patch
監督:トム・シャドヤック
共演:モニカ・ポッター、ダニエル・ロンドン、フィリップ・シーモア・ホフマン

<ロビンの役名:パッチ・アダムス(医大生)>
 本名ハンター・アダムス。精神科に入院した際に「笑い」が心の癒しになることに気づき、やがて医師を志して医学大学へと入学し、独自の医療方法を模索していく青年(?)役。

 実在の医師パッチ・アダムスの半生を基に描かれた本作。ロビンがパワフルかつ型破りなキャラクターを演ずるという意味では、「グッドモーニング、ベトナム」のラジオDJ、「いまを生きる」の英詩教師の延長線上にある役柄。「ユーモアこそが最良の薬」「死を遅らすよりも質の高い生を」というパッチの信念や、患者に対しての身体の治療のみならず、心のケアを模索する姿勢は素晴らしいと思います。
 ただ、孤独なアウトサイダーであるが故に周りの言うことを全然聞かない(苦笑)唯我独尊的な行動はちょっと目に余るものが。後半の無免許治療や大学病院の備品をくすねるあたりはさすがにマズいのではないでしょうか…(汗)。とはいえ、基本的にはコメディ寄りの作風ということもあり、クスリと笑わせるシーン、ほのぼのとしたシーンも用意され、トータルでは心温まる作品になっています。

<吹替情報>
 原康義氏が担当。
若々しくカッコ良い声が、理想に燃える青年パッチによく似合っています。中でも劇中の「立ち入り禁止なんて、おっかしいよ!」というセリフが妙に学生っぽくて良かった(笑)。