趣。こんな話知らなかった!という情報も特に無かったような…。

 付属のCDは最新リマスタリングだそうですが、初CD化となったのは「あの微笑みを忘れないで」カラオケのみで目新しさは無し。一方のDVDは、約30分でZARDの25年間の活動を振り返るヒストリームービー。全シングル曲、一部アルバム曲のサビの半分ぐらいがMVやライブ映像と共に時系列順に流れ、各年ごとのリリースやライブ活動などが簡易的にスクロールで紹介される映像となっており、昨年の25周年ベストの特典映像辺りに使っても良かったのではないか、と思うぐらいの結構充実した内容。これで990円の元は取れたかな、と思いました(笑)。

 次号以降はあくまでライト層向けの内容になりそうで、高額BOX限定の曲でもCDに収録されれば買ってしまうかもしれませんが、今のところは引き続きの購入予定はなし。全部集めると総額9万近く、隔週刊で全52号なので最終巻は再来年の今頃…ということで、なかなかハードルの高いパートワークではありますが、無事に完走を果たしてもらえるように祈りたいと思います。

sasa0053 at 17:47コメント(0)トラックバック(0)Review (Others)DVD Review 

2017年02月05日

ckbhongkong 2016年8月3日発売、クレイジーケンバンド通算17枚目のスタジオレコーディングアルバム。全19曲収録。初回限定盤には収録曲2曲のMVやメイキング映像を収録したDVDが付属。

 横山剣のデビュー35周年を記念して制作された本作は、新曲は「TOTSUZEN CAR CLUB」「モトマチブラブラ」の2曲のみで、過去に彼が他のアーティストに提供してきた楽曲、または彼が昔在籍していたバンドの楽曲をクレイジーケンバンドでセルフカバーした作品。その提供範囲は幅広く、TUBE、SMAP、ジェロ、和田アキ子、一青窈、シゲルBROWN(松崎しげる)、グループ魂、MOONDOGSなどなどと、男女世代の分け隔てなく提供してきた各作品を、CKB流のアレンジでお色直ししています。

 筆者は提供先の原曲についてはほとんど聴いたことがないのですが、本作のセルフカバーを聴く限りでは各アーティストへのイメージを尊重して…というよりも、横山剣の作風のまま提供したかな、といった感じ。タイトル曲の「香港的士 -Hong Kong Taxi-」「バスが来る」の原曲が神崎まき(90年代にデビューした女性J-POPシンガー)に提供した曲というのがまず想像つかないと言いますか。一青窈に提供した「茶番劇」が王道CKB節に思えるのもまた然り。まあこれはCKB色にばっちり染め上げたアレンジ+剣さんの独特の歌いまわしで余計にそう思わせてしまう感があるのですが(笑)。

 とはいえ、提供ということなのか、「退屈な日曜日」(SMAPに提供)のようなCKBよりもポピュラー寄りの曲もあったり、原曲が小泉今日子&中井貴一のデュエットだった「T字路」では野宮真貴をフィーチャリングしたり、グループ魂に提供した「欧陽菲菲」が本作ではネタ要素のない正統派な作品に仕上がっていたり、みんなのうた風の「オヤコのマーチ」(シゲルBROWNに提供)では新たな一面を感じたり、かと思えば「BABY BABY BABY」(ダックテイルズ時代の楽曲)など筆者の好むメロウ路線の曲も取り揃えられていたりと、通常のオリジナルアルバムよりも曲調のバラエティ感はあり。相変わらずトータル演奏時間は長い(約75分)のですが、彼らの中では比較的聴きやすいアルバムでもありました。

 あまりにもCKB色が強くて、コアなファン以外のリスナー(筆者がそうなんですが)に「これ、全部新曲のオリジナルアルバムだよ」と言ってしまっても全く疑われなさそうな恐るべき(?)企画盤。楽しく聴けました。

sasa0053 at 16:56コメント(0)トラックバック(0)CD Review カ行 

2017年01月29日

chageanother 2016年8月10日発売、Chageの2ndミニアルバム(オリジナルアルバムの通算では5枚目)。配信限定シングル「もうひとつのLOVE SONG」「NとLの野球帽(2016)」を含む全6曲収録。初回限定盤には「もうひとつのLOVE SONG」のMVやライブ映像を収録したDVDが付属の2枚組。

 ソロでは初のセルフプロデュース作品となった本作。インタビューによると、約一年前にリリースされた前作ミニアルバム「hurray!」をLP盤A面、そして本作をB面というイメージで制作されたとのこと。確かにジャケットを含めてカラフルな一面を出した前作に比べると、本作はタイトル曲こそ前作のイメージを保持しているものの、ズバリシャッフル調の「迷い猫のシャッフル」、穏やかな休日を描いた「空飛ぶ電車とPancake」といったオリジナルの新曲はミディアムで落ち着いたカラーに纏められていて、沸き上がる決意表明や付いてきてくれるファンへの感謝の気持ちが前面に出ていた前作とはまさに「対」をなす作品に仕上がっています。

 「対」といえば、チャゲアス名義のセルフカバー曲も前作同様2曲が収められているという点も好対照。今回は「夏の終わり(2016)」「NとLの野球帽(2016)」がピックアップされましたが、前者は浮遊感のあるシンセポップ風にアレンジ、後者は演奏時間が9分近いという長大作ですが、直球ロックアレンジのオリジナルから少し距離を置いて楽曲展開にメリハリを加えたインパクトのあるアレンジに。さらに本作はそれらに加えてボブ・ディランの「Make You Feel My Love」を松井五郎の手による日本語詞でのカバーにも挑戦。オリジナル、セルフカバー、和訳カバーを取り揃えた、ちょっとしたワンステージライブ、という印象も受けるアルバムとなりました。

 アルバム全体のメッセージ性という面では前作のほうに分があり、比較すると本作はちょっと地味目。まあこれも上述の通りのLP盤を意識した構成、ということならば納得です。チャゲアスのセルフカバーがあるとはいえChageのソロ入門としてはやや敷居が高めなので、まずは前作に手に取ってもらってもっと聴きたければ本作、という流れをお薦めします。

sasa0053 at 16:12コメント(0)トラックバック(0)CD Review タ行 

2017年01月22日

khlive2016 2016年12月7日より全国のTSUTAYAにてレンタル限定アルバムとして取り扱い開始された、平井堅の2枚組ライブCD。全20曲収録。

 デビュー20周年を締めくくるアニバーサリーライブツアーとして、2016年の3月から5月にかけて開催された全国アリーナツアーの最終日、5月8日の国立代々木競技場第一体育館の公演で演奏された全曲をノーカットで収録。以前にも2015年時のデビュー20周年幕開けとなるスペシャルライブのCDがTSUTAYA限定でレンタル化されており、ほぼ同様の仕様で兄弟盤的な趣になっています。

 前作と本作ではバンドメンバーの顔ぶれはほぼ同一(パーカッションが変更&コーラスとダンサーが追加)。セットリストの曲順や、完全アカペラで披露された「キミはともだち」など、一部の曲のアレンジは異なるものの、全20曲中12曲が重複ということもあり、前作ほどの「平井堅の代表曲が生音のフルバンドで聴ける!」という新鮮味は薄目ではありましたが、前作未演奏だったシングル「ソレデモシタイ」「Plus One」「魔法って言っていいかな?」や、アルバムの佳曲「世界で一番君が好き?」が聴けたりとトピックはあり。相変わらず平井堅の歌唱は安定しているし、曲の途中でのMCは面白いし(笑)、演奏陣も盤石でライブの雰囲気が伝わってくるのが好ポイント。ただ、筆者としてはリクエストコーナーの1曲として演奏された「Missin' you〜It will break my heart〜」がワンコーラス+ラストサビのショートバージョンだったのが残念。ここはフルで聴きたかったものです…(苦笑)。

 なお、本公演をMCを含めた完全版で収録した映像作品が、本作より一週間遅れての2016年12月14日、最新アルバム「THE STILL LIFE」の限定盤に同梱されているそうですので、動く&喋る平井堅を鑑賞したい方はそちらのほうを。

sasa0053 at 16:00コメント(0)トラックバック(0)CD Review ハ行 

2017年01月14日

pjcinema 2016年8月3日発売、→Pia-no-jaC←初の試みとなる、映画音楽カバーアルバム。公式サイトでは通算14枚目のアルバムとしてカウントされ、全6曲を収録。制作にまつわるエピソードを語ったインタビューはこちら。

 基本的にオリジナルアルバム→クラシックのカバーアルバム「EAT A CLASSIC」シリーズを交互にリリースしてきた彼らですが、今回は前作のオリジナルの次に本作を発表するという変則的な流れ。筆者もてっきり次は「EAT A〜」シリーズが来ると思っていたのですが、既にライブで披露している曲も含めて、メンバー二人が選んだ著名映画作品からのサントラ、あるいは主題歌をチョイスして、彼ら流に料理する…という意味では「EAT A〜」シリーズの番外編といったスタンス、と呼ぶべき作品だと思います。

 選ばれた6曲は、ハリー・ポッターやミッション・インポッシブルなどの人気シリーズをはじめ、いわゆるブロックバスター映画からのチョイスということで、映画自体を鑑賞していなくてもどこかで聴き覚えのある曲ばかり。そんな中、原曲を→Pia-no-jaC←ならではの解釈で破壊&再構築する「EAT A〜」シリーズと比べると、彼ら自身がインタビューでも語っていましたが、基本的にはオリジナルのメロディー、リフといった根幹の部分を最大限尊重している演奏スタイル。その点では過去の「Disney Rocks!!!!」に通じる部分もあるかも。
 とはいえ、普遍的なカバーに終わらず、アルマゲドン主題歌の「I DON’T WANT TO MISS A THING」は原曲の重厚さとは異なるポップなアレンジにしたり、「GHOST BUSTERS」では原曲の時代性を感じさせるサウンドから一転、攻撃的なアコースティック調に味付けしつつ、あの有名な雄叫びをしっかりと再現してみたり(笑)と、ピアノとカホン(+叫び)の組み合わせで出来うる最大限の「らしさ」はしっかりと各曲アピールされていると感じました。

 原曲のメロディーの良さも相俟って、お馴染みのサントラナンバーを新たな形で体験できるという意味ではとても楽しいアルバム。トータル25分弱なので、もうちょっと聴いていたい…というところで終わるのが何だか惜しい演奏時間でもあります(笑)。この「Cinema Popcorn」も彼らのレギュラーワークとして定期的に続けて欲しいなぁ、と思える好作品でした。

sasa0053 at 20:26コメント(0)トラックバック(0)CD Review ハ行 
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