boulevard
監督:ディート・モンティエル
共演:キャシー・ベイカー、ロバート・アギーレ、ボブ・オデンカーク
備考:日本での劇場未公開(ビデオスルー作品)

<ロビンの役名:ノーラン(銀行員)>
 60歳の男性。仕事も順調、長年連れ添った妻とも良好な関係を続けていたが、ある夜、ひょんなアクシデントをきっかけに知り合った青年・レオに何故か心を惹かれ、彼の生活の歯車が少しずつ狂い出す…。

 アメリカでは2014年春の映画祭で初上映。日本ではビデオスルーとなり2015年10月にDVDがリリース。その際に「名優ロビン・ウィリアムズ最後の主演作品」というキャッチコピーが付きましたが、アメリカで同時期に公開された「余命90分の男」にも同じようなコピーがあったような…(笑)。
 壮年の男性が青年との出会いで人生が変わっていく物語…と書くと、ロビンの出演作品の中では「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」が思い浮かびますが、本作はシチュエーションも話の展開も全く異なるので要注意(?)。12歳の頃から自分が同性愛者ということを自覚しつつも妻を愛し続け、堅実な生活を送ってきたにも関わらず、衝動的にそうなるのか?!と、歩んできた年月にしてはいささか性急な展開を見せるのですが、その辺りはもうちょっと描写が欲しかったところです。とりあえず奥さんのお怒りごもっとも(苦笑)。

 なおオリジナルのタイトル「Bovlevard」は大通りの意。ノーランがここでレオと出会って人生が変わるきっかけになったのと、ラストで人生を「道」に喩えるモノローグとに由来したものでしょうか。ただ日本では分かりにくいと判断されたのか、直球なタイトルに変更されています。

 日本語吹き替えは未収録。